なべて世はこともなし
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2001年10月28日(日) 1万ヒットお礼と秋休みのお知らせ

一万ヒットです。ありがとうございます。


一万という数字をいろいろ考えてます。個人のサイトでも、有名なところならば一日に4桁のアクセスを得ているところもあるようです。そんなサイトなら一万なんていう数字は全然大したことないですよね。でも、一万人という数字、実はうちの実家の街の総人口と同じなんです(ははは…と笑ってごまかすやつ)。むろん、「のべ」人数ですからこの一万人のなかにはひとりで100回来られた方もきっといらっしゃるでしょうし、何より、作者自身も計算に入れないといけません。そう考えると、実際にご訪問下さった方の数は一万人よりもはるかに少ないのでしょうけども、それでも、仮に数千人の方にこのしがない会社員のサイトを見ていただいたかと思うと、ただただご訪問下さった皆様に感謝するのみです。


たくさんのメールも頂いています。見ず知らずの方が、このサイトを見て、ご感想のメールを下さるというのは本当に感謝の限りです。その感謝の気持ちを形で表すために、頂いたメールにはできる限りの誠意を持って返信をさせていただいたつもりです。そして、ご訪問頂いた方にもう一度足を運んでいただけるように、特に日記は一生懸命ほぼ毎日更新しているつもりです。


若干の問題も起こりましたが、運営は、優しい読者の方に囲まれて順風満帆です。これからも一生懸命更新しますので、これからも遊びに来てください。作者は皆様のお越しを両手を広げて歓迎致します。


…とか言いつつ、今日から2週間ほど日本に行ってきます。次回の更新は日本時間の11/12深夜になると思いますので、どうかその時はまたよろしくお願いします。「日本旅行記」はMausiがどれだけ大ボケをかましてくれるかにより執筆するかどうかを決めますのでどうぞよろしく。




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2001年10月27日(土) アイルランド人のパブでの行動パターンにおける一考察。

昨日の日記の続き…木曜日の夜のお話です。


なんだかんだで、The Bankersというパブに着いたおいらたち。


アイルランド人のパブでの行動パターンその1。パブに定刻通り来ることはない。


と言うわけで、午後6時に集合のはずが、おいらたち3人以外に最初にやってきたのは6時30分。無論、「遅れた」とか言う感覚はありません。


アイルランド人のパブでの行動パターンその2。酒は順番に買う。


アイルランドのパブと日本のパブの最大の違いは、日本のパブ(居酒屋)が、「飲む」ことと同じくらい「食べる」ことに重点を置いているのに対し、アイルランドのパブはひたすらに「飲む」。確かに、食べることもできるけど、圧倒的に飲んでいるだけの人の方が多い。


となると、あまりお金がかからない様に思えるが、そうは行かない。1パイントの酒が飲み干されるたびに、

"It's my round!"


と、みんなに酒を買う羽目になる。で、おいらは生まれも育ちも日本人。アイルランド人のように酒漬けの人生を送っていないので、彼らのような速いペースで飲むことはできない。だけど、おいらの順番は確実に回ってくるから、気がつけば、いつも損をしている。そう、自分が飲んだ額以上のお金が財布から消えるのだ。ついでに言うと、やはり女の子には自分の番は回ってこないので、男が出すことになる。


午後8時になった時点で、O'neilsというパブ(ホムペの表紙の左上の写真のパブ)へ移動。移動した時点で遅れて参加してきた人を入れて8人になっている。


で、パブに着くなり、


"8 pints of Carlsburg, please!"


金がいくらあっても足りない(てゆーか、お前らアイルランド人が7人にてどうして誰もギネスを飲まないんだ?しかもお前らのうち数人は昔ギネスで働いていたんだろ?


アイルランド人のパブでの行動パターンその3。アイルランドのパブのテーブルでのネタはくだらないことが多い。


これは、ずっと昔の日記にも書いた通り。だいたい、下ネタ系の冗談とか、男と女の話とか、まあ、ろくなもんがない。で、さっき知り合ったばかりの男ふたりが、


「女をイカせるためには、サイズかテクニックか」


などということを真剣に討論している.(横に女の子が座っているんだから女の子に聞けばいいだろうとか思ったが)。酒が入っているので、議論にも熱が入る。


で、この日の「下ネタジョークオブザディ」を発表します。ええと、このジョークを理解するためには、「ダブリン北部は南部に比べて下町っぽい。ゆえに北に住む人(Northsider)をバカにするジョークがたくさんある。


Q:"What the difinision of confusion?"
A:"Father's day in Northside"



分からない方…忘れてください。大したもんじゃありません。


アイルランド人のパブでの行動パターンその4。そりゃもう方言炸裂。


で、だんだん場が盛り上がって、テンションも上がってくるに連れて、わからなくなる言葉。おいらの同僚のとある男は、ダブリン北部でも特にアクの強い地区出身の男。はっきり書くと、何を言っているのか良くわからないのだ。ダブリンに住んで早3年になるけれど、未だに強いダブリンアクセントは注意深く聞かないと分からないし、どんなに注意深く聞いても分からないこともある。


アイルランド人のパブでの行動パターンその5。いつまでも飲むぞ。夜は長い。


アイルランドのパブ。基本的に11時だかにラストオーダーとなる…はずなのだが、最近はlate night pubだとかで、深夜2時まで開いているところも多くなった。翌朝7時出勤のおいらは11時過ぎにおいとましましたが、一部の人間はパブが閉まるまで居たそうな。おいらですら5時間以上居たのに、午前2時までとなると、8時間。1日のうちの1/3をパブで過ごした計算になる。


翌朝、目をウサギさんのように真っ赤にした同僚がやってきた。…あまり多くは聞くまい。


ま、アイルランドのパブってこんな感じです。書いてるだけで疲れました。




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2001年10月26日(金) 強いジャパニーズエンはどこへ行った?!

きのうの日記、投票ボタンにオチを任せる方法で、読者の方にはいささか不親切なものだったかもしれません。実はあの日記、かなり時間に押されて書いていたのです。それでああいう形になったのです。で、オチが分かりにく方という方のために解説すると、あのあと、30分の道のりを戻って、正しい「寒梅」が見れる山に登ったんです。がそこにあるのは寒梅の固いつぼみだけ。お客様にはとても申し訳ないことをしてしまったと、5年たった今でも反省することしきりです。とくにお客様の中にお怒りの方がいなかったので特にですね。


で話は昨日へ。昨日は何としてでも銀行に行かねばならなかったのです。まずは、有効期限の切れるキャッシュカードの更新。それから、溜まっているクレジットカード使用料金の支払い、さらにはできれば日本円も少し欲しい。アイルランドのほとんどの銀行の営業時間は午前10時から午後4時。が、木曜日だけは午後5時まで開いている。午後3時30分まで働くおいらにはしないのおいらの銀行に行くには木曜日が唯一の機会。今日を逃すと、キャッシュカードなしで日本へ行くというおぞましいことになるので必ず行かねばならない。


で、実はこの日、今月末にて退職するまるこのために課内の連中からカンパを募った。要するに、封筒を回覧板形式で回して、いくらかのお金を集めようという訳。おいらとKさんが言わば「見せ金」として、5ポンドづつ払い、封筒の中にこれ見よがしにお札を入れておいたのだが、その効果はなく、大した金額は集まらなかった。でもねえ、


封筒の中にBronze(Coppersとも言う)を入れたアホども出てこい!


Bronzeとは銅貨、つまり1ペンス・2ペンス硬貨のこと。これが数えてみると相当な数入っている。「まるこ?つきあい浅いから、財布の中の重いCoppersいれときゃいいわ」なんて考えていた連中が多いことが明らか。


で、Bronzeの数を数えるKさんを見ておいらはひらめいた。「これは実験に使える」というわけで、60ペンス分の1、2ペンスと数枚の5ペンス硬貨を両替してもらいおいらは会社を出る。これらの硬貨はフィルムケース1杯分になった。ポケットの中で確かな存在感をアピールしている。


お賽銭箱おいらの企んだこと。それは、右の写真を見て欲しい。これ、ダブリンバスのほとんどすべてのルートで使われるようになった「お賽銭箱」ここにコインを投げ込んで、バスの運転手が投入された金額を確認後、写真左手にあるチケットマシーンから発行されるチケットを取る。


で、たとえば、60ペンスの運賃のところ、1ポンドしか持ってなかったりしたら、お釣はもらえない。このチケットとともに出てくる「お釣チケット」を持って、ダブリンバスのオフィスまで持参しなければならない。面倒くさいのでこの「お釣チケット」を捨ててしまう人も多く、一説によると、ダブリンバスは労せずして月あたり3万ポンドの増収になったとか。


「バスの運転手は本当に投入された金額が正しいかどうか数えているのだろうか」


というのがおいらが持った素朴な疑問。たまに、「え?いくら入れたの?」とか聞かれるのだ。そこで、このBronzeの山を投入してみて、運転手がどういう反応を示すか見てみようと思ったのだ。ええ、ええ、おいらはアホです。


で、130番のバスは、待つほどもなくやってきた。おいらはとりあえずありったけの1ペンス2ペンス硬貨を入れて、


「60(ペンス)プリーズ」


と言ってみる。結果、運転手はチケットを発行してくれた。ちなみに30ペンスしか払っていない。


結論:バスの運転手はお金なんか数えちゃいない。


というわけで、ダブリンにお住まいの皆様は、バスの運賃はなるべく小銭で払いましょう。ただし、あまりのせこさに自己嫌悪に陥っても、おいらの知ったこっちゃありません。


閑話休題。銀行には午後4時過ぎに到着。本当に用意できてるかどうか疑心暗鬼だったキャッシュカードはきちんと用意されていた。で、クレジットカードの支払いを済ませ、ほっとしてそのままGrafton Street方面へ。数分後に気がつく。「あ、日本円!」


慌てて、銀行にとんぼ返り(このテの大ボケはいつものこと)。そして、両替カウンターへ。なぜかどえりゃー長い行列。並ぶこと10分後に言われたこと。


「あ、日本円今切らしてるわ」


おまえ、それが本当にアイルランドで最も大きい銀行の最も大きい支店の言うことか。それとも日本円はもはや世界の基軸通貨のひとつではないのか。


で、通りを挟んだ反対側にある同じ銀行の別の支店へ(地元の方は私がどこの銀行に口座を持っているかもうばれてしまいましたね)。


ここの両替カウンターもなぜだか長い行列。ここで待つこと10分後。カウンターでは、


「日本円?あるわよ。でも、金庫のセキュリティの関係上、5分くらい待ってもらうことになるけど」


待つこと5分。ちなみにその間は列は動かず。こんなことをしているからアイルランドはどこにでも行列ができる。で、待った挙げ句に言われたこと。


「ごめん。今、ないわ」


これくらいでキレていたらアイルランドでは暮らしていけません。とりあえず、待っている間においらは実にいいことに気がついた。現金がなければトラベラーズチェックを作ればいいんだ。自分の国に帰るのにトラベラーズチェックとはとことんに変な話だが、もはやおいらはアイルランドでポンドを稼ぐ貧乏人。仕方ない。が、おねえさん、


「日本円のトラベラーズチェック?米ドルかイギリスポンドしかないわ」


…そろそろ銀行変えようかな。と思いつつ、おいらは最初に行った両替所に戻る。この時点で5時5分前。閉店間際。ここで言われたこと。


「日本円のトラベラーズチェック?うーん、ないと思うけど一応探してあげるわね」


待つこと数分。どこからともなくトラベラーズチェックを持ってきてくれたおねえさん。ふう、あった。で、


「あなたの口座からじゃ、このン万円と手数料を引き落とすわね。あれ?あなたの口座、『学生預金口座』だから、手数料はサービスするわ」


学生預金口座?!ってあのー、アイルランドで学生だったっていったいいつの話しなんすかねえ?ついでに言うと、あんたの銀行は親の保証も無しに、学生にクレジットカード持たせて、ついでに限度額を倍に引き上げたりするんですかね?ま、数ポンドの手数料がただになると言うからそれをわざわざ断る理由もないので黙っていた。


それからなぜかおいらは会社へとんぼ帰り。会社のとなりのパブで、昔一緒に働いていた同僚たちと一緒に飲もうということになっていたのだ。で、会社に着いてみると、


「やっぱ街で飲もう」


と、たった今までいた街にとんぼ帰りすることに。


DARTに乗ってたった30分前までいたシティセンターへ。で、たった今までいた銀行からわずか数百メートルのところにあるThe Bankersというパブへ。ここで、3人が合流し計4人。


