今日も今日とて
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2005年01月31日(月) あんた、運がいいね

掲示板でもちらりと書きましたが。

きょんの両親の体調が芳しくなくてですね。
きょんは3人姉妹の末っ子ですから、ご両親も年がいっているので故障はしかたないのですが。

まあ、おふたりとも「発作次第でいつ死んじゃうかわからない」病気になってしまったので(お父上はだいぶ前からですが)、大変気弱になられまして。
働けなくなっちゃったので、経済的にも大変なわけです。
自営業だったので、年金もあまりアテにできません。

きょん母は自分たちのお葬式の心配をし始めましたし、きょん父は、ワタシへの形見分けの指示をきょんにおこなったらしく。
きょんからのメール、一部抜粋いたします。


おとんがじょりぃに、木の根っこいらないかって言ってた。
わかる? たまに中年以上の人が住んでる家に行くと、ピカピカに磨いてあるのが玄関に飾ってあったりするんだけど。
おとんが30年前に自分で磨いたんだって。
もし飾る場所がなければ、じょりぃの実家でもらってくれないかって。




木の根っこ。



モノについてはいろいろと思うところはありますが、おそらくきょん父にとっては思い入れのある大事な品なのでございましょう。
そして、きょんが明治の頑固オヤジ風ならば、きょん父はそれを三乗したような御仁。
お上手はまったく言えませんし、不器用を絵に描いた、というよりは写真に撮ったようなかたでございます。
その人が、わざわざワタシをご指名してくださり、ワタシが無理なら、(なぜか)ワタシの実家でもらってくれ、と。



いただきますとも。 謹んで。



でも、ウチには木の根っこはあまり似合わないので、できるだけ長生きしてほしいな、と思っております。
そんなさびしいこと言ってないでさー。


それにしても。
きょんは家族にワタシとのことは特にカムアウトしていないんですが。
やはり何か思うのでしょうかね。
それとも、ワタシがあんまりかわいらしいので、何かあげたくなってしまったのでしょうか。


いずれにせよ、きょんのご両親にはあまり余計なことは考えず長生きしていただくとしてですね。


さすがのきょんも、けっこうしょんぼり来ておりまして。
めずらしく不安感にも襲われているようで。
うっすらとベソかきながらワタシに相談し、ふたりであれこれと今後のことを話したりしまして。
(きょんの姉ちゃんふたりは、まったくアテにできないのであります)


現実的な話が一段落したところで、ああ、そういえばと思いだしたことがあったので、きょんに言いました。

「ワタシは占いで何を見ても、『お金には困らない』って出るじゃん?」 なんて言って、今ビンボーですけど。
「うん」
「きょんはさ、何見ても『食べるのには絶対困らない』って出るじゃん?」
「うん」
「だからさ、二人一緒にいればなんとかなるよ。 だいじょーぶだいじょーぶ」
「そうか!」


単純なきょん、急に元気回復。


「そういえばさ、あたし、Aさんの結婚式のときに、観相学をやってるっていうAさんのおじさんに、
 『あなた、いい顔してるね〜。こりゃ幸せになるよ!いい顔だ、うん』って言われたのを思いだした」と、きょん。
「ああ、あったね、そんなことが」 あのオッサン、怪しかったけど。
「だからきっと、あたし、もともとの運がいいんだと思う。 うん、そうだ」

自分に言い聞かせているような様がけなげでございます。

「うん、まったくだ。   でもさ、きょんの運の良さでも際だっているのはさ」
「うん」
「ワタシと出会えて、このように一緒にいることが、アナタ、すごく運がいいよね」


しゃあしゃあ。


「あはははははははは。
 ならじょりぃも、あたしと一緒にいられて、すごく運がいいじゃん」
「あははははははははは。ホントだあははははははは」
「あははははははははははは」




今日の日記で何が言いたかったかといいますと。

「私、あなたと一緒にいられるなんて運がいい☆」

これが、いわゆる愛らしいカップルの会話だと思うんですが。
ワタシたちは逆。
ふたりして「あんた、あたしといられて運がいいね!」と高飛車に言い合っております。


ワタシときょんて、お互いすごーーく恩着せがましい、という話でございました。



ていうか、お互いが持っているわずかな運の良さが、お互いが言っているようにふたりが一緒にいることだとしたら、なんか、既に運を使い果たしているような気がして、かえっていろいろと不安になってきたワタシはもちろん心配性の貧乏性でございます。



2005年01月22日(土) ガロ的エネルギーの今

みなさまは「ガロ」をご存知でしょうか。
ここで思わず「学生街の喫茶店」を思いだしてしまったかたは、ワタシより年上です。
ワタシはそのへんはピンと来ません。 と、何を一生懸命主張しているのでしょうワタシ。

