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2003年05月28日(水) きょん、iプチ姫と不思議ちゃんに遭遇

先日の日曜日はなっちゃんが法事で仕事をお休み。
どうしてもその日は人手が必要だったワタシは、ワタシの仕事を手伝わせるために自分の仕事を休んでくれときょんに事前にお願いいたしました。

「きょん様にお願いがございます」
「イヤです」
「まだ何も言ってませんが」
「でもイヤです」
「あのね、25日に撮影があるの。休み取って手伝ってくれない?」
「イヤだって言ってるのにどうして用件言うの」
「なっちゃんが休みなのしくしく」
「シフト代われるかなあ・・・・言ってはみるけど・・・」
「あのね、今回のカメラマン、例のSさんだよ」
「え!Sさんて、あの、イケメンで性格もいいって言ってた人?」
「うん。ワタシが和製トム・クルーズとまで言った人。会ってみたいって言ってたでしょ?」
「会いた〜い」
「手伝えば会えるよ」
「手伝ってやろう」
「休みは?」
「取るよ」

ヘテロ女動かすのなんてチョロイもんです。という問題ではありませんが。

で、当日。

「不思議ちゃんEさんとiプチ姫もいるから、よろしくね」
「あい。 ・・・K姫も来るの?」
「今日は来ないよ」
「よかったー」
「なんで?」
「だって、なんか、コワイしさ。会いたくないよできれば」
「ワタシにはやさしいの」
「やっぱヤな女だよなそれって」

ヤな女なとこがいいんじゃないですか。ねえ。

現場に到着しまして。
カメラマンSさんは既に来ていて、現場チェック中。
朝に弱いワタシとSさんで、寝ぼけながら軽く打ち合わせ。
Sさんの会話のテンポや質はワタシと似ているので、ふたりしてすっとぼけながらネチネチと相手の痛いところを突くような、楽しいんだか攻撃しあっているんだかわからないような会話をひとしきりしまして。

Sさんがトイレに行った隙に、きょんに感想を聞いてみるじょりぃ。
「Sさん、どうよ。合格?」
「じょりぃの『イイ男』発言はあてにならないから心配してたんだけど、カッコイイねー」
「でしょ。でも彼はアタシのものよ。取らないでね」
「だってSさん、ゲイなんでしょ?」
「いや、ワタシのそれは希望よ、あくまでも」
「でもそれっぽいよね。なんか、清潔で気がきいてて」
「ね」
「顔、じょりぃに似てない?」

え。
ワタシまたやっちゃいましたか。自分似の男ビイキ。
ていうか、ワタシは全然かっこよくないですよ言っときますが。誤解や期待をしないようにしてくださいね。
顔立ち、顔のつくり、つうことですよ。
ていうか、あんなに顔が激しかったらワタシ、ショックなんですが。

でまあ、そのうちメンツも揃い、撮影も進んでいきですね。

途中、セッティングしていて、せっせせっせとキャンドルに火をつける、という作業があったのですが。

iプチ姫が作業中、自分の手にろうそくをたらしてしまい「あっつーい!」となりまして。
ワタシがそれを見逃せるはずがありません。

「いつものくせが」
「は?」
「いつもやってるんでしょうね」
「何をですか?」
「ろうそくプレイ」
「何言ってんの?」
「たらし方も熱がり方もじょーずだったもんだからつい」
「バッカじゃないの?」
「ワタシもいろいろなろうそくのたれる様を見てきましたけど、ここまで見事だったのは初めてだったので、びつくりしましたよ。よっ、ろうそくの女王」<棒読み
「もー。じょりぃさん、下ネタばっかり言ってるんだからー」<大声

「な、なにもそんな大声で。あ!みんなこっち見てる。言ってませんよ下ネタなんて!誤解しないでください!」あたふたあたふたあたふた。
ここは、たいへん上品は現場でございます。

「いっつも下ネタの話ばっかりー」

うそこけ! しないって! しかも、今の下ネタに入るんかっ。

「下ネタなんて、話さないでしょっ」 話しませんよ。品行方正じょりぃ。
「話しますよもー。最低」 あ、また最低って言われてしまった。

向こうの方でSさんが「じょりぃさん、そんなに下ネタばっかり話してるんですか。 意外だなあ 」と、ちっとも意外でなさそうに、やはり大きな声で。
言ってないって。
きょんは「じょりぃのアホ、何をやらかしたの」と、きょとんとした顔でこちらを見ております。
下ネタ嫌いの不思議ちゃんEさんは、ワタシと目を合わせようとしません。

ちょっとたってから、きょんが「さっき、何話しちゃったの?下ネタなんて。めずらしいじゃん」と訊いてきました。
「下ネタなんて言ってないもん」
「だから何言ったの」
「あのね、ろうそくたらして熱がってたからろうそくプレイが得意そうですねみたいにからかったの」
「そんだけ?」
「そんだけ」
「どこが下ネタよ」
「だから下ネタじゃないって」
「でもみなさんにはすっかり『下ネタのじょりぃ』として認知されてしまったね」
「ああ・・・こんなに上品なのに」
「iプチ姫の逆襲だね。しつこくしたんでしょ」
「へいそのとおり」

しつこいんですワタシ。わかっちゃいるんですが。
からかいはじめると、止まらなくなるんですよね。

撮影も終わり、一息つきながら、ワタシときょんと、不思議ちゃんEさんで軽く談笑を。

E「きょんさんて、犬の人ですよねぇ?  犬の人って。うふふふふ」<自分の言ってるコトにウケてるらしい。
きょ「え、ああ、はい。一応、犬関係の仕事です。あはは・・・」
じょ「犬の人」
Eさんの「犬」発言が「?」な方はこちらを読んでみてくださいませ。
E「やっぱり、犬になりたいとか、思うんですか?」
きょ「は?」
E「犬になりたいですか?」
じょ「フツウ思いませんよEさん。妖怪人間は人間になりたがりますが、人間は犬にはなりたがらないものです」
E「スイマセン。よくわからなかった。てへへ。じょりぃさん、たまに言ってることがわかんないです」
じょ「きょんもEさんの言っていることがよくわかっていないみたいですよ」
きょ「あ、いえ。大丈夫ですよ。あはは」
E「きょんさんは、じょりぃさんよりも犬に近いもん。ぷん」
じょ「そんなこと言われても、くやしくもなんともないんですけどいいですかそれで」
E「ああ、やっぱりこの時間にジェラード食べると寒いですね」
きょ「・・・・・・・・・・・・・・・」
じょ「ワタシ、鳥肌立ってますよこんなに。ほら」
E「Nさんちのうずらは元気だろうか。うずらの写真見ました?」
じょ「見ましたよ。かわいかったですね」
きょ「・・・・・・・・・・・・・・・」

まあ、慣れないと驚くでしょうね。

このあときょんが「Eさんて、仕事はすごくできるって言ってたよね?」と。
「うん。すごくできるの。信じられないでしょ」
「信じられない。・・・・じょりぃの仕事って、大変だったんだね。よくあれらの人たちと会話できるね
「何を大変と言ってくれたのかと思ったら、そんなことですか」
「あたしじゃ無理だなあ」

いろいろありましたが、仕事に駆り出されたというのに、「楽しかった」と言ってくれたきょんに感謝でございます。


2003年05月26日(月) えっちなK姫

久々にK姫の話を。

とある会場のお花のセッティングをしていたときのこと。
K姫も助っ人に来てくださっていました。
ワタシ、お花の扱いなんてさっぱりわからないものですから、大いに困っておりました。
困りながら、オアシスにゆり(カサブランカ)なんかを「ぶすっぶすっ」と不器用に刺していたんですが。

K姫登場。

「あたしやるわよ」
「あ、ありがとうございます。やさしいですねほろり」
「ていうか、ほら、見てらんないから(笑)」
「まったくその通りです」
「あ・・・ゆりのおしべ、取ってないのね。これ、取っておかないとね」

ということで、取ってくれたのですが。
わくわくしながらK姫の手元を見つめるじょりぃ。顔もじっくり見られます。
ていうか、おまえ、その仕事の役に立てないなら他に仕事みつけて役に立ちやがれという気持ちでいっぱいですが今となっては。

そのゆりたちの中に、まだ花が開いていないのもいくつかありまして。

「撮影始まる頃には開くと思うけど、そのころにはみんな手いっぱいでおしべのことなんか忘れちゃうだろうから、今のうちに、花びら開いて取っておいちゃおうか」
とK姫に提案されましてね。
気がききますね。

しかし、花びら開いておしべ取っちゃうって、どうやんの?

