旅行。
朝早く出たかった家人に合わせ、洗い物もそのままに荷物を詰めて出発。目的地は修善寺だったが東名は混んでいる様子だったので中央道で山梨へ向かい、富士山の向こう側を南下して回った。
ケロが途中で「すべりだい、のりたいよう」と言い出したので公園を探し、途中の道の駅で休憩。 ケロはサンダルだったので上り下りに難儀して、芝生の上で「はっぱしゃんちくちくするのー」と抱っこをせがむ。誰だ、こんな温室育ちにしたのは。楽しそうな遊具がたくさんあったのに結構チキンなのでびびって遊ばず。 小さな滑り台と上り下りする遊具、シーソーで遊んだ後で初めてのソフトクリームに挑戦。家人が「ぺろりんってするんだよ」と教えたら一生懸命食べていたがどんどん溶けて家人もケロもソフトクリームまみれ。うわぁ。
修善寺に着いて、いつも行く寿司屋さんへ行ってみたらのれんが出ていなかった。仕方なく近所の普通の定食屋さん(に見えた)へ。 入ってみたらそこは船宿で、フィッシャーマンズベストを着た主人が迎えてくれた。アユ塩焼き定食(時価)というのを「幾らくらいですか?」と聞くと「1,700円位です」というので2人前頼み(アユの大きさで値段が決まるということらしい。4、5千円するのかと思ったよ。)筍の煮物も。
筍は全然えぐみがなくて、ケロもぱくぱく食べた(子どもにはあまり食べさせると良くないんだけどね)。アユもすごーく美味しくて、ケロは1人前食べてしまった。私はぜんまいわらびの類はあまり好きじゃないんだけど、そこのおみおつけは美味しかった。
で、店を出て「すごく美味かったよね」「あの寿司屋もすごく美味いけど、実はこの辺の店は全部あれ位の味が普通で、修善寺じゃみんな美味いものを食べてるんじゃないのかな」と妄想にふけった。
連休1日目。雨だしケロとおとなしく過ごす。
暇だったのでケロハウスを作り直す。以前ダイソーの30×60サイズのネットをタイラップで止めて作ったものだけど、
ケロのサイズが大きくなったので組みなおし。ネットが足りなかったので壁3面しか作れなかったが、あと屋根と正面の壁とドアを作ったら完成予定。(完成後画像アップすることでしょう。)
しばらくお休みに入るのであれこれやることがあったが、頼まれ仕事でほぼ1日終わってしまった。自分の仕事を何とか片付けて残業。
昼休みに悉皆屋さんへケロが染みをつけた色無地を持っていって相談してきた。 「ここの染みのほかにこことこことここに色かけして着るのと、解いて長襦袢にするのとどっちがいいと思います?」「長襦袢で着たらいいんじゃないですか」ということで長襦袢に一票が入った。2対1(賛成は私、悉皆屋さん、反対は某身内)なのでやはり長襦袢で決まりだ。
そして帰り道につらつら考えるに、やっぱり私は自分で手入れできない着物は着られないなぁ。元々がよそ行きの服を着物に置換しようというコンセプトなので、柔らかものは着たいんだけど、使い方から言うと家で洗えるウール、木綿、紬で下駄履きが合っているのかも。 ターゲットはケロ7歳の七五三、卒園式、小学校の入学式に着物だけど、今後ちょいとお出かけは着物を目指す。普段着は家と保育園送迎と職場で着られるので普段着まで置換する必要はないけど、普段から着てないと着られないので*練習のために*普段着物も欲しい。
などともんもんと考えて昼休みを過ごす。
* * *
「明日忙しいから」突然お給料日が今日になった。新人のお世話手当も頂いた。
同僚Aさんが言うには、新人TさんとKさんで「私たち何か社長にけなされてない?」と話していたそうだ。同僚Aさんも自分についてそういう風に思うという話で言われたんだけど、仕事のやり方で「それは良くない、こういう風に」とダメ出しされるのが不満で、もっと良いところを誉めて育てて欲しいらしい。たとえ成果を出せなくても誉めて欲しいらしい。
…人間に社会で認められたいという欲求があるのは分かっているが、そりゃ無理だろ、と思ってしまう私は少数派なんだろうか。仕事のやり方を注意されてもそれは人間性の否定に繋がる訳ではないんだけど。 そして自腹切って勉強してる訳でもないのに今の自分のやり方を自己表現として認めて欲しい、変えたくないって、その根拠は何なんだ。自分はずっとこれでやってきたから、もう成長はしなくて良いですってこと?
連日Aさんの愚痴を聞いてチアアップしてあげてたのでちょっとダークな気持ちを吐き出してみた。
* * *
着物類をまたコインドライに持っていった。解いた帯…やや綺麗にはなったが劇的ではない。古着臭のあった着物と帯…さっぱりと。芋けんぴを食べて咳き込んだケロにつけられたしみ…落ちなかった。同じく飴ちゃんを落とされたしみ…落ちた。
そして解いた刺繍の帯は、あちこちに「洗うと状態が悪くなる」と書いてあったのを無視して自宅で水洗い。柄が泣いて金が銀になった。これは保険のために似た帯を既に用意してあり、予想された結果だけど残念だ。 悉皆屋さんに丁寧に処理してもらえばこうはならなかったかもしれないのに、私の勉強のため犠牲になった帯さん、ごめんなさい。おかげで勉強になりました。
さてケロがしみをつけた着物はどうするかな。今度こそ悉皆屋さんへ出すか、あきらめるか。
* * *
髪も切った。
朝、雨は降っていたけどケロに雨支度をしてベビーカーに乗せて保育園へ。帰りは晴れて賭けに勝った気分で嬉しかった。
ケロの浴衣は今日は衿つけ。かなりガタガタで、これじゃまだまだだなぁ(印つけもしつけもせず縫ってるせいもあるけど)。
夜は家人に冷凍のほっけを焼いたがいまいちで途中で焼き直し。「(家人)が死ぬまでに私が上手く魚焼けるようになるといいね。」と言ってみたら「こればっかりはいつか分からないんだから、お願いだから早く上手くなってくれ。」とお願いされた。どうも私は魚の気持ちになって焼けないようだ。
先日、お友達からリサイタルのお知らせを頂いたのでご紹介。楽譜の入手が困難なため今までなかなか演奏される機会がなかった、南北アメリカの作曲家の作品のピアノリサイタルということです。
「アメリカ大陸の風」川端英子&河中明子 ピアノデュオリサイタル
2006年6月8日(木)19時開演 すみだトリフォニーホール小ホール 後援 在日ブラジル大使館
プログラム ポンセ「メキシコの牧歌」グレインジャー「スプーン・リヴァー」グァスタヴィーノ「平原」「鳩のあやまち」「3つのアルゼンチンのロマンス」ボルコム「想い出」エンリケ=ミニョーネ「雉鳩」ナザレ=ミニョーネ「ブレジェイロ」「コンフィデンシャス」クリーゲル「ソナタ」ニャターリ「ブラジリアーナ第8番」
チケットは全自由席3,500円ということですが、お友達割引があるようなので興味のある方はご一報を。
* * *
