染みゆく潤い葉脈を走るように指先まで充たし全身を感じる言葉ひとしずく君のひとこと花芯に届いて
編まれた記憶を自分の手で解く何も気付かないふりをして気のせいにして笑って両手の中に何もかも知る空をすくっているのにそれさえも知らないふりをして呼吸だけに耳を澄まして言葉もたず時を撫でるその空を泳ぐ僕は金魚