「開いてって・・ひらけちゃうんですか?」
「ひらけるわよ」
「なんかこわくないですか?・・・花がこわれちゃいそう」
大丈夫。こうやって・・(花びらをめくりながら)・・ほら、ここのところが花びらの重なってるところだから、ここをそおっと・・・ね?

と説明しながら、まあ、そおっととはいえ、無理矢理花びらをめくって開いていくK姫。
で、花の中に指さしこんで、花の中でビミョーに指を動かしながらおしべ取ってるわけなんですが。

・・・なんか、えっち
とてつもなくえっち。
と思ってしまうワタシがえっちですかそうですか。

でもみなさん、イマジネーションしてみてください。はいっ。
つぼみのようなゆりの花を、こう、無理矢理花びらめくりながら指をさしこんでですよ、「大丈夫、こうやって・・・」とか「ここをそおっと・・・ね?」なんて。はぁはぁ。

「なるほど。そのようにすれば良いのですね」 エロいエロいエロいエロいエロい<心のつぶやき
「ね?」
「・・・・・・なんか、いやらしいですね」 <言うなよつー感じですが。
「いやらしい?(笑)」
「はい。K姫がえっちに見えます」
「(笑)そんなことはいいから、じょりぃさんもやって」
「できませんこれ」
「できないの?」
「難しそう。指の動きが」 いえ、セクハラのつもりはなくて、スナオに出たコトバだったんですけど。
「何考えてんの?」
「ヘンなことです。たぶん」

もう、いつ怒られるかいつ怒られるかと思うと、やめられないじょりぃだったりします。
でも結局怒られませんでした。相手にされておりません。

この話を家に帰ってからきょんにいたしましたら、彼女はひとこと。

「あんたはアホか」

このひとことだけで済んじゃうきょんがいいんですよねこれがまた。
ここでも相手にされていないだけというツッコミは大当たりです。


2003年05月20日(火) デエトの行方

みなさまこんばんは。
前の晩にさんざん大騒ぎしてご心配をかけたじょりぃでございます。
「行きたくなくなってきた」とまで言って一人落ち込んでいたじょりぃでございます。

いや、実際、落ち込んでいたんですけどね。

落ち込んでいたせいでなかなか寝付けず、しかも脳内で勝手に「もう、明日はナシね」と決めつけてしまったせいか、寝坊いたしましたワタシ。
きょんが受話器を持って部屋に入ってきまして「ナナから」と。

あらあら。

「もしもし」眠いワタシ。朝は大変苦手です。
「今日、どうするの? 映画にする?電車にする?」すっぽかすつもりはなかったらしいナナ。
映画?電車?の意味が分からない方はこちらの日記をどうぞ。
「んー・・・」
「・・・寝てたの?」
「ん」
「今起きたの?」
「ん」
「体調悪いの?」
「んーん」
「どっちがいいの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じょりぃのいい方でいいから、決めて」
「・・・・・・・・・・・・」すうすうすうすう
「もしもし?」
はっ 「ちょっと考えさせて」
「じゃ、電話ちょうだい」
「わかった」

さんざん悩んで、結果、決められないまま電話。なさけのうございます。

「決められない」
「ダメだなー」
「どうしよう」
「じゃ、映画はいつでも行けるだろうから、電車の旅にしようか。暑くなっちゃったら、じょりぃは外に出られないんでしょうから」
「はい」

わあい。電車の旅です。

ええと、ここで、「じょりぃ、よかったね」と思ってくださる方と「ちぇ。つまんねえの。結局行くのかよ」と思ってくださる方と、どちらの方が多いのでしょうね。
ワタシなら「ちぇ。つまんねえの」だと思いますが。「どうせならもっとこじれて、楽しませてくれい」みたいな。
そんなに性格悪いのはワタシくらいですかそうですか。

さて。
速攻で支度をし、ナナの家に迎えに行って、駅へ向かいます。
道々話しながら、何か足りないことにきづくじょりぃ。

そうです。
目の化粧をバッチリにしてくると約束したナナの目元はいつもどおりでございます。

「目の化粧はどうなったんでしょう」
「あ・・・覚えていたのか(笑)。時間なくてさー。持ってきてはいるんだよー。気が向いたら電車の中でやってみます」
「うそつき」
「だっていざやろうとすると恥ずかしいんだもん」

うそつき。
楽しみにしてたのに。

で、まあ、本日のデエトはですね。
一言で言ってしまうと、電車に40分ほど乗って、お昼を食べて、また電車乗って帰ってきて、お茶して、夕飯をごちそうになり、終了。
という概要なんですが。

楽しかったです。

あ、終わってしまった。
でもきっと、みなさん聞いてもつまらないですよ、フツウのデエトなんてねえ。

でもじゃあちょっとだけ。って誰も聞きたがってなかったら虚しいじょりぃだったりしますが。

途中下車して川べりに降りて、お昼を食べました。
「あたし、サンドイッチ作ってきたの。朝ごはんのついでに」とナナ。
お出かけに手作りのお弁当を持っていく、なんて感覚からほど遠いところにいるじょりぃとしては、なんだかイベントなことでございますこれって。
「す、すごいね」
「でも、ついでにつくった物だから、ホントにサンドイッチしかないよ」
「ええと、ワタシの分もあるんでしょうか」<マジ
「きゃはははははっ。 自分の分だけ持ってきて一人で食べてたら、すごいヤなヤツだよねー。いっそそうすればよかった」
「結局ヤなヤツじゃんそれって」

ということで、土手に並んで座ってもぐもぐと。鴨とか眺めながら。川キタナイねなんて話しながら。
トーストしたパンに、卵とトマトとオニオンを挟んだもので、おいしゅうございました。
「並んで座って」と言っても、相変わらず、二人の間には2人くらい座れる距離を保ってしまいました。
たいていナナが先に座って、ワタシがその後に座るんですから、そうなってしまうのはワタシが悪いんです。
もうちょっと接近してもいいんじゃないですか、じょりぃはん。意識しすぎよアナタ。

そして、気がつけばアリだらけのワタシの下半身。

「アリがすごいね」
「だって、じょりぃ、アリのいちばんすごいところに座ったんだもん」
「え!」
「そこ、アリが大発生していたよ。あたしはそれを避けて座ったから、ヘーキ」
「座る前に言ってよそれっ」
じょりぃ移動。あわあわあわ。アリこわいよう。
「あーほら、アリの巣の上に座っていたんだねじょりぃ」
「・・・・・・・・」<気持ち悪さでいっぱいのワタシ
「アリもさー、急に暗くなってびっくりしたろうね
「この世の終わりと思ったかな。恐怖の大王が降ってきた!とか。実はワタシの尻ですが」
「『あ!暗くなったから雨が降っちゃうよ!』とか思って、焦ったりしたかも」
「『雨が降りそうだから今のうちに働かなきゃいけないのに、外に出れない!』みたいな?」
「そうそう(笑)。・・・・ところで、お尻噛まれなかった?」
「噛まれてませんが、そう思うくらいならだから早く言って」
「めんどくさかったんだよ。じょりぃならだいじょぶかなと思っちゃってさ。ゴメンゴメン」

この、ワタシのまわりの人間がよく口にする「じょりぃならだいじょうぶかと思った」とか「じょりぃならそれもアリかなと思った」とかって、どういうつもりで言っているのか、とても気になるワタクシでありますが。
気にしすぎですか。というより、気にしてちょっと我が身を振り返ってみた方がいいような気がするんですが気のせいでしょうか。

まあ、あとは、あてもなくぶらぶら歩きながらなんてことない話をしてみたりですね。
やたらやかましい電車なので、話をするときにお互い顔を寄せ合ったりですね。
そんなささやかなシアワセに恵まれた電車の超小旅行でございました。

下界に帰ってきてお茶しているときに、ナナが言いました。
「ねえじょりぃ、疲れているんじゃないの?」
「そうかな」
「ゆうべは早く眠れたの?」
「遅かった。うえによく眠れなかった」 ていうか、おまえのせいだ。
「なんかさ、仕事が忙しかったり眠れなかったりして疲れているのはいつものことだけどさ、今日のじょりぃの疲れた顔って、いつもと違うように感じるよ」
「そう?」 それはもしかして前髪のせいではありませんか?
「何か、他にいつもと違う心配事があるんじゃないの? 自分の事じゃなくて、まわりの人の心配とかしていて、ヘンに疲れてしまっているとかさ」