仕事。同僚Aさんがまたまたダウナー。毎回「ほーへーはー」と聞いているが、私が聞いてもどうしようもないことなので「私は一緒に働けて楽しいけど、どうしても(社長と)合わないっていうなら私にはどうしようもできないなぁ」とアドバイスにもならない意見を言ってみた。 社長ももう半世紀生きてるから、今更変わるってことはないと思うんだよね。社長が変わらないなら自分の考え方を変える方が簡単だと思うんだけど。
ケロの病院。今日は泣かなかった。やったー。
縫い縫い。浴衣もう少しなんだけど、今日はケロの「おおきいぴっぴのかーばん」(ミッフィーの布で作った絵本バッグ)の持ち手がほつれてきたので付け直し。
昨日ケロが「(ケロ)ちゃんもおきやも(お着物)着たいな」と言っていたので、先日落札したアンティーク交織絽の四つ身を解きかけたが、白い筈の糸が着物の色に染まってるし、柄は泣いてる(色落ちしてふちが滲んでる)しで、途中で断念。どうしようこの布。
それでケロに「(ケロ)の着物小さくしてあげるって約束したけど、代わりにこっち(家人の予感に賭けて性別が分かる前に買ったピンクの金魚柄のサッカー布地)でお着物作るのと、どっちがいい?」と聞くと「おあかな(魚)」とにへっと笑ったので予定を変更。浴衣を作ることになった。
最初はもちろんミシンで作るつもりでミシンを出したのに、何故か上糸かけが見当たらず、ボビンケースも見当たらず、そのまま手縫い。ミシンの予定でケロに「お昼寝したらお着物作ってあげる」と言っていたが、ケロが起きた時はまだ袖が出来ておくみつけてる途中。途中で夕飯を作ったりしながら何とかあと衿と袖つけで完成というところで、起きたケロに「おかあさん、ここねんねしてー」と泣かれて今日の分は終わり。
でも20年以上前に習ったきせのかけ方なんかを思い出して我ながら感動。一昔(二昔?)前は子どもの浴衣なんかちゃっちゃと縫うのが当たり前だったと思うのでこんなことでうぬぼれちゃいけないと思うけどこのまま自分の着物も手縫いできるんじゃないかと大きく出るこの性格、我ながらお調子者。
* * *
丁度作っている最中に昨日会った某身内から電話がきて、お召や銘仙の話をしてたら「私は銘仙の産地の見分けがつく」と自慢された。今度また解いた奴を見立ててもらおう。
ついでに「NHKの朝ドラ見てる?」と聞いたら見てないというので、内容を説明して当時の事情を聞いてみたら、家にピアノがある家はほとんどなく、オルガンで練習している人が数人、たとえバイエルでもピアノが弾けるってだけで確かに珍しかったのは事実らしい@大阪。でもちゃんとバイエル・ツェルニー・ハノン・ソナチネ・ソナタあたりは順を追って習ったというので、先生について習えばそれほど進度が遅かったとも思えない。
R隊長も当時の東京の(だから地方より恵まれていたとは思うが)ピアノ事情について「**は大正生まれですが、戦前は上野の東京音楽学校の子供向け教室に通っていたし、**は大人になってから始めてソナタ程度は弾いていたそうです。…(中略)…当時は、ピアノ人口(底辺)が少なかった分、弾ける人のレベルは高かったんじゃないでしょうか。」とコメントを下さった。
ということで第二次大戦前のピアノ事情についての調査、終わり。
ケロの体調がいまいちなのでどうしようかと思っていたが、車があったので計画縮小ながら某身内宅訪問だけ実行。そして無謀にも着物案再浮上。前回の花見で使った桜色の半衿しかすぐ着られるのがなかったので着物も自動的に前回と同じ色無地。携帯ストラップに季節ものの兜の根付をつけて飾りにし、帯も(前回の帯は解いてしまったし)季節に合わせて桐の八寸名古屋にした。丁度この季節の開花でもあるけど、私は家紋が桐だから実は一年中使ってもいいらしい。というのは置いておいて。
長襦袢にしようと思っていた色無地だけど、某身内から「着てる分にはそんなに悪いものに見えない。着物の形で着られるんだからそのまま着れば。」と言われてしまった。でも普段着にするには紋が邪魔だし、よそ行きで着るには古い染みとかヤケの跡を色補正してもらわなくちゃいけないし、もしかしたらもう洗い張りに耐えられない位生地が弱ってるかもしれないし、袖が長すぎて羽織の袖の中でぐじゃっとなるし…と何か手を加えないとどうにもならないんだ、うーん。 と思っていたらケロに口から出したアメを落とされたり、芋けんぴを食べながら咳き込まれたりしてあれよあれよという間にしみだらけ。うわーん、それでも某身内は「染みぬきに持っていけ」と言うけど、私は悩んでます。色は確かにすごく気に入ってるんだけどな。悩む間にどんどん染みが落ちなくなっていく…。
着付けについては「コーリンベルト使え」「プラスチックの衿芯はやめとけ」「補正しれ」というお達しは出たが、何とか一人で着てるわねと多少の進歩を認められた。 しかし箪笥の中身については「手を加えずに着られるものを少しだけにしておけば」と「裄を直して着るつもり」「解いて洗ってみた」等を諌められた。自分でもそうは思うんだけど、私は着物を着ることと縫うことと両方やってみたいのよ。 そして袖直し中のリサイクル屋で8,000円→3,500円にしてくれた紬は大島らしい。(「大島もピンキリだけど、これは趣味のいいものだからちゃんと袖つけ直して着たら」by某身内)
* * *
ケロは、泣きまねをする某身内Bに自分のタオルを貸してあげようと食事中に立ち上がって自分の鞄を探し回る姿で、某身内のハートを狙い撃ち。 遊んでいたら突然「ちょっと、とけいとってくるね」と隣の部屋へ行き、以前に散々遊んだ「森の音楽家」の曲が流れる目覚まし時計で狂ったようにお腹ぽこぽん踊りを踊りまくったりして、皆に微笑まれていた。 その他諸々、しばらく会ってなかったので成長を喜ばれた。
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私は着物アドバイスも貰ったし、ケロの可愛さを振りまいて喜ばれたし、義務を果たしたすがすがしさもあって爽やかに暇を告げ、家人を拾って帰宅。
社長が3時半に戻ってきて仕事の指示を出してまた出かけてしまったので、私とTさんは残業。月曜日でも良かったんだけど週末ひっぱるのが嫌だったのもあり。でも残業癖をつけないようにしないとな。
明日は着物を着てケロと出かけようかと思っていたが、ケロの体調がずっといまいちなので中止の方向。ちょっと残念。だけど準備もしてないから、外出はしたとしても着物案は確実に消滅。
リサガスのランチボックス、キャンペーン終了までに2セット分のシールは無理そうなのであきらめてリサの赤いボックスを貰ってきた。人気としてはガスパールの方だろうと思ったがケロの選択。
夜また豚ニラ鍋。ダイソーの一人鍋用コンロに固形燃料入れたけど、火力が弱くて結局鍋をガスコンロにかけてはテーブルに戻すことになった。
ケロの寝言。泣きながら「青のくまちゃんがいいのー」。何の夢?
