*黎明ノォト*

2008年08月06日(水) ほろりほろり


歳を取るごとにまるくなって、
つまり変な気負いがなくなって、
私もよく世にあるように涙もろくなりました。

自分のことに関しても、
もちろんそれ以外の
人の話や、小説や、ドラマやなんかでも。

私には涙もろくやさしい祖母がいました。
遊びに行くと、母を相手にいつも誰か他の人の話をしては
悲しそうに涙を流していました。

そのときの私には、
「泣いてしまうような話をなぜするのだろう、
  なぜ他人の話をして、これほどに涙するのだろう」
と不思議でたまらなく、
祖母が泣いているのは悲しいけれど、
祖母を慰めても見当違いだということは解っていて、
ほとり、と困っていたことを思い出します。

* * * * * * *

自分の不幸ではあまり泣いていませんでしたが、
ただ一度、
「もうあなたになにもしてあげられなくなる」
と私の前で泣いたのが
ふと思い出されました。

夏休みにはお墓参りに行けたらいいな
と思います。


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那音 [MAIL]

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