どっきり。

アナタ千里眼ですか。

確かにワタシは現在「自分と関わりが深いけれども、自分のことではないこと」に随分煩わされております。
煩わされるというと語弊がありますね。まあ、心配しているんです。

妹が体を壊してかなり心配ですし、きょんのお姉さんもやはり病気でそれも心配。
そしてワタシが就職を斡旋した友は、就職先で大変な目にあっていたり(そしてそれでもけなげに頑張っていたり)といった具合に、その他いろいろの小さな心配事がワタシを襲っています。
しかもワタシがそれをみんな「自分が解決しなきゃ!」と(解決なんてできやしないくせに)気負ってしまう性格なものなので、余計に、勝手に、ひとりで疲れているのでございましょう。

今日はナナと過ごして楽しかったし、仕事から切り離されて(携帯も圏外だったし)リラックスしていたはずなのに、指摘されてしまった「お疲れ顔」。
ワタシがアリの巣の上に座ってしまうときはめんどくさくてしらばっくれているくせに、こういうことは目ざとく気付き、心配りをしてくれるあたり、こう、なんだかズルイよなと思ってしまうですよ。

「疲れてるみたいだけど、大丈夫。ご心配なく。・・・ええと、ずっとそんな顔してたのかなワタシ」
「まあね。朝、顔見たときに、アレ?と思ったけど」
「それは失礼いたしました。気を使わせてしまったかな」
「別に使ってなかったからいいんだけど」
「あ、そう」 ウソだ、使っていたはず。いつもよりやさしかったもん。アリの巣の上に座らされたけど。<根に持つワタシ
「少し休めばホントに」
「うん。休めたらね」
「きょんさんと旅行に行ってくるとかさ」<どういうつもりで言っているのか
「うん」
「ちゃんと食べてるの?」
「うん」
「寝なよ」
「うん」
「仕事減らしてさ」
「うん」
「話、ちゃんと聞けよ(笑)」
「聞いてるよ(笑)」


その後は、ナナ家に寄って、子供たちと遊び、宿題を見、ごはんをごちそうになったのですが。

いよいよ前髪の話ですよみなさん。誰も楽しみにしていないかもしれませんが、それでも前髪の話です。

ナナは前髪についてはまったく言及してこなかったので「なんだ、フツウなんじゃん前髪。心配しすぎちゃったじょりぃ。てへ☆」なんて思っていたのですが。

次女ちゃん(小4)が学校から帰ってきたときに、ワタシの顔を見るなり
「あー!じょりぃちゃん。前髪切った?」 と。
「うん、切ったー!・・・ていうか、全部切ったんだよ、次女ちゃん」
「え〜? 前髪しかわかんなかった。短いねー。すごく切ったねー」
「うん・・・・・」

長女ちゃん(中1)は
「じょりぃちゃん、なんか、前髪短くない?」<今風のイントネーションでお願いします。
「短いよ」
「ヘンだね。あ、傷ついた?」
「傷ついたけどいいよ。ヘンだから実際」
「そうしてくれって頼んだの?」
「頼みませんよ」
「運が悪かったんだ」
「そうだね。その通りだよ」

パパは帰ってきてワタシの顔を見るなり
「おっ。じょりぃちゃん、床屋行ってきたの?」
「ちゃんと美容院ですよー。しつれいなー」
ここでナナ、初めて前髪発言。
「でもまさに、床屋で切ったという感じだよね(笑)」

がーーーーーーーーーーーーーーーーーん。

やはりヘンでしたか。

「なんか、長さが中途半端だよなー。いっそもっと短くしちゃえばいいんじゃねーの?」とパパ。
「もっと短かったんですよ・・・そしてもっとヘンだったんですよ」
「なんで短くしたの? いつも長いのに」とナナ。
「なんでとこちらが聞きたいくらいですが美容師に」
「でもなんか、いんじゃない? コドモみたいで」

アナタきょんと同じ事言うんですね。慰めになってませんからそれ。

やはりワタシがひとりよがりに「ヘンだヘンだ」言ってたわけではなかったようですみなさま。
なんだか安心しました。
自分の前髪が、人様から見ていかにヘンテコなのかを思い知らされて安心するのもなんだか虚しいものがありますが。

そして本日のデエトの〆は、「パパのおしゃべりをたっぷり聞かされる1時間半」でございました。
いや、楽しいんですけどね。
やっぱりナナと過ごした時間の効力はぐううっと薄れますね。気、つかうし。

とはいえ、「いつもナナと子供たちにつきあわせちゃってゴメンな。ありがとう」と言ってくださるパパには感謝しきりでございます。

さらに、とはいえ、もうちょっと早めにお話を切り上げていただけると大変ありがたく存じます。
そして、早寝してくださると、そのあとワタシとナナがおしゃべりできるんですが。
なんて、口が裂けても言えませんし、思ってもいませんよいやだなあ。





2003年05月18日(日) 禁煙宣言

おまえをよめにっ もらうまえにっ いっておきたいっ ことがあるっ

は。

思わず「関白宣言」を歌ってしまうという、誰も笑えないベタなノリから始めてしまいましたが、本日のお題は「禁煙宣言」でございます。

やめようやめようと思いながらやめられないのが、「ひとりよがりなギャグ」と「喫煙」だと言われております。
というか、ワタシだけの話ですけれど。他人事のように書いてしまってスミマセン。

なんて、さもさも喫煙歴が長く「何度も禁煙にトライしたけれども、できなかった」と言わんばかりのワタシの口振りでございますが、実は喫煙歴は1年そこそこ。

なら悩んでないでとっととやめろ。

そう言いたいでしょ。ワタシも言いたかったですよワタシに。
ていうかですね、「自分なら、やめようと思ったときにいつでもやめられるもんね」という、「アナタ、覚醒剤やる人は、みんなそんな気持ちで始めちゃうのよ!」と「ダメ、ぜったい」なんてポスターを背中にびしっと貼られてしまうようなそんな甘い考えでいたんですよ。

吸い始めてすぐに「やめなきゃ〜」と思いました。まだおいしいなんて思わなかった頃です。
でも、せっかく無理して始めたんだから(無理すんなよいい年こいて)、おいしいと思ってからやめよ〜っと、と思いました。
で、おいしいと思えるようになったら、やめられなくなりました。
1mgとはいえ、1日に平均1箱半。
ニコチン量的には、まあ、たいしたことないと言えばたいしたことないんですけど。

しかし、もともと気管系統の弱いアタクシでございます。

なんだかあっと言う間に、いつも喉の奥が「ひゅーひゅー」言うようになりました。
おや?誰かにひやかされているのかな?とまわりを見回しても誰もいないようなときは、喉が「ひゅーひゅー」言ってるんですね。って、ひやかしの「ひゅーひゅーっ」みたいな音は当然しないんですけど。

他にも、
・集中力が落ちた
・部屋がたばこ臭い
・歯が汚くなる
・仕事の能率が落ちた
・部屋の中の様々なものが黄色くなってしまった
・ちょっと運動するとすぐ息があがり、心臓がドキドキしてしまう
・朝の気分が最悪(もともと低血圧だからつらいんだけど、さらに)
・肌の調子が悪い
・きょんやなっちゃんに嫌われる

という、害を激しく自覚いたしまして。たかだか1年の喫煙で。
自覚してもやめられないんですよね。たかだか1年の喫煙で。

ところで、喫煙の効用ということで、みなさん口を揃えて「タバコ吸うと、集中できる」とか「適度な一服が能率を上げる」とかおっしゃるじゃないですか。
あれ、ウソですね。
ワタシは、極端に集中力と能率が落ちました。
でも、ニコチン中毒になると、吸わないと確かに落ち着かないので、集中できなくなるし、ゆえに能率も悪くなる、という循環なんだなと。

まあ、能書きはこのくらいにして、じょりぃはここに禁煙を宣言させていただきます

さて、きょんにこの「禁煙宣言」をいたしました。

「あのね、タバコやめるの」
「へえ」
「・・・・・・・」
「ん?」
「禁煙するのよ、ワタシ」
「ほおほお」
「やめてほしかったんでしょ。もっとほめてほめてほめてちょうだい
「ああああああそうかそうか、そうだね。エライエラーイ」頭なでなで
「ふふふふふふ」
「えらいなー、じょりちゃん。ほんっとすごいね〜」
「ほめてほめてほめて」
「んー、すごい!」
「へへへへへ」