保育園の保護者会。今回の一言テーマは「自分の子どものいいところ」。おおっ、最近よそで話題に挙がったあれだな。 私は「歌と踊りが好きで作詞作曲振りつきのオリジナル曲がある。」「雪だるまやかたつむりやチューリップやおひさまに話しかける無邪気なところ。」と言ってみた。
そしてバザー委員をやるのが嫌さにクラス委員に立候補。ああ…去年は自治会と理事会で休みが潰れたから、今年は1年休みたかったけどやっぱり無理だったか。 いや、頑なに断る人もいたんだけど、それも美しくなかったのでね。 そして「(ぴ)さんがやるなら」と一緒に名乗りを上げてくれた人がいて嬉しかったよ。
保育園で除去解除の診断書を提出したら、面接なしで(当然だけど)普通食に切り替えてくれることになった。よかったよかった。ちゃんと牛乳飲むかな。
そして2日目にしてピンクのサンダルは禁止になってしまった。先生が婉曲に「お母さん、あれはお休みの日に履いた方がいいんじゃないかな」と言うということは駄目ってことだ。 私はまぁなんとなく駄目なような気がしていたので、「仕方ないよな、元々あんな派手なサンダルを家人が買ってあげなければ本人も自分から探し出してきて履くとは言わなかっただろうに…」と思い、家人に禁止の旨を伝えると、「あんなに喜んでたのに可哀想」とやたら落ち込んでいた。
君、きみっ。自分の子どものことばっかり考えすぎ。保育園に履いていったら他の子だって欲しくなって可哀想じゃないの。後先考えずに買い与えるからこういうことになるんです。…とは思ったが、マルコさんちの独身のおじさんによる素晴らしくも教育的でない子どもが目を輝かせるプレゼントの話を思い出して、まあこういう無駄も必要かと家人への説教は思い止まる。
* * *
帯結び。
昨日の本を見て結んでみたらぜんっぜんできなくて落ち込む。「もしかして帯枕が小さいのは」と下手を棚にあげてほかに原因を押し付けてみたり。でも昔の人は皆できたんだから私にも出来るはずだ。えいえいおー。
今朝はケロが昨日買ってもらったサンダルを履いていそいそと出かけ、通りすがりのチューリップに「ちゅーりっぷーっ、こぇ、おとうさんがかってくぇたのよー」と話しかけていた。そして「ばいばーい」と言って離れていった。
通りすがりの古い日本家屋(こけら葺きに板壁)を見て「これなーに?」「おうちだよ」と答えたら「えーっ、おうちじゃないよー。じんじゃだよー。」
買い物の帰りに日が暮れてしまったら「くらーい。おひさまーっ、どーこーっ?」と突然叫びだした。
どうしよう、どうしてこんなに可愛く育っちゃったのかしら。くらくら。 今日は保育園から耳鼻科までの道のりで延々「おいしゃさん、やだー」と叫んでもいたけどね。
* * *
暖かくなって突然「今日の猫」(最近写真撮ってないけど)が10匹コース。
この間買ったばかりの靴のつま先がすれて穴が開いてる!この間捨てた靴2足もそこが痛んで捨てたのだけど、今までこんなことはなかったのに。 色々考えてみるに、坂道でベビーカーを押したりする前傾姿勢でつま先が削れてしまうようだ。困ったなあ。革靴やめろってことかなぁ。
夕方、仕事が終わってから電車2駅離れたアレルギー科の病院へケロの除去解除の診断書を取りに行き、飛んで戻って保育園にケロを迎えに行き、ベビーカーに乗せて耳鼻科へ行き、ケロのリクエストで細巻を買いにスーパーへ行っただけで恥ずかしながらへとへと。足腰弱ってるな。
図書館で青木奈緒さんのご著書を拾い読み。やっぱり着物関係が読みたくて拾ったエピソード。 以前どこかの雑誌で「祖母が選んでくれた白地に紅梅と赤地に白梅の色違いの着物」の話など語っていらして素敵だなと思っていたが、一番最初は「着物と洋服が着られると二倍楽しい。着てみたい?」と聞いてくれて、モスリンの大人の長襦袢地で揚げと紐つきで兵児帯を結ぶだけで着られるものを用意してくれたそうだ。 そしてある時に帯がちょっときついと言ったら、新品の帯を鋏でちょきん。呆然とする玉さんと奈緒さんの前で二部式に仕立ててかがりながら「嫌な思いをして着ることはない」と言ってくれたと。 この強い(こわい)様子は、ああ幸田文さんのご著書でご本人が語られた様子とそっくりだ…とファミリーリーディング中の私はなんだかにっこり。
* * *
森田空美「森田空美の知的きもの入門」(2006-066) 小学館(2004年7月)
きりりと美しく、洋服感覚のコーディネートで有名な森田空美さんの雑誌連載をまとめた本。グラビアは女優さん達がシワひとつない着物姿で、あんまり参考にならないんだけど(そもそも私、洋服感覚で着られる着物って持ってないし)、帯結びと着付けの丁寧さ(これは某身内に教わった時もなんかそんなこと言われたような気もするけど)、特に帯結びのての扱いには目からうろこ。うーん早速やってみよう。
終業後に私と同僚Aさんが社長に20分ほど引き止められ、すげー新人Kさんを「どう?」と聞かれた。あんな話やこんな話をしてみた。 「明日から僕が見るから、聞いてこないことをわざわざ教えなくていい」と言われたが、社長の肩叩きモードスイッチを押してしまったのじゃないかとやや心配だ。
* * *
また着物ワードローブのミニマム化を目指してメモメモメモの日々。こういう妄想をノートに書き連ねている時が実は着物着るより楽しいんじゃないかと思ったり。羽織はポリエステルの新品長羽織を買うか、手元のものを洗い張りに出して仕立て直すか、とかね。本来の本来は絹物はそんなに手軽に手にいれられるものではなくて、じっくり考えて仕立てるなり、身内から譲られたものを仕立て直しするなりして着るんだと思うので、そんなに数も要らない筈ではないのかな。
藤原久勝「キモノ文様辞典」(2006-065) 淡交社(2001年4月)
文様の由来や意味についてまとめた本で、自分の半幅帯の模様が小葵文だと分かったのは収穫だけど、写真にとりあげた文様が小さかったりしてやや物足りない感も残る。欲を言えば梅文だったら「あれもこれも梅文」みたいにいくつか例を挙げて欲しかった。(図書館で借りてる身で文句多すぎ。)
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ケロは夕方家人と出かけた靴屋さんで、ピンクのラインストーン付のサンダルを買ってもらって大喜び。その後アンパンマンのしゅっしゅぽっぽにも乗せてもらい、私から(家人のマッサージ屋さんが終わるのを待ってる間に)アヒル型の単語帳とハート柄のアヒルのお風呂おもちゃを買ってもらい、大満足。
私は来年使えるかもと、季節外れなフェルト素材の桜のシールを買ってみた。帯留金具に貼ったら簡易帯留になる?猫も杓子も手作りしてる(ような気が個人的にしてる)箸置で作る帯留より良さそうな気がする。 箸置コレクターなわたくしとしては、帯留としてより箸置としての方が美しいものを帯留にされることにちょっと抵抗があるのですわ。
昨日はケロが私と一緒に料理をしたがって、皮むきで爪から流血。慌てず騒がずアロンアルファを塗ってバンドエイド貼ってしまった。明日保育園に行くので、バンドエイドを剥がして、アロンアルファで付いたガーゼだけ残した。自然にとれる頃には治っている筈なんだけど、汚れ防止に更に上からバンドエイド貼っておこうか。
昨日から「ちゅー(豆乳)」と言われたときに「牛乳?豆乳?」と聞いていた。昨日は「ぎゅーにゅー!」と嬉しそうに答えていたけど、今日は豆乳に戻っていた。…嗜好はそう急には変わらないらしい。
* * *
着物熱再燃中なので、細々としたものを購入中。雨の日用の下駄の爪革は目をつけていたお店で問い合わせたが、製造元の製造中止で再入荷無しの連絡。泣く泣く別の店で厚手の透明ビニールのものを購入。浅草あたりのお店に行くと色々売っているらしいんだけど。私はこれからお出かけは着物にしようと思っているので、雨の日対策をしてその日に備えるのだ。 本当は爪革とエナメルの花緒の値段で雨用の軽装草履というのが買えるんだけど、なーんか見た目がかっちょわるいのよね。透明爪革も類友だけど。
