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2011年01月24日(月) ワタシもオトナになってしまったものだ

何についてそう思ったかといいますと、『木綿のハンカチーフ』についてですよ。
ものすごく唐突ですが。

太田裕美が歌ったこの歌、ワタシ、子どもの頃は

「このおんなのひとかわいそうー」

と思って聴いていたんですよ。
悲しくて、でもいいうただなー、せつないねー、なんて思って聴いていたんですよ。子どもごころに。

しかし、大人になった今、歌詞をよくよく聴いてみましたら。


子どもの頃の、ワタシはいなくなっておりました。


まあちょっと、問題の歌詞をご覧になってください。

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木綿のハンカチーフ

(詞 松本隆)


恋人よ 僕は旅立つ
東へと向かう列車で
はなやいだ街で 君への贈り物
探す 探すつもりだ

いいえ あなた
私は ほしいものはないのよ
ただ都会の絵の具に
染まらないで帰って
染まらないで帰って

恋人よ 半年が過ぎ
逢えないが泣かないでくれ
都会で流行の指輪を送るよ
君に 君に似合うはずだ

いいえ 星のダイヤも
海に眠る真珠も
きっとあなたのキスほど
きらめくはずないもの
きらめくはずないもの

恋人よ いまも素顔で
口紅もつけないままか
見間違うようなスーツ着た僕の
写真 写真を見てくれ

いいえ 草に寝ころぶ
あなたが好きだったの
でも木枯らしのビル街
からだに気をつけてね
からだに気をつけてね

恋人よ 君を忘れて
変わってく 僕を許して
毎日愉快に過ごす街角
僕は 僕は帰れない

あなた 最後のわがまま
贈り物をねだるわ
ねえ 涙拭く木綿の
ハンカチーフください
ハンカチーフください

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さて、ねちねちと検証してみます。

まず、


恋人よ 僕は旅立つ
東へと向かう列車で
はなやいだ街で 君への贈り物
探す 探すつもりだ



の部分ですが、ここはまあ、さして問題ないような。
言いたいこともありますが、未来と新しい土地に向けて希望にあふれる無邪気なオトコ、というだけの感想です。

これを受けた女性、


いいえ


まず否定。

これはいけません。人対人のコミュニケーション術として、ものすごく失格。
フィギュアスケートで手ぇついちゃうくらいの失格。
きょんの話に対して「それより」ってまずつけちゃうワタシくらい失格。

ここは人として、恋人として、「わー、ありがとうー」くらいは、まずは言いたい。
「あ、なんか買ってくれるならねー、あたし、あれとこれが欲しいー☆」とちゃっかりおねだりするくらいの方が、ワタシ的にはかわいいです。


あなた
私は ほしいものはないのよ
ただ



ほしいものはない、と、一見謙虚な姿勢を見せつつ、「ただ」という但し書きつき。
まず謙虚にしている分、「ただ」に続く言葉というのは、「これだけは聞いてちょうだいよね!」という強い印象になるという高等技術を使っております。


都会の絵の具に
染まらないで帰って
染まらないで帰って



せっかく行くんだから、ちったぁー染まらせてやれよう。
「あの人だっさいわよねー」「田舎丸出し」「都会に染まるもんか、ってこないだ独り言言ってたわよ」とか、まわりの女性に陰口言われたらかわいそうぢゃありませんか。
あ、それが目的なのかしら。
「あたし以外のオンナにかまけさせてなるものか」みたいな。
ということを感じてしまう、大人になったじょりぃなわけですよ。

さて2番。


恋人よ 半年が過ぎ
逢えないが泣かないでくれ
都会で流行の指輪を送るよ
君に 君に似合うはずだ



ここもですね。さして問題はないような。
都会で浮かれて、田舎じゃ見ないようなシャレた指輪見つけて
「ふふ。こんなのあいつ、見たことないだろうな。オレの都会的イケてる具合を誇示するためにも、いっちょ送ったれ('∀^v)」
という程度の、無邪気で自己顕示に満ちたオトコの行動、というだけのことです。
かわいいもんです。ワタシかなり悪意に解釈してますが。
もしかしたら単に「わ。いいじゃんこれ。あの子に似合いそうだな。喜ぶといいな(*´∀`*)」って送っただけかもしれませんが。