ここで「正しいアイルランドのパブ講座」が急遽開講するのです。が、それは明日の日記に続く。




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2001年10月25日(木) 冬来たりなば…。こんな大失敗なおはなし

大学時代、まともには授業に出ていません。ま、一年の時はマジメにやってましたが、ありがちな話ですが、2年の時からバイトの鬼になり、今からは考えられませんが、月に40万円近く稼いでいたこともあります(今の下手したら3倍やんけ)。


てなわけで、いろんなバイトをしたことがあります。塾講師から、某赤いマークのディスカウントストアー店員から新宿西口駅の前に至るまで。で、そんな中でも変わり種だったのは


添乗員


でしょうか。


あ、間違っても、海外で華々しく活躍する添乗員さんを想像しちゃいけません。某バス会社が企画する青梅あたりのじいさまばあさま相手の日帰り旅行です。行き先は、都内の葛西臨海公園の水族館だったり、横浜プリンスホテルでランチを食べつつ上海雑技団を見るツアーだったり、伊豆でループ橋を見ながら温泉に入るツアーだったり、まあ、いろいろやりました。給料自体は、拘束時間が多い割に安く(時給にしたら6-700円いかないかもしれない)割が合わないように思われますが、おいしいランチを食べたり、伊豆にただで旅行できたりと、悪いものじゃなかったです。


で、最初は緊張感を持ってやってましたが、どの仕事でも慣れるとだれます。そう、前振りが長くなりましたが、今日のお話は大失敗をしたお話です。


その日のツアーは「伊豆で寒梅を見て、いちごを摘んで、沼津グルメ街道で魚を買う」というじいさんばあさん相手のツアーでして。実際、この会社のツアーで伊豆半島は完全に御用達でして、私にとっても勝手知り足る我が家のようなもの…と勝手にタカをくくってました。


で、その日の朝…朝の7時とかに青梅にじいさまばあさまを迎えに行くんですから、当然それよりはるかに早い、朝の4時とか5時の話、事務所で私は半寝ボケでコースの説明を受けてました。そう、事前に下見になんか行ったりしません、ぶっつけ本番でいかにも知ったかぶりをして客を案内するんですから考えてみたら怖い仕事です。で、いざ出発。


基本的にバスの中には専属のバスガイドさんが居ますから、私は後ろの方でこっそり寝てるか「男はつらいよ」あるいは「釣りバカ日誌」を見ていればいいという楽な稼業です。が、ひとたびバスを降りると、すべての責任は私の双璧にあります。記憶が正しければ、この日は沼津か三島にある「日本百名水」を訪ねて(青梅も水はきれいだろうに)、他にもどこか訪ねて、それから例の「寒梅」の山に着きました。


初めて来た場所でしたが、バスが止まった駐車場のすぐ裏手に「公園」らしきものがあって、「ああ、ここだな」と、この場所も楽勝モード。お約束の「旗」を持って、山へ出発!


「寒梅」を見るツアーなくらいでしたから、春はもうそこまで来ているとはいえ結構寒い日でした。で、丘を上ったところにある公園はちょっとした林の中にあり、林の中はまだ新しい緑は見えず一面茶色の世界。で、問題は「けっ、こんなところに来て何が楽しいんでい」と一人悪態を吐いていた私に、お客さんのひとりが、


「ねえ、添乗員さん。梅、どこ?」


と聞いてきて始まりました。


自慢ですが、私は田舎に育ったにもかかわらず、植物の名前など全然分かりません。辛うじて、チューリップとひまわりの区別がつく程度です。つまり、「寒梅」がどれかなんて、知ったこっちゃないのです。無論私は「知らない」なんて言えません。適当に


「もうすこし先ですぅ」


なんて言ってやり過ごします。


ところが、寒梅らしきものは待てど暮らせど現れず。気がつけば山を1周してバスの止まる駐車場に戻ってきてしまいました。


ことここに来て、私の背中に汗が流れ始めます。そういえば、朝のブリーフィングの時


「バスを止めたら、裏手の山ではなく、橋を渡った向こうの山に行くんだぞ」


と言われていたのです。向こうの山を見ると、

「寒梅こっち」


って書いてある(号泣)。


すでに時間が押しています。私は独自の判断で、とりあえず、次の目的地、いちご狩りに向かいました。で、お客さんがいちごを摘んでいるいる間に、私は走って公衆電話まで行き会社に電話をかけました。


「バカモン!」


怒られましたね。マジで。そりゃ、全部私が悪いのですが。


いちご狩りから帰ってきたお客様に私は土下座せんばかりの勢いで謝りました。でも青梅のじいさんばあさんはいい人ばかりですね。「いや、もういいよ。帰ろうよ」と言ってくれます。


が、その親切が帰って困った事態になったのです。会社が


「このツアーのタイトルが寒梅といちご狩りになっている以上、寒梅を見ずに帰ってこては困る。ゆえに、もう1回行ってこい」


と言うのです。それに対し、お客さんは


「もう疲れたから帰ろう」

というモード。年寄りは電池切れが早いんですね。板挟みになった私は、本当に土下座せんばかりの勢いで、お客さんに平謝りして、30分くらい書けてその山に戻りました。


で、オチは、「投票ボタン」に隠れています。押してやってください。




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2001年10月24日(水) 海外に働くようになって初めて気がついた。日本って高い国なのね。

昔、旅行の計画を立てるのが大好きでした。こういうふうに書くと、なんだか鉄ちゃん(鉄道オタク)のように思われますが…別に、列車がどんな型式かとかはどうでもよくて、ただ、遠くへ行きたいという願望が、「いざどこかに行こう」となると爆発して、ずっと時刻表とにらめっこしながら計画を立てることがありました。


ところが、今になってはそんなことはまったく面倒になってしまいました。何でこんなことを話し始めたかというと、日本に行った時に、地元のQ州から東京までなんとか帰って来なくてはいけないのです(行きは、格安の航空券を買いました)。で、できれば、彼女に京都にでも連れていってあげたい。で、新幹線の運賃を何気なく調べたら…


た、高い


ということに気がついてしまったのです。


この日記にしょっちゅう書いているように、いつもどこに行くにせよ、どこかに行く時に払う金額は、日本のそれに比べてはるかに安いです。ライアンエアーのブリュッセルズまで往復2000円は例外にしても、エアリンガスでもフランクフルト往復2万円くらい。どうも、そんな感覚が身についてしまっているので、京都から東京までの新幹線の片道の運賃が13000円と聞くと、一気に引いてしまうのです。


そんな訳で、「何とか運賃を安くできないものだろうか」と思い始め、今日、忙しい中を縫いつつ、本当に久しぶりに旅行の計画を立て始めました。


自宅→(親に車で送ってもらう…と勝手に決める)→別府→(フェリー)→神戸→(電車)→京都→(夜行列車)→東京


そう、二晩分の宿もなんとか削ろうと、フェリーと夜行列車を使おうと画策。トシがトシだけに疲れるだろうなあ…などと考えるも、まあ、金がないんだから仕方がない。


で、この京都から東京までの夜行列車。私が若かりし頃2度ばかし使ったことがあります。ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、「青春18きっぷ」なるものがあります。一日当たり2500円くらいでJRの各駅停車と快速が乗り放題というきっぷ。実は大学時代、この切符を使って当時入っていたクラブの合宿とやらで、和歌山まで行ったことがあるのです。当時は「もう2度とやるものか」と心に誓ったのですが、このトシになってまたやる羽目になるとは。トホホです。あ、今回は、この切符は使えません。年齢制限ではなく、この切符は春夏冬休みの期間中しか売っていないのです。




さてさて、昨日の問題は、未だに解決をしてませんで。まさに、「払った」「払ってない」の水掛け論になりそうな気配。だいたい1年前に払った領収書なんて、普通の人は取ってませんよねえ。で、世の中の多くの人は、


「あら、私払ってなかったかしら。イヤだわ。ホホホ」


なんて言って、払っちゃうんですよねえ。で、こちらは平身低頭平謝りしつつ返金となってます。


で、いつもかかさずチェックしている電気売場店員のクレーム日誌ではないですが、どうも世の中の不条理を感じざるにいられません。こういう時って、大きなクレームを起こした方が、相手がすぐに対応しちゃうんですよね。起こったことは同じなのに、ある方は「私払ったと思うのですが…」とメールを書き、ある方は「ふざけんな」と電話口で怒鳴る。で、怒鳴った人の方が、すばやい対応を受けられて、しかも、お詫びの金品までもらえるかもしれない。なんだか不平等だと思いませんか。




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2001年10月23日(火) 日本のクレーム処理をダブリンで。考えてみたらすごい社会になってきた。

あー、つかれた!


なんだか前日の日記と同じ書き出しですが、でも、事実お疲れです。お疲れの理由は、仕事。珍しく忙しかったのです。でも、その内容たるや…情けないもので。頭に来たついでに暴露しちゃいます。


こんな状況を想像してみてください。


カタログショッピングでいいものを見つけて、それを注文しました。去年の秋の話です。商品はすぐに届き、あなたは商品に同封されていた請求書を持ってコンビニで支払いを済ませました。


季節は流れて1年後の今になって突如、そのカタログショッピングの会社から「督促状」が届きました。1年前の商品の代金を支払っていないというのです。さあ、あなたならどうします?



ま、これがおおよその話の流れです。某事業の閉鎖に伴い、未収の売掛金の回収に出たわけですが、どうもこれが一筋縄ではいかないようで。「督促状」を送ったところ、結構な数の人から


「わし払った!失敬な!」


というお怒りメール・電話が来たというのです。そして、それ以上の人が


「え?私払ったと思うんですが…。確認してください」


と、問い合わせしている模様。


で、よくよく調べてみると、確かに一部の、本当にごく一部の支払いのデータがどうも欠落しているようなのです。私の今日の仕事は、その膨大なデータをひとつひとつしらみつぶしにチェックしていくという作業。単調・退屈。


コンピュータ内ですべての仕事ができた私なんかまだいい方で、一部の人間は、数万枚(!)ある領収書のコピーを一枚一枚しらみつぶしにチェックしていくという、刑事のような地道な作業を命じられたりしてました。


でもね、少なくとも領収書を一枚一枚チェックする必要性ってなかったと思うのよ。領収書のデータの入れ間違いの可能性なんて、天文学的な数字なのよ。この1年半ほどやってきて、それが起こったのは知る限りではたったの1件。しかも、同じ人の別の注文にその支払いが回っただけで、実害はなかったのよ。


ちょっと抽象的な書き方でわかりにくいと思いますが、まあ、Snigelの愚痴と思って聞き流してください。


で、まあ、これだけなら、たまにできた仕事と思って喜んでやりましたよ。でも、2時間残業した挙げ句、「さあ、掲示版のお返事書いて、日記の更新をしよう!」と思った瞬間、スーパーアホバイザーに


「私帰るから、このデータを調べて日本の担当者にメール書いといて!」


と言われた時には私はスーパーアホバイザーに殺意を抱きましたね。実はうちの会社、2時間以上の残業はサービス残業になるんです。人より1時間遅くやってきて、人に仕事を押しつけて帰るスーパーアホバイザー。ろくなもんじゃねえ。


…てなわけで、ゆっくり読ませていただこうと思っていた、さちももさんのホムペ、明日以降になります。さちももさん。すまん。


今、書きながら思ったのですが、まさか日本で買い物をしたら、その裏方はアイルランドだったなんて、誰も想像しないでしょうね。これは某航空会社なんかにも言えます(ひでかすが勤めているとこじゃありません)。とある時間帯にとある航空会社に電話をかけると、その電話は実ははるばるダブリンにまで転送されてきます。で、


「ただいまの時間は日本語でのサービスは致しておりません。英語かXX語になります」


なんてメッセージが流れた後、


"Hello, XXX airlines. How may I help you?"