あと羽織紐も新品を購入。この間、散々悩んで出かける前に自分でビーズで作ってしまった羽織紐だけど、その後、引き出しの中からどんピシャのピンクの羽織紐を見つけて倒れそうになったのは内緒。礼装以外の着物ライフではやはり紅葉の季節から桜の季節までは袷の羽織が必要なのだわ。
アマンダ・ブラウン「マイ・ガール・エミリー」(2006-061)
「プリティ・ブロンド」の原作者の2作目。ユダヤ人で投資会社の共同経営者である31歳のヒロインと、WASPの財閥御曹司である30歳(?)のヒーローが友人の遺児の共同後見人になり…という話。それぞれの生活がそれぞれに華やかで、4歳のエミリーがまた子どもから見たら夢のような生活(かもしれない)を送っているので細部は面白いが、ラストが「これで本当に幸せになれるか」他人事ながら心配になってしまった。
「日本の染織6 江戸小紋」(2006-062) 泰流社(1975年)
私の持ってる江戸小紋の柄が何という名前か知りたくて読んだ。結局載っていなくて分からなかったけど、江戸小紋については詳しくなって収穫。 イサム・ノグチが江戸小紋に関心をもつまで、江戸小紋の地色は4色くらいしか使わなくて年配向けのものだったとか、江戸小紋の名前自体は人間国宝に小宮康助氏を指定する時につけられた名前だとか。 私の持っている小紋は、胴裏の変色の具合から昭和初期から中期のものらしいと思っていたが、色が朱色であるので昭和中期の、多分30年位前のものか。とか分かって面白かった。
あと私、小学生の頃に伊勢型紙を持っていたの。確か伝統工芸展みたいなので実演販売してた奴を年賀状用に2、3枚買った記憶があるけど、その後どうしたのかは記憶がない。あの頃はまだそれほどは珍しくなかったんだろうか。
群ようこ「かつら・スカーフ・半ズボン」 (2006-063)
群ようこさんの、「衣」関連のエッセイ集。なかなか楽しめた。「誂えの着物」というエッセイは後の「きものが欲しい」に繋がるお話だったが、中でも「着物の醍醐味は、誂えることよりも、親しい人が着ていたものを、譲り受けて着ることなのだとわかった。それは昔から、祖母であったり母であったりしたのだが、私のように金にあかせて着物を誂えるというのは、そういう点からいくと、野暮の骨頂である。」 という言葉に大きく頷く。何かこう、この辺りが林真理子では駄目で群ようこなのよね。うんうん。
平野恵理子「きもの、着ようよ!」(2006-064) 筑摩書房(2003年12月)
これは他のエッセイと違って、1冊まるごと着物の説明や用語の解説。題名にひかれて最初の1冊でこれを手にとってもおそらく着られないだろう。 でもこの本を読んで羅の帯が欲しくなり、私が先日リサイクル屋さんで6割近く値引いてもらった(頼んだんじゃないよ、先方が言ってくれたんだよ)のは玉繭から作る紬、その後で買ったのは真綿から作る紬と推測したり、今の私には色々役立つ本だった。
過去分日記遡って記入済。
* * *
朝から負荷試験。まず1滴口の周りにつけて15分様子を見て…と手順が決まっているのだが、ケロに(飲んだことない味だから)「これは保育園で皆が飲んでる牛乳なの。今までケロはお尻痛くなっちゃうから飲めなかったけど、昨日『おいしゃさんもしもし』でもう飲んでもいいですよって言われたから少し飲んでみようね。」と説明すると頷いてぐい呑みに入った牛乳を一口。 「美味しい?」「うん」と止める間もなく残りをごくごくごく。わあ。理論的にはアレルギー起こらない筈だけどさ。
そして30分様子を見ても大丈夫だったので、無事乳製品解禁らしい。これで豆乳の安い店に出向いて大量にストックしなくても良くなるのね(多分)。しかし2歳児に生ケーキは早い気がするのでまだケーキ解禁はしなくていいか。
負荷試験後、また病院に行くことになっていたのだが、インターネットの予約システムで150分待ちとか出てたので電話で「大丈夫だったんで診断書だけ書いてもらえませんでしょうか?」とお願い。オッケーだった。更に「無理だとは思うんですけど郵送で送って頂けませんか?」と聞いてみたらさすがに無理だった。 診断書が出来てから取りに行くことになった。ケロ連れだと電車に乗っていくの大変だから、ケロの保育園お迎えの前にダッシュで行けるかな。
夜はホワイトシチュー。乳製品解禁でしばらくはこういう料理が続くかもしれない。
* * *
…と溜めた日記を書いていたら、ケロが「(ケロ)ちゃんゴム△○☆ちゃったのー」とティッシュを持ってきたので「ありがとう」と開けてみると中に髪の束が。「ちょっきん(鋏で切った)しちゃったのー?」「うんー(困った顔)」「何で?お母さん直せないよー」と言いつつ「今度ちょっきんしたくなったら教えてね」と言っておく。 自分の常用玩具のシールもちょきちょき切って剥がしてるし、ケロに刃物。でも止めると陰でやることを私は*自分の経験で*知っているからね、目を離さないようにして気が済むまでやらせてみるよ。 やってみたいと思うと止まらないのは今でも変わらないので(帯解いたり)、気が済むまでが死ぬまでかもしれないが…。
輪投げに成功したので「すごーい(ケロ)ちゃん」と誉めると「かっこいいでしょ」と返された。
* * *
コメント頂いてた皆様ありがとうございました。
Dさんの日記にコメントしようと思って時が流れたので自分の日記で独り言。
私は毎日「純情きらり」録画して見てますが(今日は『浴衣で寝る時は兵児帯を前結びにしてるんだな』と一つ学んだ。)、私が気になっているのは、ピアノが得意な人々が弾く曲がすごく簡単なこと。
お父さんの見合い相手が見合いの場で特技を披露するとか(暗譜しとけ)、ピアノが得意な八高生が弾く曲とか、私が小学生時代に弾いてたような曲ばかりなんだけど。(しかも私は大してピアノが上手くなかった。) 当時はピアノの楽譜があんまり出回ってなかったからなのか、国産ピアノがなかった時代、ピアノ弾けるだけで特技だったのか、当時の話を今度某身内(昭和一桁、ピアノ習ってた)に聞いてみよう。
あと「セントルイス・ブルース」を弾く主人公にプロのピアニストが「耳が良いんだな」と驚いていたけど、主旋律と副旋律を耳で拾うのってそんなに大変なことじゃない気もするんだけど、これは「独学なのに」ということなのかしら。
朝保育園にちょっと早く行って、途中でクリーニング屋さんに寄ったり火曜日に保険証なしで診てもらった病院へ保険証提示してから職場へ。
社長に「どう、二人」と言われて「Kさんは本来の業務は慣れてきたみたいで…でも事務は新入社員だと思って教えたほうがいいみたいです」と言うと詳細を聞かれ「封筒の宛名が書けなかったんです」「…何で?」「分かりません!」しかし社会人経験そろそろ20年になんなんとする人にコピーの使い方教えて「機械弱いんですよねー」と答えられちゃ教える気も萎えるというもの。
「Tさんは事務は大丈夫そうです。PCも一通りはできます」「どれ位?」「一通りです。あと聞いたことはメモ取ってますし」と言うと「面接の時(ぴ)さんとTさんはメモ取ってたんだよね」と*私のように*きちんとした人じゃないかと期待を膨らませる社長。ほほほほほ。私は単純にメモ取る癖は元事務屋だからだと思いますけどね。
んで、昨日の家人のアドバイスに従って「私とAさん本来の仕事があんまりできないんですけど、それでいいって仰ってましたよね?」と確認。「それはしょうがない」と言われて一安心。
* * *