さて。
女性はなんと返すのでしょうか。


いいえ


またもやまず否定。
繰り返しますが、これはいけません。
ここはいらなくてももらっておいて、気に入らなければオークションで売り飛ばすなり質に入れるなりするべきです。
ちなみにワタシならどんなのもらってもたぶんうれしいですけど。
なんかやっぱ、気持ちがうれしいじゃないですか。ねえ。


あなた
星のダイヤも
海に眠る真珠も
きっとあなたのキスほど
きらめくはずないもの



あなたのキスがいちばんよ、と伝えるのはけっこうなことだと思います。
ワタシなら鼻の下伸ばします。
しかしそれも、いったん「わー、指輪ありがとー」となってからの話です。
「指輪いらないから、とにかくキスしに帰ってきてよ!」的な、なんかこう、なかなか帰省できない自分を遠回しに責められているような気がしてしまいます。

しかも、キスをダイヤとか真珠とかと比較してますが、彼の指輪、石のついてないプレーンなものだったり「まだ給料安いから、これで(*´・ω・`)」なんつって安い石がちょこんとついてるものかもしれないじゃないですか。
こういうのはいけません。
買ったものの「渡しづれえええええ」ってなっちゃうかもしれません。
てか、すでに「いらない」めいて言われてるのでアレですけども。


そして3番。


恋人よ いまも素顔で
口紅もつけないままか
見間違うようなスーツ着た僕の
写真 写真を見てくれ



こーれーはー。


彼氏、ものすごく大きなお世話です。
彼女が化粧しないのを遠回しに責めながら、自分のスーツ姿を「それに比べて、オレかっこよくなったべ?見て見てー!」とやってます。
ワタシが彼女なら「なんかまだ垢抜けなくてスーツ負けしてるね。七五三かとオモタ」くらいは言ってしまいそうです。

さて、「僕の写真!写真見て!」と無邪気に言っている恋人に、この女性はなんと返すのでしょうか。


いいえ


また否定かよ。
写真見て「わーかっこいー(棒)」くらいは言ってやれっつーの。


草に寝ころぶ
あなたが好きだったの



「スーツを着ている」→「もう草に寝ころばないのねあなた・・・」

この連想はいかがなものかと。
草っ原に駆け出した途端、「うおおおおおおお!」とか叫びながらスーツを脱ぎ捨て、素っ裸で草に寝ころぶ立派な変態になっている可能性を、この女性は見落としております。
都会での仕事や生活のストレスというのはバカにできないものです。
ス●ップの某メンバーだって、ハダカで叫んだりするんですからね。


でも木枯らしのビル街
からだに気をつけてね
からだに気をつけてね



ここは問題ないのかしら。
ビル街って、ホントけっこう寒いですからね。
うちなんて田舎で風がびゅーびゅー吹いてますが、それでも真冬の都内・ビル街の寒さに驚いたものですよ。
からだに気をつけてくださいね、都会のみなさん。
そして裸で草に寝ころんだりしませんように。この季節、風邪ひいちゃいますから。

そして3番。


恋人よ 君を忘れて
変わってく 僕を許して
毎日愉快に過ごす街角
僕は 僕は帰れない



これはせつない。
言われる方もせつなかろうが、言う方もせつなそうです。
ナナに「じょりぃには罪悪感てないのかと思った」と言われたワタシですら、ワタシがこの男性だったら罪悪感を感じますですよ。

さて、女性はなんと返すのかしら。


あなた 最後のわがまま
贈り物をねだるわ



また否定を期待していたら、ここでやっとわがままを言うようです。
ああ・・・なんと不器用なこの女性。
なんだか急にいとおしくなってきました。
そういうのはね、小出しにするといいみたいだよ?
それに「最後のわがまま」っつったら、なんか断れなくて怖いしーーーー。

・・・で、何が欲しいんだい?(´∀`;)
最後だし、なんでも言ってー。
お金ないけど、がんばるよ!