ここで言っている「ガロ」は、月刊漫画誌のガロでございます。

古くは水木しげる、白土三平から始まり、池上遼一、つげ義春などの重鎮もこのへんからメジャーになっていった という話なんですが。
ワタシはこのへんのことはわかりません。若いので。

ワタシが知っているのは、1980年代のガロです。
1980年代もおしまいという頃、ワタシは専門学校生でございました。
モラトリアムの典型のような若者だったワタシは、高校が進学校だったのに、なーーーーんもする気になれず、「学費使ってまで勉強したくないし、銀行に就職するか、公務員になろうと思う」と、堅実な道を歩もうとしていたなっちゃんを無理矢理誘い、県内のアホばかりが集まる専門学校に入学したのでした。

かわいそうななっちゃん。

しかしあの頃は、誰かの人生を変えてしまうようなワガママを、へーきで力づくでできていたのですね。
若いって、なんておそろしいんでしょう。
今となってはまぶしいばかりの勢いでございますが。

親は当時はまだめずらしかった海外留学をすすめてくれたのですが、なっちゃんと別れるのがイヤだったワタシは「自分で稼げるようになって、それでも行きたかったら自分で行きます」と偉そうなウソをつき、せっかくの留学話を辞退。

これも今なら飛びついて飛行機に乗りますが。
恋なんていつだってできるさ、あるいは愛があれば離れても大丈夫さ、てな具合に。
しかし当時は若かった。
この恋を失ったらもうダメぽ、と信じ込んでいたので、ワタシなりに真剣だったのでございます。
若いっておそろしい。そしてまぶしい。

で、その専門学校で、ワタシは「ガロ的エネルギー」と出会うわけです。
ガロ的エネルギーとは、即ち、「過剰な自己意識と自己&社会否定」でございます。

ここで当時のガロの説明をしないとわかりづらいと思いますが。
ちなみに、「じょりぃ的印象によるガロ」の説明ですから。念のため。

当時(80年代〜90年代)のガロのメンツはみうらじゅん、内田春菊、蛭子能収、岡崎京子、丸尾末広、山田花子あたりが有名でしょうか。
で、みうら、内田、蛭子、岡崎あたりは今も活躍しているくらいですから、当時から別格のパワーがあったように思いますが、全体的なガロの印象としては、「アングラ、エログロ、不条理、気持ち悪い、陰惨」というものが横行している感じでした。
そして、そういう、「普通と違う」漫画をヲタク魂炸裂で表現している漫画家(アマチュアに毛が生えたようなのも多かった)たちの、うんざりするほどの自己意識がむんむんと充満して、独特の気を放っている、それがワタシの思うところの当時の「ガロ」。

で、専門学校時代は、実はガロに関する具体的なものには、内田春菊の漫画くらいしか出会っておりません。
「へんなくだもの」という漫画が教室に置いてあって、読んだらエロくてかわいかったので(当時としてはすごくエロでした)、ワタシも春菊モノを買って読んでいたくらい。
ガロの存在も知りませんでした。

あとでガロを知ることになり、上記の「過剰な自己意識と自己&社会否定」を感じ、ああ、これって、あの教室に充満していたものだー、うげー、なじめなかったはずだよなあの学校ー、でもワタシもその一人だったんだよなー、うがー、なんて思ってイヤな気持ちになるんですが。
この表現でおわかりになるかと思いますが、専門学校での2年間は、ワタシにとって暗黒時代でありました。
オマエ何様だよ的な言い方になりますが、どうしてこんな、はきだめみたいなところに来ちゃったんだろう、といつも思っておりました。
ワタシよりもなっちゃんのほうが悲惨という気がしますが。

で、卒業して。
なぜか就職先もなっちゃんと一緒になって、なっちゃんたらホントに腐れ縁で気の毒ですけども。

ワタシはガロ的なもののことはすっかり忘れ、クソ忙しくも充実した日々を送っておりました。
そしてそのうちきょんと出会い、恋をして、きょんにしつこくまとわりつき、思いが叶い、きょんの一人暮らす部屋へ遊びに行くことに。


わあい。
手料理だって。
きょんのアパートだって。
いやらしい☆

と、浮かれて出かけまして。
花なんか買ってっちゃって。

リビングに通され、その本棚でワタシが目にしたモノに、驚愕しました。
コレです。




ガロばっかり。

この写真は、さっき我が家の本部屋で撮ってきたものですが。
同じような状態で、ずらっと並んでおりました。
ガロのまわりには、丸尾末広、蛭子能収、つげ義春、杉浦日向子ほか超ガロ作家が目白押し。

で、最初は「ガロじゃん!」と、何しろめずらしいので飛びついて読みました。
ワタシは内田春菊くらいしか知らなかったので。

で、読んでみた感想。



があああああああああああああん。


なんか、  すごい    ショック。
みんながみんな、革命家とか芸術家気取りで、ワタシにはハナモチならないニオイがしました。
これがスキなのだろうか、きょんさんたら。


「こ、 これって、きょんさんのシュミ?」とワタシ。
「あ、 ええ。  えへへ」
「ふうん・・・・・」


ワタシ、危うくきょんをキライになるところでございました。
なんでこんなもん読んでんの?

