今日も今日とて
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2008年09月20日(土) |
ちっともさびしくない |
今日明日と、きょんが泊まりでいません。 また憧れのS先生関係の、研修だか学会だかに参加するためであります。 なんかもう、ひと月くらい前からダイエットに励み、研修だかは明日の朝からだというのに、 気合入れて一泊ですよ。たかが都内で( ´_ゝ`) ひとりでお泊まりも楽しみそうだったので、それはそれでいいんですけども。 もしかして、ふたりでお泊まりなのかしら。 まあ、それはそれでいいです。
久しぶりにひとりなことだし、隠してあるアダルトビデオでも見るかー(・∀・)と思っていたのですが、 隠したのがきょんなので、どこにあるのかわかりません( ´_ゝ`)
よく、一緒に住んでいる恋人が泊まりとかでいないと、部屋が広く感じちゃってさびしー、とか言うかわいらしい人がごっそりといらっしゃるようですが、 ワタシはちぃっともそういう現象には見舞われません。 まあ、きょんが長期に渡って家を空けるということがないからかもしれませんが。 帰ってくるのがわかっているのに、なぜさびしいのだろう。 空間がさびしいということでしょうか。 ひとりって楽しいのに。楽ですし。 そう言いながら実際ひとりになるとさびしがる人もいますが、ホントはどっちなんでしょうか。 自分の都合の良いときにはひとりになりたい、とかいう身勝手な理由だと、ワタシにもよく気持ちはわかったりしますが。
きょんがいなくてワタシがイヤなのは、犬猫の世話をはじめ、家の用事が増えてしまうことです。 それだけ。 それさえなければ、いくらでも家を空けていても別にいいです。 ワタシに愛想つかしてとか、他に好きな相手作って家を出ていく、とかだと、こりゃさびしいというより悲しいですが。 と一応言っておきます。
とまあ、かわいくないことばっかり言っているアテクシでございますが。 きょんがいてくれてありがたい、と思うことだってあります。たまにはあります。 たとえば。
先日、ワタシは急に落ちましてね。気分が。 何かもう、すべてがわずらわしいいいいいいいと思ってしまったのであります。 特に人間関係。 無人島とか行きてぇーーーとは思わなかったんですが、人間いなくならねぇかなとかは思いました。
もうですね、鬼太郎の目玉おやじのこのセリフがアタマに浮かぶくらい、厭世的になってたんですよ。
「鬼太郎っ!こんな不自由なところは出よう。 そとにはおけらだとか死人だとかお化けだとか話のわかる友人がたくさんいる・・・さあ いこう」
人間といるくらいなら、おけらだとか死人だとかオバケだとか・・・とも一緒にいたくはないですが。 まあ、おけらくらいならいいですよ。 死人は臭そうですし、オバケはルックス的に心配な部分もありますし。 オバケによってはしつこくてうるさいのもいそうですしねえ。
しかし「さあ いこう」と言われたところで、墓場の運動会とかに参加するのもめんどくさいので、 さいわい、その日は猛烈に忙しいという日でもなかったのと、なっちゃんもお休みの日だったのとで、4時頃からワタシは布団に入ってしまいました。 何もする気ねぇーーーという具合に。 寝てれば時間が経ってくれますからね。寝た。
6時頃起きまして。 しょうがない仕事でもすっかー、と。
そのうちきょんが帰ってきまして。 くっそー、人間が来ちゃったよ。 めんどくせーなー。
とは思わずに。
きょんの帰宅がうれしかったんです。 きょんも人間だというのに。
そのままきょんの話を聞き。 ワタシは特に話すこともなかった はずなんですが、なんだかぺらぺら話し。 楽しいなー、と思ったら、だんだん気分も回復してきました。
そうか。
きょんて、ワタシにとって、おけらだったんだー。(あるいは死人かオバケ)
そのあとごはんを食べに出かけ、ワタシはきょんに
「今日なぜか急に落ちて、誰とももう関わりたくないやーって思っていたんだけど、 あなたと話していたら元気が出た。帰ってきたときうれしかった」
と話しまして。
きょんは「あらよかった」と。
うん、よかった。
オチがなくてムダに長くてつまらない話でも聞いてて楽しいと思えるって、良いことですよね。 って、ワタシは誰にイヤミを言っているのか。
そんなわけで、今日はきょんがいなくてせいせいさっぱりと楽しいじょりぃの夜なわけですが。 せいせいさっぱりとか言いながら、どこにも遊びに行かず、女の子を連れ込むこともなく(相手いないしね!)、健全に過ごしております。
夜、きょんから電話が入りまして。
「犬猫の世話、済んだ?」 「済んだ」 「水換えてくれた?」 「換えた」 「じょりぃはごはん食べた?」 「食べた」 「DVD返しに行ってくれた?」 <今日が返却期日 「行った」 「行ったんだ!? ひとりじゃ行かないかと思ってた」
ひとりで全然平気、と豪語している割に、ひとりではDVDも返しに行けないと思われているあたり情けなさもひとしおです。
返しがてら、何か次のDVDを借りてこよう( ^ ∀ ^ )と思っていたのですが、きょんがいないしーと思ったら、結局何も借りずに帰ってきてしまったじょりぃ。 どうももしかして、ワタシも言ってることとやってることが違っているのでしょうか。 おかしいなあ。そんなはずはないんですけどねえ。
まあとにかく。
ちっともさびしくはないんですが、明日、おけらが帰ってきたときに嫌われないよう、 犬猫の世話だけはちゃんとしておこうと思います。
先日、ワタシ、もう何度目になるかわからない23歳の誕生日を迎えたわけですが。 まあ、誕生日だからって特に何をするでもないですから。 とはいえ仕事がひとやま越えたワタシは、この日の午前中からお昼にかけて、楽しみにしていたことがありました。 ひとつは、ひさーーーーーーしぶりに、運動ができる!ということ。 ひとつは、なっちゃんがりっちゃんに声をかけてくれて、誕生日だし久しぶりに3人でランチしましょ、という段取りをつけておいてくれたこと。
りっちゃんに会うのはものすごく久しぶりですし、なっちゃんと外でごはんを食べるのも久しぶりです。 12時の約束だったので、11時から45分くらい運動しよう( ^ ∀ ^ ) それまではお仕事がんばろう、って予定を立てていたのであります。
せっせせっせとお仕事をし、時計が11時5分前を指し、もうすぐ運動タイムだー(*´∀`*)と微笑みましたら
ピンポーン と、来客を告げる音が。 なんだろ、セールスかいな、と思いつつ、ドアを開けたら、そこに立っていたのはなんとマイマミィ。 後方には、車から何やら荷物を降ろしているパピィの姿が。
「あら、今日はいたのね?」と母。 「う、うん・・・」
なんだろ急に・・・。電話もなしに。
「草刈りに来たんだよ。おまえんちの庭、ひどいから」と母。 「え・・・そうなの? あ、ちょっと待って、今庭に出るから」
この時点でワタシが思ったことは、「わざわざこんな暑い中草刈りに来てくれるなんて!」という感謝の気持ちではなく
運動、できなくなってしまった(`Д´*)
という、もう、これだけ。 だってホントに楽しみにしていたんですものー。 筋肉が熱いぜ!ストレッチ痛気持ちいい!ってやりたかったんですよ! たった小一時間のこの時間が、この一ヶ月取れなかったんですもの。
まあ、親に草刈りさせて、ワタシは運動するという選択肢もないことはないですが、それはちょっとアレですし。 てかなんでいきなり来るわけ? 連絡くらい寄こせっつーの。 昨日から楽しみにしていたワタシの予定はどうしてくれるーーーーー!!!!
