月光に浮かびし 柔和な温もりを
愛し愛されし 愛されし愛し
年月
今宵最期となるならば 月の光ごと抱いてください
愛帯びしふくらみの 形ある今のすべて
そして 祈りまでも覚えず逝かないで
どうか どうか
輪郭を熱を愛を 残してください
躯はこれからも温かいのだから
貴女の乳房を守りたい 涙さえも温めて
脳裏には
湖
沈むことでもなく 浮かぶことでもなく
ただ そこに在って ただ そこに居ることに
安心して 眠りにつき 夢をめぐり朝を導く
君の吐息が遠く近く 僕は君の腕の中
湖の底に眠る夜が綴られる
強く強く抱きしめてください
唇に触れた分だけ夜が熟すように
朝が行く先を別つまで
涙の影に笑顔を見せて
2002年05月14日(火)
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「瞬きのたび止めて」 |
溢れそうなのに 満ちない
私は抱えることができるのだろうか
満ちた潤いに染まっていきたい
私を知る人は
どこですか
意思を失くした涙を探してください
君が居るから 僕が居るんだ
僕が居るから 君が居るんだ
触れることはできないけれど
紡ぐ光を確かめあって 僕らは互いの時の刻みを愛しむ
空の視界を違えても
夢で逢えるよ
2002年05月03日(金)
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「境界線を無くして」 |
僕を感じてください
すべて ひとつなんです
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