ねえ 涙拭く木綿の
ハンカチーフください
ハンカチーフください






( ° д °)







怖いーーーーーーー・゜・(ノД`)・゜・。




なんつー恨み節だ。





子どもの頃は「このおんなのひとかわいそうー」と思っていたというのに。



・・・いやはや、ホント、

ワタシったらオトナになってしまったものです。







2011年01月06日(木) 1Q84

クリスマスの頃に、うちの両親が「なっちゃんの子どもたちに」って、クリスマスプレゼントを持ってきてくれたんですよ。
娘のワタシにはプレゼントはなかったんですけどね。
って、ワタシの年齢を考えると、拗ねたフリをするのさえアホらしくなりますが。

で、そのときに

「善二おじさんが家を大掃除したら、大量に贈答品が出てきたから、よかったら貰ってくれって預かってきた」

といって、お茶やらコーヒーやら紅茶やら入った大きな紙袋3つを我が家に置いていきまして。

なんか、株主にはよく自社製品がごそっと送られてきたりするらしいですね。
ワタシは株やったことないので知らないんですけども。
で、そーゆーモンが、何年分もたまっちゃってた、と。
で、じょりぃならピーピーだしお客も多いだろうから引き取ってくれるだろう、と。
そういう話の流れだったようです。

「ありがとー」

と言って受け取ったんですけども。
母が

「相当古いものもあるみたいだから、飲んだり食べたりするときは賞味期限を確認してからにしたほうがいいよ」と。

そう言われて見てみたら、賞味期限が安全圏内にあるものなんて、ホント、数える程度しかないんですわ。
でもまあ、モノによっては2〜3年過ぎちゃっててもネ、ワタシ気にしないから(´∀`)お腹は気にするかもだけどとか思いながら、まあ引き取ったんです。

で、比較的新しいものをなっちゃんにお裾分けしたりして。
古いものはごそっと、部屋に置いたまま年を越しました。
大掃除? 何それ。 宇宙旅行みたいなモン?


そして今日。
いつものようになっちゃんが出勤してきて、いつものようにコーヒーでもいれますかな!と思ったら

コーヒーが切れてた。

「なっちゃん、コーヒー切れてたから、ちょいと買ってくるわ」とワタシ。

「えー、いいよーわざわざ。
 あ(・∀・) ほら、年末にもらったコーヒーがあったじゃんね?
 あたしたまにはインスタントでもいいよ?」

「そお? まあ、消化しなきゃならないし、ちょっと飲んでみようか」


で、箱を開けてみたワタシ。

 じゃん



「・・・何か、  何かが違う気がする」 とワタシ。
「え? 何が?」
「なんか・・・デザインが古くね?」
「気のせいじゃない?・・・あれ? 古い・・・のかな?」
「すごく見慣れている気はするけど、なんだか今じゃないようなさ」
「ちょっと待って。 賞味期限見てみるから」

と、なっちゃんが調べてくれたんですが、賞味期限表示がなかなか見つからないんですわ。
その隙に、ワタシはラベルデザインをねちねちとチェック。
特にブライトとニドの古くささったらないんですが、何か落ち着くっちゃー落ち着くような。

なっちゃんがなかなか賞味期限を見つけられないようなので、ワタシも手伝い始めたんですが、ホントに見つからない。
しばらく二人ですべての瓶をひっくり返して舐めるように見つけたんですけどね。

「ないねえ。 なんで?」とワタシ。
「あ、ゴールドブレンドの底に、かすかにインクの痕が!」となっちゃん。
「んあ? ワタシには見えないぞー」
「光の加減で、インクの痕がかろうじて見えるんだよ。 ええと・・・せんきゅうひゃくー・・

 あははははははははははははは」


Σ(゚ω゚ノ)ノ 突然笑い出したなっちゃん。

「何よ(笑)」
「だって賞味期限、1984年の7月だって。あはははははははは」
「ええええええええ?! 27年前のなのーー?」
「古すぎるーーあはははははは」
「わははははははは てか殺す気かわはははははは」
「10年くらい前ならねえ」

10年くらい前のなら、いっちゃう気? なっちゃん。


ひとしきりタイムスリップ気分を味わったあとで、この件について審議に入るじょりぃとなっちゃん。

「おじさんもさー、とっておきすぎだよねえ?
 まあ、賞味期限見ないで渡したんだろうけど。
 それに見たとしても、27年前なんて、あの年齢の人にしてみれば『ちょっと前』くらいの感覚だろうしねえ」とワタシ。
「あのくらいの年齢の人って、自分じゃ捨てられないんだよ。食べ物は特に」
「そうかー。 でもこれ、どうしようか・・・って捨てるしかないよナ」
「えー、捨てちゃうのー?」
「確かに、ラベルのレトロ具合は捨てるにはちょっと惜しいんだよね。なんか懐かしいし」

ワタシにとっては、昨今のラベルデザインよりも、このころのデザインのほうがすぐにピンと来るような感じもありまして。
「ネスカフェのこれらの商品て、こういうデザイン」て刷り込まれてるんでしょうね、27年くらい前に。

「そうだよ、捨てちゃもったいないよ。
 もう少し寝かせておけば、価値が出るかもよ?これ」となっちゃん。
「もう少しって・・・あと20年くらい?」
「そうねえ、それくらいかな」

無駄じゃなあいーーー?