・・・てか、12時になっちゃん&りっちゃんが来るまでに、草刈り終わるのだろうか。いや、終わらない。どうしよう。 庭に出ながら、アタマの中はもうぐちゃぐちゃですよ。
「あー・・でも、ありがたいんだけど、今、ダイコンドラというのをグランドカバーに育てていてさ。 それが抜かれちゃうと困るから、いいよ、今日は」
これは言い訳ではなくて、本心。 5月の終わりと6月に蒔いたダイコンドラが、ようやく育ってかわいらしくなってきたところだったのです。 雑草抜かれたら、これらも一緒に抜かれてしまいます。 きょんにも厳重に「今年の夏は、雑草を『抜く』ということはしないように」とお願いしてあるのであります。
「ダイコンドラ? いいよそれは。 また蒔きな」と母。
かっちーーーーーーーーん
なぜ勝手に決める。
「イヤだよ。5月に撒いて、大事に育てて、やっとこんな風になったんだから」と、ダイコンドラを見せるじょりぃ。 「また生えるでしょ」 「何ヶ月も大事にしてたんだから。それに、タネを蒔く時期だってあるんだよ?もう来年まで蒔けないんだから、困るよ」
ワタシは親にはおとなしい性格ですが、口ごたえしないだけで頑固です。 口ごたえしないが、言うことは聞きません。親からするとめんどくさいと思います。 そして今日は、頑固なだけでなく、口ごたえのサービスもつけてみました。
「それだって、庭、このままってわけにはいかないでしょー?」と母。
どちらも穏やかに話してはおりますが、どちらも譲る気配なし。 が、ちょっと母がしょんぼりしている風にも見えます。 ここまで来るだけだって小一時間かかりますから、しょんぼりするのもムリないです。 ここで気持ちが折れそうになりますが、ダイコンドラ、譲るわけにはいかない。
そしたら後方から父がのんきな声で
「抜かないよー。お父さん、これ持ってきたから。抜かないで上手に刈るよ( ^ ∀ ^ )」
買ったばかりのハンディ草刈り機を持ち上げて、得意そうな父。 彼はいつでも得意そうで困ることもありますが、こんなときは空気を読めないこの自慢ぷりがありがたい。
「で? どれがその大根だい?」
お父さん。大根じゃない。ダイコンドラ。
「おまえは仕事してていいから。お父さんとお母さんも、疲れた時点でやめちゃうからさ」と母。 「じゃあ、ワタシ、仕事しちゃうけど・・・」ホントは仕事じゃなくて運動したかった・・・(´;ω;) 「うん。そうして?」
老人ふたり(しかも母は病み上がり)に暑い中過酷な労働をさせ、自分はエアコンの効いた部屋でのうのうと仕事をするじょりぃ。 が、しかし。 ワタシ、仕事なんてしたくないもん! 運動したかった!楽しみにしてたのに!
うわあ!それに! なっちゃんとりっちゃんどうしよう!
ふたりが来たら、両親を置いて約束どおり食事に出掛けるという手もありますが。 なんだかそれはどうも、両親に申し訳ない。 いくらワタシが鬼畜娘でもしのびない。 でもでも、せっかく久しぶりに3人で、ってなっちゃんがプラン立ててくれて、りっちゃんも来てくれて。 なのに親付きだなんて、それはふたりに申し訳ない。 えーん。 ワタシどうしたらいいのだーーーー・゜・(ノД`)・゜・。
時計を見たら、11時25分。 やばい、なっちゃん、もう家を出ちゃう。 とりあえず状況を伝えよう。電話電話。
「・・・・というわけでさ」 2階にこもって、さらにヒソヒソ声でなっちゃんに現状を訴えるじょりぃ。 「あははは。何を暗い声で話し始めたかと思ったら、そんなことか」 「だって運動楽しみにしてたんだよ!」 <こればっかり 「まあねー」 「それにさ、食事の時間までに終わらないと思うんだ・・・で・・・あの・・・ 一緒にどう?って、やっぱ声かけないと、なんか悪いかなーって・・・」 「そりゃそうだよ。いいじゃん、一緒に来てもらえば。あたしはその方がうれしいな」 「ワタシは、イヤ」 「あはははは。まあとにかく、そんなカリカリしないでさ。庭キレイになってありがたいと思うよ?」 「・・・うん・・・」 「じゃ、そっち行くね」 「気を付けてね」
りっちゃん。りっちゃんどうしよう。 いきなり親が一緒ってなったらビックリするのではないか。 かといって、なっちゃんにしたように事前説明したら
「あ、じゃあ悪いから、あたしは遠慮するよー。また誘ってー」
ってなっちゃうかも。 そして「また」がいつになるかわからないしー。 どうしようどうしよう。
・・・しかたない。 りっちゃんには来てから説明して、りっちゃんが迷惑そうだったら親には帰ってもらおう。
親には「ふたりと約束している」とも言えないまま。 なんかわざわざ伝えると「帰ってよ」って言ってるみたいになっちゃうかなー、とか、つまらぬところで気を回すじょりぃ。 心でさんざん悪態ついている方が余程始末に悪いというのに。
まずはりっちゃんが到着。 ワタシは家の中、両親は外におりますから、当然りっちゃんと遭遇するのは親が先になります。
「こんにちはー」というりっちゃんの細い声がかろうじて聞こえまして。 「あらー。りっちゃん! 久しぶりねーー」と母。 「りっちゃんかい! 変わらないねー。相変わらずキレイだー」と父。 「ホントに変わらないのねー。白い服が良く似合ってる」と母。 「いえいえ、もう、年取っちゃって(笑) ヤバイんです。遠くから見てください(笑)」
なんてやってるところへ、じょりぃ登場。
「やありっちゃん。なっちゃんがまだだから、とりあえず中で待っててよ( ^ ∀ ^ ;)」 「あ、うん」
りっちゃんを両親から奪うようにして、玄関へ。 入るなり、ヒソヒソ声でりっちゃんに状況説明。
「・・・というわけで、急に来ちゃったんだよ!」 「そうなんだー。じょりぃちゃんのお父さんとお母さん、若いねー( ^ ∀ ^ )暑いのに」