アホですね。

でもだって、張り合いないじゃないですかねえ。
ワタシの禁煙なんだからきょんには関係ないと言ってしまえばそれまでなのですが。

「あのね、禁煙には、肉を控えて、野菜料理がいいんだって」と、甘え続けるワタシ。
「へえ」
「野菜料理」
「ふうん。   で?」
「あとね、豆料理が特にいいんだって」
「ふうん」
「豆料理」
「じゃ、がんばって作ってね」
「は」
「豆料理。禁煙にいいんでしょ?」
「・・・・・」
「がんばれ。 な。 きょんもそれ食ってやるからな」<なぜか得意のおっさん言葉。
「・・・・・」
「なにしゅんとしてんのー」
「しゅん」
「あたしがホントに作ってあげないと思ったの?」
「うん」
「『そんな風に言っても、きょんは絶対作ってくれるはず』とは思わなかったの?」
「全然思わなかった」
「なんだそらー。作ってやる気なくすなー」
「え」

あらあら。
思いがけず怒らせてしまいました。
ていうか、「作って当然」て態度のほうが、いつもはアナタ、腹立ててるんですけど。
よくわかりません。オヤヂ乙女ゴコロ。

しかし、今日スーパーへの買い物に一緒についていったら、豆類ごっそりと野菜たっぷりを買い込んでくださいました。
ありがたいことでございます。
でもなぜか今晩の夕飯は外食でございました。
こんな矛盾、まあいつものことなんですが。きょんの気分次第でございます。作る人がいちばんエライの。


・・・・・他人の禁煙の話ってつまらなそうですね。スミマセン。
禁煙宣言でも関白宣言でも、勝手に歌ってろ!いう感じでしょうか。

しかし、あれですよ、
これを機会に、一緒に禁煙しようかな、じょりぃと苦楽を共にしようかな、という方はいらっしゃいませんか。

あら。 いませんね。

喫煙歴1年生のおまえに何がわかるか!っておっしゃいましたね。
へい。なにもわからないうちに、アタクシは一抜けさせていただきます。けけけけけけ。

3日後にベソかきながら「す、吸っちゃいました。タバコうま〜。しくしく」という報告をしてるかもしれませんが。
ワタシはそういうハンパモンですから。
今ここでけけけけ笑っていても、明日にはしくしくと負け犬になって、それでも平気な顔で生きているのでございます。

恥ずかしいですね。けけけけけ。


2003年05月16日(金) ま、前髪

こんばんは。
マジメで心優しい極悪人・じょりぃでございます。

ワタシ、最近髪を切りまして。
「違う人みたい」と少し照れたように前を歩いてくほどには変わってないのですが。
「キレイだよ」とホントは言ってほしいのはその通りなのですが。
このまま聖子の「夏の扉」を使って、話がどんどん進んで行ってしまいそうですが、そろそろヒンシュクを買いそうなのでやめておきます。

仕事の打ち合わせにキャンセルが入りまして、その「ぽこっ」と空いた時間に、「チャンス!」と、いつもの美容室に行ったもので、ワタシの支度は十分ではありませんでした。
何が十分でなかったかというと

・髪型を決めていなかった
・コンタクトレンズをしていなかった

これです。
特にコンタクトの方が問題です。
何も補助がないと、30センチ先のものも見えないワタシでございます。
なので、当然メガネはしていたのですけれど。
髪切るときは、外すではありませんか。

鏡の前に座っても、自分が見えません。

髪型も決めていないし、自分も見えないしということで、気心知れた先生だったので「おまかせ」にして、あとは先生の話に相づち打ちながらぼーっとしていたのですが。

だいぶ切り進んでから、見えないながらもやっと「なんか、前髪短くないかなあ」と思ったのですが、思ったところで「もうちょっと長くしてください」とは言えませんから、おとなしくしていました。

カットが終わって先生「どう?」。
「スミマセン、見えません」
「ああ、ゴメンね」メガネを渡してくれました。
よく見えるのう。

わっ。

前髪がない。
ことはないんですが。すばらしい短さ。
勇ましいまゆげが丸見えです。
ワタシのまゆげって、 例:向かって左の眉→「へ」 てな感じで、なんだか気が強そうなんですが。
いつもは前髪でほとんど見えない「へ」が、丸見え。丸出し。すっぽんぽんです。

これはしまったと思いましたが、やはり「前髪付け足してください」とは言えませんから「気に入りました」と。

夜、きょんが帰ってきまして。
この人のんきで、いつもは髪を切っても気付かないのですが、この日は「あ!髪切った!」と、すぐにご指摘。
ワタシ「前髪が」
「ああ。  あはははははは」
「やはりそんなにヘンですか」
「子供みたーい。かわいんじゃない?そーゆー意味で」

3●歳にもなって「子供みたいでかわいい」言われても、実際は気持ちの悪い人になりそうです。

しかしまあ、気にしないようにしていたのですが。

本日打ち合わせで、以前の日記に出てきた「愛人プロジェクト」のメンバーのうちの二人と
会いまして。
iプチ姫と、不思議ちゃんEさんでございます。
打ち合わせが終わって雑談タイムになりましたら、iプチ姫がワタシの顔をぢっと見ております。

前髪ヘン、て言うつもりですね。

しかし違いました。
「じょりぃさんて、顔、小さいですよねー」
「ああ。背も小さい方ですから。顔も自然に」

は。 しまった。

iプチ姫は、ワタシより背が小さいのに、顔は大きめの人でした。

「あたし、背低いのに大きいですよ、顔・・・。ひどい・・・」
「お、大きくないですよ。それになんか、その方が幼げでかわいいじゃないですかっ」<結局大きいと言っているのかワタシ

すっかりゴキゲンを損ねてしまいましてですね。

一緒にいたEさんが、話題を変えようとしてくれたのか
「そういえばじょりぃさん、髪を随分切りましたよね」と。

じょ「あ、ええ、そうなんですよ。てへへのへ」
iプチ「その前髪、大失敗ですね
じょ「え”」
iプチ「あたしが中学生の時みたい。泣きましたよそのときあたし」
じょ「大失敗ですか! そ、そんなにヘンかな(変だけど)」 と、Eさんを振り返る私。
E 「あたしは・・・まあ、じょりぃさんだからそれもアリかなと思ってたんですけど・・・」
じょ「ええと、それは、ほめてるんでしょうか」
E 「あの、そうかな・・・でもじょりぃさんなら大丈夫。ヘンでも」

iプチ姫の復讐でしょうか。
というより、Eさんの言動から察するに、やっぱり単純にヘンなんですね。ワタシの前髪。

この話を事務所に帰ってきてなっちゃんに話しましたら
「ああ、そういえば、あたしが中学のときもそんな風に切られたなー。3日間泣いたよ確か」
「ええ! 昨日まではそんなこと言ってなかったじゃん。かわいいって言ってたじゃんかー」
「だって、なかなかそういうことは・・・ねえ?」

ねえ?言われましてもね。 今言ってしまえば同じ事だと思うんですが。

火曜日はナナとデートなんですワタシ。
この分だと大変な勢いで大笑いされ、一日中「前髪ネタ」でからかわれるのが目に見えております。

どなたか前髪が早く伸びる魔法とか呪文とか、知りませんか。
魂と引き替えにしてでも、前髪を2センチ伸ばしたい。そんな勢いのじょりぃでございます。


2003年05月15日(木) 本日も最低呼ばわりなワタシ

昨日の夜、ワタシときょん共通の友人、仮名を「タマリン」としておきましょう、が仕事の打ち合わせにやって参りまして。
ちなみにタマリンというのは、虫食ったりしている目のでっかいちっちゃいサルなんですが、そつくりなんです、その人。タマリンに。
サルに似てると言った後でなんなんですがかわいい顔してまして。仕事もバリバリできるヤツです。
ワタシときょんが絶大なる信頼を寄せている友なのですが。

タマリンはヘテロ女性なもので、結婚しております。
で、打ち合わせの後の楽しい雑談タイムのときに、いろんな話にまざって「最近会話もなくてさ」なんて、結婚生活の話なんかも出たのですが。