なんて言われちゃうのです。東京03で始まる番号にかけて、いきなりこう返事されちゃあ、普通の人は凍りますよね。でもその時点でも、その多くの人は、


「日本にかけてるんだから相手は日本語が分かるに違いない!」


と、日本語で押し通そうとしている人が結構いるらしい。電話の向こうはダブリンで、アイルランド人が両手を広げて「なんてこったい」って思っているなんてつゆ知らずに。そう、社会のグローバル化は、意外と身近なところから劇的なスピードで進んでいます。






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2001年10月21日(日) 五里霧中どころかアイルランド中が霧に覆われた日曜日

づづがれだだああああ。


日曜日。引っ越しのお手伝いをするために、クルマでLimerickまで行った来たんです。アイルランド第三の都市Limerick、なぜだか知らないけど、おいらにとってもっとも疎遠な都市の一つ。あまりいい話を聞かないし、観光都市としての性格を持った都市でもない。てなわけで、いつも素通りするばかり。未だに、町を歩いたことがないのです。


で、今回の目的はお引越しのお手伝い。このお引越しをすることになった彼女(この話、書いていいかどうか聞いてませんから、名前は仮にA子さんとしときましょう)、アイルランドで有効の車の免許を持っていない。という訳で、急遽、おいらに白羽の矢が立ったわけです。


で、日曜日の早くから移動をしようというわけで、土曜日の夜10時に空港まで行き、いつものレンタカー屋で車を借りた。で、ターミナルから月ほども遠い駐車場に行ってみると、ん、ルノーのラグナ。あれ、これって、前回(1か月くらい前)借りた車と一緒じゃん。で、よく見るとナンバーも一緒。つまり、まったく同じ車。唯一の違いは、


いつの間にか傷だらけになっている。というか、角が削れてるぞ。角が。


どうも、おいらの友人のイタリア人のような運転をするやつが多いらしい。レンタカーって、下取りの査定値は最低だろうなあ、などと考える。


よく考えてみたら、前回借りたのはCクラス。で、今回はそれより1クラス低いはずのBクラス。うーん、これは2度目のアップグレードか…とひとりでほくそえむ。


で、エンジンをかけてみると…あれ?


ABSの警告灯が点滅してる。消えない。よく見ると、左後ろのタイヤに異常を示しているぞ。


仕方なく、月ほども遠い到着ロビーのレンタカー屋のカウンターに戻ると、


「ああ、あの車はねえ、なんだか問題が多くてねえ。もうすぐ修理に出すとこなのよ。大丈夫よ。問題ないわ。でも、どうしても気になるなら、車変えてあげるけど。あとはオペルのアストラしかないわ」


はい、排気量の差により、この問題をあえて無視してルノーで行くこと決定。うちに帰るなり、うざい警告灯の上にシールを貼って見えなくしたおいら。でもさあ、ひとことだけ言わせてくれ。


そんな車 客に貸すんじゃねえ!


で、翌日。朝の9時に早々とトランクいっぱいの荷物を載せLimerickへ向かい出発。助手席には、おいらのたっての希望でひでかすを強制参加させる。


ダブリンを出てNaas(ダブリンから南東に30キロ程度)に差し掛かった頃から、キリが出てきた。だんだんと濃くなって、前が見えなくなってきた。で、幸いLimerickに着く頃には霧は晴れた。


で、A子さんの当座の宿に荷物を降ろして、時間もあるからと観光に出発。向かった先。どこだと思います?Limerickから足を伸ばせる観光地。


Shannon空港


どこが観光地なんでしょうねえ。近所には何とかとかいうきれいな(と言われている)湖や、「アイルランド一かわいい」村、などたくさんあるにもかかわらず、行ったのはShannon空港。何を考えているのかよくわからない3人。



LimerickからShannonへ向かう道は、田舎のくせに片側2車線の快適な道。そこを70マイル(112キロ)くらいで走ってたら、(高速じゃないので制限速度は60マイル=96キロです)右側の車線を他の車が80マイル(128キロ)くらいで追い越していく。はるか先まで行ったところで、そのおいらを追い越した車に道路の端から人が出てきて手を振る。すると右側車線を走ってたその車、わざわざその人のために車を止める。


「へえ、アイルランドのヒッチハイクって、こんなふうにして車を止めるんだ」


なんて感心していたら、何のことはない、道に飛び出してきたのは警官。そ、ただ単に、スピード違反で捕まったのでした。


話はShannon空港に戻る。おいらがShannon空港に興味を持った理由は、いま、この空港がやたらと新聞に登場するから。このShannonという町、町には何もないものの、Shannon空港という一昔前にとても栄えた空港がある。この空港、要はたとえばアメリカやカナダから大西洋をはるばる飛んできてヨーロッパに入る最初の空港だったりするので、一昔前は、給油の為の経由空港として結構栄えていたらしい。考えてみたら、アラスカのアンカレジとよく似ているかもしれない。


で、今でもこの流れからか、何もない町にもかかわらず、アメリカからの飛行機がけっこうこのShannonにやってくる。で、そのおかげで、結構大きな工業団地やビジネスパークがオープンしたらしい。


で、そこにヒットしたのが9/11のテロ。このおかげで各航空会社が、減便を発表。で、いの一番に被害を被ったのが、このShannon空港。要は、飛行機が来なくなりそうな気配。そうなると、この町自体が空港と共にすたれていくのではないか…というのが最近の大きなニュースなわけ。ではshannonとはいったいどんなところなのか…一度見てみたかったのだ。


空港に向かう道路で妙なものを発見。突然、野原の真ん中に信号が一つ。別に交差点があるわけでも、片側交互通行なわけでも、横断歩道があるわけでもない。ただぽつねんと信号がひとつ(近い将来写真を公開しますね)。この信号、通過して気がつたのだが、どうもこの道路が滑走路端にあるため、飛行機の離発着の時に信号が変わり、道路交通を遮断するらしい。


ひでかすいわく、ジブラルタルには同じ原理で踏み切りがあるんだそうな。びっくりするだろうなあ、踏み切りが閉まって、電車が来たと思ったら、実は飛行機だったとか(実際そういう世界らしい)。


で、ターミナルに着いてみると、何のことはない、田舎の地方空港。どうも最近ターミナルビルを改築したらしく、ビル自体は広々としてダブリン空港よりはマシ。で、展望デッキに行ってみると、またもやキリ。飛行機が離陸して数秒するともうキリの中に消えていく。なんだか何をしているのだかよく分からない。それにしても、どう見てもイナカの地方空港に、大型機が何機も駐機している姿は異様だった。


で、1時間ほどの滞在の後、向かったはCliff of Moher。途中、お土産にアランセーター(の安物)を買ったりしつつ、Cliff of Moherへ。霧が晴れて天気がよかったので、眺めは素晴らしかった。でも、おいらここにすでに何回来たんだろ?


で、ここも何回来たか分からない、Doolinという村のパブで夕飯を食べ、午後8時ごろLimerick着。11時までに車を貸さなければいけないので、そろそろ帰らないといけない。ダブリンまで150キロ以上あるので2時間以上かかる。


で、ダブリンに向けて快走していたのだが、途中から、


キリ。


キリ。


キリ。


何にも見えなくなってしまった。当然スペードダウン、霧はだんだん濃くなって、前の車のテールランプがかろうじて見える程度になってしまった。ダブリン近くで霧は晴れたが、思い切り時間がかかり、空港に着いたのは11時2分前。タッチの差で間に合いました。





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2001年10月19日(金) 同じ国際免許なのに…ここまで違う。国際免許の申請方法

「国際免許」を申請したことありますか?海外に出る日本人は増えるばかり。おそらく、国際免許の申請をしたことのある人も増える一方だと思います。東京にお住まいの方なら、駅からやたら遠い鮫洲や府中の免許試験場に…


(1)日本の運転免許証。
(2)パスポート
(3)縦5センチ、横4センチの写真(このサイズがくせもの)
(4)印鑑
(5)証紙代2650円



注意:証紙代などは変わっている可能性があるので、あくまで参考程度に読んでくださいね。


を持って行き、免許の更新ほどでないにせよ、結構長い時間待たされて、試験場に行く時間まで考えると確実に半日潰れます。で、上にも書いた通り、写真のサイズが変則サイズなので、持参した写真では規格外のサイズ扱いになり、試験場のスピード写真機でむっとした顔の写真を撮りさらに数百円無駄にするというのが定番…ですよね。少なくとも、おいらにとっては定番です。


で、もうひとつ、もし以前に国際免許証を発行してもらっていた際は無効になった古いものを返納しなければ、新しい国際免許は交付されません。考えてみたら、かなり面倒な話です。


なぜ、こんな話を始めたかというと、昨日、日本で運転をするために、国際免許を取りに行ったんです。上に書いたような煩雑な手続きが、アイルランドではかく行われます。


まず、アイルランドの国際免許を取得するためには、アイルランドの運転免許証を持っていなくてはいけません。当たり前ですね。それを、「免許試験場」などではなく、「AA」つまり、日本で言えば「JAF」に持っていきます。ダブリンのシティセンターにはツーリストインフォメーションの脇にAA Shopがあります。ここ、その名の通り、「店」です。お役所ではありません。


ここ、いつ行っても、お客はいないか、いてもひとりとかふたりなので待たされることはありません。おいらも入るなりにカウンターのおねえさんが、(ダブリンにしては非常に珍しいことですが)にこっと笑って、「いらっしゃいませ」("How can I help you?)といってくれます。


おねえさん:「いらっしゃいませ」
おいら:「国際免許作りたいんですけど」
おねえさん:「アイルランド発行の免許証持ってます?」
おいら:「はい」
おねえさん:「パスポート…」



やば、パスポート、忘れた…。


おねえさん:「…サイズの写真
おいら:「あ、写真ね、パスポートそのものだと思った。あるある」
おねえさん:(笑いながら)「パスポートは要らないわよ」
おいら:(免許証等をカバンから出しながら)「はいよ」
おねえさん:「じゃあ、この申請書を書いて…」
おいら:「はいはい」



申請書には簡単に現住所や名前を書くだけ。渡航先などについては一切聞かれません。


おいら:「この『渡航日』ってのも書くの?」
おねえさん:「うん、それね、この国際免許は1年しか有効じゃないから、渡航の日付を発給日にしてあげるのよ。そしたら、少しでも長く使えるでしょ」
おいら:「へえ。ずいぶん融通がきくんですね」



とか言っているうちに、おねえさんは実に小汚い字でおいらの名前など必要事項を書き込んでいきます。


おいら:「そうそう、その免許証記載の住所古いから。申請書に書いてある住所が現住所ね」


すると、おねえさんの顔が一気に曇り、


おねえさん:「悪いけど、そしたら警察署で住所変更してきてくれないと、交付はできないわ」


と言われた…とお思いの方も多いでしょうが、そうではなく


おねえさん:「はい、申請書の住所ね」


とこともなげに、住所を書き込んでいきます。で、写真をカットして、スタンプ(ただ「AA」と書いてあるだけ)をぽんと写真と運転できる車種のところに押しておしまい。

おねえさん:「じゃ、手数料は£4(550円)ね」


所要時間はわずかに5分。おねえさんの対応もよかったので、実に気分よく国際免許をもらえました。言うまでもなく、もらった国際免許は、日本でもらうのと同じサイズ・同じフォーマットです。


おいら:「ありがとう。あ、そうそう、まえの国際免許今持ってるんだけど、返した方がいい?」
おねえさん:「いいえ、いらないわ。持ってなさいよ」



おいおい、じゃ、鮫洲の試験場で「期限の切れた国際免許を返納しないとは何事か」と怒られて、確か、始末書まで書かされた(ような気がする。別件だったかもしれない)おいらは一体なんだったんだ。


こういうふうに書くと、いかに、日本の免許試験場が旧態依然として、しかも暴利をむさぼってるか分かりますね。怒れ!全国5000万ドライバー!…でもおいらが煽ったとか言わないでね。




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2001年10月18日(木) 「穴のあいたうどん」とは?

気がつけば、あと1週間ちょっとすれば日本に行きます。今回の長時間フライトはひとりではないので、まあ、そんなに退屈しないのではないか…と思うのですが。


で、最初の数日間、うちのばあさまの家に世話になるので、ホントに久しぶりに電話をしたのです。やはり一番気になるのは一緒に来るMausi食べ物のようで、


「ヤキソバは食べるか?」
「最初はスシでいいかねえ」
「煮付けた魚なんてどうかねえ」



などといろいろ聞いてきます。で、まあ年寄りのこと、やはり「ガイジン」というものに、ある意味身構えているようで、


「やはり日本食よりも洋食の方がいいんだろうかねえ」


と聞いてきます。で、次にばあさまが言った言葉…


「穴のあいたうどんとかどうかねえ」


なんじゃそれは?