その後、ガロを巡ってよく口論に。

「ああいうのがスキってことはさ、自分もああいう人間だってことでしょ?」
「ああいう人間て?」
「変わってる、って思われて、そこにアイデンティティを見いだしたがるようなさ」
「そこまで考えたことないよ」
「あのさ、変わってるとか気持ち悪いとかの表現に走るって、安易だと思わない?」
「あたしはじょりぃがそこまでそういうところにこだわるのがよくわからないんだけど」
てな具合。

自分は他と違う。君たちにはわからないだろうね、この感じ。 こういうの、描ける?
世間に評価されないことを続けるオレたちのこの表現するパワー、わかる?

と言っているように感じたんですよ。 ワタシ。 ガロに。
それがすごくすごくイヤだったんです。
そして、当時のワタシは今よりもっと全然偏屈で、自分と違う価値観を認めることのできない人間でございました。


が、時の流れと人間というのはおもしろいもので。

きょんと一緒にいるうちに、ワタシはガロ的なものに抵抗がなくなり、逆にそのアングラなパワーに敬意を払えるようになり。
きょんはだんだんとガロ的なモノに興味を失っていきました。
「じょりぃの言っている意味がわかってきた」と。
「フツウのことで誰かの心を動かすことができるなら、そっちのがスゴイよね」と。


そして、今、あの貧乏とノンモラルと「何かやったる!」的なパワーを放つ同質のものがあるかと問われれば、ないのですよねえ、なかなか。
同人なんかとは、全然違うのですよ。
って、ワタシったら同人のなんたるかもわからずに言ってはいけませんね。スンマセン。
流通として成り立っていた出版物が、あのような生臭い気を放っていることができた時代だったのでしょうね。
今となっては、ワタシにとっても愛おしいものでございます、ガロ。


で、今現在、ガロ的なものってなんだろう?と考えてみて、ワタシが思いついたのが、椎名林檎とASIAN KANG-FU GENERATIONでございました。
ガロほど「自分は他と違うんだぞーーーーー」という臭みはないんですが、じゃあ何かというと、単に必要以上に言葉を小難しくしたり、表現を短いセンテンスで理屈っぽくいこうとするあたりかしら。
歌詞カードだけ読んでると、ものすごくガロっぽいんですよ。
音が入るとまたちょっと変わりますけど。
それでもアジカンのがなるような歌い方なんかは、かなり「なんか、ガロっぽー」と思います。
林檎タンの巻き舌具合とかね。
あ、これらはあくまでも個人的感想ですから。

で、ワタシは両者ともスキなんでございますよ。
でも、やはりガロ的なものを感じたときには、専門学校時代のあのイヤーな感じが蘇ってきて、なんか、モヤモヤとしたおかしな気持ちになります。
またそこも楽しかったりしているのかもですが。


なーんて理屈っぽいことを言いながら、ワタシったらアジカンの「夏の日、残像」を聴きながら、しんみりと己に浸りきっている状態です。
これはガロっぽくないので、安心して浸ってます。
あ、ガロっぽくてもスキなんですけどね。


結局何が言いたかったかというと、ガロ的なモノに対峙したときに、ワタシの自信喪失期の気持ちが蘇ってきて不安になるという、そんなお話でございました。
年寄りのひとりごとみたいなモンでございますね。
おそまつ。



・・・・自信喪失期を思いだしてこんな文章書いているってことは、ワタシったら今、自信喪失状態なのかしら・・・・。


なのだろうな。
ちぇ。





2005年01月21日(金) きょんの拒絶理由

本日の夜のこと。

きょんはそろそろジャズダンスのレッスンに行く時間だよなー、と思ったワタシは、「くすんくすん」と言いにリビングへ。
なんでくすんくすんと言うのかと言えば、円満のために「行かないでー」と甘えたフリをするためです。
フリですフリ。心底フリ。これはホントにフリですから。

リビングに入っていくと、きょんはソファの前に立ってテレビを見ておりました。
ワタシはソファに座りまして、そうすると目の前にきょんの腰回りがあります。

「うきききき」

とサルのマネをしつつ、円満のためにしかたなくイヤイヤながらこれも義務だはあどっこいしょと思い、きょんの腰に抱き付いて、腰骨あたりに顔をスリスリするじょりぃ。
こんなことをしてもきょんはもちろんちっとも喜びませんが。
お互い円満のためにしかたなく、たまにこのようにやっているんです。

きょんが喜ばないのは知っていましたが。
いつもなら「どちたのサルちゃん?」と声をかけてくれたり「よしよし」と頭を撫でてくれるくらいは義務としてしてくれるのですが、今日は心なしかワタシから離れようとしているような。


気のせいかな?