ちょっとピントがずれているりっちゃん。
「でさ、なんか、お昼食べに行くのに、あー、そのー、・・・置いていくの、ちょっと気になるんだ」 「うん。一緒に行ってもらおうよ(・∀・)」
あたりまえのように、りっちゃん。
「・・・りっちゃん、ホントはイヤじゃない?」 「イヤなのはじょりぃちゃんでしょ(笑) あたしは全然。それに置いてっちゃダメだよ」 「・・・そうか・・・やっぱりそうだよね・・・じゃ、声かけてみる・・・」 「うん( ^ ∀ ^ )」
そんなことしているうちに、なっちゃんも登場。 「こんにちわー。庭、スミマセンー。あたしもやらなきゃと思いながら、ついついー」 と、従業員としてなのか、なぜか両親に謝るなっちゃん。
「タロちゃんは? もう預けてきたの?」と母。 「うん。 今日は早めに預かってもらって」
ここでじょりぃ登場。
「あ、お母さん、今日ね、なっちゃんとりっちゃんと、久しぶりにお昼食べに行くことになってるんだけど」 「あら、そうなの?」 「あの、で、よかったら、お母さんたちも一緒に行かない?」
ワタシのこの挙動不審ぽい誘い方、 おまけに先ほどのワタシのイライラした様子。 母、なんて答えるのかな。 「お母さんたちはいいよ」って言いそうな気もするけど。 そしたらそしたで、なんだか悪いな。申し訳ないな。 一緒に行くって言ってもらった方が気が楽な気がしてきたな。 でもワタシは正直、3人がいいな。
と、ワタシが勝手にあれこれ思案しているところへ聞こえてきた、母の答は
「あら、誘ってくれるの? うれしいわー( *^ ∀ ^ *)」
うれしいって言ったΣ(゚ω゚ノ)ノ <ちょっと予想外でした
なんか、今までの流れからして、しょんぼり風味に「お母さんたちはいいよ(´・ω・`)」って言うかと思っていたもんですから。
でもなんか、この一言で肩の力が抜けましてね。
「じゃあ、作業止めて、行く準備してよ( ^ ∀ ^ )」とワタシ。
なっちゃんとりっちゃんを部屋に入れ「ごめん、ジジババ付になった」と報告。 「だからあたしたちは気にしないって」とふたり。 しかしワタシはまだ気にしている。ごめんよ。
ふたたび母の元へ戻り。(忙しいなワタシ!)
「和食とイタリアンの折衷料理を出す店なんだよ( ^ ∀ ^ ) おなかにもやさしいと思うよ」とワタシ。 「そうなんだー。 でも、お母さんたちは、今日は帰るよ」 「え!!」
そうなると今度は逆のベクトルで焦るじょりぃ。(忙しいなワタシ!)
「なんで?・・・一緒に行こうよ。なっちゃんとりっちゃんもそのつもりだし・・・」 「汗びっしょりだし、こんな格好だし(笑) それにお母さん、もう体力限界だから、あとは家に帰って、適当なモン食べて横になりたいからさ」 「・・・そう・・・」 「誘ってくれたのに、ごめんね。ありがと」 「いや・・・。あ、じゃあ、今日のお礼に、ワタシごちそうするから(*・∀・*)」 「まあうれしい(笑) じゃあそれを楽しみにしてるから。 今日は3人で行っておいで」 「わかった」
結局両親を庭に残し、行ってきまーーす、と3人で出掛けまして。 店に入りまして。 メニューを決めまして。
「・・・もう、なんで急に来るかな!」 と、ここでまた文句を言うじょりぃ。
なぜここまで来て、まだ文句を言っているかといいますと。
罪悪感があったからです。 ワタシが悪いんじゃない、お父さんとお母さんが悪いんだもん、急に来るのが悪いんだもん、と、文句を言って自分を正当化しようとしたのであります。
「運動したかったのにさっ」
なっちゃんとりっちゃんは苦笑い。
「ふたりと約束してたのにさっ」
ここでなっちゃんが 「気にしすぎだってー。一緒でもあたしはうれしかったのに。きっと奢ってもらえたし(・∀・)」
「なっちゃんはまだいいよ。ウチの親とはしょっちゅう会ってるしさ。 でも、りっちゃんは滅多に会わないし、イヤじゃん? ワタシとりっちゃんだってホントに久しぶりだったしさ」 「あたし、ホントに全然イヤじゃなかったし、むしろうれしかったけど?」とりっちゃん。 「ウソだぁ?」 「ホント。それに、じょりぃちゃん、今さらそんなにじょりぃちゃんの親と一緒ってことに気構えることないじゃんね? 昔から、じょりぃちゃんの親にはあたしも良くしてもらってるし、今日も久しぶりに会えてうれしかったのに」
ここでやっと目が覚めたじょりぃ。
そういえば。 ワタシがまだ実家にいた頃は、いつも実家をたまり場にして、3人で親も交えてリビングで話をしていたっけ。 成人式も、ふたりとも家に来て、うちの親に晴れ姿を見せてから出掛けていったっけ。 あのときもあのときもあのときも、なっちゃんとりっちゃんの大事な日には、うちの親も関わってきたんだっけなぁ。
それ以前に、今日のワタシ、ちょっとひどくなかったか? 運動なんていつでもできるというのに。 だいたい、「親がついてきたらふたりに悪い」なんて、逆にふたりに失礼だったかも。
すっかり(´-ω-`)しょんぼり
「・・・ふたりともありがとう。 なんか今になって、親に悪いことしてしまったと反省の波が襲ってきた」とワタシ。 「そんなに気にすることもないんじゃない? 親なんだしさ。 今日のじょりぃちゃんの気持ちや心の動きもみんな承知で、それでも誘ってくれたことを喜んでるんじゃないかな?」 と、自身も親になったなっちゃん。 ありがとう。
「あのね、出てくるとき、じょりぃちゃんのお母さんに『なんかあたしたちだけスミマセン』って言ったら、 『じょりぃが後でごちそうしてくれるって言ってたから』って、お母さん、すごくうれしそうだったよ?」とりっちゃん。
そうかー(´;ω;) オカアサン...