夕方、アレルギー検査の結果を聞きに病院へ。ケロは中待合室で不意に先週の出来事を思い出したらしく「いきない(行かない)のお」「いやだー」と泣き出す。「今日はお話聞くだけだからちっくんしないよ」「じゃあお母さんが聞いてくるからここで待ってる?」と言っていたが、順番になると強制的に看護婦さんに拉致されて診察室へ。
「陰性になってます。理論的には治ってます。」
ええーっ!マジですか?(保育園では除去してるけど家では原料に使ったもの位は食べてる。)今日会社で「これで何でも食べられるようになったらケーキとかアイスとか食べてみるみる太りそう」とか言いつつまだ駄目だと思ってたのに。ここで真面目に除去してたお母さんだったら感涙ものなんだろうなぁ。ごめんなさいごめんなさい。
明日家で負荷試験をして、結果で除去解除の診断書を出してくれるそうだ。
大喜びで、ケロをキッズコーナーで遊ばせ(いつの間にか「ミッキーマウス」をどこかで見知っていたよ)、夕飯を食べて帰ることにした。
「ケロ、何食べる?」「ごあんとおあかな(ご飯とお魚)」 …君の嗜好はもう和食派で出来上がっているかもしれないな。
* * *
夜、止まらない私の手がまた別の帯を解いていた。これは元々短すぎるし(今の標準より30〜50cm短い)芯が厚くてくたびれてるので解こうと思っていた染め帯。スカーフのようになめらかで薄い生地だった。帯用の布地であることはかいきり線が入っているので間違いないのだけど、滑るよねぇ、やっぱり。前回のお出かけで帯が解けるという事態が起こったのは私の締め方のせいかと思ってたけど、この布のせいか。つけ帯にした方がいいのかな。うーん。
ケロの咳が快方に向かったので今日は出勤。 今度のTさんは真面目そうな方で元事務屋なので人に教えてもらう時は必ずメモを取る。そんなの当たり前なんだけどそれだけのことでKさんより好印象。 Kさんもそろそろ1週間なので段々本来の業務には慣れてきた様子だけど、人の言うことをメモを取らないだけじゃなく、言われても改善しなかったり、自分の意見(または感想)を言い返したりするので悪印象。うーん。
同僚Aさんと「社長は自分たちの仕事よりKさんTさんの指導を優先しろ」と言ったよね、と山積みの仕事を前に確認しあう。 しかし帰宅後、家人に話したら「確認しといた方がいいよ、段々気持ちが変わって『そうは言ってもそろそろ』とか思ってるかもしれないから」と言われた。うん、ありそうな話だ。
* * *
ケロが「おいしゃさんもしもし」(診察)ごっこを延々とやっていた。最初のうちは自分がお医者さんで「どうしました?」とぬいぐるみの診療をしていたが、途中から自分が患者さんになって私に診察を強要し、「えーっと、むしばいたいでしゅ、ちーる(シール)ください」とご褒美のシール(あちこちの病院でくれる)を強要していなくなるようになった。 「じゃあちょっとちっくんしますよー」と注射の真似をしたら、ものすごーく嫌そうな顔をした。よほど先週の注射は痛かったんだな。
* * *
私、とうとうまた不要不急のことがやりたくてたまらなくなり、染みのついた白地に刺繍の帯を解いてしまいました。「七緒」バックナンバー「刺繍入りの帯は生洗い(ドライ)では劇的に綺麗にはならない」とか「きものであそぼ」サイトのQ&A「刺繍の帯は洗えません」とか知っていたのだけど、そして手をつけて台無しにする位ならこのまままた某オクへ戻そうかと思っていたけど、手が、手が勝手に…あーあ。
金糸は端を切って洗ってみたら(前に洗った帯と同じく)金色が落ちて銀になった。色糸は色落ちしない様子だった。染みはベンジンで叩いても落ちなかった。 コインドライで洗ってから、刺繍のない部分だけでも酸素系漂白剤とドライ用洗剤でちょっと叩いてみようかな。また酸素系漂白剤塗ってスチームかけてみようかな、取り返しのつかないことになりそうだけど…。
んで、保険のために似たような帯がまた某オクに出ていたので買ってみた。泥沼。
そういえば書き忘れていたが月曜日に新しいパートの面接で、Tさんという人が来て昨日採用になって、今日から出勤だった。(今後すげー新人の方をKさん、こちらの方をTさんと分けて記述予定。)
が、ケロの咳がちいとも治らんので、昨日休んでいた同僚Aさんと朝メールで色々やりとりして、今日は休むことにした。(中耳炎と言われてびびってる。) そしてケロの相手をしながら着物本をもりもり読んだ。
麻生圭子「東京育ちの京町暮らし」(2006-057) 本人は大変な苦労をしたんだろうけど読んでるほうは面白い。いわゆる町家に住むための手配、改装の苦労もさることながら、住んでいた方の残した荷物の整理で着物類をフリマに出すところが興味深かった。 しかしこんな濃い近所付き合い、私はいやだ・・・。
森荷葉「『きもの』は女の味方です。」(2006-058)「きものでいい女になる」(2006-059) 「きものレッスン」の方は最強のワードローブとか出ててマニュアル的に面白かったんだけど、こちらの2冊は「女」を押し出している嫌らしさが…まあ題名に表現されている通りだけど…。過去の結婚生活についてのエピソードを嫌味ったらしと思ってしまうのはひがみかしら、やだわ。
平野恵理子「着物でお出かけ十二ヵ月」(2006-060) イラスト入りエッセイだけど、イラストだからか私の持ってる着物と似てないせいかあまり参考にならなかった。
kimono gallery 晏, 冨田 久美子「もめんで楽しむおしゃれ着物」(2006-061) こちらも無地っぽい硬い着物持ってないからあまり参考にならなかった。欲しいとは思ってるんだけど。
また着物について思い悩んでいる。もしかして私のおはしょりの作り方は変?とか、本当に丁度いい着丈はどれくらい?とか。あと結局着物が似合わないってことになったらどうすればいいんだろうとか。
更にどこか直さないと着られないものが多すぎて、ひょっとして私はボロを集めているだけなんだろうかとか、自分の力量が足りないのに甘く考えすぎているのではないかとかも思ったり。編み物と違って持ち歩けるもんでもないので、夜の自由時間をそんなことに使っていいのかとか。
ま、着るしか上達の道はないし、同じく縫うしか上達の道はないので、思い悩んでないで手を動かすよ。
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ケロが保育園で咳をしていたと書かれていたので(昨日からだけど)、雨の中抱っこで耳鼻科へ。さすがに空いていて3人くらいしか患者さんがいなかった。 ケロは耳掃除をされてわんわん泣き、診断は「咳は鼻が原因、滲出性中耳炎を起こしてる、どちらも鼻が治れば自然に治る」ということで薬が出た(小児科と違ってこちらは粉薬だから楽だ!)。 少し離れた薬局へ処方箋を持っていったところで力尽きて、タクシーを呼んでもらって帰宅。
ケロは寝るときもこんこんこんこん咳が止まらず薬を飲んでも症状があまり改善せず。
新人さんの金曜日の様子については同僚Aさんから電話連絡があり知っていたのだが、今日試しにワードをやらせてみたら「このWの字をクリックして」から始まり、「アイコンという絵のボタンがあるので」まで説明が必要だった。(クリックの意味は知ってた。) 日本語入力は?「ローマ字です」(キーボードを見ながらの五月雨式。) 思わず「以前使ってたPCの画面はグレーですか?黄緑ですか?」まで聞いてしまったよ。本人「使ってたのずーっと前なので」と言い訳してたけど。
「…手書きにしましょうか」ということにして、封筒の宛名書きをやらせたら住所を縦書きにしつつ、番地を算用数字で書いていたので「漢数字で書いて下さい。十とか千は使わないで電話番号を漢字で書くときみたいに書いて下さい」と言ってみたら(これを横書きテキストで説明するのは難しいが)「こうですか?」と「20」と書いた横に「二十」と漢字を横に並べて書いてくれた。
…この人、もしかして日本人じゃないかもしれない(倒)。←これってレイシズム?