と思い、おや?と不安になりつつも、きょんの腰にへばりついていたサル・じょりぃだったんですが。


やっぱりきょん、ワタシから離れようとしております。
少しずつずりずりと横に移動し、ついにワタシをこそぎ落としまして。
鍋に着いた焦げ付き扱いのワタシでございます。



なんで?



と、こちらは後ろ暗いところのたくさんある身ですから、不安いっぱいの顔できょんを見上げまして。
アレがバレて怒っているのかしら。
それともアレ?  いや、アレか?

なーんて言うほど、じょりぃには隠すような楽しいことはないので、ホントはアレが心配だっただけなんですけど。


と、まあ、軽やかに書いておりますが、ワタシもこう、なんて言うんですか、スキンシップ的な甘えはあまり得意なほうではございませんので、腰に抱き付いてスリスリする、なんてアホらしいことするのも、実は「えいや!」という気持ちで行うものですから。
それをこそげ落とされちゃったもんで、とってもしゅんとしちゃいました。


しゅん。


というワタシの顔を見たのか見ないのか、きょんは言いました。









「あたし、さっきオ●ラしちゃったんだよー。だからくっついちゃダメー。 もー、バカー」<赤面しながら









ちなみに、全然匂わなかったので、言われなければオナ●したことなんてまったくわからなかったのに。
●ナラ臭くはまったくありませんが、アホ臭いことこの上なしです。
毎度のことですがこの人、黙ってればわからないのに、自白してはかかなくていい恥をかいております。


そんなわけで、我が家は今日も仲良く平和だという、クサイ話でございました。





2005年01月12日(水) 唄ひ手を当ててみよーう

本日ワタシ、ドラッグストアなんかでCD購入しちゃいましてね。
安かったんです。
椎名林檎の「唄ひ手冥利〜其ノ壱〜」です。今さらですが。
お金なくて買えなかったんです。今まで聴けなかったんです。
椎名林檎は「大ファン!」というわけではないんですが、ニセモノが多い今の世の中で、彼女はホンモノの唄ひ手だとじょりぃ的には認定しております。

で、そのCDなんですが。
新品の2枚組で598円。

ちょっと嫌いな唄ひ手のものでも買ってしまうかもしれない価格でございます。
アジアの逆輸入モノなのかなと思いますが。

ここのところ、石川さゆりも欲しかったので(「天城越え」と「津軽海峡冬景色」入りのもの)、さゆりはいねがー、さゆりはいねがー、と、ナマハゲのようになって探してみたのですが、さゆりは見つかりませんでした。

「天童よしみならあるよ」
ときょんが見つけてくれましたが、ワタシが欲しいのは美人のさゆりだったので、丁寧に辞退させていただきました。


で、椎名林檎のCDは、ワタシ的には大満足でした。
カバー曲ばかりなんですが、選曲もナイスセンスでございます。アレンジもステキ。林檎タンの唄は言わずもがな。

先日衝動買いしてしまった(金ねえのに)、「What's love?」のカバー集「温故知新」は、ワタシ的にはハズレだったので、カバー集で敗者復活できたのは嬉しゅうございました。
(店でそのCDに収録されてる「襟裳岬」がかかってて、それは良かったんですよねー。が、それだけでした)(ワタシ的にね?)<ファンへの配慮


さて、相変わらずグダグダと長いですが、ここまではマクラです。


そのCDの一曲目「灰色の瞳」がじょりぃ的に「うきゃああ」と気に入りまして。
買ってすぐにひとりで運転しながら聴いたもんで、歌詞カードとかまったく見ずに聴いていたんですが。
デュエットしている男の人の声が、すごーーーーーーーく、イイ☆
ステキ。セクシー。あまーいの。

でもこの声、聴いたことあるようなないような・・・誰かしら・・・。

と、運転しながらいっしょーけんめー考えたのですが、どうしてもわからず。くやしい。
知らない人なのかなあ。 でも聞き覚えがあるような。 でもわからない。 じりじり。

ガマンできず、信号待ちで歌詞カードをカンニングしましたら。

スピッツの草野クンでございました。

えーーーーー! びつくりーーーー。 いつもと違うーーー。 なんか、男っぽーーーい。 きゃああああ☆<アホ

スピッシ(<わざとですから)は、ワタシの好きなバンドのひとつでございますから、なんか嬉しい。 
が、草野クンとわかってからは、草野クンにしか聞こえなくて、それはそれでなんだかもったいないことしちゃったなあ、と。