これは。 今度ばかりは。 口だけの約束でなく、本当にごちそうせねばーーー。
でも結局、ごちそうするつもりで連れて行っても、なぜか会計は親になってしまうんですが・・・。
それにしても。 誕生日の日に、しかもワタシを生んでくれたその人たちに、この日のワタシの心持ちったら大変よろしくなかった。 「親、マンセー!!!」な人も困りモノかもですが、ワタシのように、今頃になって思春期の反抗期をやり直しているようないい年こいた大人も困ったもんだと思います。
もしかしたら、この日の草刈りも誕生日プレゼントの一環として来てくれていたかもなのに。 ごめんなさい、おとうさん、おかあさん。 そしてありがとうでした。
と、しんみりと床についた翌朝。 ワタシは母からのメールで起こされまして。 どうしよう、昨日の文句かしら、と怯えながらメールチェック。
「おはよう! 起きたら電話ください」
起きたので電話しました。 昨日のお礼言って、食事の約束をちゃんとしよう。と。
「お母さん? 昨日はどうもありがt」 「じょりぃ、昨日、誕生日だったのねーー!」と、明るい声の母。 「あー、うん」 「お母さん、すっっかり忘れててさ(笑) ゆうべ布団に入ってから、お父さんが『じょりぃの誕生日、忘れてただろ』って言って、あ!って思い出した」
草刈りは誕生日プレゼントの一環だったかも、なんて思ってしょんぼりに拍車がかかっていたのですが。
単に娘の誕生日を忘れて、ずかずかとやってきただけだったようでした。
あーよかった( ^ ∀ ^ ) 肩の荷が降りた。
「娘の誕生日を忘れちゃうようじゃ、ついにボケがきたのかもねー」と母。 「あははは」 「いよいよになったらよろしくね☆」 「あはは・・・え?」
肩の荷が重くなった。
高校時代の友人に久しぶりに会ったりしますと、たいてい
「じょりぃって変わらないよねー」
と懐かしんでいただけます。
当時より老けているし体型も変わっているのはもう確実なんですが、 彼らの言うところの「変わらない」というのは、たぶん雰囲気とか接し方とか話し方とか人間性とか、そういうものがあまり変わっていない、ということでありましょう。
しかし、そのたびにワタシは言いたいことがあるですよ。
ワタシ、当時よりずっとずっとオトナになっているのに、 なぜ誰もそのことを指摘してくれないのだね! とな。
行動だって、昔みたいにちゃらんぽらんではありませんし、 今でも十分自分勝手の自己中の自意識過剰人間ですが、それでもそーゆー要素は学生時代の30%くらいに薄まっているはずです。 昔よりも人に対してやさしくなっているはずです。 昔よりも「ひとりで大騒ぎ」とかしてないはずです。 昔よりも協調性だって身に付いたはずです。 落ち着きもあるはずです。
・・・と、日頃思っているじょりぃなわけですよ。
ここでいったん、話を置いておいて。
今日、「何か雑記帳にむいているような、ちょっと使ったきり放置されているようなもったいないノォトはないものか」 と本棚を探しておりましてね。 ワタシいつも、何か新しいことを始めようというときは、ノォトをわざわざ買いましてね。 なんかうれしいじゃないですかそういうのって。やる気出ますし。 ノォトのクォリティは気分によって、5冊で398円だったり、1冊1000円以上するのだったりするんですが。 で、たいてい、やり始めだけがんばって、あとは放ったらかし。 最初の方だけ使ったノォトが、ワタシの部屋にはわんさかあるわけですよ。 ワタシ、三日坊主という名のお坊さんですから。なむー。
で、今日のは特に高い志でノォトが必要だったわけではなかったので、なんでもいいからそこそこ使えるページが残っているノォトはないものか、と探しておったわけです。
そしたら、なんかちょっと、小洒落たノォトが出てきましてね。
こんなの。
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たぶん、高い志でもって買ったのでございましょう。 もはや何の目的で買ったのかも思い出せませんが。 いつ頃だっけー?これ買ったの。 社会人なりたての頃? もうちょっと後? はて?
何が書いてあるのかと、リボンをほどき、中を見てひっくり返ったじょりぃ。
なんと、女子高2年時の日記が書いてありました。 2日間だけ。
その2日間も、たとえば9月の8日・9日、とかでなくて、2月13日と3月1日でした。 ・・・よく2回目書いたな・・・。
なにこれ超ハズカシーーーーー!!!!と思いながらも、当時の自分を指さして大笑いするために、こそこそと読み始めましたよワタシは!
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2月13日 はれ
今日も朝から胃が痛かった。 1時間目、世界史が自習で、そんときなっちゃんに「胃がちくちくするよー」と言ったら 「医者行ってバリウム飲んできなっ」と冷たくつきはなされた。 そいで「入院したらおみまいにしょっちゅう来てねっ」と言ったら 「近くだったらいいけど、遠かったら考えちゃう・・・」と、さらに冷たい態度・・・。
いーーーよっ!!!