簿記の資格を持っていると面接の時に言っていたので(履歴書には記載なし)、「何級ですか?」と聞くとしばらく沈黙して「2級です。学校で取ったんでもう20年くらい前ですけど。」と言うので「でも2級持ってれば(私も2級)一通り分かりますよね。」と返事をすると「今は色々あるみたいですけどね、にっしょうとか?」「は!?日商ですか?」「ええ。」とけろりと仰る。えーと、日商簿記は一番歴史が古くて私の親世代も日商簿記取ってますけど…と思ったけどそこまで言うとイジメかと思いぐっとこらえた(が日記に書いてるところがいやらしい私)。 ついでに二言目には「すごく昔に…」と仰るけど、私より1学年上なだけなんだ。
どんなに看板に偽りありでも、本来の仕事(未経験)で実績をあげてくれればいいんだけどさ、教える立場だと相手の理解を信用できないので手間だわ。(本心;出来ないことは出来ないと言えーっ。)
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夜、家人とケロと3人で寿司屋へ。ケロは巻物なら食べるだろうとトロ鉄火の細巻きを頼んだらぺろり。私たちが追加してるとメニューを指して「(ケロ)ちゃんも」。「(ケロの好きな)納豆にする?さっきのにする?」と聞くと「さっきの」と仰る。美味しいものをよくご存知で。 そりゃあ寿司屋に来てエビフライだのハンバーグだのプリンだの食べたがるような子どもにはしたくないから喜ばしいことなんですが、食べ盛りが恐ろしいよ。
某身内と花見。(先週誘われて先約のため断った。)ケロは公園の滑り台に大興奮。あらかじめ滑り台用にデニムのズボンをはかせて行ったので大丈夫。
帰りに水笛を買ってもらった。キャラクターがいくつかあって「アンパンマンとめめちゃんのタオルのにゃーにゃー(マリー)と黄色いくまちゃん(プー)とキティーちゃんとどれがいい?」と数少ないケロが知ってるキャラクターから選ばせると「きっきーちゃん」。ケロはしばらく前からビーズで作ってあげたネックレスを口にくわえて何か叫びながら、多分保育園のお遊戯の真似らしきことをしていたので、笛を買ってもらって大喜び。 でもすんげーうるさくて、携帯で人と話してもハウリングと間違えられて、家に帰ってから隠してしまった。
ついでに某身内に単帯の結び方について質問。単帯は二重太鼓で結んで良いんだって。前にどこかで二重太鼓はフォーマルな結び方だから、カジュアルな単帯で二重太鼓はおかしいという意見が出てみんな説得されてたけど、昔のものでは金銀の入ったカジュアルな帯も多いし、単純に「正しい」だけを主張すると実際に着てた人の体感とは異なる気がする。 こういう時にね、「失われた時を求めて」のスワン夫人のサロンのことを思い出すのさ。
大雨が降った後で買い物。猫先生に偶然会って「先生!Qの予防注射、もう1年近く行ってないのー」と告白。「大丈夫よ、元気なら」とフォローしてもらい「また連れて行くからねー」と約束。本当に行かなくちゃ。
念願のコインドライに袷お召、羽織、帯2本を持っていってみた。終了まで買い物にあちこちへ。ケロにおしゃれキャットのマリーのノートをねだられて購入。同じ猫キャラならキティちゃんの方が良かったか?嵌るとあれ買えこれ買え言われて大変そうだけど、ついでにケロとお茶を飲んで戻った。 噂通りさっぱりした気が。特に黒い塩瀬の帯はいい感じだけど、お召と羽織のシミは落ちず。どうしよう。 その場で畳んでバッグに入れて持って帰ったが、溶剤臭さに夜になって窓を開けて換気しながら一夜干し。google君によると、やはりコインドライは溶剤が残りがちで、そのまま着ると皮膚トラブルの原因になるそうだ。通常のクリーニングも、溶剤の匂いが残っていたら陰干しして溶剤を飛ばしてから着たほうがよいとのこと。
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ケロが買い物の途中で滑り台に乗りたがるので、夕方の公園で滑り台に連れて行った。しばらく大喜びで遊んでいたが、年上の姉妹がやってきてケロを邪魔にして上る途中で追い越したり後から割り込んだり。ケロは果敢に「おしゃないでー」「じゅんばんでーす」と抗議を続けていたので放っておいたが、最後に階段で突き飛ばされて泣き出したので介入。「階段で押したら危ないでしょ」とその子を叱り、「いたかったのー」と泣くケロを慰め、「ごめんねって言って」と更に突き飛ばし娘に強要。ケロはしゃくりあげながら「いいよ」と言ったのでそのまま抱き上げて撤収。 帰りに「お姉ちゃんたち意地悪だったね」「でもケロは偉かったね」「ケロはお姉ちゃんになっても小さい子に優しくしてあげてね」「ごめんねって言っていいよって言ったからおしまいね」と言い聞かせたら「おしゃないでっていったのー、おしゃなかったのー、えらかったのー」と自分で言っていた。
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通りすがりに補助ハンドル付自転車に乗った子とすれ違い、「じてんしゃのりたい」と言うので「三輪車乗りに(某身内宅)へ行こうか」と言って、帰宅後電話。電話口で直接頼ませようとケロに代わったら、何か頼みごとをする時の可哀想声で「あのね、(ケロ)ちゃんね、さんりんしゃのりたいのー」と直談判。明日訪問の約束を取り付けていた。
ケロの歯科検診とアレルギーの病院のため保育園とパートを休んだ。
午前中に荷物が届くと、ケロが「ピンクのおきやも(お着物)ぴんぽん?」とわくわくしてる。ああ、4月2日に落札した時に「今届くか、どこから出てくるか」と大騒ぎのケロに「まだ来ないよ。おじさんがピンポーンって持ってくるからね。」と言い聞かせたのをしぶとく覚えていたらしい。 んで開けてみたらすごく大きかったのと、袖付けがほつれたりしてる。いっちょ解いてこれも縫い直すか。この際一つ身にしようかしら。いや本当は今年は去年シーズン終わりに買った甚平を夏の和装にしようと思ってるんだけど。
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歯科検診では虫歯なし。気になっていた歯の白い箇所は「そういう歯」とあっさり。虫歯じゃなくて良かった。待ち時間のケロの態度は最高におとなしくもないけど最低に暴れてもいなくて、まぁこんなもんか。髪は皆より長かったような気もする。
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アレルギーの病院では血液検査ための採血の注射がなかなか血管にはいらず(お医者さんがやってたからか?)ぐりぐり探されてわんわん泣いてた。診察が終わっても時々ぶり返しては腕か心かどちらかが痛くなるらしく「ここ、痛かったのー」とずいぶん後まで泣き続けた。 血液検査の結果を1週間後に聞きにこなくてはいけないので、ケロが嫌にならないように「ケロがんばったからこれ乗ろう」とコインで動く回転木馬やパトカーの乗り物に乗せた後、「(ケロ)ちゃんのめめちゃんの(涙をふく)タオルのにゃーにゃー(=おしゃれキャットのマリー)」のシールを購入。
新人さん。面接で「パソコンできる」と断言していたが「ワードとエクセルできます?」の問いに「名前は分からないんです」とのけぞる返答。「やってと言われてそれをやってたんで」と。「手紙を書いたりは?」「それは『手紙』っていうのがあって、それを開けて入れてました」「表を作ったりとかは?計算式を入れたり」「そういうのはやってました。グラフ作ったり。」「専用システムだったんですかね?」「そうだと思います」「…ここにあるのは汎用ソフトと言って町でも売ってるものですが、だいたい使い方は似てますんで、まあできると思います」と気弱なフォローをこちらから入れてしまったが、パソコンできるってどういうこと?キーボードから入力できるってこと?(それにおそらく彼女が使っていたのはオフコンではないかいな。マックという可能性もなくはないか。)
数々の「口でパソコンが使える」応募者や派遣さんを切ってきた私としては、ぜひその場でやらせてみたいところだったが、メインの業務ではないのでぐっとこらえた。
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保育園でケロはれんげをマイクに観客を集めて歌って踊っていたそうだ。私も子どもの頃学校の教室とかでやってたけど、血か?