「どこにしまっておくのさ、こんだけのものを」
「ええとー、押入とか?」
「もういっぱいだよ(笑)」
「物置とか?」
「そこまでしてとっておきたくもないしなあ」
「もったいないよー。貴重だよこれー」
「そこまで言うなら、なっちゃんにあげる(・∀・)とっておいて」
「捨てようか(´∀`)」


自分で引き取るくらいならあっさり捨てるんですねわかります。


で、中身を出して、分別してー、ってやるわけですけれども。

なっちゃんが「せっかくだから、全部匂いを確認してみようよ(・∀・) どんな具合になっているのかさー」と。

それはナイスなアイデアですよ!
てか、封を開けたとたん、毒ガス出てきて死んじゃったらどうしよう!
とワクワクしながら、ひとつひとつ匂いを検証していくことにしました。
味もですね、ホントは確認してみたかったんですが、やっぱりほら、27年て、あんまりバカにできない年月かな、とか冷静に考えちゃったりしてやめておきました。(でもすごく葛藤しました)

まずは、最近、喫茶店の詐欺騒ぎでちょいと話題になった『強い子のミロ』から。

向かって左が1984年仕様。右が(たぶん)現在のものです。中身出しちゃってからの撮影でスミマセン。

 


くるくるくる(フタを開ける音)  ぺりぺりぺり(封を破く音)

くん  くん   くん

おや?


「あれー。 これ、けっこうミロのままだよ」とワタシ。
「うそー?」
「ホント」

なっちゃんも匂いを嗅ぎまして。

「うそつき! くさいじゃーん(´Д⊂)」
「それはミロの匂いじゃない? 麦芽とチョコっぽい匂いじゃなあい?」
「あ、そうかも。あたしミロの麦芽の匂いがもともと苦手なんだった」
「でもかすかに、カビ臭いような埃臭いような匂いもするよナ」
「飲めそうかもね(・∀・)」
「飲みたくなっちゃうよね(・∀・;)」そわそわそわ

飲みませんでした。 オトナだし。

結果:ミロは(匂いは)あまり変質してませんでした。
   27年の歳月を凌駕するミロは、やはり強い子の味方です。



次、違いがわかる男のゴールドブレンド。左が1984、右が現在。




くるくるくる(フタを開ける音)  ぺりぺりぺり(封を破く音)

くん  くん   く  くさああああああ!


「これは臭いよ!(・∀・)+*+*キラキラキラ すっぱい匂いがする!」とワタシ。
「どれどr  うわっ くさ(笑) うん、すっぱいね」

結果:コーヒーは酸っぱい匂いになることが判明しました。



次、ニド、いきます。
ニドは現在販売されていないので、新しい画像はありません。



「やっぱ乳製品はドキドキするねえ(・∀・;)」とワタシ。
「一気に吸い込まない方がいいかもね」


くるくるくる(フタを開ける音)  ぺりぺりぺり(封を破く音)

くん  くん   ・・・こ、これは・・・!


「なっちゃん! ニドはチーズの匂いになってるよ!」
「うそマジ?  ホントだ! さすがは『ニドは牛乳からできています』とか言ってただけのことはある(笑)」
「すごーい。チーズだチーズだ」 <じょりぃ、大喜び

結果:ニドは27年間寝かせると、チーズになります。



最後、ブライトです。

 最近のデザインてなんでこうなりがちなのかしら。

「ブライトもやっぱりチーズかなぁ」とワタシ。
「でもほら、ブライトは植物性なんでしょ? 違うんじゃない?」となっちゃん。


くるくるくる(フタを開ける音)  ぺりぺりぺり(封を破く音)

くん  くん   うおおおおおおおお!!