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あの、まだ途中なんですがスミマセン。 このなっちゃんとの会話、
今現在、ほとんどそのままナナワタで展開されているような・・・・(°▽°)
ま、まあ、こんなこともありますよね( ^ ∀ ^ ;) 気を取り直して、1日目の日記の続きです。
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そうそう、今朝は久しぶりにすみれちゃんと学校へ行った。
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解説させてください。 すみれちゃんとは、高1の二学期あたりからつきあっていた、かわいくてアタマが良くて細くてダンスやっててマジメでおまけにヤキモチ妬きだったという女の子であります。 が、しかし、この頃にはもうすでに、かなりなっちゃんに気持ちがシフトしていたはずのじょりぃ。
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帰り、じゃなくて、部活が始まる直前、すみれちゃんべそかいて。 こっちは部活しなくちゃなんないのに、ぐずぐず泣いて、あっちではブチョーが 「じょーりぃーーーっ。はやくーーーーっ」と呼ぶしで、オロオロじょりぃちゃんでした。
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・・・何が「オロオロじょりぃちゃんでした」だよこのマダラカマドウマ。
ここではなんだか、かわいらしい文章で書いてますが、ソフト部の連中がいまだに語るワタシの悪行帖によりますと、 ワタシの部活が終わるまで、「一緒に帰ろ(*´∀`*)」と待っていてくれたすみれちゃんに対して、
「なんで待ってるの? 先帰っててって言ったじゃん?」<怒り口調で
と、冷たく言い放ったことも一度や二度ではないそうなんですよ。ワタシの記憶からは抹消されてるんですけど。 で、すみれちゃんがメソメソすると「まーたー泣ーくー(´д`)」と、舌打ちせんばかりの勢いだったそうでありんす。
ほら。 やっぱりワタシ、年取ってやさしくなってきてるじゃんね(´∀`) <えらそうにできる話ではない
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でも、今日電話した感じでは、だいぶ機嫌もなおっていたよーだ。 たぶん、(泣いた理由は)今日、○○ちゃんにチョコをもらってしまったことが原因であろう・・・。
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○○ちゃんとは、すみれちゃんのダンス部の後輩であり、なぜか「じょりぃ先輩(はぁと」と、ワタシに好意を寄せてくれていた娘さんです。 ワタシは覚えていなかったんですが、何かガールスカウトでも一緒だったらしく、その頃からワタシのこと大好きでいてくれたらしいという、 モノの善悪のわからないかわいらしくありがたい娘さんであります。 大会のときはよく応援に来てくれましたし、来れないときも駅まで来てくれて、さしいれを持たせてくれるという、すみれちゃんとよく似た世話女房タイプだったので、すみれちゃんとしてはなおさら気に入らなかったようで。 でもマジメで公正なすみれちゃんは、部活では○○ちゃんにもやさしく接し、それゆえワタシへのアタリが倍増したものと思われます。
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○○ちゃんのチョコは、おっきいハート型のチョコの上に『じょりぃセンパイ 大好きです(はぁと』と書いてあった。 すみれちゃんといっしょに食べようと思っていたが、これでは絶対ムリ!
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すみれちゃんと食べようと思っていたあたり、今と変わらぬ無邪気と書いて無神経ぶりです。
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今日、なっちゃんはニーチェと髪を切りに言って、私はなんかイライラ。
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なっちゃんは当時、他の子よりクールで大人びていて、クラスでもダークな人気があったのですが。(なにそれ) やはり同じクラスのニーチェという、超ーーーー美人なダンス部の子が、なっちゃんをお気に入りで、 顔・スタイル・身長・勉強・意地の悪さ、すべてがニーチェに敵わなかったじょりぃは、なっちゃんとニーチェが仲良くしてると、勝手にひとりでぷんすかしていたのでありました。 当時宝塚を目指していたニーチェは、今ではシロガネーゼな奥様になっているそうです。
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(ニーチェがなっちゃんに)肩に手なんてまわしてさっ。 ったくおもしろくねー!
あー 胃が痛い・・・
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この日はこれで終了。
何が「あー 胃が痛い・・・」だよまったく。 あたしゃ読んでてアタマ痛くなったよ。
まあ、何がショックだったかって、
ワタシ、当時よりずっとずっとオトナになっているのに、 なぜ誰もそのことを指摘してくれないのだね!
と息巻いていたにも関わらず、ほとんど何も変わってないし、交わしている会話すら今とほとんど同じというところが、 ショックというより泣けてきます。
あー、 落ちた落ちた。 落ち込んだっと。
次の3月1日の日記は、センパイの卒業式の日の様子が書かれていて、 これもまあ、存軽日記と思っていただければ問題ないので、長くなるから掲載しませんが( ´_ゝ`) 「これでセンパイたち卒業なのに、全然さびしくないや。私って冷たい」とか書いてあります。
ほかにはなんか、軽音部の憧れのセンパイと写真撮ったとか、 そのセンパイに「ただ撮るんじゃつまらないよね。ナニしよっか☆?」と言われ 「え?ナニするって何するの?ってそういう意味じゃないのはわかってるんだけど!」と舞い上がってひとりで大騒ぎとか、 結局センパイに「腕組んで撮ろう☆」と言われて恥ずかしがって大騒ぎな様子とか、
もうホント、今と変わらぬアホさ加減にゲップ出た。我ながら。げふ。 どっちかというと、17歳のじょりぃに対してではなくて、今の自分に対してゲップゲップしているわけですが。 もう23歳とはいえ中年なんだからさー、もっと成長しててくれよー自分ー(´д`)アーヤダヤダ
読み進めるうちに気持ちがささくれだってきたんですが、ここだけは気に入りました。
