2001年10月29日(月)
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「さぁ」 ― Dear Mari ― |
手をつなごう
君の潤いを もっと感じていたいから
僕の潤いを もっと感じてほしいから
羽毛に包まれるような嬉々と 眩しく柔らかい旅に向けて
その先に 辿り着く処が在ります。
涙声を気付かれないようにと 少し胸が慌てた
でも 声の向こうで きっとそれは気付かれていた
見えない涙に抱擁の空気 涙はそっと優しさに抱かれた
何度も一緒に聴いた曲 あの夜に聴いた曲 あなたが好きだといった曲
音に誘われて 想いの脈動に染まる
あなたに支配されるとき
届くものは何なのか 私は知らない
ただ ここで待っているだけ
月に棲む兎のように
君と出逢った秋の夕陽は遥か。
隣りで眠っていた君を想う。
今日の夕陽は雨で見えない。
夜を怖がる君は
どうしているのでしょうか。
毎朝同じように見かける光景。 何かが欠けると気になって。
ずっと会えなかったね 僕と君の間に残っていたのは 何だったんだろうね
月明かりだけの 線の細い時間に あなたの唇を探しました
気付けば あなたが居る。
それだけでいい。
小さな灯りの前に 夜は音を消して広がる
君の言葉だけが残るように 僕は小さな灯りも消したんだ
君と僕だけの夜。
君が居なかったら 僕は僕の中の愛に 気付かなかったかもしれない。
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