「なっちゃん!すごいことだよ!」
「なに?」
「ニドはチーズだったじゃん!?」
「うん」
「さあ、ブライトの匂いを嗅ぐのだ!」

「・・・・すごい! ヨーグルトの匂いだー!(笑)」

ああああなんかワクワクするーーーー全部飲んでみたいーーーーでも死にたくないーーーーー。


結果:ブライトはチーズじゃなくて、ヨーグルトになりました。



あーーーー、充実した充実した( ^ ∀ ^ )
1時間ばかりまったく仕事してなかったけど充実した( ^ ∀ ^ )
おじさん! いいモンくれてありがとう!



・・・ということを、仕事から帰ってきたきょんに話しまして。嬉々として。

「わー、いいなー。あたしも参加したかったー」ときょん。
「瓶、まだ洗ってないんだ(・∀・) ニドなら匂いが残ってると思うけど、嗅いでみる?」
「嗅ぐーーーー」


「・・・わ。 こりゃホントにチーズだ(´д`)くっせー」ときょん。
「でしょでしょー。で、ブライトはヨーグルトって、なんかすごくない?」 何がそんなにすごいと思うのかワタシは。って今は思います。

「ニド、捨てないで取っておけば、粉チーズとして使えたんじゃない?(・∀・)ニヤニヤ」ときょん。

その発想はなかった(°▽°)
ニド粉チーズ、試してみたかったなーー。   命がけで。



それにしても


1984年。 


遠いわー。



ワタシもチーズ臭くなってるのかもな( ´_ゝ`)てか加齢臭?(´Д⊂)ヤダー







2011年01月03日(月) 細くてきれいな人

今年もですね、行ってまいりました、高校ソフト部の新年会。
今回は10人中8人という高出席率。
8人もいればですね、いろんな話でさぞ盛り上がるんだろうね、と思いますでしょ?
ところが、盛り上がるのは「いろんな話」ではなく、相変わらず「子どもの話」ばかりであります。

ワタシ、つっまんないのねーーー。

や、これがですね、
ナナの子どもの話をナナから聞く、とかなら楽しいんですよ。
でもですねぇ、高校時代の友人の、名前も年もろくに覚えてらんないような子どもらの話を、しかも受験だなんだとかね、そんな話を聞かされてもですね、

「へー」
「ふーん」
「そうなんだー」

これくらいしか、返答のレパートリー、ワタシ持ってないですよ。
自分から振れる話なんて皆無ですし。

いや、あった。振りたい話はあったんです、子どもに関して。
ワタシの姪が、このメンバーの母校に通ってましてですね。
この娘がもう、誰に似たのかわからないんですが、ていうか誰にも似なかったせいなのか、すんごい成績がいいんですよ!
ですからね、子どもの成績の話なんかが出たときにですね、

「いや、実はうちの姪がね!」

って、鼻高々に話したい自分がいたんですけど、


ワタシの子じゃないし

ものすごい自慢ぽいし(実際自慢したいだけなんですが)

なんか、話せない(・_・)


で、もじもじしてるうちに、ワタシにはわからない類の子どもの話になっていくんですわ。
少年野球の話とかね、ホントもう、興味ねええええええええええ。


そんな中。
ワタシも参加できる話が出てまいりました。

レコというメンバーがいるんですが。
この子、ちっちゃくてかわいいんですけどね? ついでに言えば、高校時代は細いのに胸が大きかった。どうでもいいですかそんなことないでしょ。
で、このレコの夫クンがですね、まあ、病的な浮気者でしてね。
もう何年もレコは泣かされておりまして。
既に涙も枯れ果て、「お金入れてくれてるから、まあいいやって思うようになった」という悟りの域まで来ている状態でして。

去年までは、この話にもあまり関わらないようにしていたじょりぃだったんですけれども。
なんか、何言ってもレコがしょんぼりしちゃう気がしてですね、かける言葉が見つからなかったんです。
が、去年よりもちょっと強くなってる感じのレコの様子を見て、じょりぃ、言いました。