いろいろ聞いたところ、どうも、スパゲッティのことを言っているらしいと分かりました。それにしても


穴のあいたスパゲッティってなんじゃ?


電話を切った後も、ずっとずっと考え込んでました。あのばあさまが作る唯一のパスタはスパゲッティミートソース。穴なんかあいてない。


一晩悩みました。


で、さっきMausiにこの話をしたんです。で、英語で「穴のあいたうどん」を説明しようとして、謎が一気に解けました。


ペンネ(Penne)のことだったのです。そう、チューブ状になったパスタ。「穴のあいたうどん」です。


謎が解けたと思ったら、今度はMausiから質問攻め。


「おかんの好きな色は?」
「おとうは赤ワイン白ワインどっちが好きか?」



…勘弁してくれ。


駄ネタでしたね。認めます。




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2001年10月17日(水) 地球資源を守る募金の為に地球資源を無駄にするアイルランドのスーパーのアイロニー

最近良く出てくるスーパーTescoでの買物ネタです。


少し前から買い物袋を持参するようになりました。理由は、袋が無駄になるから。…といってもあまり「環境のことを考えて」と言うわけではないのです。貧乏性でポリ袋を捨てれないので、ついと流しの下なんかにとっとくのですが、すでに、流しの下が完全にポリ袋に侵食されてしまったのです。しかも、持参した布の袋の方が、持ちやすくて重く感じないし。


で、前にも書いたと思うのですが、この国で買物袋持参で買物に行く人などほとんどいません。で、この国のレジ係というのはどんなに列が長くなっても、の・ん・び・りーーーーとレジを打ちます。そもそもの問題点は、レジ係が椅子に座って作業しているのです。椅子に座るとやはり立ってるよりものんびりしてしまいますよね。学生時代某大型店で、機械顔負けの勢いでレジを打っていた経験のあるおいらには信じられません。


で、特に混んでいる時なんかは、レジの後ろで買ったものを袋詰めしてくれる係の人がいてくれたりします。この係が実に曲者なのです。


この係、どう考えても何も考えずに作業しています。ゆえに、一つか二つの商品を袋に叩き込むと、次の袋につめ始めます。気がつくと、例え袋二つに余裕で納まりそうな買物でも、袋が6つ7つになることもあります。で、この係の人に「わし袋持参しとるけんね」というと、本当に化け物を見るような目で見られることがあるのです。そして、所在なげに立って、「どうして私の仕事を取るのよボケ」と行った感じで見られる感じすらします(これは被害妄想かな?)この人にそう言うのには実に勇気が要ります。


で、実は、それ以上の曲者が、レジの後ろで待ち構えていることがよくあるのです。それは、


ガキ


へ?と言う方にもう少し書くと…


ボーイ(ガール)スカウトふうのガキ


まだほとんどの人は「へ?」といわれていると思うからもう少し説明。


よく街を歩いていると、「アフリカの子供を救え!」とか「ポリオの人に愛の手を!」などと募金を呼びかけている人がよくいる。それ自体べつに否定はしませんが、誰が考えたか知らないが、スーパーのレジで、子供をダシに使い「ほら、袋に入れてあげるから、募金せんね」という実に実に巧緻な知恵の回る輩がレジでコドモを使い募金活動を始めたのです。


むろん、払う払わないは任意なんでしょうけど、でも、袋に入れてもらい、かつ、前の人も払ってたら、やはり私だけ払わないというわけには行かないザマス。で、50ペンスだかを払うのはともかくとして、このボーイ(ガール)スカウトに袋詰めさせると、ひとつの商品につきひと袋といった勢いで、レジを離れる時には袋まみれになってしまうのだ。で、ちょっとスタイリスト(=かっこつけ師)なおいら、こいつらの前では、黙って袋詰めしてもらって、かつ、いくらかの小銭を払って彼らの前を去り、隅の方に行って、持参した袋につめ直し。…称してバカタレといいます。


Tescoさん、10あるうちの一つのレジで構いませんから、「ボーイ(ガール)スカウト禁止レジ」を作ってくださいませんか?




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2001年10月16日(火) リンク元解析で分かるこの日記の意外な読者像

この日記を置かせていただいている「エンピツ」というサーバー、"enpitu"と「つ」が「tsu」でないのが妙に気になるのですが(言うことが細かい)、無料にしてなかなか優れもののサーバーで、何も考えないで選んだわりにはなかなかすばらしいものだと感謝しています。


で、このサーバーの優れた機能のひとつに、「リンク元簡易解析」機能というものがついています。で、たまに暇つぶしにこれを見ると、なかなか楽しいです。


たとえば、日曜日にはこの日記に32人の方がアクセスしてくださいました。これを多いとみるか少ないとみるかはまあ置いといて、この中の、28人の方、つまりほとんどの方は、「アイルランド真実紀行」のトップページからまっとうにアクセスしてくださっています。


が、それ以外の少数派のアクセスの経路というのが私の笑いのツボを押さえることがあるのです。


まずこんな方。エンピツの「マイエンピツ」からアクセスして頂いた方。私のこの日記をお気に入りに登録してくださっているのです。涙が出るくらい嬉しいです。もう一人の方は、やはり「日記才人」のお気に入りからアクセスしていただいています。ありがとうございます。


で、あとの残りの2名様はどこから来られたか。答え、何と、検索エンジンから直で来られています。その検索エンジン名は「ヘビよりも執念深い」と言われるgoogle。ちなみに作者もうにさんに紹介されて、それ以来愛用してます。


で、検索された言葉。これを見て私は笑点の円楽師匠のようにコンピュータデスクに突っ伏して笑ってしまった。


まず、ひとりめの方。


検索された言葉。「チャリ・中国人


信じていただけるかどうか。この言葉で、おいらの日記は1330件中3番目。作者、中国になぞ行ったことございません。でも、9/6の日記に見事に引っかかったりするのです。


で、これには笑わせていただいた。次の方が調べられた言葉。


検索された言葉。「調布・風俗店


なんでこれで引っかかるねん!というわけで、調べてみると、こちらも146件中9番目に引っかかる健闘ぶり。気になったので、そんなくだりがどこにあるか調べてみると、…なるほど、確かにあるね。こちらもやはり、9/6のくだり。


笑わせて頂いたついでに、月曜日も調べてみると、今度は検索エンジンビッググローブのからアクセスをしてくださった方がいらっしゃった。


検索された言葉:「ラブホテル・調布


…あのー、ひとつ疑問なんですが、調布にはいったい何が隠されているんですか?もし、万が一、この検索をされた方がこの日記をお読みならば、こっそりと作者に教えてやってくださいませ。昔、京王線沿線住人だったもんで、気になるんですよ。で、念のために申し添えますが、作者が調べられるのはここまでです。誰が、いつ、この検索をされたまではまったく分かりませんのでご安心ください。


で、急に真顔に戻るんですが、この日記がこういう検索をされた方がが予期していた内容とは全く違うことは火を見るより明らかですが、それでもそんな方が思わず見てしまう、そして、また来てくださる、そんな日記にしたいですね。…と、おざなりな結論を書いたところで、退散。





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2001年10月15日(月) 大丈夫って何をもって言うねん。調子のいいアイルランド人の信用できない大丈夫

アイルランド人の言う「大丈夫」ほど大丈夫ではないものはない


…これ、アイルランドに3年住むおいらが自信を持って言う「アイルランドの法則」のひとつ。今日、アイルランド人から2回も「大丈夫」と言われてしまった。大丈夫といわれれば言われるほど心配になるこの皮肉。


まず、大丈夫その1.
USITの担当者に電話をかけた。


電話の向こうのおねえさん:「航空会社に電話をかけて、確認しました。乗り換え時間70分しかないけど大丈夫です。万が一乗り遅れても次の便がありますから大丈夫です」

だいたい、おいらが航空券を買った時点と現在では時刻がこんなに違うんです。


↓おいらが買った時にもらった旅程表

_______
0630___0750_____0905__1140___________1330___0840+
ダブリン(発)→(着)ロンドン(発)→(着)フランクフルト(発)→(着)東京
_______0630___0800_____0910__1145___________1320___0830+

↑今現在、ネットで確認した旅程表


(ヒマな方も、その飛行機に乗るか詮索しないように…ってもうまるバレか)


ほぼすべての時刻が微妙にズレていることがお分かりいただけるかと。どうしてこんなことになるんだ?


で、こんなメールまで頂いたりなんかして…。


結論から言うと、チケット変えてもらった方がいいですよ!!!
朝一番のフライト(これはきっとBDですよね!?)は、曜日にも寄りますが、LHR上空混雑のため、ほとんど毎日、必ずと言ってもいいほど管制からの規制が入ります。
まず100%地上で遅れ、LHR上空でホールドする確率も80%。
荷物のスルーチェックインも出来なくなっているので、荷物をピックアップしてから、Terminal2への移動はかなり厳しいと思われます。
赤の他人、見ず知らずの人間の余計なお世話かとも思いましたが、彼女と会えなくなったら大変!!
旅行会社の責任で、チケット変えてもらえるよう、交渉してみたらどうでしょう
EIの朝一番のFRA行きとかに・・・。



まさにおっしゃる通りと思います。ただし、荷物はスルーで行くらしいので大丈夫だと思うのですが…。


ええい、ままよ!とそのままにしてしまうのでした。ま、なんとかなるさ。


そして、大丈夫その2。


Laserカードの有効期限が今月末で切れる。…てなわけで、銀行に電話した。たらいまわしされた挙げ句…


相手のおねえさん:「大丈夫。もうすぐ『カード更新のお知らせ』が届くから、それを銀行に持ってきてくれればすぐに手続きできるから大丈夫


おいら:「今月末からホリデーに出るんですけど本当に大丈夫ですかね」


おねえさん:「大丈夫大丈夫。心配ない」



…そうですか。そうですか。まあ、あんたの大丈夫に何回騙されたか数え切れませんが、まだ日もあることですし、この際、この大丈夫を信じてみることにしましょ。でもさあ、日本でクレジットカード持ってた時、有効期限が切れる前の月には、新しいカード郵送してくれてたけどねえ。ま、日本と同じだけのサービスを求めるおいらが根本的にアホタレだという説はごもっともですが。


日本と同じサービスはどだい無理…と書いて思い出したこと。おとといUSITに行ったついでにJavis' CentreのTesco(イギリスの大手スーパー)で買物をして帰ったんです。で、ペプシコーラのペットボトルのラベルを持っていくと20p引きという割引サービスがあったので、その「20pオフ」と書かれたラベルをレジで出したんです。そこで、頭の悪そうなおねえさんに言われた言葉。


「これなに?」


…これなに?ってあんた、20pオフと明確に書いているでしょうか。でかでかと。


"Are you blind or what?"


と喉の先まででかかりましたが、言いませんでした。これくらいのことで怒ってたらそのうち血管が切れてぶっ倒れそうですからね。


で、気がついたのですが、Tescoで買物をする場合、City Centreよりも近所のショッピングセンターでする方がはるかに店員の質がいいです。多分、地方都市に行くとさらにいいのではないかと思います。地方都市に最近行かれたとある方からこんなメールを頂いております。この方、ダブリンに数ヶ月在住され、訳ありで西の方の地方都市へいかれたそうな。


この前改めてダブリン以外の人の人良さに感動!
行き先が不確かなのでちかくにいたおばさんとその娘に尋ねたのよ。そしたら教えてくれて。そのあと私小銭持っていなかったから、バスのシャノンまでの料金とお札が使えるかという事を聞いたの。そしたらね、3.70ポンドだそうだ。

私2ポンドしかなかったので駅に行って両替してくると言ったら
「私小銭たくさん持っているからあげるわよ!」って。 はい??
じゃあ、あるだけのお金と両替しましょうと言ったけど、いいのいいの。たくさんあるから。
万が一のために3ポンド。 といって3ポンドくれたの。

なんていい人なの!!!! そのあと私ある場所で降りなければならなくて
彼女が私にかわってバスの運転手に説明してくれたの。
彼女達は私より先に降りたんだけどバス降りてからも手を振っていたの。
田舎の人は本当にいいよね。



…アイルランドも田舎に行くと、こんな古きよき時代のままでいるんですね。こういうメールを頂くと、アイルランドも決して捨てたもんじゃないと思います。…ダブリンはもうだめだけど。




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2001年10月13日(土) どれが正しい情報なのか。誰も知らないホントのミニマムコネクションタイム

朝から感心にも、洗濯をして、自分の部屋をきれいに片づけて、ついでにトイレとお風呂もきれいに磨き上げて…苦労した本人以外には面白くも何ともない日記だな。


で、部屋を掃除している最中に、Laserカード(日本でいえば「デビットカード」)領収書を見つける。古いものなら捨てようと何気なく見たら…


10/01


という表示。するってえとなんですか。このカード、今月で有効期限切れるんですか?