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Mセンパイ(部活の先輩)と仲良しらしい先輩が「握手してくれる?」って言ってくれて。 でもそのとき、耳がどうかしていたのか、私は思わずその先輩にパチパチと拍手してしまった。
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ナイス天然ボケ、17歳のじょりぃ('∀^ d)グッジョブ
前回の続きです。
初日の授業が終わって。 前日あれほど「行きたくない行きたくない」ともんどり打っていたはずのワタシの感想は、
「楽しかったー(*´∀`*)」
でございました。(たいていこんなモン)(常に事前に大騒ぎしすぎのじょりぃ)
生徒や、まわりの先生がたに恵まれたというのが大きかったんですが。 先生がたもホントに良い人たちで。
しかし、工業高校って、楽しそうですねーーー。 なんかもう、いろんな設備とか機械、工具類、教室を見ているだけでワクワクします。 ワタシ今から高校生やるなら、工業入りたい。 ワタシの地元の工業高校って、ワタシが現役時代はものすごくガラが悪い印象だったんですけれども。 今回のこの高校の、特にワタシがお世話になった科は、進学率も特別良いらしくて、みな熱心なので特に雰囲気が良いのかもしれませんけれども。
そして、高校2年生って、まだ子どもなんですねー。 素直でとてもとてもかわいいのです。 これもワタシがラッキーだったのかな? なかにはヒネた感じとか、クセのある子もいたのですが、それはそれでまたとてもかわいい。 そうかそうか。ヒネたいのか。気持ちはわかる。ヒネろ。ツッパれ。 そうか、キミはワタシと口ききたくないのか。 やりづらいけど、キミもやりづらいんだろうな。 でもできれば最後までには打ち解けたい。けど、それはワタシの勝手なのでキミも勝手にしてくれ。
初日でワタシはクラスのみんなに、たっぷりの愛情を感じてしまいましてね。 いいなあ。キミたちには輝く未来が開けているのだ! <実際これを叫んだ(さすがに初日ではないですが) 何やっても楽しくてしかたないだろうな!<「高校生はつらいんだよ先生」って言われました そのつらさは今しか体験できないんだ!楽しめ!<「いやだ」って言われました
で、「果たしてワタシに教えられることがあるのかいな?」と心配していたじょりぃだったわけですよ。 なにしろ、ワタシの最終学歴は、地元のショボい専門学校。 しかも当時、この職業分野ってほとんど知られていなくて、ゆえに教育体制だって非常に心もとなかったのです。 と、学校のせいにしたいところですが、だいたいほとんど授業受けてなかった( ´_ゝ`) なので、アカデミックなことはさっぱりとんと教える自信のないじょりぃなわけですよ。 ワタシに教えられることがあるとすれば、実践、経験がモノを言うところのみ。 それについてでさえ、仕事に対して情熱やら自信やらをなくしかけていた時期でしたし。ホント心配。
しかし、今回、ワタシは生徒の質問にがっつりと答えることができ、実技中に生じる様々な疑問難問にもバッチリ対応できてしまいましてね。(自分で言ってりゃ世話ないですが) これには自分でびっくりですよ。 ワタシ、いつの間にこんだけ知識を身につけて、スキルもアップしていたんだろー、って、まあ自画自賛みたいですが、嬉しい驚きだったのですよ。 日頃こんなこと、なかなか実感できないんですもの。
「せんせー、これ、どうしよう」
と困った顔の生徒に「こうしてこうしてこうしてみてはどうかな?」と、自分でも「うわー、どうなっちゃうかなー」なんて思いながらアドバイスしてみると、なんかこれがいちいちうまくいっちゃいましてね。
ええと、ワタシの勝手で、具体的な仕事の話ができないので説明がしづらいのですが、 例えばワタシが料理の講師として呼ばれているとしますよね。 「せんせー、みかん味にしたかったのに、バナナ味になっちゃった。ここから何を入れればみかん味になる?」 というような質問が、生徒から放たれるわけですよ。 バナナ味をみかん味にかい!こりゃ難問ですな!と思いながらも、 「この調味料と、このフルーツ果汁と、そうだなぁ、どうなるか賭けだけど、隠し味的にケチャップもちょっとだけ入れてみちゃう?」 なんて教えると、ちゃんとみかん味になって、生徒は自分が魔法使ったみたいに「うわー!」って喜んでくれるわけです。 うん、うまい例えだ(・∀・)
このときの生徒の表情がとても嬉しいですし、何より自分の自信につながりました。 ワタシ、いつの間にこんなことわかるようになったの?みたいな。 横で聞いてる先生が、感心しながらいちいちメモ取ってくれていたのも、こそばゆくも嬉しい自信につながりました。
上記の事なんかは、経験がモノを言うので、とにかくやらせて試して覚えてもらおうということで、聞かれればすぐに教えていたのですが。
感性とかその子の個性に関わるような部分ではですね、ワタシの頭使うのもったいないじゃないですか。 ってことではなくて、その子の頭を使わないともったいないではないですか。 何かを学んでいくにあたって、手を貸さなきゃいけないところと、手を出しちゃいけないところってあるように思うのであります。
ワタシ、自分が小学生時代、その手の「自分の感性」の部分を、出しゃばり親父に持っていかれてしまったので、このへんちょっと神経質なんですよね。 ヘタでもなんでもいいから、本人の頭と感性を使った、本人の手による完全オリジナルが、やっぱ一番だと思うのです。 後から知識入れるのなんて、どうにでもできますもんね。 やっぱり粘土は自分でこねくりまわさないと、自分の形がわからなくなっちゃいます。 小学生時代に父親からそれを奪われてしまったワタシは、表現における自分らしさというものを探すのに、えらく苦労したのです。 でもまあ、今となっては「順番が逆になっちゃったのね」ってことで、別に父親のこと恨んだりは・・・ちょっとしかしてないんですが。 しかし、良い反面教師になってくれましたですよ、父。ありがとうお父さん。イヤミみたいだけど。
とまあ、そんなわけで、その手の質問には、ものすごくケチで意地の悪いじょりぃ先生ですよ。 「そこは自分で考えないとー」と突き放すんですが「自分で考えられないから聞いてるんじゃないですか」と生徒。 キミら頭がいいな。
いやでも、考えられないはずないよ、だって自分の頭だよー? 自分のやりたいことやっていいって言ってるんだよー? かなんか言いながら、「これはあくまでも、ワタシならこうするけど、って話だけど」と前置きして、ヒントだけちらり。 「そんだけー?」「そんだけー。だいじょぶ、できるできる」「プレッシャーだー(´д`)」「楽しいよね、プレッシャー( ^ ∀ ^ )」
で、生徒は文句言ったり自信なかったりで、それでもやり始めるわけですが。
これがですね! ワタシのヒントをさらに昇華して、ちゃんとオリジナルの結果を出すんですよね!