じょ「会話がないといっても、こう、テレパシーで目だけで話しているとか」
きょ「できるのかよ」
タマ「ふたりで食事してても、無言でしらーっと食べてるんだよね」
きょ「えー」
じょ「ついにそこまで冷え切ったか(<勝手なことを言うじょりぃ)。離婚してしまえ(<ホント無神経)」
きょ「あんたはまたそうやって・・・」
タマ「いや、ホント、考えちゃうよ」
じょ&きょ「えっ!」
タマ「つまんないしさ一緒にいても。ほら、うち同居だから、めんどうなことも多いしさ」
きょ「らしくないじゃん。どうしたの?」
じょ「愛はないのか、愛は」
タマ「ないみたい」
じょ「わはははははははははっ」
きょ「笑い事じゃ・・・あははは」<結局笑ってる
じょ「向こうは? 好きそうじゃん、まだ」
タマ「いや。向こうもないと思うよ」
じょ「別れてしまえ」
きょ「ホントに会話ないの?」
タマ「うん」
じょ「『今日、仕事どうだった?』くらいは?」
タマ「んー。向こうは気を使ってるのか、たまに訊いてくるときあるけど」
きょ「なんて答えるの?タマリン」
タマ「めんどくさくてさ、答えるのも。だから『普通』、とか」
きょ「誰かと一緒じゃん」
じょ「え”?」

そう。誰かとはワタシです。

きょんは仕事から帰ってくると、必ず「今日、どうだった? なんかいいことあった?」とワタシに訊いてくれます。
そもそも、ワタシが独立して自宅で仕事をすることに決まったときも、唯一きょんが心配していたのが
「じょりぃは外に出れば社交的だけど、もともと人づきあい面倒がるし、過剰に引きこもらないだろうか」ということ。
ワタシ、ホントに外ヅラが良くてですね。
「一家に一台欲しいよね」と、安い電化製品のように言われることもままあるくらいなのですが、実は一日中しゃべらなくてもまったく苦にならないタイプ。
家で仕事することによって、外部と遮断されてしまうと、その傾向が強くなるんじゃないかと、心配していたようなのです。(実際は来客も多く、なっちゃんも来てくれているのでなかなか一人になれないのですが)
なので、独立後はしばらく「今日は誰かと話した?」とか「何してたの?」とか訊かれておりまして、その名残で今も「なんかいいことあった?」と訊いてくれております。やさしいですね。

しかし。

そんな風にやさしくしてもらっているというのに、ワタシ、「その日あったことを思いだして、話して聞かせる」という作業がめんどくさくてしょうがないんですよ。
なので、たいてい「フツウ」と答えているんですが。

それが、愛の冷めた夫婦の会話だったとは。

・・・・という、上記一連の話を、本日なっちゃんに笑いながら話して聞かせまして。
なっちゃんは元カノでもあり、ワタシときょんの関係も知っているし、タマリンとも知り合いなので共に笑おうかと。
しかし、なっちゃん、笑ってくれません。

「じょりぃちゃん、ひどいよそれ」 あらまあ、ワタシ、責められておりますよ。
「へ? なにが?」
「あたしだったら『フツウ』で終わらされたら、すごく悲しいし、ムカつく」
「ムカついちゃうの?」
「態度悪いよ、それ」
「え」

なっちゃんは穏やかな性格なので、ワタシが何やってもたいてい「もう、しょーがないなあ」と許してくれるのです。いつもは。
しかし、今日はプリプリ怒っております。
なっちゃんに対してしたことじゃないのに。

「きょんさんは、それで怒ったりしないの?」
「うん。『また今日もフツウ?』とか言って笑ってるよ」
「えらいよねー。あたし、きょんさんのそういうとこ、すごくエライと思うよ」
「そお?」
「でも、いつもはどうでもいいようなつまんないことで怒るのにね」
「伝えておきます」
「伝えないでね。マジで。でも、なんでフツウって答えるの?」
「思い出すのがめんどくさいんです。順序立てて話すのも」
「・・・・・最低
「え」
「じょりぃちゃんが極悪非道なのは知っていたけど、そこまでとは思わなかった」
「そんなにたいしたことなんですかこれって!」あわあわあわ
「うん。ひどい。冷たい。態度悪い。きょんさんは、心配して訊いてくれてるのに、それに対して『めんどくさい』なんて」
「あ、でもね、自分が話したいときは、どこまででも追いかけて行って話すよ。
要は思い出すという作業がめんどくさいわけだから、思いついたときは話したいわけよ。
そういうときは、きょんがお風呂入ってるときでも『ねえねえ聞いて』とか話しに行くよ」
「は?」
「トイレ入ってるときも、外から『ねえ、話していい?』とか訊くと『いいよー』って聞いてくれるから、ぺらぺら話すの」
「・・・・・」
「仕事の出来がよかたっときも、台所で洗い物してようがそれを持っていって『見て見て』って、無理矢理見せちゃうの。で、きょんが『今、手が濡れてるしゆっくり見れないからちょっと待って』とか言うんだけど、待ちきれないから目の前に持っていってさんざん見せた後、部屋に戻っちゃうんだけどさ。わははは」
「で?」
「そのあと、きょんが手を拭きながら『ゴメンゴメン、何?』って来てくれるんだけど、そのときはもうワタシのテンション下がってるから『もういいの』みたいな」
「・・・・・・」
「あれ?」

ワタシがきょんに対して積極的に話す、というアピールをしていたつもりだったんですが、なんだか話せば話すほど深みにはまっていくような。

「ホンットに自分のことしか考えてないんだね、じょりぃちゃん。きょんさん、つくづくエライよ。
きょんさんも気難しいところあって、じょりぃちゃん大変だなとか思ってたけど、きょんさんのが大変ね。
じょりぃちゃん、ホント最低
「がーーーーーん」
あきれた
「がーーーーーんふたたび」
「あたし、マジメに言ってるからね今」
「スミマセン」

たまたまなっちゃんの「最低」の診断基準に引っかかってしまっただけだと思うんですけど。
「フツウ」って答えるのって、そんなひどいのかしら。
フォローのつもりで話したことは、こう、このように書き起こしてみると確かにかなり自分勝手ですけど。
あ、「めんどくさい」というのがいけなかったのでしょうかね。

しかし、なっちゃん。

最低最低言ってますが、ワタシが人生の中でいちばん荒れていて、イライラカリカリしてて、今よりもっと自分勝手で最低値が最高値(わけわからん)だったときに、あなたワタシとつきあっていたんですよ。

ご苦労様でございました。
そして、未だにワタシを見捨てずに、親友づきあいしてくれてアリガトゴザーイマス。
いちばんエライの、なっちゃんなんじゃないの?

明日、好物の豆大福でもごちそうしてあげましょう。


2003年05月14日(水) それでも誠実なワタシ・・・?

正確には昨日の夜の出来事なのですが。

いつもどおり、部屋でカタカタと仕事をしていたじょりぃ。
仕事とは、自分の羽をむしりながら機を織るという、アレです。
与ひょうどんのためにせっせせっせと・・・このままイリュージョンな世界がどこまでも続いてしまいそうなので、しょーもない話はさておき、まあ、仕事をしていたわけです。

きょんが部屋に入って参りまして「パソコン借りてもいい? 調べものがあるんだけど」と。
どうぞどうぞということで、なっちゃんのパソコンを貸してあげ、ワタシはそのまま仕事続行。

なんとなくおしゃべりなんかしながら、和やかに時は過ぎていたのですが。

電話がルルル。
ナンバーディスプレイ確認。

ぎょ。
ナナだ。

「ねえ、来週の火曜か水曜って、もう予定入っちゃってる?」
「あー。んー。だいじょぶだよ」 
「映画行かない? このあいだ話してた、『めぐりあうなんちゃら』とかいうやつ」
「あー。いいですね」

きょんが近くにいるので、どうしても歯切れの悪いワタシ。
「めぐりあう時間たち」は、だいぶ前から「観たいよ観たいよ」と、きょんに訴えていた映画なもんで、歯切れの悪さに拍車がかかります。
自分の机にある親機で出てしまったので、場所を移動することもできず。
ちらっ、ときょんの方を見ると、彼女は「電話なら、あたし席外すね」ということもなく、
黙々と自分の作業を続けております。
この時間に電話寄こすのはナナくらいなので、きょんも電話の相手は誰なのかわかっているはず。
わざと居座っているのかしら。
いやいや、ワタシじゃあるまいし、きょんはそんないぢわるをするようなタイプではありません。