…なんで銀行は新しいカードを送っても来なきゃ、何も言ってこないんだ?


ま、アイルランドのいい加減さなんて、今始まったことじゃないけど、でも、おいら、これ持って今月の終わりから日本に行くつもりだったのよ。もし日本で機械から「このカードはご利用になれません」なんて言われたら、おいら間違いなく逆上してたな。それ以前に、成田空港から動けなくなってたな。こわ。


で、まあ、アイルランド人のいい加減さが出たついでにこんなきのうのお話。実はきのうUSITに行ってきたのだ。もう、9月以来どハマリになっているおいらの日本行きの航空券。まずは別に手配した一緒に日本に行くMausi(おいらの彼女)の航空券が旅行会社の手違いでキャンセルの危機に。で、こんどはおいらの方が「ミニマムコネクションタイム」(乗り換えに必要な最低所用時間)で引っかかってしまったのだ。


これじゃあ何が言いたいのかわからないだろうからもう少し説明。おいらの今回の日本行き、ダブリン=ロンドンヒースロー=フランクフルトという経由で飛ぶ。で、最初のヒコーキがダブリンを出るのは朝の6時30分と激早。そしてロンドンヒースローに着くのは午前8時。で、ロンドンヒースローを出るのは午前9時5分


つまり、ロンドンヒースローでの乗り換え時間は65分。これは大問題。なぜなら、ロンドンヒースローでのターミナル1から2へのミニマムコネクションタイムは75分。そう、10分足りない


そもそも、ミニマムコネクションタイムが確保されていないこのチケット、USITは売ってはいけなかったのだ。(…たぶん、間違ってたら掲示版かメールで指摘してください)なのに、このチケットはおいらに売られた。まず、これが「いい加減な点」その1。


で、「世界が変わった」とさんざん言われる9/11のテロ以降、各空港では新たなテロ対策へまさに厳戒態勢が敷かれており、ロンドンヒースローもその例外ではなく。9/26の日記にもちらっと書いた通り、一時期ここでの乗り換えには3時間が必要となった。で、それ以降、誰も正しい情報を知らないのだ。


ある日、おいらの飛ぶ航空会社に電話をかけてみた。

「今は乗り換え時間は60分です。スーパーバイザーに確認したので間違いないです」

で、USITは

「現状では最低2時間が必要です」


…おまえらどれが本当なんだよ。いい加減にも程があるぞ。どうも信用できないから、おいらの自前のコネを使って、このおいらの使う航空会社のコールセンターのスーパーバイザーに聞いてみた。すると、


「すぐにUSITに連絡をしなさい!」

と言われてしまった。

ま、そういう訳で、USITのテレセールスに電話をかけたところ、「とりあえずチケットを持ってオフィスに来い!」ということになった。で、きのう、労をいとわずUSITまで行ってきたのです。そこで言われたこと。


「コピーじゃよく映らないからチケット預かるね」

あのー、ホントにチケットなくさないですか?露骨に不安なんですが…。だいたい、テロさえ起こらなきゃ、例えミニマムコネクションタイムが10分くらい足りなくても、ロンドンヒースローはかって知りたる我が家のようなもの。何の問題もなかったんだ。テロの影響は末端ではこんなところまで来ています。






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2001年10月12日(金) アイルランドで日本人が指圧を習う

昨日・おとといと連続して書いている会社の「ニムダ騒動」昨日から業務は通常通りですが、日が経つにつれて会社のずさんな管理体制がだんだんと明らかになってきました。


まず、ウィルスを広めたのはおいらの隣りに座るばかスーパーバイザーなのはお伝えした通りなのですが、ITチームが見回ったところ、その他にも感染しているコンピュータを数台発見。こうなると、なぜ、アンチウィルスソフトが働かなかったのかますます謎に思えて来ます。


その謎は以外と簡単に解けました。会社のコンピュータ、立ち上げると、「コマンドプロンプト」ウィンドウが立ち上がって、なんだかいろんなメッセージが流れます。で、1分も待てばこのウィンドウは自動的に消えるのですが、これがミソだったのです。


会社で働くほとんどの人間がこれが何かを知らないで、一部のせっかちな連中が、このウィンドウをXをクリックして閉じてしまっていたのです。…コンピュータに詳しい方はもうお分かりですね、これ、ウィルスソフトを立ち上げていたのです。それを閉じてしまったら当然ウィルスソフトも働くはずもなく…。そういうわけでニムダ他のウィルスは、のうのうと会社のコンピュータへの侵入に成功したわけです。


で、まあ、当然の帰結として、マネージャーからきついお叱りのメールが届きました。それにかこつけて、


「誰がこのウィルスを広めたんだろうね。会社にものすごい損失を与えてるよね」


とばかスーパーバイザーの前で聞こえよがしに話したおいらはやっぱり悪魔でしょうか。(そうだと思う)






今週は「健康推進週間」でした。で、社内でいろんなイベントが催されたのですが、今日あったイベントは「Shiatsu」そう、「指圧」だったんですね。指定された時間に会議室に行ってみると、白い看護婦のような格好をしたきれいなおねえさんがおいらを待っていてくれて、いきなり服を全部脱ぐように言われ…なんてはずはなく(誰だ。変な話の展開を期待してるのは)…30人ほどの社員がくそ狭い中庭に面した会議室で受講と相成りました。


それにしてもアイルランド人から指圧のレッスンを受けるというのはあからさまに変な気分。だって、講師自身「指圧は日本から来て日本のXX教授が…」と「日本」を連発。にもかかわらず、大日本帝国男児たるおいらはと言えば指圧などなんにも知らないのだ。で、基本的な肩・首を中心にした指圧の方法を習う。やってもらっているうちは確かにいい気分だった。


実は水曜日には「ファーストエイド」の講習にも参加した。そこで学んだこと。


「状況をさらに悪化させるようなことをしてはいけない」

つまり

「もし、自信がないならいらんことをするな」


例えば、部屋に人が倒れていたらどうします?おいらなら、脈か呼吸の確認をしますが、これはファーストエイドの講師に言わせると間違っているそうな。まずは、周りの状況の確認をしなければいけないんだと。


どういうことかと言えば、たとえば、この人が感電して倒れていた場合、一緒に感電してしまう恐れがあるそうな。…へ理屈っぽいけど、確かに理に適っている。こういう話を知っておく必要性を痛感を致しました。…もっとも、役に立たないのが一番ですが。





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2001年10月11日(木) 2週間遅れでニムダが直撃!ウィルスを広めたバカタレの意外な正体とは?

昨日のコンピュータウィルス「ニムダ」事件ですが、意外な方向に話が展開してきました。考えてみると、この事件には2つの問題があるわけです。


(1) 誰がなぜ、ウィルスメールを開けたのか。
(2) ITチームはなぜ、2週間も前に大流行したウィルスを今更防御できなかったのか。



…なんだか小難しそうな話になりそうだなあ、と身構えている方、どうかご安心ください。小難しい話をしたくとも、作者にはそんな知識はございません。


で、まず、問題点(2)「なぜITチームは防御できなかったか」この会社、いちおうインターネットを食い物にしている会社ですから、そのテのセキュリティに関しては先進のはず。実際、会社用のメールアカウントに関しては、社外から来るアタッチメント付きファイルに関してはすべてブロックしてしまいます。反面、ネット上のメールアカウントプロバイダ(Yahoo!とかホットメールとか)に関しては事実上野放し状態。どうもここからウィルスが入り込んできたのではないかとITチームは疑っています。


実は2年前、かの有名なウィルス、メリッサが猛威を振るった数ヶ月後、この会社にメリッサがヒットして、ITチームのずさんさが白日の下になったという大事件がありました。なんと、データのバックアップを10日間近くに渡って取ってなかったとやらで、バックアップをとっていなかったその10日間のデータの多くが失われたのです(信じられないような話ですが本当です)。


で、問題はその後。それまで野放し状態だったデスクトップの壁紙やスクリーンセーバーは全部禁止。その他ダウンロードや新規ソフトウェアのインストールに厳しい制約がつくようになったのです。で、まあ、今回も、なんだかそのテの制約が増えるのではないかと危惧しているわけです。何せ、おいらのコンピュータ、社内のルールに照らして違法なものの見本市ですからね(このホムペのデータからネットスケープのプラウザ2種類などなど)


で、問題(1)どこのバカタレがこのウィルスを開けたのか。実際私の楽しいインターネットライフに制約がつくようになったらそいつは町中引き回しの上はりつけものです。ま、200人以上が働く会社、だれがやったかなぞわかるはずもない…と思いきや、犯人は身近にいました


おいらのアホスーパーバイザー


身近も何も隣りの席やんけ!


今朝、出社してみると、彼女のコンピュータのディスプレイ上に、A4の紙が張り付けられており、そこには、


「使用禁止 ITチーム」


とでかでかと書かれていたのでした。


で、おいらも好きな人にはとってもいい人ですが、嫌いな人には究極までイヤミなやつですので、朝8時過ぎにのこのこやってきたアホスーパーバイザーに


(純粋な声で)「どうしたの?このコンピュータ」


と聞いてみました。すると彼女、


「知らない」


ととぼけてくれます。実に香ばしいお返事。とぼけ方が実に下手です。


「ボクはみんな知っているんだよー。けけけ」


といわなかっただけ、おいらの性格は曲がってないと思ってください。その後、ジャージ姿のITチームのおねえさん(こんな格好をしているのは言うまでもなくアイルランド人)がずっと、アンチウィルスソフトなどを使って格闘してます。


PS 家を出るかばか犬Taroを追い出すかと詰問されたKさんのさらに腹立たしい報告が入ってますが、これは明日のネタに回したいと思います。




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2001年10月10日(水) エアリンガス廃業セール?!常識じゃ計れない破格の正規格安航空券

アメリカによる報復行動の開始、そして、テロリストは「航空機による自爆テロの嵐は止まない」と報復を宣言。怖い怖い、こりゃヒコーキには乗りたくない…ってことなんだろうけど、これは何なんだ?


(以下メールの転載)

Dear Site member,

Why not sneak in that last holiday before winter creeps in, because we have, quite simply, unbelievable fares available to the most popular US, UK and European cities! We are offering fares to a selection of destinations - (Prepare yourself for a pleasant surprise - you may even have to take a seat!)

All travel must be completed by 30 November, fares quoted are return per person.

All prices quoted include taxes and charges.


