氷の世界に闇を持ち 君は今夜も眠る
君に君の温かさを届けるには 僕はどうしたらいい
僕は 僕は 僕は
涙の行方に途方に暮れる
君は知ってるかい 知ってるだろう
花は咲くよ
君の花が咲くんだ
遠い眠りから目覚めたら
そうだ 迷ってもかまわないよ 僕の涙は君の花を待つ目印になる
僕は一瞬を集い
繭の中に身体を丸める
忘れてしまうことも覚えて
還る日が近づいてきたのですね 貴女が居たことは知っていました
言葉亡き知らせに 逝く先への安着を祈っています
君の絵筆が雪を呼び 遠く広がる静寂に溶けていく
春の息が空を駆けはじめ 唇に呼吸を弾み風が乗る
君の描く空に銀色の調べ
今日も明日も柔らかい
僕の輪郭が君のものになった朝
君の声に抱かれて雨音を聞いた
僕は君の熱に触れたいと夢見る
君の僕の指を想いに濡らしつつ
時の砂が転がって積もる
形を成し 知らない間に 形は削られ
姿を変えながら形は続く
気にはとめないけれど
涙が潤うだけ歩いてきた 君の姿を探すために
音に弾み声が風を捕まえる 君の姿を探すために
僕が待っていたのか 君が待っていてくれたのか
そんなこと
もうどうでもいい
通り過ぎる風を見送ろう
きっと君の笑顔が晴れている
何もかも無くなったわけじゃない
ゆっくりと揺られて 何が見えますか
広がる夜の空に 誰を想いますか
背中を押すのは あなた自身です
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