で、ちょっと考えてみて。
ワタシはカンニングするまで草野クンてわからなかったけど、普通の人はすぐわかるのかしら。

ということで、ちっとも普通の人でないかもしれないけど、やはりスピッシ好きのきょんに、試しに聴かせてみることに。
「この男の人の声、誰だか当てて」と。


さて。
ここからが本題です。


「灰色の瞳」を聴きながら、きょんが答えます。 つきあいが良いです。

「えーー? 誰だろーー。・・・・・・・尾藤イサオ?」

いきなり尾藤イサオですか。
確かにワタシは日頃から「尾藤イサオの声も歌もトテーモよろしい。現在でも、もっと脚光を浴びるべき人物である」とエラそうに講釈垂れておりましたが。

全然違う気が。

「違うよ」
「うううううううん・・・・・・・コンタ?」

またもや懐かしい名前が。
元バービーボーイズのボーカル、コンタですか。
確かにちょいとしゃがれた感じが似てますし、バービーはワタシが昔好きだったもんですから、まあ、言いたい気持ちはわかりますが。

「違う」
「ええええええええ・・・・・・あ!! わかった!!!!」

きょん、自信満々でございます。
これは当たりでしょう。 早かったな。

「誰?」
「あのね・・・あの人だよあの人、・・・・・・みのもんた!!」



みのもんたがこんなステキに歌うとは知りませんでした。



「みのもんたぁ?!」
「あははははははははははは間違えたーーーーーーー」

ホッとしました。

「アレだよアレ。ダンシング・オールナイト歌った・・  もんた&よしのり!!!」



それを言うなら、もんた&ブラザーズだろうよっ。



「もんたとよしのりは一人の人物の名前ですが」 もんたよしのり様でございます。
「え? あ? あはははははははははははははははそうだそうだあははははははは」<自分で爆笑中
「しっかりしてよーーー」
「・・・・で、もんたアンドなんだっけ?」


もう「もんた&なんだっけ」でいいです。
ていうか、草野クンなの! 正解は!



あまりのアホっぷりにびっくりしてしまいましたが、きょんもなかなか当てられなかったので、アタクシ的には満足でございました。
で、きょんをバカにしましたが、ワタシもたまに言い間違えます。「もんた&よしのり」。
ごめんね、もんた。 &よしのり。





2005年01月09日(日) りっちゃんの毒

本日、りっちゃんが仕事の応援に来てくれまして。
たいそう助かりました。
じょりぃ・なっちゃん・りっちゃんは高校の同級生でもあるので、高校時代の友人たちの現況なんかをあれこれと楽しく話ながら、せっせと作業に明け暮れておりました。

いろいろな話の中で、りっちゃんの職場の話も出まして。
りっちゃんは現在、派遣社員として某銀行に勤めておるのですが。

「なんか、エロい話とか浮ついた話はないの?」
とじょりぃが話を振ったところ、「エロい話はないけど、なんか、世の中にはいろんな人がいるなあと思って」と。
「あのね、すごく変わったお客さんがいるの」と。

以下、りっちゃんから聞いたそのお客さんの話。


銀行って、順番待ちの札を取るじゃないですか。
その札の番号を、いつも楽しみにしているんだそうです、そのオヤジ客。
よく来るお客らしいんですが、札を取るたびに
「お! いい番号!」とか「今日のはイマイチだな!」とかデカイ声で呟くらしく。

「で、『いい番号!』って喜ぶほうが多いの」とりっちゃん。
「へえ。 運がいいのかな。ていうかさ、いい番号ってどんな番号?」
「わかんない(笑)。それに、ホントに、別にちっともよくない番号なんだよね。意味ないっていうか」
「ふうん」

オマケにそのオヤジ、札をいちいちりっちゃんに見せて
「ね? いい番号でしょ?」と自慢するのだそうです。
りっちゃんはただでさえいつもニコニコしておりますから。
「ホントですね」と天使のような笑顔でにっこり、 というのが通常パターンだったと。

「でも、このあいだ自慢しながら持ってきた番号は、本当に何がいいのかわからなくってー」
「どんな番号?」
「覚えていられないほど意味のない数字(笑)」
「わはははははは」


で、りっちゃんは、オヤジに言いました。


「魅力的な数字とは言えませんね」 <合コンモテ率100%の笑顔で




ちなみに、ワタシもなっちゃんも爆笑してしまって、オヤジのその後の話は聞きそびれてしまいました。
寝込んでないだろな、オヤジ。



りっちゃんておもしろいです。


けど、 ちょっとコワイ  かも。









2005年01月02日(日) 憧れの人(願いは叶うものなのだー)

areyさんファンのかた、今日の日記はご堪能いただけますですよ?