Dublin and Shannon to the USA
---------------------------------

<> to Boston and New York - IR£169

<> to Chicago - IR£199

<> to Los Angeles - IR£249


Dublin, Cork and Shannon to London
----------------------------------

<> to London Heathrow £59


Dublin to UK
----------------------------------

<> to London City and London Gatwick - £59

<> to Manchester, Birmingham, Glasgow and Edinburgh - £59


Dublin to Europe
----------------------------------
<> to Paris, Brussels, Amsterdam, Dusseldorf, Frankfurt, Munich, Madrid, Milan and Rome - £99


Book by October 18th - that gives you 9 days! - fares available online at http://www.aerlingus.com - (choose the "promotional" fare class when checking availablility)

(転載ここまで)



待て待て待てこらあ。ダブリンからニューヨークあるいはボストンまで税金他全部含んで£169ってなんやねん。日本円にして22000円。正規の、航空会社が出している運賃じゃないぞ。これは。まるこに言わせりゃ、「片道につき食事が2食ついて、しかも酒飲み放題でこの値段」…確かにそのとおりだ。で、ヒマだったので、空席状況を調べてみたら、空いてるよ。ボストンまで往復2万円。心が動くね。


で、Mausiに電話したら…


「まさか、行く気じゃないでしょうね」


はい、おいらの行動は完全に読まれています。瞬殺されてしまいました。とても、「一緒にアメリカに行こう」とは言えない雰囲気でした。


ちなみにアイルランド第一の航空会社エアリンガスも他の航空会社同様経営危機が叫ばれています。彼らにとって運の悪いことには、ヨーロッパ内のフライトはアイルランド第2の「格安」が売りのライアンエアとし烈な争いをして、実際その争いには勝てそうもないし、唯一の長距離路線のアメリカ線はテロ及びその報復の影響で低調(おそらく空気を運んでいるだけじゃないかと思う。そうでもなければこんな運賃で提供するわけはない)そんな訳で、どうなっちゃうんでしょうね。


で、噂をすればライアンエア、こんなメールが今届いた。


(以下メールの転載)

Special feature on Glasgow, massive flight offers below

**************************************************************************


ALL FARES QUOTED BELOW ARE RETURN EXCLUDING TAXES
Travel between 11th and 31st of October
Book before 1900hrs (UK time) Wednesday 10th October
Minimum Stay 1 night for these fares
Book on http://www.ryanair.com/member/suboffer.html
**************************************************************************

London Stansted to Dublin £5
Dublin to London Stansted £5

London Stansted to Nimes £7
Nimes to London Stansted FRF 70

Dublin to Liverpool £1
Liverpool to Dublin £1

Dublin to Brussels Charleroi £2
Brussels Charleroi to Dublin BEF 100

Dublin to Paris Beauvais £3
Paris Beauvais to Dublin FRF 30


Booking Period: Wed 10 Oct (Booking ends at 19:00 hrs London time)
Travel Period: 11 to 31 Oct
Advance Purchase: 1 Day
Min Stay: 1 Night
Max Stay: All travel complete by 31 Oct
Changes/Refunds: None Permitted

Bookings only on http://www.ryanair.com/member/suboffer.html

This offer is subject to availability, terms & conditions, Government
taxes,airport charges and a 」4 / BEF 250 / SEK 60 / DEM 12 /
FRF 40 / ITL 12500 / DKK 50 / ATS 90 handling fee.

(引用ここまで)



税金他が含まれていないとはいえ、こちらの方がはるかに安い。消費者にとって安いことはいいことだけど、でも、今はとりあえずあまりヒコーキには乗りたくないからいいや…とみんな思っているんだろうなあ。



で、ここまで書いたのが、今日の午前11時。「今日は早く更新できるなあ」と意味のない自己満足に浸っていると、突如ITのスタッフが血相を変えてやってきて、「コンピュータの電源を切って!」と叫ぶ。


なんでもまさにいまさらニムダにやられたらしい。…なんで2週間も経ってからやられるかねえ。で、何だかんだでコンピュータが復旧したのは午後4時。いやー、おかげでいろんな人に電話ができて、さらにパブでおいしいビールが飲めました。


業務連絡

ばか犬Taro、訳あって、マークちゃんのご両親は預かれなくなりました。よって、ばか犬Taroを預かってくれる人を募集中です。詳しくは作者までメールを下さいませ。





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なんじゃこりゃ?


2001年10月09日(火) 怒りの手記!許せん!!アイルランドの大家の横暴!!!

最近、眉間にしわを寄せながら書いているような暗い話が多いですが、今日の話も暗いです。「そんなのいやいや」と言う方は、どうぞ今日の日記は読み飛ばしてくださいませ。「人の不幸は密の味」とお考えのちょっと擦れた方は、どうぞこの続きをお読みくださいませ。


今までずっと黙ってましたが、私が勤める某社の日本支店の営業は今月の半ばをもって終了します。はい、「事業撤退」というやつです。この日記の古参の読者様のうちにご記憶の方はいらっしゃるでしょうか。5月15日の日記で書いた話がついに現実のものとなったのです。


5月15日の日記に書いている通り、私が担当する会社の事業が撤退するだけで、私の会社そのものがどうかなるわけではありません。つまり、すぐにリストラだとか、クビだとかとかいう話にはならないのですが、とはいえかなりせつないです。この事業が開始されるに当たり、いろんな契約書を夜の10時まで残って翻訳したりいろいろしました。(今のおいらとは全く対照的)その事業が、いま終わろうとしているわけです。寂しいですね。正直なところ。


で、この事業閉鎖が正式に発表されたのが先月の今ごろ。で、マネージャーも、せっかく開いたアジアマーケットだから、他の顧客をゲットして、何とかチーム自体を存続させたいと努力をしたらしいのだけど、今のところいい情報はなし(ないわけじゃないらしいけど、厳しく緘口令が敷かれている。ゆえに、いくら匿名のサイトでもその詳細はかけなかったりする)


で、まあ、そんな寂しい状況に追い討ちをかけるようにまるこが


「わたし、日本に帰る」


と宣言。それを裏付けるかのように辞表提出


あーあーあー、と思っていたところ、今度は新婚のKさんまで


「わたし、アイルランドから出る」


と宣言。


はい、うちの会社の日本チーム壊滅。


だいたい、いつも「もうダブリンにはいたくない」と口癖のように言っているおいらがなぜ未だにこの会社にいるのかが謎。ダブリンを明日には離れたいと思っているけどなかなか二の足を踏んでしまうという現実。ちょっと自己嫌悪にすら陥ってしまいますね。






で、Kさんの「アイルランド脱出宣言」と関係があるかは読んでいただくとして、昨日、Kさん宅で「事件」が発生しました。そのお話です。


Kさんとマークちゃんが昨日の夕方同時に家に帰ると、まるで、それを待っていたかのように電話が鳴る。


Kさん:「もしもし」
電話の相手:「大家だけど、今から行くから」



大家。そう、うちもそうだけどKさんちは借家。日本で言えば1DKの家を借りている。Kさんには失礼だけど、半地下室で古く、広い以外にはあまりいいところを感じない家。とはいえ「ダブリン家がない!」のコーナーでさんざん強調している通り、ダブリンの異常な住宅事情は、このKさんお家をして信じられない家賃を取ります。で、なんでも今月半ばで家の賃貸契約が一年で満了となるとやらで、Kさんとマークちゃんは契約を更新しようとしていたのだそうな。


この大家は、おいらも会ったことがあるけど、典型的なアイルランドのオヤジ。アイリッシュパブで飲んだくれていそうな白髪の50過ぎのオヤジ。ま、それはともかく話は続きます。


で、「今から行くから」と言ってわずか数十秒後、大家は家の前の階段をものすごい勢いで駆け降りてきました。つまり、Kさんとマークちゃんの帰りをどこかで待ち伏せしてたのね(お暇なことで)。
Kさんは慌ててばか犬Taroを連れてベッドルームに緊急避難。そう、犬を含めてペットの飼育は認められていないのでした。


大家:「おい、お前、家の契約書読んだか」
マーク:「ええ」
大家:「じゃ、どういう事か分かっているだろう。あの犬を処分するか、それとも契約の切れる1週間以内にここからとっとと出ていってくれ」



そう、ばか犬Taro。ついにこいつのおかげでKさんとマークちゃんは家を追われる羽目になったのです。


そもそも運が悪かったというか問題なのは、Kさんもマークちゃんも昼間まっとうに勤めに出ているので、ばか犬Taroは玄関先の長さ3メートルくらいの廊下でご主人様の帰りを待っています。


で、ばか犬Taroが忠犬ハチ公のごとくいい子でお座りをしてご主人様の帰りをじっと待っているはずはなく、困ったことには、その廊下に張ってある安物のビニールの床材をリビングルームのドア付近を中心にびりびりに破ってしまったのです。


で、さらに問題なことに、日曜大工が苦手な、あるいはやる気のないマークちゃん、その破れたところに、小汚いコンパネ板をつぎはぎに張りつけてその場をしのいでいたわけ(どちらかといえばわたしがやりそうなことですが)。


で、どうもKさんとマークちゃんが日本にいる間に大家がやってきて家の中に入ってその状況を見てキレたらしい。というか、大家が自分でそういったそうですが。


犬を契約違反を承知で飼っていたKさんは悪い。これは疑いの余地なき事実。でも、ちょっと待って欲しい。逆ギレといわれればそれまでですが、だからといって、いくら大家とはいえ住人に無断で勝手に家の中に入り、更新する手はずとなっていた契約を一方的に破棄してしまっていいのでしょうか。


そういえばうちでも同じような事件が発生しました。もうかれこれ1年以上前になるのですが、当時うちに住んでいた住人のひとりが近所の店に買物に行ったらしいのですが、その10分か15分の間にうちのこういう言い方をするとお叱りを受けるのは承知ですが、カラダがとっても横方向に鏡もち状に広がったご婦人の大家がやって来たらしいのです。


で、大家、家に誰もいないとわかると何を血迷ったか中庭に回り、そこでリビングルームの小窓が開いていることに気がつきます。で、彼女の体をどうやって通したのか全くをもって謎ですが、その小窓からなんと家の中に侵入して、各部屋を見回ったのらしいのです。


で、そのあと、おいらの会社に電話がかかってきました。


大家:「ちょっと、あんたら、家に鍵もかけずに出かけるの?防犯用アラームも使ってないし。それから家の中は汚いし(いらんお世話じゃ)、それに勝手に家具の位置も変えているし(以下省略)」


と、まあ、何も知らないおいらの元に怒鳴らんばかりの勢いで電話がかかってきたわけです。これ、その時点ではことを荒げないようにと素直に過ったおいらですが、あとあとになってだんだんそのおかしさに気がついてきたわけです。


いくら10分から15分の間とはいえ、戸締まりをきちんとせずに、しかも防犯用アラームもセットせずに出かけた同居人は間違いなくA級戦犯です。が、だからといって、大家が住人の許可を得ずにリビングルームの窓から家の中に入って中を見回るなど言語道断です。そんな当たり前のことが、住宅が不足しているダブリンでは当たり前のようになされているのです。


Kさんとマークちゃんに話を戻すと、まだ完全に決まったわけではないとはいえ、とりあえず、犬をマークちゃんのご両親の家に預け、今の家の契約を更新しつつ、1日でも早くばか犬Taroと一緒に暮らすべく、どこかアイルランド以外のところに落ち着きたいのだそうな。つまり、前々からアイルランドから出たいと思っていた彼らの気持ちにこの事件が後ろから後押しをするかのように起ってしまったというわけです。


こうして、秋が深まる中、この小さなコミュニティにも劇的な変化が訪れようとしています。どの話もまえまえから分かっていたとはいえ、いざ、実際に起ると、寂しい気がします。


長くなりました。最後まで読んでいただき感謝しています。




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2001年10月08日(月) 日本人はアイルランド人よりコレステロール値が低い…はずなのだが…。

まったく、戦争は始まるし、おいらの愛してやまないSASのヒコーキは墜落するし、世間のニュースによりちょっと凹んでしまっています。


個人的には、起こることが分かっていた戦争より、突如降ってわいたようなSASの事故のニュースの方がショックでした。今回の事故、誰も指摘していませんが、飛行場の中で航空機同士の接触が起こったと言う点、ついでに濃霧の空港で起こったと言う点で、1977年にカナリー諸島で起った世界最悪の航空機事故、KLMとパンアメリカンのB747同士の衝突と酷似していると思います(おヒマな方は、ここから事故の詳細をごらんになれます)。


で、そんな専門家気取りのごたくはともかくとして、この事故、おいらのよく使うSASの事故、ついでにおいらのよく使うミラノリナーテ空港での事故、ついでにおいらの乗ったことのある路線(ミラノ=コペンハーゲン)での事故、も一つついでに、どうもおいらが乗ったことがあるのではないかと思われる機材での事故と言うわけで、何となく他人事とは思えないのです。今月末から日本に行くのに、先月の同時テロ以来何機の飛行機が墜落したかと思うと、なんだか日本に行く気もなくなってきます。はああああ。


で、まそんな暗いネタは他の日記でもごらんになれるでしょうから、ここは無理をしてでも明るいネタで行きましょう。


今朝のお話。朝目覚めると、すでにカーテンの向こうは明るい。これは7時に出勤するために朝の6時に起きるべきおいらにはあってはならないこと。ダブリンでは今、朝の6時は真っ暗なのだ。で、恐る恐る時計を見ると、


7時30分。


やってしまいました。久々の大遅刻


おいら、慌ててバスルームに飛び込んで、髭剃ってシャワー浴びて、訳ありで大きな荷物を持って(この荷物のネタは、明日たぶん登場)そりゃもうカミカゼと笑われても文句の言えない速さでチャリンコをこぎ会社へ。会社には7時50分着(激早)。