何が楽しいって、これが楽しかったですねえ。 ワタシは人の才能を「すげー!」って感じるのが大好きでして。 それが若い人ならなおのこと、見ていてうれしくなっちゃうんですが。 イヤイヤながら「じょりぃ先生」やらせてもらったおかげで、授業に出るたびにこの「すげー!」という楽しさを存分に味わわせていただきまして。
しあわせでございました(*´∀`*) この子たちは、なんという無限の可能性を秘めているのだろう。わくわくわく。
そして、最後の日を迎え。 ひとりひとりに、自分の作ったもの、プレゼンしてもらいまして。 友達に説明するんじゃなくて、企業のオトナどもを相手に納得させるつもりで頼むよ!と。 プレゼンのあとに、質疑応答タイムもひとりひとりに課したんですが、そのときに
「なんとなく」 「好きだから」
を、NGワードに設定。 質問者からの質問に答えるときに、この言葉は使っちゃダメだよ、と。
「話すことなくなっちゃうよ!」「あたしそれしか言えない」などなど、非難囂々でしたが、
「その場で瞬時に頭をフル回転させて、相手が納得できる客観性のある理由でもって説明すること」と、厳しいじょりぃ先生ですよ。 「だいじょぶ、できるできる( ^ ∀ ^ )」と。ふたことめにはこれでゴリ押しですよじょりぃ先生。
でも正直、高2のみんなには難しいかなぁ?と思っておりました。
が
これもまた、みんな立派にミッションクリアですよ! すごいすごい! みんな頭いいな! やればできちゃうんじゃん! と、ワタシひとりが小躍りして喜んでおりました。 ついててくれた先生も「プレゼン、楽しいですねえ」と一緒に楽しんでくださったようで、それもうれしい。 (とってもかわいらしい、性格の良い若い女性教師でした。ともだちになりたい)
「みんなこんなにちゃんとプレゼンできるなんて! 首根っこつかんでこのままどこかの会社連れて行って、プレゼンやらせてみたい!」と、うきゃうきゃなじょりぃ先生。 「じゃ、先生んとこで雇ってよ」と生徒A。 「先生、貧乏で人が雇えないんだ・・・(´・ω・`)」
社長なのに貧乏なんだ・・・ って、2カ所で聞こえましたけども。 そうなのだよ。世の中にはいろんなシャチョーさんがいるということも学んでおいてくれたまえ。
ワタシとろくに口をきいてくれなかった子も 「じょりぃ先生は褒めるから、自分、褒め慣れてないんで、困った」と照れ笑いして、それから自分のことをちょっと話してくれました。 うれしかったです(*´∀`*) そして意外にも、この子がいちばんプレゼンが上手だったんです。 ワクワクと興奮しながら驚きましたわー。
そんなこんなで最後の授業を終えまして。 生徒たちはみなやさしいので、「じょりぃ先生は今日で最後です」という先生の言葉に、「えーー?」と名残を惜しんでくれましてね。
「じょりぃ先生もう来ないの?」 うん。来ないの。 「楽しかったのにー」 ワタシなんてたぶんみんなより楽しかったヨ。 「窓から入ってくれば平気じゃない?」 何が平気なのか詳しく教えてほしい。 「○○科の先生になっちゃえばいいのにー」 じょりぃ先生、勉強全然できないから教師になれないの。
たとえリップサービスでも、とてもうれしくて、そして
さびしい(´;ω;)
キミたちともう会えないかと思うと、ホントさびしい。 学校の先生って、卒業式のたびにこんな気持ちになってるのかしら。 さびしいじゃないかーーー先生ーーー!!!
教室を出ていくときに、生徒のひとりが最後に大きな声で
「じょりぃ先生ー!ありがとー!」
と手を振ってくれましてね。
ワタシも手をぶんぶん振りながら
「うん!こっちこそ! またねー!」
と、半身に小走りしながら教室を後に。
しましたら、
すれ違った他の科の女子生徒ふたりのうちの一人が、
「この先生、かわいー」
と
ワタシに言った。 確かに言った。
女子高生に、かわいいって言われたーーーー(*´∀`*) どーゆー意味かわからないけど…
何がうれしいって、仕事の自信がついたことよりも、生徒の可能性にわくわくするよりも、 これがいちばん嬉しかった自己中なワタシは、やっぱりプロの先生にはなれないわけであります ァ'`,、('∀`)
人にモノを教える職業って、すごいなぁ。 世の中のせんせーたち、尊敬しつつ応援します。
ワタシは「せんせー稼業」をいいとこ取りで体験させていただきましたが、毎日のお仕事にされているプロのせんせーたちのご苦労というのは、こりゃ並大抵のモンじゃないだろうなぁ、とも思いました。 それはわかりつつも、日々、キラキラの可能性の中でお仕事できる「せんせー」たちが、かなりうらやましい今現在のじょりぃであります。
ワタシ、6月から今日まで、だいたい週に1回くらい、とある高校で先生やってました。 教員免許なんてもちろんないので、講師って立場になるんでしょうかね? よくわかりませんが。
何か、産学一体のプロジェクトの一環で、現場で活躍しているプロに、年間何十時間か授業を見てもらうという何かがあるらしく。 じっくり説明してもらったはずなのに、ほとんど趣旨を覚えていないワタシったらどうなのという感じですが。
先生なんてガラじゃないですし、週1とはいえ、朝の9時半から夕方3時半まで拘束されるわけですから。 もう全然無理! ちっともやりたくない! しかもお金ほとんど出ないし! ってことで、話が来たときはまったくやる気はなかったんですけど。
ですけど。
そもそもその話を持ってきたのが、立場上、どうにも断りづらい人だったのですよ。 ある大学の教授センセーで、ワタシより10歳くらいは上ですが、小柄の 美人(*´∀`*) 年に数回ある、県の委員会でしか顔を合わせない人なのですが、だからこそ断りづらい。
断りづらいながらも、ワタシに先生やれって言ってるところが、工業高校って聞いたもんですからね。
工業って、野郎ばっかりっぽい。 すごくイヤ。 汗くさそう。 イヤ。
ということで、でもそうは言えないので 「ビンボー暇なしで、その拘束時間はちょっと無理ですよー(´д`)」なんてごにょごにょ逃げようとしたんですが。 「まあ、とにかく、○工高のA先生から電話行くと思うから、話だけでも聞いてあげてくれない?」と美人に頼まれ。
美人に断るのは気が引けますが、A先生はおじさんとのことだったので、その人に断ればいいやーと思い、電話を切りまして。
少ししてから、A先生がうちの事務所をたずねてきましてね。 で「いやー、その拘束時間はちょっと・・・」なんて、やっぱりごにょごにょ逃げていたんですが、 「なかなか該当する人がいなくて・・・していても、みなさんやっぱりお忙しくてね、お勤めの方では無理なんですよ」とA先生。
ワタシだって忙しいもん(`Д´*)無理無理!