昨日は洗濯物の自分のガーゼとミニタオルとシャツをぐちゃぐちゃながら畳んだ。畳んだガーゼはそのまま保育園に持っていったけど、写真撮っておけばよかったかしら。
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NHKの朝ドラ、録画して夕方見てる。あちこちから銘仙の古着を集めてきたのかしら、それとも今の布地で作ったのかしら。ああ、あの羽織の下がどうなってるか見たいー。ううー、家のも縫い直したいー。なーんて思って見ている。やっぱり地味な着物に派手な羽織よねー、うーん。
しかし某オクで買うと只みたいな値段なので(それは価値がない古着だから)ついあれもこれも欲しくなってるけど、本来はそんなに何枚も絹物を持ってるってことはなかったんじゃないかな、私クラスの生活だと。
基本は「よそ行きを着物にしたい」で、そのために普段から着物で練習をするというのが確か初めのコンセプトだったので、忘れないようにしなくては。
今日は事務仕事。念願の文房具整理とかアンチョコメンテとか、新規採用さんのための準備にかこつけて、ずっとやりたかったことを果たした。
更に、社長に交渉して「ジーンズ・スニーカー禁止」から「ジャージ・サンダル禁止」まで譲歩してもらった。「パートのお給料で被服費を稼ぐのはきついです。保育園の送迎はジーンズの方が本当は楽です。」と直球で(一応みんなのためもあり)主張したら通った。やったー。これで母親業ウェアとビジネスウェアを分けなくて良くなるから、残りは着物が着られるわ。(そのうち会社にも着物で行くよ。)
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昨夜ドライブの帰り道に、家人に「バイクと着物は似てる」と主張した。自分の体に合わせて仕様を決めるのとか、用途で色々欲しくなるのとか、中古品は一度減価償却されているので人気がなければ価値ゼロだとか、オークションで捨てる神と拾う神がいるのとか。あとはバイクに乗ってみようかなというメンタリティは着物を着てみようかなに通じるものがあると思うのよ。やったことない人はぎょっとするとか、自分の理想形があるとか。 で「タンクが駄目になってると思うから新品買おうか、いっそ変えるならカラーリング変えようか」と「今持ってる一つ紋色無地に手を加えるなら、いっそ江戸小紋に花紋つけて仕立ててしまおうか」の悩みは通じるという話をした。
そんな話をしつつ、もう3年バイク乗ってないわ。今年はがんばって稼いでバイク直して乗ろう。
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帰宅後、家着で綿ポリの着物。柔らかものの裄は66cmだけど普段着は63cmが八部袖くらいで動きやすくて丁度いい。私が着てたらケロが「(ケロ)ちゃんもおきぉのきるー」と言うので長襦袢だけ着せたらごきげん。「月夜のポンチャラリン」を一曲歌って満足して脱いだ。 そして夜添い寝で腕枕してたら袖付けがビリッと…。ああー。
増員募集に応募してきた人、今日面接。面接は社長がしたけど「事務仕事しながら内容聞いてて」と言われたのでパーティーションの裏で聞き耳。そして面接後に社長と相談して採用が決まった。私はトレーナーを仰せつかり、手当てを月5,000円貰えることになった。わぁい。
家人が休みだったので、夜桜でも見に行こうとドライブ。着いたのは何故か海ほたるだったけど強風のため凍えて、あさりの炊き込みご飯を食べてとっとと帰った。ケロはデッキのカメフィギュアとイルカフィギュアに「もしもしかめしゃん、おあかなしゃん、おはよー」と声をかけていた。
帰宅後、森田空美「着物で、おしゃれ」を再読。
森田空美「着物で、おしゃれ」(2006-002)
着物熱のごく初期に読んだ本は、読んでいても意味がよく分からなかったりして読み飛ばしていた部分があるので色々再読しているのだけど、この本は私向けではないわ、やっぱり。 その後で読んだ波野好江「初めて買うきもの」で初めて着物を買う人に色無地、一つ紋で予算70万と言っているのは、写真入りで細かい注文の仕方のアドバイスもあって納得がいったし、使いまわせる袋帯が予算の半分近くを占めているのも分かるしで、あの本は自分の手元に置こうかとも思ってる位だけど、こちらの本の小紋と名古屋帯で50万というのは、ちょっともったいないような気がする。着物のこと何も分からずに小紋と名古屋帯というと幅が広すぎて失敗する可能性もあるし。私も「最初に買うなら小紋だ」とポリ小紋を買ったけど、着物を本当に着るかどうか分からない最初から50万の買い物で失敗したら目を覆うわよ。
やや冷めた筈の着物熱再燃。絽の付け下げ、袋帯などまた購入。それに伴いまた小物も欲しくなる。いや、いろいろ不都合もあったけど着物で外出はコスプレみたいで楽しかったし今買ってずっと着られると思うのよ。
結城伏見のコラムを読んで、銘仙とお召とウールは長らく古着では価値がないものとされていたと知り納得。今は普段着に着るには逆に皆そういうものが欲しいんだけど。そして「価値のない古い着物はアンティークじゃなくただのボロ」とは手厳しいが真実だな。つまり私の持ってる(ry
洗い張りに出した江戸小紋が仕上がって受け取った。表地と八掛を解いて持っていって、ハヌイと洗い張りで6,300円。「洗ったら綺麗になりましたよ」と言われて大喜び。まだ開いて中までチェックしてないけど、黄変は分からなくなったそう。新品の胴裏は用意してあるので、どこかに仕立てを頼めば憧れのお誂えだわ。うっふっふ。そして今まで花の柄だと思っていたのが、実は蝶だったことに今日突然気づいた。これで花の柄の帯を締めたら、自分だけに分かる「花に蝶」だなとにやり。ああ、これ縫い紋入れてもらおうかどうかゆっくり悩もう。 昨日考えた短い帯をリバーシブルにする案は、悉皆屋さんで「折り目が…」と控えめに反対された。「でもどちらにしても接がなくちゃいけないなら2本を1本にしたほうが箪笥も空くし」と粘ったが「そういうもんじゃないですよ」とやはり控えめに反論された。でも仕立て代も1本分で済むし…ぶつぶつ。 メモ。帯の解きハヌイは1,000円、洗い張りは4,000円。裄と袖幅直しは6,000円、筋消しは7,000円。
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ケロの歌って踊る姿をDVで録画。ケロ作詞作曲振り付けらしい「おひさま」の歌。でも自由に歌ってるときの方が歌詞が多いんだよなぁ。撮ってると途中で見にきて「(ケロ)ちゃんいないよー」とモニターを見て不思議そうにしている。いやあなたは1人しかいないから映っててくれないと。
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田中優子「きもの草子」(2006-056) 淡交社(2005年4月)
