2001年07月30日(月)
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「想い募って溢れゆく」 |
言葉を覚え始めた子どものように。
2001年07月29日(日)
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「わかっているけど」 |
願うし求めてしまう。
待っているから。
想ってやまない。
待ってしまうから。
水。 潤って。 生かされて。
水の中へ還って 目をつぶってごらん。
身体に当たる音の数を消して 少しのあいだ身体あずけて
水。 包んで。 守られて。
思い出してごらん。
抱きしめられることを。 抱きしめることを。
「忘れた」
なんて言葉が出るうちは まだ在ります。
「忘れた」
なんて言葉さえも出なくなるまで どれくらいかかるのでしょう。
そのまま待っていて。 私が走っていくから。
温度が触れるまで 鼓動が伝わるまで
あと少し。
指に触れたら溶けてしまうような 夏夜に涼を連れて細い月が見えた。
今宵なにを想いますか。 次の陽に想い馳せ 夜をめくりましょう。
つかまりそうな大輪の花
夏の夜空に響き咲く
瞬間を刻む色は変化し滲み散る
瞬間の重なり合う今を
それぞれの空に描きながら。
光りを反射する 光りを吸収する
見つめられて 血液をも透かし 光りを撒くかのように
まっすぐだって平気 このままだもの そのままだもの
そこに映る眼差しに 弱きを知る強き意志を
腕を回した背中に。 まぶたを閉じて。
あなたが ここに居る。
魔法で息をかけられた花瓶に 季節はずれのチュウリップ
何もいらなかった ただあったのは同じ感触 誰にもわからない感触
チュウリップが咲く チュウリップの魔法
ただそれだけで。
同じ感触のふたり
白いベットは青い空に眩しく
あなたの頬は冷たく
空に還るあなたの粒子
夏は逝った
ひとすじの灯りを呼んで この森の水を求めて泳ぐ
朝霧を待つ眠る森に
月からホタルが運んできた
灯りを標しに一緒に駆けて 森の霞んだ朝に夢を見よう
オレンジ色の風を感じて。 二人ではしゃいだ。 自転車に二人乗り。
彼女の笑顔と一緒に 音が笑う歌声と。
あの道を通ると オレンジ色の風と笑い声が くすぐったい。
2001年07月12日(木)
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「遮断された光りの先には」 |
眠くて眠くて眠くて眠くて
朝が射しても 昼が通っても 夜はまだなのに 夜が染めても
眠りが夢が 潜在する今を気付けとでも
眠りが解けたら 何かが変わっているとでも
待っているものは何。
まっすぐ 我が身 通して 大なる空へ
そこから何が見えますか。 ゆっくり眺めて見渡して。
我が身 透いて 深呼吸がすべてを 優しく抱いて
まぶしい光りを浴びて高く
あなたの髪に あなたの声に あなたの手に あなたの肌に あなたの心に
春も夏も秋も冬も。 朝も昼も夜も。 晴れて雲って雨降って。
時計の針が毎日を記してく。
動かしてるのは誰。 動いてるのは誰。
私。私。私。
今夜、月を見上げませんか? 私と。ときと心に刻まれて。
話しかけたかったんだけど。
あのまま
あなたの横顔を見ていたかったから。
聴こえたのは空からの音符だけだった。
2001年07月01日(日)
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「もうすこし一緒に」 |
こうしていませんか。 雨の音を見ていましょう。
グラスの氷が溶けるまで。
光りの束 夏が咲くもう少しの間。
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