あうあうあうあうあうあう。

電話の向こうでは、どの映画館で観ようか、とか、時間はどうしようか、とかナナが話し続けております。
ワタシの返答は
「ん」
「ん」
「ん」
こればっかり。

15分ほど話したところで、ワタシ、間違えてTAの電源を切ってしまい、当然電話も切れてしまいまして。

慌ててかけ直したのですが、むこうもかけてくれているらしく、3回ほどトライしてみたものの、話し中。

この隙に、きょんに申し開き。

「あのね、『めぐりあう時間たち』に誘われているんですけど、ナナに」
「ふうん」
「行って来てもいいでしょうか」
「いいよ。あたし、あれはビデオでも十分だし」

いいですね。この、「自分はそんな観たくないから、どうぞ」という、深読みしない姿勢。
シンプルです。ヘンに疑ったりしません。
ワタシは自分がこういう性分(浮気っぽいということですか)なので、やたらと相手のことを疑いがちなのですが。
やはり自分にやましいところのない人間は、このように寛大なのでございますね。

今度のリダイヤルはつながって、会話続行。
きょんは相変わらず居座っております。

「このあいだ、電車に乗れなくてじょりぃをがっかりさせちゃったから、電車の旅もいいかなと思ってるんだけど」
「ん」
「映画とどっちがいい?」
「どっちでもいいよ」
「・・・・・・」

なんだかじょりぃの様子変じゃん、と思い始めたらしいナナ。
いつもなら「電話してちゃマズイの?切ろうか?」とか「具合悪いの?」とか訊いてくるのですが、
今日はなんだか、「不安が饒舌を産む」現象が起こっているようで、「ん」しか言わないワタシを相手に、さらにしゃべります。

ワタシはナナの話に「ん」と相づちを入れながら、きょんのことも気になり、紙に「操作がわからなくて困っていませんか」とか「進んでますか」なんて書いて見せ、ゴキゲンを取ったりしているイヤなヤツ加減。
ホントは席を外してほしいけど、言えない。
きょんもナナに対してはちょっとナーバスになっているところもありますので、そんなこと言えば「なんで?」ということになり、明日からごはんを作ってもらえなくなるかもしれませんてそんなことはされませんが。

ワタシの乗らない反応にもめげず、しばらく話し続けていたナナでしたが、火曜日の予定もほぼ決まり、お互いの役割分担を決めたあと、

「・・・もしかして、あんまり行きたくない?」

と、めずらしく弱気な発言を。

いつもなら、ちょっとワタシが仕事の都合上でためらうような雰囲気を出せば
「行きたくないなら無理に行かなくても全然構わないんだけど」という高飛車な態度に出るナナです。
「いや、行きたくないなんてことないですよ」
「つきあってくれようとしてるわけ?」
「そんなことないです。行きたいです」
「行きたいんだ?」
「行きたいです。行かせてください」
という、主従関係なんですが。(書いてて情けなくなってきました)

めずらしい弱気な態度に、それまで「ん」「いんじゃないそれで」「ははは」だけで会話をしてきたワタシも慌てて
「え? 行きたい!行きたいですよっ」やっと人間らしい反応に。
「そう?」
「うん」
「ならいいけど・・・」弱気。

アレですね。たまにはこのように素っ気なくしてみることも大事ですね。

しかし、「不安が饒舌を産む」現象は続行で、やけに長いだけのだらだらしたつまんない話をし続けるナナ。
今さら「実は今、きょんと作業中なんで、また後で」とも言い出せません。
「さんざんジャマしちゃったじゃん、あたし」と、ナナを傷つけてしまいそうです。
とはいえワタシはもう、2m先にいるきょんが気になって、いつもどおりの会話なんてできませんから、早く切りたいもんで反応が悪うございます。何やってんだか<自分。
そんなわけで、やたら「・・・・・・・」が多いんですが、それがまたナナの饒舌を呼んでしまうらしく。
「じゃ、そゆことで」と、電話が終了しそうになると、また「そういえばさ・・・」と話を振ってくるし。
悪循環。
それにしても、こんなときばっか、なつきがいいんですねアナタ。
もしかして、わかってやってるんでしょうか。なんてハズはないんですけど。

適当な相づちを打ちながら、きょんに「目当ての情報は見つかった?」「電話しててゴメンね」などと書いた紙を見せたりして、きょんへのサービスも続行中。

そりゃあもう大忙し、というか、最低ね。じょりぃ。

それでも誠実なワタシ。
とは、本日はちっとも思いませんでした。 反省。自己嫌悪。 しゅん。


2003年05月12日(月) 味覚マザコン

本日、母が竹の子ごはんをつくって持ってきてくれました。

いつもスミマセン<母。

「竹の子の季節なのに、じょりちゃんのお母さんは、今年は竹の子ごはんをつくってくれないのかなあ」と、質問を装った催促がなっちゃんからあったことを母に伝えましたら、母、嬉々として持ってきてくれました。

んまいんですよこれが。

ワタシの母は、料理がとてもうまくてですね。
娘はこんな具合に「え? 料理って、待ってれば出てくるものなんでしょ?」という、とんちきな人間に育ってしまいましたが、母はこと料理に関してはマメな人で。
そのおかげで、実家にいた頃は、好き嫌いなんてほとんどなかったワタシでした。
が、家で食べられるものが、外では食べられなかったりします。
サバの味噌煮なんて、絶対食べられません。 サバ、怖いよ怖いよ。
でも、母のはOK。 というか、「んまいんまい」と食べております。

これをですね、ワタシのまわりの人間がからかうですよ。バカにするですよ。
当然ですかそうですか。

なっちゃんなんかは、よくこのネタでワタシをいぢめるです。

「じょりちゃん、好き嫌いが多いよねー」
「ないでしょ」
「多いよーー。 じゃ、サバ食べられる?」 <わかってて聞くんですよこの人、しかも何回も。
「食べられるよ。 お母さんのつくったのなら
「くすくすくす。ナス料理も嫌いだよね」
「好んで食べないってだけで、全然食べられますよ」
お母さんのつくったのならでしょ?」
「・・・・・・」
「あんかけ風もキライだよね」
「食べられるよ」
お母さんのつくったのならでしょ?」
「・・・なっちゃん、その話題好きだねー」

きょんとつきあい始めた当初も、このお母さんのつくったのならを連発していたらしいワタシ。

「じょりぃ、マザコンなの?」
「は?」
「マザコン男みたいだよ、それ」
「いや、ホントに、うちの母、料理うまいのよ」 <だからやめろって
「そういうのって、作ってあげる気なくすよねー」

確かになくすでしょうね。

そのうえ、母は講釈好き。
ワタシが小さい頃から、その日のおかずを、いちいち解説してくれるのです。

「今日のこれは、隠し味に○○を入れてみてね・・・解説・・・」
「うんうんもぐもぐ」
「こっちの炒め物は、・・・解説・・・」
「ふうんむしゃむしゃおいしいね」

なんて具合だったので、作れないくせに、知識だけは身につけてしまったワタシ。

これって、一番いやがられるタイプなんですよ。 そりゃそうなんですけど。

きょんのつくった物を食べているときも
「おいしいねおいしいね」 <必ず言います。一応、感謝を込めて。実際料理上手です彼女も。
「よかった」
「でもこれ、隠し味にしょうがを効かすともっとおいしいかもねもぐもぐ」
「ああ、なるほどね。・・・・てか、あんた作れば

作れませんよやだなあ。

.「野菜炒めおいしいね。大好きさこれ」
「よかった」
「でも、野菜炒めって、もっとシャキッとしてた方がおいしくない? 火力が弱いんじゃないかなむしゃむしゃ」
「火加減ね。・・・・・てか、あんたできるの?

できませんよやだなあ。

いいしばらくうんざりしていたきょんですが(そりゃうんざりもするわな)、
結局「じょりぃ母風味」をいつも意識してつくってくれます。
エライですね。
ワタシがきょんなら、二度とつくりませんが。

しかし、おもしろいことにですね。

きょんの味付けは、もともと母によーく似ているのですよ。
基本的に、かなり薄味な我が家なのですが、きょんも相当な薄味。
カレーや、野菜たっぷりうどんなんかは、まったく同じ味か、母よりおいしいくらい。

そして、ワタシにとってもうひとりの運命の人・ナナ。

こちらもやはり、かなりな薄味で、きめ細やかさで言えば、母の味への近さは、きょんよりナナの方がより上かなという感じで。

おそるべし、味覚マザコン。

舌で好きな人決めてるわけではないんですけどね。
なんの運命のいたずらか、ワタシの愛する二人の女性は、二人とも「おふくろの味」。

ナナにごちそうになっているときも、やっぱりついつい「お母さん」を言ってしまう、野暮なワタシ。
しかし、同じようなことを言っても、やはりきょんとは反応が違います。

「もぐもぐおいしいね」
「(無言)」
「うちのお母さんの味に似てる」
「お母さん、そんなに料理が上手なの?」

さすがです。おまえ何様だ。

おまえ何様だ、って、ワタシに言いたいですかみなさん。そうですか。
スミマセンでした。


2003年05月05日(月) 「子供の日の子供も一緒のデエト」報告

ナナに「5日は末子と3人で、電車の旅にしましょう」と言われ、
山方面に電車ということはうすら寒いだろうと、意気込んでちょっぴり厚着をして出掛けました。

時間に20分遅刻し、ナナ家につくと、末子ちゃんと次女ちゃんがお出迎え。

「じょりぃちゃん、○○○(もうひとつの候補だった子供の遊び場)の長い滑り台、一緒に滑ろうね!」

え?