連日忙しぶっているワタシでございますが。
特になぜか正月が忙しいワタシなんでございますが。

急遽、areyさんとお会いできることになりまして。
忙しぶってるくせに、自分の欲望には忠実なじょりぃでございますから、仕事なんてドブに捨ててしまいました。
存軽をご覧になってくださっているかたで、areyさんをご存知ないかたも少ないと思いますが、
一応説明させていただくと、areyさんとはワタシの彼女のことです。

スミマセン。
しょっぱなからウソをついてしまいました。

思い起こせば2002年3月(今メールで履歴を調べたちまちまじょりぃ)。
ということは、ほぼ3年前でございますか。
ワタシはいちビューワーとして、areyさんにメールを送らせていただきました。
なぜなら、areyさんがサイトに掲載されているエロ小説   ごほん  間違えました、素敵な小説にノックアウトされてしまったからであります。
なんというか、独特の世界でですね。
せつなくてですね。なんかもう、ひたすらせつなかったんですよ
ワタシのセックス観も、だいぶ修正されたりですね。
カルチャーショックだったのでございます。
おまけに美人ときたもんです。

当時のワタシには「掲示板に書き込む」なんつー勇敢なマネはできませんでしたので。
メールを送らせていただきました。
でも何書いたらいいかわからなくてですね。
伝えたいことは山ほどあるのですが、それらをどう伝えれば失礼にならないのか、とか、むやみに絶賛して軽薄な人間と思われたらどうしようとか、それはそれは愛らしく悩んだモノでございます。

恥ずかしいことに、当時、違うハンドルでメールしております。
なんというハンドルだったのかはあまりにも恥ずかしいのでナイショでございます。

アホなワタシのメールに、areyさんはもちろんあのお人柄が反映されたヤンキーっぽいお返事をくださりまして。
というのはまったくのウソで、「やさしい人だなー」とぽーっとなっちまうようなメールをくださいまして。
ますます憧れは募ったわけです。
恋に似た状態でありました。
鯉を煮た状態ではありませんよ? って誰もそんなこと思いませんでしたかそうですか。

当時はやっとメールしたような状態だったのですが、それでもワタシ、「いつかこの人と結ばれるだろう 会えるのではないか」とずうずうしい予感を持っていたりしました。
そうです。 ストーキングには自信があるからです。
というのは半分冗談ですが、まあ、「いつかお会いできたら」なんて乙女のような願いをもって、憧れていた人物なのであります。


と、ここまで説明ですが。
さすがワタシ。 長い。

で、ここからが、ホントに会えちゃったうれぴー☆という、本日の逢瀬のご報告でございます。
先に申しあげておきますが、ワタシ、areyさんのこと持ち上げてお話するつもりは毛頭ございませんので。
(さっきまでの謙虚な態度はどこへ)
だってお上手言ってると思われるのイヤなんですもの。
ワタシの感じたありのままをレポートさせていただきます。
先ほどちらりとareyさん宅をのぞいたら、areyさんもレポートをアップしてくださったようなので、併せてご覧になると「冷静と情熱のあいだ」のような楽しみ方    はたぶんできませんけど。

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areyさんがいらっしゃると決まった時点で、ワタシはすぐにきょんに報告いたしました。
きょんはareyさんのサイトを見たことはありませんが、ワタシが年中しつこく話をするので、areyさんの人となりなどはワタシというフィルターを通してですが知っております。

「あのね、areyさんが2日に遊びにきてくれるって」<ワタシ
「え!!!!!!    どうしよう。・・・・・掃除」 それが心配なんですか。無理もありませんが。
「大丈夫。 うちが汚くてあなたがだらしないの、知ってるから」
「あーよかった」 ホッとしないでください。

で、今日。

途中途中で入るメールが、あまりにも道慣れしていて余裕ぶっこいておりましたので
「なーんだ。 ナビがついてるのか。 よかった☆」
と一人で安心しておりましたら、地図を頼りにしていただけだったと知ってびつくり。
そんなことなら、ワタシもメールでもう少し詳しくルート説明をすればよかったのですが。気がきかないんですわ。

うちの近くまで来てから電話をくださいまして。
ああ、もうすぐ会えるのであります。
一応ワタシ、年上だし。 初対面だし。 憧れの人だし。
なんかこう、ニヒルって言うんですか? そんな感じに決めたいところでございます。
携帯で誘導しながら、ワタシは家の前の道に出ました。
最後の角を曲がったところで「ワタシが見えるはずなんですが」とお伝えしたんですが、areyさんたら視力悪いくせにメガネかけていないという犯罪者なもんですから、「え? どこですか?」なんて年寄りみたいなこと言っております。
手を振ってもわからないらしい。ここよ!ここ!