会社に着いて気がついたこと…


まだ、あほスーパーバイザーが来ていない。


ということは…








はい、今日の遅刻、帳消しー。


…まったくなんて会社なんでしょうねえ。


で、会社に来ると、秋休みを取っていたまること、日本に行ってなぜか結婚してしまったKさんは感心にももう来ていた。3人で、くだらない話に花が咲く。そんな中で、


「三つ子の魂百まで」


という、諺が出てきた。意味はご存知の通り、


三つ子の魂(たましい)百まで
幼時の性質は一生変わらないものだということ。
(大辞林第二版より)



です。ところがKさんは


三つ子(3人の子供)は長生きをする、という意味だと今まで思い込んでいたそうです(あーあーあー、アイルランドにいる日本人がますますアホだと思われる)。


んで、そのあと、例のアホスーパーバイザーから、


「きょうは健康診断があるから行きたかったら11時に会議室に行けばー」


とのたまう。


なんでも今週は「健康推進習慣」だそうで、いろんな企画が用意されているんだそうな。おいら、ま、公認で仕事がサボれるならそれに超したことはないと思い、それに参加することに。日本人のアホトリオでコドモの頃の検尿の話など、愚にもつかない話をしながら会議室へ(その話の詳細については、このページの最低限の品位の維持のために割愛をさせていただきます。はい)


で、会議室に行ってみると、そこにはヒマそうなおねえさんが一人いるだけで、体重計もなけりゃ、血圧計もない。とても、「健康診断」をするような状況じゃあない。ヒマそうなおねえさんにKさんが


「今日、ここで健康診断があるって聞いたんですけど」

というと、そのおねえさん、怪訝そうな顔で、


「そんなのないわよ。いまからここで、健康診断じゃなく、健康保険についての説明会があるんだけど」


…おい、アホスーパーバイザー、お前にはEメールの英語の読解力があるのか(ないね)。


で、すごすご帰ろうとした恥ずかしい3人組に、おねえさん、見るに見かねてか、


「いま隣りの部屋でコレステロール値の検査をしてるから、隣りの部屋に行ってみれば。予約制だけど、今、誰もいないからいいわよ」


…と言うわけで、棚からぼたもち状態でコレステロール値検査に参加することになったおいらたち。


トップバッターはまるこ、指先からほんのわずかな採血をして、それをリトマス紙のようなものに滴らし、それを機械に当てる。判定まで3分。コレステロール値は痩せている人なら低いとは限らないとか、日本人のコレステロールとは低いとか、お昼のみのもんたの番組のような講釈をおねえさんから受ける。


で、3人の中で、一番不摂生で、コレステロールとが高いと思われたおいらが一番実はコレステロールとが少なかった。これは意外。他方、コレステロール値が「アイルランド人の平均値」と言われたどっちかは言いませんが、ふたりのうちのひとりは、そのあとどっかのホムペからコレステロールについての文献をプリントアウトしていた。よっぽどショックだったらしい。





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2001年10月07日(日) やはり美人は得なのか、美人の基準がおいらとはだいぶ違うがダブリンバスでのこんな出来事

「美人は得」とよく言われますが、おそらくこれは本当だと思います。きのうばか犬TaroをKさんちに返しに行って、その帰り、夜の11時ごろバスでうちに向かっていた時のお話。いつも通り、運転席のすぐとなりの席でぼーっとしていたおいら。ドアのところには


In the interested in the safety, doors will not be opened between stops.


と書いてある。要するに、安全のためバス停以外のところではドアーは開けません。と書いてあるわけ。


それにしても土曜の夜のとりわけこの時間のバスはうるさい。2階席からは男の叫び声なども聞こえてきて、ほとんど乱痴気騒ぎの宴会状態。車内にもとっても品のないおいらに言わせりゃ金太郎にしか見えないこのくそ寒いのにへそと肩を出した服を着た、香水(たぶんジバンシーだと思った)の匂いをぷんぷんさせたねえちゃんなんかも乗っている。どうも今時間まっすぐ家に帰るのはおいらだけのような感じすらしてくる。


で、このバス、どうも乗車券の発券機が壊れてしまったらしく、運転手がいらいらした顔で機械をガチャガチャやっている。それを信号待ちの時にするとかいうならかわいいが、高速でぶっ飛ばしながらやってくれるのだから恐れ入る。で、発券機が壊れているからあまりお客は乗せたくない様子。いちおう運賃は受け取りつつも、乗車券は発行しないという状況でバスを運行している。


で、いよいよシティセンターに近づいた時、バス停でもない道端から突如、いかにもこれからナイトクラブで男をみつけますよー、という風情のおいらに言わせりゃ品のない姉ちゃん3人がバスに手を振る。どうもタクシーを待っていたがバスが先に来たので乗りたい感じだ。町まですぐなのにとも思うが、たしかにこの時期に方をだしていりゃそりゃ寒いわな。だが、そこはバス停ではない。当然止まるはずはない…と思いきや、バスはタイヤをロックさせんばかりの急ブレーキをかけて止まった。


で、運転手、

「機械が壊れているから運賃はいいよ」


…おいおい、すると君は、バス停からまともに乗ってきた客からは機械が壊れていながらもしっかり金を取り、バス停以外のところで手を振って乗ってきた連中からは金を取らないというのか。


「美人は得」


彼女たちが美人とは到底思わなかったが、そんな言葉をふっと思い出した。運転手は"You are very good."とか言われて、鼻の下を長くしてでれでれしている。…処置無し。


で、この3人、1キロも乗らないで降りてしまった。


…あのー、ちゃんと服を着てればこれくらい歩いても全然平気だと思うのですが…。


…突っ込むのもむなしい。





話はがらっと変わるのですが、ダブリンで春から就職活動をしていた日本人の女の子から「採用されたよ」という嬉しいメールを頂きました。彼女の採用先はダブリンではない地方都市。家賃も安いだろうし、人も優しいだろうしうらやましい限り。何よりも、大変だっただろう苦労が実ったことにたいして「おめでとう」と言わせてください。





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2001年10月06日(土) この字が読める郵便局員は優秀だと思う

読めねえよ。フツー
右の画像は、昨日、うちに配達された手紙。黒く塗りつぶしてしまってはいるが、同居のドイツ人あてのもの…だと思う。「だと思う」と書いた理由は実に簡単…読めやしねえ。


で、よくよく見ると、なんだかすごいことがわかってきた。消印によるとこの手紙、ドイツのベルリンにて9/7に投函されたらしいのだが、着いたのは昨日10/5…つまり1か月かかっている。普通は3-4日で着くのにもかかわらず。さらに注意してみると、左上に-IRL-と書いてあるのはいいが、左下にはAustralien(オーストラリア)と書いてある。…なんなんだ。これは?


どうもこれを推理すると次のような話になる。


この手紙の差出人、どうも「アイルランド」と書くのを忘れたらしい。で、ドイツの優秀なはずの郵便局員は何を血迷ったかオーストラリアにこの手紙を送ってしまったらしい。


で、オーストラリアの郵便局員、なんだか訳が分からず右下に"What Country"と書いてドイツに返送。


で、ドイツにて-IRL-と書いて1か月かけて宛先のアイルランドに到着…ということらしい。


まあ、郵便局員さん、あなたの苦労は分かります。国名を書き忘れたのは致命的としても、あの字を"Dublin"と読むなんて、おいらには無理です。なんとなく「キャンベラ」に見えなくもないし。


で、まあ、これをいい例にして言えることは、こっちの人間の字、読めない人の字はとことんまで読めません。メールアドレスなんかを渡されたら。その場で確認しないと、全然読めなかったりします。なにせあれ、一字違ったらもう着きませんからね。


というわけで、大したネタではなかったですね。今からばか犬Taroを飼い主のもとに返しに行ってきます。あれとDART(電車)に乗ると疲れるんだよなあ。はあぁ。





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2001年10月05日(金) ばか犬Taroは果たして「お手」ができるのか。後編。

会社のコンピュータにはMSNメッセンジャーと、AOLインスタントメッセンジャーがインストールされています。という訳で、複数の人とメッセージのやり取りをするわけですが、そんな中のひとりの男が突然、


「明日結婚する」


と言い出したわけ。一つ年上ながら、大学の同期。結構仲もよい。大学時代の本当に数少ない友人のひとり。そんな訳だから、最低限電報の一つを送ってあげたい、そんな殊勝なことを思ったおいら、親に電話。なぜ親かといえば、アイルランドから114だか115には電話できないから。考えてみたら、いまどき電報。しかも、クレジットカード決済ができない(おいらの知る限りではね)というのはある意味問題だと思う。


で、そんなNTT批判はどうでもいいとして、そんなわけで実家に電話したおいら。かーちゃんが出た。


かーちゃん:「何か用?」


…あれ?かーちゃん怒ってるよ。その理由はすぐに分かった。そう、このページ(というかホームページの表紙)にチェックを入れていたんですね。で、日記へのリンクが切られていてキレてます。


…そんなにチェック入れてるとは思わなかった。あなどれんな。


ま、いろいろ考えた挙げ句に、日記へのリンクを復活しました。あまりに多くの人に迷惑をかけていることに気がつきましたので…。メールをくださった皆様、ありがとうございました。お返事が遅れ気味ですが、必ずします。


さて、と言うわけで、本題の昨日の続き。ばか犬Taroに芸を仕込む話です。昨日の日記をお読みでない方はまずはお先にこちらからどうぞ。


とにかく、相手の目を見ながら、「お手」と言いつづけること数日。まあ、この犬は真性無擬余地馬鹿犬。いつまでたってもお手をせず。ずっと10分もビーフジャーキーを中心にして睨み合いが続く。いつもTaroは根負けして、「クウンクウン」と情けない声でなき始める。それでも続ける。


トレーニングをはじめて数日後、ひでかすが日本に行く前日(もう1週間以上前の話だな。考えてみると)台所でおいらとばか犬Taroの死闘(大げさすぎますな)を見ていたひでかすが言う。


「たぶん、もう少しでできるようになると思うんだよね。ほら。お手って言ったら右足に重心をかけてない。お手をする準備はできているんだよ」


言われてみると、「お手」と言って、しばらくしてばか犬Taroの右足を引っ張ってみると、確かにばか犬Taroの右前足には全然重心がかかってない。最後に引っ張られることを分かっているようだ。だとすると、別においらはばか犬Taroに辛抱をさせることを期待しているわけじゃないんだから自分からおとなしくお手をすればいいのだ。


そのさらに数日後(結構おいらもしつこい性格をしている…というかほとんど意地)、再びジャーキーを持ってばか犬Taroと対峙したおいら。Taroはビーフジャーキーを見るとまたおいらに擦り寄ってきた。


「Taro。お座り!」


…という前にお座りをするばか犬Taro。うーむ、これは進歩か?


「はい、じゃあ、お手」


…いつもながらばか犬Taroの熱い視線はビーフジャーキー一点に集中。わざとおいらに目を合わせないようにしている感すらある。


「はい、お手」


無反応。


「はい、お手」


無反応。









10分経過。読んでいる方には一瞬ですが、やっている方には本気で長時間です。



「いいか、Taro、お手をするだけでいいんだ。あとは何にもしないから(謎)」


するとばか犬Taro、ついに我慢できなくなったらしく、あぐらを掻いたおいらの上に飛び乗ってきます。で、ばか犬Taroの前足は、差し出したおいらの手のひらの上に。


あれ?


これ?


成功?


そう。これが、初めてばか犬Taroがお手をした瞬間でした。おいらはこれ以上できないと言うくらい誉めちぎります。そう、犬は叱るだけじゃダメ。誉めないとダメです。


「おおー、よくできたなー。えらいぞー(←これっぽっちもそうは思っていないが)。お前ならできると思っていたんだー」


で、それからTaro、「お手」と言わずとも、何か欲しい時はお手をするようになりました。


ここで質問。Kさんはいったいどんな教育を施しているのだ?