電車は?

「ゴメンゴメン。次女が○○○なら一緒に行きたいっていうから、場所、変更した

そうですか。
いつもながら勝手にありがとう。

そしてワタシは厚着のまま、灼熱地獄の○○○へ。

このクソ暑いのに、両脇には常に末子ちゃんと次女ちゃんがべったりと配置。
いや、とてーも嬉しいんですけど。シアワセなんですけど。
暑いんです。
じょりぃちゃん、汗だくです。

ときおりナナが全然心配じゃなさそうに「じょりぃ、大丈夫?」と聞いてくれます。
全然心配じゃなさそうですけど、これはたぶん本気で心配してます。
「あなたのこと心配してるのよ」みたいな態度をとるのが大変苦手なナナですので、
そのへんは承知の助。

「だいじょぶだいじょぶ。倒れたらよろしく」
「ゴメン、自信ない」

何が自信ないんだおまへ。
ワタシの車で来てるんですよ。アナタたち置いて帰りますよ。
こんちくしょう。

子供たちと一緒に出掛けるときの常ですが、ワタシとナナは、ほとんど話をしません。
次女ちゃんと末子ちゃんがふたりで「じれったいから先に行ってる!」と、とっとこと走っていってしまい、
ワタシとナナとふたりで歩くというラッキーな時間が持てても、あんま話さないのです。
なんか「見えないけど、間にもう一人か二人いますか?」と、人に問われてしまいそうな、
そんな距離で歩いたり座ったりするふたりです。

これは暑いからぢゃないですよ。
なんかヘンなんですよ、これ。前から気にはなってるのですけど。
ワタシが意識しているのはもちろんなんですけど、なんかナナも、ワタシといるときだけそうなんです。

察知されて、警戒されているのか?

ということはないです。
察知はされてるかもですが、なんも警戒はしてないと思うのですが。
察知は可能性あるので、何かしら意識している部分があるんだろうと思います。

物を手渡したりするときも、お互いなるべく触れないようにしているような。
もしかして、お互い「この病気持ちめ」と思っているのでしょうかということはないのですが。

今日もですね。
ゴムみたいなも、びよ〜んとのびる材質だけでできたヨーヨーのようなもので
ワタシと子供たちで遊んでいたときにですね。
ワタシの片手が使えない状態で、そのゴムヨーヨーを外さなければならない状況になったのです。
で、「これ、外してくれない?」とナナに頼みました。

指の部分もゴムなので、指を手に取り、ゴムをびよんと伸ばしてから指から外す、というのがまあ、
普通の外し方ですこの場合。
それが

最初は自分の手をワタシの指に持っていったナナだったのですが、
一瞬止まってからその手を引っ込めて、指のところにつながっているゴムを
遠い位置から無理矢理引っ張りやがりました。
「いでででで」 無理をしてますので、ゴム、伸びること伸びること。 
ばちんっ。 ナナの手に、外れたゴムの逆襲。ざまみろ。
もっと、そっと外さんかいっ。
てか、普通に外してくれ。
そんなにワタシに触れるのがイヤですかアナタ。

話それましたが、そんな具合にいつも距離があいているのでですね、余計に話がしづらいんだとは思います。
ふたりとも、声大きくないし。てか、小さいし。

ただですね。

そんなにワタシとは「・・・無言・・・」だらけのくせに、
家族ぐるみのつきあいをしているご友人一家と会ったときのナナの饒舌ぶりは一体なんなんでしょうか。
いや、きっとワタシも同じ状況ならそうなるので、強くは言えないのですが。
それにしても、15分以上放っておかないでください。
なんというか、友情は既に深いので「ワタシ、ひょっとして嫌われているのかしら」とは全く思いませんが、
「おいっ」つう気持ちにはなります。
いいんですけどね。

まあ、そんなこんなありましたが、
とにかく灼熱の中、一日屋外で遊び倒しました。

夜はナナ家で夕飯。
食事が終わって、末子ちゃんは夢の中へ。
長女ちゃんと次女ちゃんはお風呂。パパは自室でDVD鑑賞(アダルトぢゃありませんよ)。

やっとふたりの時間です。
テレビ見ながら、どうでもいいことをおしゃべり。
テレビに出てくる人にいちいち「好き」「嫌い」のチェックを入れます。
「じょりぃはちょっと偏屈」と指摘されました。
へい、その通り。
aikoが出てきたとき「あたし、aikoって好きよ」とナナ。
「変わった顔してますが、好きですか」と失礼なワタシ。でも嫌いじゃないのよ、aikoの顔。
「顔だって、愛嬌があってよろしいんじゃないの? でも、音楽が好きなの」

めずらしい。
音楽について、ワタシに自分の意見を言ったりすることなかったのに。

「へえ。 具体的に、どの曲とかが好きなの?」興味津々のワタシ。
「わかんない。テレビとかでかかってるの耳にして、なんかいいな、って思うだけだから」
大変好もしいですね。
そういう感覚的な捉え方ができるところが、とても好きです。
「曲名もわかんないんだ?」
「わかんない。でもどの曲も聴くといいなって思うんだよね」
「ちょっと歌ってみて」
「歌詞もわかんない。歌いたくないし」
「ワタシ、aikoってなんとも思ってなかったんだけど、そう言うなら聴いてみようかな」
「聴けば。どうぞ」 <つめてい

もうワタシ、ナナが「この音楽好き」と言ってくれたことが、小躍りするほど嬉しくてですね。
実はaiko、どっちかというと好きでなかったんですが。
「カブトムシ」がキライだったんです。なんか「狙ってるな」という感じで。
でもダメ。そもそもそんなこと考えてしまうワタシが邪道なわけです。

そんな話をしていたら、きょんから
「怖いテレビ番組見ちゃって、怖くなっちゃったんだけど・・・ひとりでいるのが怖いよう。ううう」
と電話が入りまして。
きょん、たまにこれやっちゃうんですよ。
怖くなるから見るなって言うのに、つい見ちゃって、そのあと怖くてひとりでいられなくなってしまうという。
そのままナナに話を伝えて、「何見ちゃったんだろうね」とふたりで番組表チェックして、なんてことしたあと、
すぐに帰って参りました。
怖いのにひとりはかわいそうですからねえ。自業自得なんですが。

帰りの足で、早速aikoを購入。
「なかなかいーじゃん」なんて思っちゃってるワタシは、
常にナナの思い通りに動かされちまっているのでございます。
ふがいない、と思った方、手を挙げてください。

あらまあ、そんなに。

アフォなじょりぃを見守ってくださいましね。


2003年05月03日(土) すごいCDを買ってしまいました

本日きょんが「『ブリジット・ジョーンズの日記』のDVD買いに行きたい。つきあってくれない?」と誘ってくれたので、ひょこひょこと出掛けて参りました。

見る前は「何が30代シングルトン女性の気持ちをリアルに描いた云々だい」「け」と思っていたのですが、見てみたら意外におもしろくて、ふたりとも気に入っているのですが。
ブリジットがアフォなのが良いですね。
親近感湧く〜、なんては全然思いませんが(ひねくれてますので)、「よくやった、よくぞ太った、レニー!」という賞賛も込めての、我が家のライブラリー入りとなりました。

ていうか、きょんがコリン・ファース演じるところの不器用男・マークにメロリンラブというだけ、というウワサもあります。
確かにマークステキですけど。
なにしろ、ウチの猫に顔がそっくりなんですよ。
て、全然カンケーないですけど。

で、店に行ってみたら「少林サッカー」も置いてありまして。
きょんが「うーん。どっち買ったらいいの」とうろうろと悩み始めてしまいました。
そのスキにワタシはCDなんか見てたりしたんですが。