ということで、最後の手段。

「黒い服着て踊っている人間が見えませんか?」

踊ってしまいました。
ニヒルに決めるはずだったのに。
道ばたでおかしな腰つきをするじょりぃ。
しかも遠いから、areyさんにはこの素敵な踊りは見えていなかったかも。ち。ていうか、見えなくてよかった。

踊りの成果はあまりなかったのですが、やっとareyさんはじょりぃを見つけてくださいました。

マフラーの音がイカします。 さすがはフジツボのマフラーです。
で、なぜか我が家を通り過ぎて、隣の家の前に駐車なさいました。 なぜだったんですかareyさん。

車を移動して、ふぁさっ とか長い髪をなびかせて車を降りるareyさん。 
ワタシの目にはスローモーションです。
出会いはスローモーションと中森明菜も歌っておりましたしね。

「じょりぃさーん。 ホンモノだー」
とおっしゃり、両手でがっしり握手をしてくださいまして。

きゃぴーーーーー 恥ずかしーーーーーーーー。

本当ならばワタシももう片方の手をそえて両手で握手が筋なんですが、そんなこと恥ずかしくてできません。
不躾にも下を向いたまま「どうもどうも」かなんか言っちゃって、右手のみぶんぶんと振っておりました。
やわらかくてあたたかいお手手でございました。
この手であんなことやこんなことを・・・なんてことを考える余裕はそのときはございませんでした。はい。

なんだかものすごく包容力のあるかただなあ、というのが第一印象でございました。
壁がないというか、構えていないというか。
甘えたくなるというか。 って、ワタシの方がいくつも年上なんですが。しっかりしてください自分。

ロングドライブでお疲れだろうと、とりあえずいったん上がっていただくことに。
きょんともご対面していただきまして。
ああ、これも恥ずかしい。
「なーんだ、この程度のオンナか、きょんて」と思われたらどうしよう。
(たとえ『この程度のオンナ』でも、areyさんはそんなこと思わないでしょうけど)

ご丁寧におみやげまでいただきまして。
東京みやげですが、「こっちに来てから買いました」という変化球がステキでございます。
このへんで、やっとareyさんのお顔をちゃんと拝見できたじょりぃ。

ふふふふふふふふふふふふふふふ。  <感想

サイトの画像を拝見したり、今までメールで何回か拝見した限りでは「鼻がかわいい」ばっかり言っていたじょりぃだったのですが、やはり実際にお会いすると、目のきれいさというか光の強さに気持ちがいきましたですねえ。
今まで「かわいいなー」と思っていたのですが、実物は「キレイ」でございました。
きょんも「じょりぃが見せてくれた画像よりも、実物のほうがずっとキレイね」と申しておりました。
そして、終始笑顔。 オーラは強し。
オーラ勝負ではワタシあまり負ける気がしないのですが、今日は負けてた気がするなー。
なんか、非常にさわやかなオーラでございました。意外なことに。<失礼
もっとこってりしたオーラを想像していたものですから。
なんというか、「オンナっぷりがいい」という感じ。

お互いお昼がまだだったので、栄養補給することに。
きょんは「ナイショの話もあるでしょうから、ふたりでゆっくりどうぞ」と、よくわかってらっしゃいます。
ということで、これで心おきなくareyさんを口説けることになったじょりぃであります。

このへんでいちばんおいしいイタリアンを食べさせてくれるレストランへ。ふふふ。
と思っていたのですが。
道、激混み。 当分辿り着けなそうです。 みんな正月って出かけるのね。
areyさんはお子さんがいらっしゃいますから。タイムリミットがあります。
というわけで、色気のないガストに結局お連れいたしました。くすん。

車の中でお話しながら行ったのですが、
「ホントに敬語なんですね」と尊敬され 呆れられました。
これって相手は話しづらいんだよなー、とわかっていても、ダメですねー。すんませーん。

「あ、areyさんはタメ口でどうぞ」
「あたしも普段は仕事で敬語ですから」

合わせてくださいました。
が、ガストでたまにガラの悪いヤンキー語でひとりごとめいたこと言ってたりもしたので、ホッといたしました。

会話の内容は、ヒミツのことといやらしいことばかりだったのでここではナイショにしてしまいますが。
楽しゅうございました。
ワタシ、初対面だとなかなか上手におしゃべりできないのですが、なんかホントに気さくな雰囲気を醸し出せるかたでですね。
日頃からネット上でお互いツッコミまくりという背景も幸いしたのかもしれませんが。
ワタシったらよくまあ、ぺらぺらとしゃべっていたような。
なんか、アブナイ内容の話が多くて、やっぱりイタリアンレストランに行かなくてよかったかも。
その店は取引先でもあるので、ワタシの性癖やら性生活やらがバレバーレになってしまったらたいへんですものね☆