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2001年10月04日(木) これからこのサイトをどうしようかという悩み

ばか犬Taroについて書こうと思ったのですが、このネタは明日に回すことにします。ちょっと今日はまじめな話です。(作者注。結局今日は2回更新しました。ばか犬Taroの話は10/3付けに掲載です)


久しぶりに私の昔行きつけだったサイトに行ってみたんです。実はその掲示板を中心としたサイト、最近方向性が変わってきたという感じで、ちょっと自分の知りたいこと、カキコしたいこととは違ってきていて、早い話が、半年近く何もカキコしてなかったんです。で、昨日久しぶりに行って唖然としました。


荒れ果てているのです。


その理由はすぐに分かりました。一時期閉鎖かと噂されていた、某巨大掲示板サイト…と書けば誰しもぴんと来る2ちゃんねるですが、そこと不毛の争いの挙げ句に、2つあった掲示版のうちひとつが閉鎖。もうひとつも風前の灯状態。


これはどういう訳かと思わず、2ちゃんねるの方を覗いたが最後、昨日は数時間はまってしまいました。というわけで日記の更新までお休みしてしまったのです。


2ちゃんねるの匿名性や閉鎖性に関してはいまさら私がごたくをならべるまでもありません。正邪を述べるつもりもありません。ただ、彼らに攻撃を受けたらかなわんなと思いました、正直なところ。


数日前の日記でついと日記才人への投票をお願いしましたが、その最大の理由は読者の方との双方向のやり取りを期待したこと、つまり、私が日記を書いて、それを読者の方がボタンを押すことで、「読んだよ」という意思表示をする、それを狙ったのですが、と同時に、その行為により、この日記がより多くの人の目に触れることを願ってのことだったのです。


が、この2ちゃんねるの掲示版をみて、少し恐くなりました。自分の日記が有名になればなるほど、攻撃を受ける可能性もあるのではないか。そんな気がしてきたのです。例の掲示版サイトも有名どころであるがゆえに攻撃を受けていると思うのです。


もしこの日記が仮に有名になって(仮にね)、多くの人の目に触れ、批判にさらされた時に自分はどう反応するか、ちょっと自信がありません。そういう意味で、本当に、自分の日記をより多くの人に読んで欲しいのかどうか、ちょっと分からなくなってきました。


折りも折り、ホームページのトップページからこの日記へのリンクをはずしました。これに関しては苦情も頂いています。で、いま、このリンクを戻すべきかどうかも悩んでいます。リンクをはずしたことで、この日記の訪問者が激減したことは事実です。つまり、いま、私は


何かいやなことが起こるのを恐れずに攻めの姿勢でのこの日記のアピールをしていくか


それとも


今来てくださっている、数はそう多くないながらもすばらしい読者様と仲良しグループとしてやってくか


2択ですね。とどのつまりは。この結論に関してはあと数日の猶予を頂きたいと思います。ただ、ホームページの表紙からリンクをはずしつつこの日記を書いていることは間違ったことをしている気がしてなりません。


とりあえず、自分の考えがまとまるまで、あと数日猶予を下さい。


皆様のご意見をお待ちしています。




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2001年10月03日(水) ばか犬Taroに芸を仕込むことは果たして可能なのか?

気がつけばここ1週間、眉間にしわを寄せて書いたとしか思えないネタばかり、少し気分を変えていきましょう。

この日記を書いているのは10/4。つまりこの日記の日付10/3は昨日の話になるのですが、この日、ある方の人生に転機が訪れました。ある方とは、ばか犬Taroの飼い主、MarcちゃんとKさん。実はこの二人、今Taroをダブリンに置き去りして日本へ行っているのですが、日本で何を血迷ったか


結婚


してしまったのです。


おいらの率直な意見。


…あーあーあ、やっちゃったよ。


言うまでもなく、おいらは彼らの幸せを祈っています。人一倍。ホントです。が、同時に妙な責任感を負っているのも確かなんです。その理由…


おいらが二人を逢わせたのです。


本人の承諾を得ていないので多くは書けませんが、この二人の接点は実はおいらなのです。別においらも二人をつきあわせようとしたわけではありません。気がつくとそうなっていたのです。で、もし、万が一にもこの二人の結婚が地獄を見るようになったら、おいらこの二人から死ぬほど怨まれるんだろうなあ。そういうふうに考えると恐いです。どうかMarcちゃん、添い遂げてやってください。まじで。


で、そんなおいらの心配をよそに、あいも変わらずぬくぬくと生きているのがばか犬Taro。この犬のばかさ加減というのはとどまるところを知らない。たとえば自分のしっぽを噛もうとして洗濯機の脱水時みたいに超高速で周りはじめ、しまいに目が回って冷蔵庫にしたたか頭をぶつけたり(ホントだってば)、人が飯を食っていると、くれとテーブルに首を乗っけてきたり(おいらは迷わず殴ります)ばかだしけじめがないし…とどのつまりは飼い主の指導がなっていないわけ。


おいらの人生、いつでもとなりに犬がいました。何頭も犬を飼いました。その経験から自信を持って言えることは、Taroほどのばか犬はいません。で、おいらはふと思ったわけです。「この犬に芸を仕込むことはできるのだろうか」


犬の芸のレッスン1といえば「おすわり」「お手」ですよね。さあ、2週間も預かってやる預からせていただくことだし、これくらい教えようと決めたおいら。


言い方は悪いですが犬は畜生です。つまり、なにか動機がないとお座りもお手もするわけがありません。というわけで買ってきたのは犬用ビーフジャーキー(けっこーうまそうだった…っておいらは食ってないぞ)。さあ、これで釣られるかどうか。


とりあえず、台所の床にあぐらを掻いてTaroを呼ぶ。いや、これは正確ではない。呼びもしないのにTaroはしっぽを振ってやってきた。


「はい、Taroお座り!」


Taroは人のひざの上に乗ってきてしっぽを放って愛敬を振りまく。


そこに取り出すは伝家の宝刀ならぬ、ビーフジャーキー。Taroの目の色が変わった。


「はい、Taroお座り!」


くれくれと言う顔はするがお座りはしない。とりあえず、ケツ(というか背中)を軽く叩いてみる。あ、ちゃんと座った。


「よし、いい子だ。じゃ、お手!」


と言いつつ、おいらは左手をTaroの右足の前に差し出す。


Taro無視。というか、熱い視線をビーフジャーキーの方に注いでいる。全国のトップブリーダーの約8割が同意するかどうかは知らんが、犬の調教をしたいなら犬の目を見なきゃだめ。というわけで、ビーフジャーキーをおいらの鼻先のわざと持ってきて、ビーフージャーキーを見ると自然とおいらの目を見るように仕向ける。で、Taroの目を見ながら、


「お手!」


いかん。Taro。差し出したおいらの手は完全に視界の外だわ。仕方がないから差し出した左手の甲で床を叩く。しかしTaroの熱い視線はビーフジャーキーに注がれたまま。


「Taroほら。お手。お手はね、ここに手を乗せるの」


と言いつつ、左手の甲で床を叩くが(結構痛い)、Taroビーフジャーキーを見つめたまたまんじりとしない。


「Taroほら。お手。お手はね、ここに手を乗せるの」


と言いつつ、左手の甲で床を叩くが(結構痛い)、Taroビーフジャーキーを見つめたまたまんじりとしない。


…繰り返すこと数回。Taroは我慢できなくなったのか、突然立ち上がったかと思うと、おいらの周りを1周して、またもとの位置に戻った…と思いきや、人のあぐらを掻いたひざの上によじ登って来て、「くれ」とせがむ。


パコ。


冷たく頭を引っぱたくおいら。


「ダメ。欲しかったら、お座りして、お手」


Taro、そりゃもう情けない声で、クウーンクウーンと鳴きはじめる。


「鳴いてもだめ。お手」


と、相変わらず、左手の甲で床を叩くが効果なし。


仕方ない。


「お手はこうするんだぞ」


と言いつつ、Taroの右足をつかんで、そしてビーフジャーキーを与える。この間の所用時間10分。で、これを3回以上繰り返したおいら。それでもだめ。同じ事の繰り返し。


果たして、Taroはお手を覚えられるのか。続く。




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2001年10月02日(火) 今回の騒動の顛末記

予告の通り、日記へのホームページからのリンクを一時中止させていただきました。苦労してここまでたどり着いたと言う方、誠にもって申し訳ありません。


で、なぜ、こんなことになったかということについて説明する義務があると思いますので、ご説明させていただきます。


9/30日の日記で「日記才人」への投票のお願いをしましたが、それとこれとは無関係です。そのあと、おいらが予測すらしていなかった事件が発生したのです。その事件とは、昨日の朝にさかのぼります。


アメリカでの同時テロ後、しばらく連絡をしていなかったに久しぶりに電話をしたんです。そこで言われたこと。「Taroちゃん元気?」


ん?と思いましたね。だって、Taroの話なんてしてないんですよ。なのにTaroのことをよく知っている。そう、もう、オチはお分かりですね。


親にこのサイトの存在がばれたのです。


いつかこうなるのではと思っていましたが、そのXデーは意外と早かったです。「なんだそんだけのことか」とおっしゃるなかれ。私にとってはかなりの大問題です。だって、この内容ですよ。親に、「心配してくれ」といわんばかり。それだけならまだしも、決して知られたくないプライベートなことに言及している部分だって確かにあるのです(言わんとしているのはむろんMausiのことです)。


断っておきますが、親子関係はきわめて円滑です。でも、その円滑さも、いわゆる親離れというか、ある程度の適当な距離を保つことでその円滑な関係が保てているのです。で、このサイトの存在がばれると、その微妙なバランスが私の中で崩れかけないのです。


で、昨日一日かけて(超ブルーでした)今後の対応を考えました。基本的に選択肢は…


(1)サイト閉鎖
(2)気にしない



という二択です。サイト閉鎖をするにはあまりにたくさんの楽しい方にこのサイトを通じて出会った。しかも、思いがけず、ジオのE-listにも載った。という訳で、それはしたくない、かといって、気にしないわけにもいかない。気にしないようにはできます。が、やはり、心のどこかで親が読んでるかと思うと今まで通りに書けないだろうことは容易に想像がつきます。


そんなこんなで思案に暮れて、とりあえずの緊急避難として、日記へのリンクを外して対応したわけです。幸いといえば幸い、うちの親は完全なアナログ人間なので、リンクのない限りこのページのたどり着ける確率は(誰かおせっかいな人が教えない限り)ほぼ皆無です。そんな訳で、ほんの少しだけ安心しています。


一部のサイトからは「アイルランド真実紀行」は「日記サイト」として紹介されています。ご存知の通り、日記だけがほぼ毎日のベースで更新されているのも事実です。つまり、日記なしではこの「アイルランド真実紀行」は成り立たない、というのも事実だと思うのです。


と同時に確認しておかねばならないことは、このサイトの一つのお約束は匿名サイトであることです。匿名でないと書けないことがかなり含まれています。この匿名性が崩れたら、この存在自体が危うくなるのです。


今後の対応は未定ですが、今のところサイトをこの際思い切って移転させるか、それとも元に戻すかは決め兼ねています。もう少し時間を置いて考えさせて欲しいというのが正直なところです。もっと正直に書くと、昨日の時点で、ウェブ上に新しいスペースを借り、しかも新しい掲示板も借りてしまいましたが、一晩置いてもう一度考えたところ、その早急かつ拙速な対応は、まず過剰反応だし、しかもこのページに定期的に訪問をして頂いている方に対して失礼と思い考え直しました。


そんな訳ですので、どうかご理解を頂けるようお願いすると同時に、いい考えのある方はぜひーメールでお寄せいただければと思います。


緊急措置として、日記もリンクされている表紙をこちらに用意しています。今後ここに引っ越すかどうかはまったくの白紙ですが、いちおうお知らせしておきます。


日記才人のリンクといい、立て続けにご迷惑をおかけする結果となったことを心からお詫びいたします。




全然関係ないですが、スイス航空が潰れましたね。サベナが先だろうと思っていただけにちょっと意外です。賭けてもいいですが、サベナも連鎖倒産します。幾らも入っていませんが、これには財布ごと賭ける自信があります。こうなるとひでかすの勤める航空会社なんかも、すぐにとは言いませんが、中期的には心配です。




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なんじゃこりゃ?


2001年10月01日(月) 緊急告知

昨日の日記にちょっと愚痴を書いたら、…うちの読者さんいい人ばかりですね、ちゃんと投票してくださってました。ありがとうございます。

で、重要なお知らせです。ちょっと事件が発生したので、日本時間の水曜日の午前0時よりしばらくの間、ジオの表紙からの日記へのリンクを中止します。理由はリンクを外した後にした後にお知らせします。ご迷惑をおかけ致しますが、ご協力方お願いします。




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