「浮気癖って、治らないんだよねー」


・・・あんまりだ、とお思いでしょうか。
すべての人がそうだとは言いませんが、レコの夫については、これは治らないと思うんですよワタシ。
で、その上で

「浮気はおさまらないだろうけどさ、レコはこんなにかわいくて健気なんだし、妻として愛されているのは間違いないよ(´∀`)」と。

「それもどうだかねー(笑)」とレコ。
「またレコがさー、ガマン強いっつーか、ここまでされても夫への気持ちも変わらないっつーかさ。
 たぶん、彼にとっては理想の妻だろう。浮気も寛容に認めてくれるんだしさ
「・・・・・・」<レコ
「あ、レコのこと褒めてるつもりなんだけどワタシ」
「・・・ありがと・・・でもあんまうれしくない・・・」


オカシイナー(°▽°) おかしくないか


「じゃあさ、レコもほかに恋愛対象見つければいいじゃん。まだいけるよキミなら」とワタシ。

「見つからないよー(笑)」
「や、まじでかわいいよ? 性格だっていいんだしさ、レコがその気になれば、いい人、すぐ見つかると思うよ?」
「ありがと・・・でも、子どもが一人前になるまでは、そういうのいいや」
「・・・そだね。 これでお母さんもよそで浮気、なんてなると、子どもらがショックか」
「うん」


ここで親分肌の友が
「じょりぃ、そこまで言うならおまえがレコとつきあって、面倒見ろ」と。

「面倒見てくれる?(笑)」とレコ。
「レコならかわいいし、ワタシはいいよ(´∀`)」 <その場のノリと無責任で生きているじょりぃ
「でもじょりぃも浮気者っぽいしなぁ」
「あー、でもワタシ、すんごいやさしいぜー? 大事にしちゃうし」

なりゆきでレコを口説くワタシ。
なぜこうなったのかよくわからないけど、やさしさをアピールしてレコの気を引こうとしております。
高校時代の友人と一緒にいるせいか、当時のナンパレズ習性がむくむくとよみがえってきてしまった様子のじょりぃ。
困ったもんです。

「たしかにある意味すごくやさしいよね」と友人A。
「女のわがままに対するやさしさは一流だよな」と友人B。

そうそう。ワタシやさしいのよ。女には。

「ただし、キミの言うとおり、確かに浮気っぽいんだワタシも(´∀`)」
「うん」
「しかも、甲斐性がないから、家にお金も入れないと思うんだ(´∀`)」
「・・・ダンナより最低だから、この話はなかったことに」


振られました(°▽°)


ワタシとしては、励ましてるつもりだったんですけど、気づけば軽薄きわまりなく、しかもレコに対して失礼だったんじゃないかという気すらしますが。
まあとにかく調子づいてレコを口説いて墓穴掘ってしまったせいで

「そういえば、じょりぃ、一緒に暮らしてる女の人は、今もずっと同じ人なの?」

と、とんだヤブヘビな話題が発生してしまったんですよ。


「ワタシ? 一緒に暮らしてる人がいるなんて言ったっけ?(´∀`)」 得意のおとぼけバリヤー。



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「・・・てな具合にとぼけたんだけどね?」


家に帰ってきてから、この流れをきょんに話したじょりぃ。


「で?」
「とぼけきれなくてさ。『先輩と一緒に暮らしてたじゃん』とか、細かいところを覚えてやがって、つっこまれたわけよ」
「ふむ」
「で、先輩つーか、年上なだけでしょ、とか、つい答えてしまいまして」 実際、職場ではきょんは後輩でしたしー。
「うん」
「そしたら『そう、その年上の人。髪が長くて細くてきれいな人だったよね?あたしたちちょっとだけ見たことあるから知ってるよ。迎えに来たことあるじゃん』とか言われてさ」


「細くてきれいな人!(・∀・)+*+*+」<うれしくてキラキラしちゃったきょん


「そうそう(笑) ワタシもそれ聞いてつい嬉しくなっちゃって『ああ、そうそう、その人と一緒に暮らしてるよ』って言っちゃって、
 そのせいで根ほり葉ほり聞かれて困っちゃったよー」


それからふたりして、きょんを「細くてきれいな人」と言ってもらえたことについて、お世辞とか社交辞令とかいう言葉の存在は忘れてヤンヤンと喜んでいたんですけども。


きょんが Σ(・д・) って顔して、言いました。



「その髪が長くて細くてきれいな人って、

 もしかして、まりあさん(きょんの前につきあっていた女性)のことじゃない・・・?」



Σ (゚Д゚;) え!




そのあと、なんだかビミョーな空気が流れた、2011年、初春。 かこーーん。<ししおどしの音









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