途中、areyさんがすいっと髪を耳にかけまして。

うわあ、かわいい。

と思ったので、素直なじょりぃは「耳にかけるとかわいいですね」とお伝えしましたら、恥ずかしがって慌てて髪を戻しちゃうareyさん。

なんて愛らしいんでしょう。
ていうか、戻さないでくださいよ。
戻すなら今食べたモノをってそれは困りますけど。

で、あっという間に時間はすぎ、家に戻ることに。
ワタシはワタシでareyさんの時間が気になって、areyさんはしきりにワタシの仕事を気にしてくださいまして。
いいんですよ、ワタシの仕事なんて。
間に合わなかったらareyさんにタダ働きしてもらいますから☆

家に着いて、すぐに帰ろうとしているareyさんをしつこく引き留めまして。(ええ、ワタシはしつこいんですよ)
今度はきょんも交えて、コーヒータイムに。

きょんも楽しそうでですね。
そういえばガストでもareyさんがきょんを褒めてくださいまして。
たとえ社交辞令だとしても、自分を褒められるよりも嬉しいものでございます。
そのおかげで、いつもなら初対面の人と、きょんも交えて3人、という会話では必要以上に気を使ってしまうワタシも、たいへんリラックスして臨めました。ありがとうございます。
いやらしい話が嫌いなきょんに、いきなり「3P」の話を振ってくださったことにも感謝しています。
ワタシがするとイヤな顔をするくせに、きょんはなぜか嬉しそうでした。
嬉しいなら3Pに挑戦してしまいたいところですが、いかんせん、areyさんをお子さんたちの元へ返さなければいけなかったのが心残りでございます。
ワタシのしょーもないギャグを適当にスルーするきょんが「いつもこの調子だから、適当にしてないとキリがない」めいたことを言ったときに
「でしょうね」
と真顔で返してくださったことも、じょりぃ忘れません。

途中、あんじぇさんが「ジャマしてやろうと思って」と電話をくださいまして。
もう。 ヤキモチやいちゃって☆ ってことでないのは当然なんですが。
ワタシも意地が悪いもんですから、掲示板上でしか交流のないおふたりとわかっていながら「あ、代わりますから」とすぐさま電話をareyさんに渡してしまいましてね。
困れ困れーーー。 ふたりとも困れー。

と思っていたのに。

あんじぇさんもareyさんに劣らない気づかい上手の社交上手でございますから。
なんてこたあない、いきなりふたりとも楽しそうにおしゃべりしております。
ていうか、さっきまで3Pだったのに、いつのまにか4Pの話になっております。
お見それいたしました。
4人の組み合わせ例とかしょーもない話もあったのですが、ワタシの品性がareyさんとあんじぇさんのせいで損なわれるのは不本意ですので、あえて詳細は語りません。(ていうか、無理矢理組み合わせてみたのはワタシだったかしら)


楽しい時間というのはあっという間に過ぎてしまうもので。

「じゃ、帰ります」といきなりすくっと立ち上がるareyさん。
その潔さにお気遣いを感じたので、じょりぃもこれ以上しつこく引き留めてもなと反省し、きょんとふたりでareyさんを柱にくくりつけて拉致することに。
なんてことは暴れん坊さんには無効でございますので、あきらめてお見送りすることにいたしました。

正月の飾りを正面につけて、ナンバー留めのところに小さな紫のジュエリーめいたワンポイントをつけているというヤンキー車 素敵な車をじろじろ見ながら「さすがヤンキー」とか「フジツボつけてるんだよ」ときょんに説明した結果、車関係に疎いきょんが、

「え! これフジツボ?!」

と、ナンバー留めの飾りを見て叫んでしまった無礼をお許しくださいareyさん。
あんなキラキラしたフジツボがあるか、という話でございます。
フジツボはマフラーの話だよ、と説明しておきましたので。


家に着いたらメールしてくださいね、とお願いしたのに、いっこうにメールが届かず。
なんでも、帰りも大渋滞だったらしいです。
どうもお疲れさまでございました。


というわけでですね。
憧れの人とのご対面は、思っていた以上に楽しく過ごすことができました。
果てしなく緊張いたしましたけれど。それでもリラックスできてました自分としては。

やっぱアレですよ。
強く願うことは叶うものですね。


というわけで、次は××とか×××とかできますようにと強く願いつつ、「女版・ビーバップハイスクール」を締めさせていただきます。(違うから)




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