「じょりぃさんも自営だからこそ忙しいとは思うんですが・・・」 「はぁ」 「でも生徒はみんな熱心でしてね。やる気はありますから、その点でじょりぃさんをがっかりさせることはないと思うんです」 「はぁ」
やる気あるとかないとか、そういう問題じゃないのよA先生。
「○○科の生徒たちが、さらに選択授業という形で受けるわけなんですけどね」 「はぁ」 「もともとこの科は女子が多いんですが、今回のクラスも、全員女生徒なんですよ」
そこは! 大きな問題よね!
「へー。 全員女子ですか」 <気がなさそうに。でも確認。 「ええ。みんな、楽しみにしている授業でもあるんです」 「まあじゃあ、ちょっとスケジュールを調整してみます」 コロッと変わったじょりぃ。 「前向きに考えてみてくれます? 僕もね、ホント困っちゃってるんですよ。人がいなくて」
人がいればワタシのところに話が来ないのは重々承知なので、そこにツッコミ入れるようなイジワルは控えておきまして。
A先生が帰ったあと、なっちゃんやきょんにも相談。 ふたりの答。
「これ以上忙しくなるようなこと、賛成できない。やめときなよ」
まあ、そうなんですよ( ´_ゝ`)
それに、全員女生徒といったところで、ワタシは女子高生萌えとかないですしねえ。 どんなナマイキなのがいるかわからないですし。 ワタシの授業なんて聞いてくれないかもしれないですし。 上履きに画鋲入れていじめられちゃうかもしれませんし。 先生と生徒で禁断の関係になっちゃっても困りますし。 だいたいそもそも、何をどうやって教えれば良いのだ? ワタシのやってることは、教えごとじゃないですし。 俺の背中を見て覚えろ。 って言えばいいのかしら。
やっぱ断ろうー。 ほとほと困っちゃってるA先生には気の毒だけど。 ワタシだって、体ひとつしかないしー。
でもでも。
ワタシが「高校のセンセー(もどき)」になれるチャンスなんて、もうないかもなー。 もしかしたら、専門学校とか、何かの企業の研修の講師とかなら声がかかるかもだけど、公立高校で、先生として生徒と関わることなんて、ワタシ想像もしたことなかったなぁ。
なんとなく、神様が「違う人生ちょっとだけバージョン」をプレゼントしてくれたようにも思い始めまして。
どうしようかなーと思っていた頃、両親と食事をする機会がありまして。 なりゆきを説明したら「やりなよ!なんてラッキーなの!その生徒たち!」と、親バカ丸出しな発言( ´_ゝ`) さらに 「人に教えるってことは、同時に教えてもらうことでもあるし。 まあ、忙しいのはわかってるから無理は言わないけど、でも楽しいんじゃないのー? きっと、いろんな初めてが体験できるよねー。幅が広がるよ!」と。
ワタシ、このころ、仕事に対してすごく自信やら情熱やらをなくしていた頃だったんです。 そんなワタシが人に教えるのもいかがなものだろう、とかも悩んだのですが。
結局、日頃よりモットーのようにしている「来た波には乗れ」のフォースに従い、「やります」とお返事いたしました。 何度も通ってワタシなんぞを口説いてくださったA先生の、ホッとした顔が見られてよかったです。 なっちゃんときょんには渋い顔をされましたが。 日頃ワタシの激務ぶりを目の当たりにしているこのふたりにしてみれば、ホントに心配だったんじゃないかと思います。
で、ひぃひぃ言いながらカリキュラムなんて組んでみて。 前の日はやっぱり「あー、なんで受けちゃったんだろうー(´д`) 行きたくない行きたくない」ともんどり打ち。 そして初登校。
ワタシ、決めていたことがありましてね。
ワタシのことは「先生」って呼ばないでもらおう、って思っていたのです。 ワタシはこれが嫌いでして。 教師なら実際生徒にモノ教える先生でありますからいいんですが。 ワタシはただの働く人です。 ワタシの職種、なぜか人によっては「先生」ってつけたがるんですが(古い人ね)、それらも「何もそこまで」ってほどの勢いで 「先生はやめてください」とことごとくお断りしております。 これ、言われ慣れちゃうとろくなことにならない、という偏見がワタシにあるのであります。
と、自分の勝手なポリシーにより、なおさら緊張しちゃったりして。 でも言うぞ! 先生って言うな! じょりぃさんて言え! って言うぞ!
まずは挨拶しまして。 ワタシのような職業になると実際こんな感じで仕事が進んでいくんですよー、みたいな話をしたりして。 それで1限(というか、2限目からワタシの授業なんですが)が終了。
で、次の時間から、実技のようなものに取りかかってもらったわけですが。 わからなかったらどんどん質問してねー、と言ったら、しばらくして
「はい。 先生」 と挙手する生徒が。
先生って言うなーーーーーー!!!!!ヽ(`Д´)ノ とここで、今こそ、言うべきときが来たーーーー!!!
はずなんですが。
まっすぐな目で、ワタシのこと見て「先生」って手を挙げてるその生徒を見たら
か、かわいい〜〜〜〜(*´∀`*)
「はいはい?(*´∀`*)」 はい は1回でいいんですよ先生。
この「かわいい〜」は、桃色にメロ〜ン、とかではなくて、なんといいましょうか、そのまっすぐさというか、 ワタシのように「先生」という言葉にいちいち理屈つけずに、「教えに来てくれてるんだから、先生」っていう、それだけのシンプルさから発せられた、ピュアなかわいさとでもいいましょうか。 ああ、ちょっと違う。 うまく説明できない。
でもこの時点では「とにかく今日のうちに、『先生じゃなくて、じょりぃさんでいいですよ』って言わなきゃ!」と、まだヘンに気負っていたワタシだったんですが。
教室のあちこちから響く「せんせー、しつもーん」「せんせー、ここどうしよう?」「じょりぃせんせー、助けてー」「せんせー、これ、こうじゃダメですか?」などなどの、生徒たちの熱心で素直な様子に
か、かわいい〜〜〜〜 「はいはい?(*´∀`*)」
何て呼ばれようがもうどうでもいーや
と、あっという間にかたくなな心が溶かされたワタシ。
このようにして、たった数ヶ月の命とはいえ、頼りないながらも「じょりぃ先生」が生まれたのでありました。
も少し続きます。
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