きょんがグズグズと決められないでいたせいで、ワタシったらとんでもないCDを衝動買いしてしまいました。
しかも2枚。

ひとつは・・・・・・・・は、はずかしい。  でも言っちゃえ。
断っておきますが、30代未満の方はご存知ないかもしれません。スミマセンねえ。

「雅夢/夢つづり」でございます。
ふ、ふる……。

当時中学1年だったんですが、「愛はかげろう」が大好きだったんですよ。
中学1年のベスト3の中に確実にランクインしてしまいますね。
もうひとつランクイン確実なのは。村下こうぞう(漢字わからん)の「初恋」。
フォークですねえ。
当時の多感ぶりがよくわかりますね。
あとは掘ちえみとか聴いてました。ダサイですね。好きだったんです。
洋楽ではビートルズを聴きまくっていたような。
そういえば、きょんはちょっと掘ちえみ似です。余談な上にどうでもいいことですが。

「夢つづり」、今聴いても良かったですよ。
ところどころ時代を感じさせる古さはありますが、基本的に単純でキレイなメロディで、今のいじくりすぎたJ-POPてんですか?にはない、誠実さがありますです。

そして、もう1枚。
こ、これは、もっと恥ずかしいんですが。
でも買っちゃったんです。欲しくなっちゃったんです。

これも、30代未満の人、スミマセンねえ。

しかも当時からアレルギーだった人もいるはず。でも言ってしまえ。

「C-C-B/シングルコレクション」でございます。

どうだまいったか。

C-C-B出始めた頃、「なんだこの歌のヘタなキテレツな連中は」と、頭の固いオッサンのようなことを思い、毛嫌いしていたワタシだったのですが、好きな子(♀)からテープをもらって聴いているウチに「なんだ、けっこういいじゃんか」なんて洗脳されてしまいましてですね。
好きな人の好きなモンは、簡単に好きになっちまうじょりぃでございます。

ワタシ、「歌詞で曲の好き嫌いを判断する」ということが音楽的に邪道な気がして、どうもこう、スナオに「歌詞が好きだから好き」と言いたくない、ひねくれた気持ちがあるんですが、C-C-Bは歌詞が好きでした。
歌は今聴いても、そしておそらく修正が施してあるだろうに、ヘッタクソだなと思わずにいられませんが、メロディはなかなかキャッチーでしたね。

と思って歌詞カードを見てみたら、ほとんどが松本隆-筒美京平の黄金コンビによるものなんですね。

松本隆。
80年代の歌謡シーンをドキドキさせてくれた人ですからね。
嫌いな人もいらっしゃるでしょうけれど、ワタシは松本隆の、誰もが「そうそう」とツボをつかれる、ちょっと「キュン」とさせつつ、市場を意識したコトバの世界に随分ドキドキさせられたものでした。
松田聖子なんかも随分彼の世話になっていたような。
筒美京平も時代の寵児といって良い人でしたからね。
けっこう企画モノだったのね、C-C-B。

いやでも、今聴くと、当時(高校の3年間くらいですか)のあんなことやこんなことが、走馬燈のようにくるくると思い出されてですね。
このままじょりぃさん、お亡くなりになってしまうのではないかというくらい、それはもうくるくると。
とてーも懐かしい気分でございます。

ワタシが特に好きなのは「不自然な君が好き」という歌でございます。
「歌詞で歌を聴くな」とエラそうに言っておいてなんなんですが(ワタシ、気付けばいつもエラそうな気が…)、ワタシと同じ年代の方には当時をしのんでいただき、「んなもん知らん」というその若さがうらやましいアナタには「これがC-C-Bですよ」と知っていただきたく、最後に「不自然な君が好き」をご紹介して本日の〆とさせていただきます。

って、ワタシ、C-C-B大好きな人みたいですね。
決してそんなことはないんですが。
でも、ゴム君の声はスキ。



シルクのブラウスを風になびかせ
無表情に海を見ているね
瞳はエメラルド ぼくのことなんか
映らないポーズして

口笛吹いて
気をひくのさ

別に嫌いなら帰ってもいいよ
ぎこちない靴でついてくる君
つれなさの裏に愛をかくしてる
不自然な君がまるごと好きだよ

サガンの小説の少女のように
気難しい顔が素敵だね
スケッチ・ブックにイラストとポエム
のぞいたらおこるのさ

本音はぼくを
好きなくせに

素直じゃないのは お互いさまだね
軽そうに見えて真剣なぼく
マシュマロのような くちびるにそっと
不自然なキスが出来たらいいのに


--------------「不自然な君が好き」


2003年05月02日(金) 少林サッカー

やっとDVD借りて見られました。「少林サッカー」。
いやもう、最高ですね。
って、いつもコレ言ってる気がしますがワタシ。
以前モンダイになった、何かの宗教のようであります。

先にナナが見て「すげーおもしろいよ。じょりぃ好みだと思う。家族中で涙流して笑いながら見ちゃった」と、お墨付きをいただいていたんですが。
ホントにおもしろかったです。
そもそも、子供がゲラゲラ笑えるのですから、シニカルで「くすっ」と笑えるような、皮肉の効いたオトナの笑いじゃあございません。
とにかくバカです。ひたすらバカです。マンガです。
今時バナナの皮で滑って転ぶ、というシチュエーションを、あそこまで丁寧に作り込む人間がいるでしょうか。いたんですけど。
それにしても、バナナの皮で滑って転ぶというギャグは、世界共通なのでしょうか。

しかもワタシ、感動までしてしまいました。
バカさ加減に感動したのはもちろんですが、ストーリーの中でもうひとつの軸となる、若い男女の物語に感動してしまったのであります。
こちらもすごいバカですけど。

たかが映画なんですけどね。
しかもくどいようですが、バカ映画なんですけどね。
好きな人に「友情しかない」と言われたくらいで、へこたれちゃもったいないよな、と、このバカ映画に教えられましたですよ。
バカバカ言って、不愉快ですか。スミマセン。
これからはアホ映画といいます。

そもそも大切なのは「自分が相手を好きだ」ということなのですから、相手が自分に対して抱いているのが友情だけだとしても、そんなこたあ関係ないわけで。
「友達としか思えない」と言われたところで、相手への気持ちは自分の中で持ち続けていれば良いのですよね。
自分の気持ちを押しつけたり、見返りを求めたりするのはノンノンよ、と思いますが。

しかし。

そんなことはわかっているのです誰にでも。

わかっているのに、悶々としたり、相手も自分のことを愛してくれないかなと思ったり、イライラしたり、すねたり、ヤケクソになったり、酒飲みすぎたり、食べ過ぎたり、ゲップをするつもりがゲロが出てしまったりしてしまうのがワタシたちの愚かなところなわけです。
そして、かわいいところでもあるわけです。
人生楽しくなったりするわけです。ドキドキしたりしちゃうわけです。

何が言いたいのかわからなくなってきましたね。
ワタシにもわかりません。困りました。

この下はネタバレになってしまうので、これから少林サッカーを見ようと思っている方は飛ばしてください。
→から←まで、反転すると読めます。

あばた顔だろうが、とんでもねー厚化粧だろうが、饅頭屋の店員ムイに「キミはきれいだ」と言い続ける主人公シンの、天然ピュアかげんにまず感動いたしましたです。ていうか、あんたちょっとおかしいから。
そして、そんなシンに恋してしまったのに「好きだけど、キミは友人だ」と言われてしまったムイの厚化粧ぼろぼろになってる涙にもじーん。
そして、そう言われたのにもかかわらず、シンの靴を直し、命を懸けて試合に臨むムイの、クライマックスでの大ボケ加減がたまりませんでしたね。たけし並のベタなボケ。
無償の愛を表現するシーンで、あの大ボケぶり。お見事でございます。


しかし、そもそもこの映画は、ふたりの恋を見守って感動するようなタイプの映画ではございません。
ひたすら、ただひたすら、いかにアホを極めた映画を作るかという点に情熱を注いだ、制作チームに「参りました」と1本取られるための映画でございます。

未見の方、この映画を見れば、「バナナの皮で滑って転ばない極意」を知ることができますですよ。
そもそもバナナの皮で滑る、というラッキーな事態に遭遇することが難しいというウワサもありますが。

ちなみにナナは、自宅キッチンにてバナナの皮で滑って転びました。
そして「聞いて!あたし、バナナの皮で滑って転んじゃった!あれってホントに滑るんだねー」と、とっても嬉しそうでございました。
「本物のアホ」というのは、意外に身近にいるものでございますね。



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