日本近世文化・アジア比較文化の研究者である作者が雑誌「なごみ」に連載したエッセイをまとめた本。 宝尽くし、アジアの布、江戸小紋、桜襲、更紗(新撰組の法被にも使われる鋸歯のトゥンパル模様は須弥山を意味するとか植物のエネルギーの象徴とか)、牡丹唐草と単、琉球の布、旧暦、花織とブータンのティマ、蝶文様、縞の木綿、丸紋の面白さ、と古今東西の文献と考察を分かりやすくまとめてある。読みやすくて勉強にもなった。 彼女や鶴見和子さんが揃って「学問をしながら着易く着映えする格好をするなら着物が一番」と言っているのも面白い。男性の中に溶け込んで仕事をする女性会社員がダークスーツに近い服でその場に自分を馴染ませるのに比べると、研究者はオフィシャルな場で恥ずかしくない格好をしつつも、女性であることをあまり消さなくてもいいのかなとか、浅学ながら思ったり。
昨夜ケロが2回「ちーる(シール)とってー」とうなされて起こされた。「どこにシールついてるの?」と聞いても寝ぼけてるので分からない。そして朝5時にむくっと起き上がって「これ、たべたいのー」「ちーるとってー」と、昨日「もうお出かけするからお外でご飯たべよう」と置いていったおやつの豆乳花(豆乳プリンみたいなもの)を差し出された。シールはシールでもそっちのシールだったのね。そして全部食べてまた布団に戻って就寝。
私は今朝起きたら、憑き物が落ちたかのように働き者になって(ということは怠け虫が点いてたんだな)家事労働。片付け物やら洗い物やら。ケロの保育園の靴が1足きつそうなので、お役御免。同じデザインで大きいサイズのがあればいいんだけどな。
普段用の靴もちょっと大きいのを出したが履きたがらないので「じゃあここにぴっぴちゃん(ミッフィー)描こうか」と言うと「あかのぴっぴ、かいて」というので左に小さく赤いウサギを描いた。「こっちは?」と右を指すと「しんごうあおーかいて」というので「青のぴっぴ?」「信号青ー」と言い張るので、歩行者用信号(赤と青の□を縦に並べて枠で囲う)を描いた。何故そんなものを描いて欲しかったのかは不明。 でもそれで、見慣れない靴を履く意欲が出たらしいのでオッケー。
そして、4月から保育園の連絡ノートに夕飯のメニューを書くことになったので、がんばって作ってしまったええ格好しい。いつまで続くか。
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着物着物。昨日着た着物は襦袢にするつもりだが、昨日の帯もそのままじゃ短いから、やはり短いえんじの無地の帯とリバーシブルにして長くしたいなーとぼんやり考えている。そうすると帯が1本減って収納も楽になるし。ただこれを自分でやるか人に頼むか、また洗い張りに出すか自分で洗うかも問題だ。
この間洗った部分絞りの小紋の、シミにまた漂白剤を塗って洗いなおしてみた。酸素系漂白剤と重曹を練って塗ってスチームアイロンのスチームをかける方法はとても綺麗にはなったが、地色も落ちてしまったので、漂白剤原液を塗ってしばらくして洗う方法でやったら、シミが残った。うーん。 この着物の胴裏と八掛と、前に解いた江戸小紋の胴裏で、念願の煮洗いをしてみた。酸素系漂白剤と重曹を溶いたお湯を沸かして洗ってみたが、八掛の色は落ちたが胴裏のシミは全部は落ちなかった。お湯の量に比べて洗ったものが多すぎたか?
またオークションを見ていたら、子供用の着物が出ていた。即決価格が出ていたのでケロに「これ着る?」と何気なく聞くと「ぴんく、きるー」という。画像を閉めたら「あーっ、(ケロ)ちゃんのぴんくー、ないー」と大騒ぎ。そんなに欲しいなら買ってあげようと落札してはみたけれど、絽の四つ身なんて本当に着るのか、ケロ?素直に浴衣とかの方が良かったかな。あと襦袢どうしようかな。(出産前から買ってある金魚柄の布地も、一つ身はあと1年位しか着られないので四つ身になるのを待っててまだ縫っていない。) さっきつかまえて測ったら今は裄が34、身丈65。
朝から、ケロの病院もハシゴしようかと迷いつつ、うそつき袖の長さを短くしたり微調整。
ケロが昼寝はしないわ全然言うこときかないわで憤然としつつ、外出の支度。一そろい出してみれば着物は変な畳みシワできてるし羽織紐の色が合わない。今日のコンセプトは桜餅だったので、オレンジとグレーの羽織紐を外して急遽家にあったビーズとフックを組み合わせて羽織ストラップらしきものを作成。いざ着物を着てみたら、アンティークで短い帯がうまく結べず2回やりなおし。「出かけに帯がうまく結べなくて支度に1時間」とか本で読んだような話が本当に自分に起こるなんて、と自分を笑う余裕もあったのはまだ色々余裕があったから。
羽織着るからいいや、と帯は適当に見切りをつけて、桜色の半衿、赤紫の色無地(解いて襦袢にしようと思ってるので最後に着物の形で着てあげようと)、ピンクの染め帯に、抹茶色の帯揚げと黄緑色の帯締め、羽織の笹柄は桜餅の包みの竹皮を意識してみました、のコーディネイト完成。 それにお花見なので小桜柄の鼻緒の白木の下駄を履いた。
先に支度をしてあったケロが玄関で靴を履いてとびはねて「おかあさん、いこうー」とずっと待っていたので、「お待たせー」と出かけることになり(ミッフィーのぬいぐるみを乗せた人形用ベビーカーは置いていくよう説得し)、手をつないでお出かけ。
たところで。ケロにしては結構がんばって歩いたが突然スイッチが切れて「あっこしゃん」と足が止まった。ええ、ええ、こういうことは想定してますよ。襦袢にする着物だから足蹴にされてもいいわよ。とケロを抱き上げて立ち上がろうとすると、鼻緒が抜けて下駄がひっくりかえった。
こんな本で読んだような話が本当に自分に起こるなんて、とさすがに呆然。元はと言えば私が自分で鼻緒の調整なんかしたのがいけないんだが。 しかし手拭いでさっと直して背中を貸してくれる好ましい男性なんてものは現れず(現れても困るけど)、たまたま持ってた黒い髪ゴムをぱかぱかする鼻緒の抜けた下駄の前側と自分の足にはめて、脱げないようにそーっと歩いて帰って、振り出しに戻ってやりなおし。信じられない。
ということで40分遅刻してお花見に行った。ごめんなさいごめんなさい。 色んな方のお話にちょっとづつ茶々を入れて、とても楽しかった。
そして何度もケロを抱き上げたり下ろしたりしてたら、店を出てから本で読んだような話第三弾。歩いてたら途中で帯が解けてきた。本当に羽織を着ていて良かった。色無地がアンティークで袖が長くて、羽織の袖の中でお団子になっててものすごく気持ち悪かったんだけど、それを差し引いても満足。羽織がなかったらと思うと恐ろしい。 身頃が晒しの半襦袢、正絹の袷の着物(布地は薄い)、正絹の袷の羽織を重ねて充分暖かかった。夜になって冷えてきてから、ひじから上にレッグウォーマーをはめたら完璧だったわ。
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時給アップについて寿いで下さった皆様、ありがとうございました。
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