へい太の日記

2003年04月19日(土) 日記

目が覚める 朝四時
次に目が覚めたのは六時半
急がなくっちゃ
ごはんを食べて集合場所へ
六年生はもういない だって僕が六年生だから
いつものメンバーが集まる
楽しそうに話しながら 学校へ
「何組になるかなあ」「同じクラスになるかなあ」「何先生だろう」
みんなのおしゃべりが聞こえるたびに心臓が小さくなる 声が出なくなる

校門からげた箱までが遠かった
色画用紙に貼られた白い紙が見えた
自分の名前  自分の名前 あった。
あの名前 ありませんように お祈りして 教室へ
5年生の時の先生が教室に来た みんなも席に着く
「ええ 先生 担任?」
そんなわけないに決まってるけど とりあえずみんな口に出す
ええ? それよりも僕の隣の席 あいつじゃないか
ええ? それよりも僕の後ろの席 あいつだよ
イヤな予感的中 とりあえず静かにだまっとく

四年の時の思い出が蘇る 五年の時の思い出が蘇る
いやだいやだいやだ
先生 僕はいじめられています 助けて
でも この日記帳誰にも見せないで

次の日 日記が帰ってきた
先生の赤いペン
あっちこっちに線が引っぱって
ぐるぐる 丸がしてあった
コメントを見てびっくり
先生もいじめられてたんだって
ダンボールの中に閉じこめられて
先生のお墓って書いてあった話や
大きな木の枝を基地にして遊んでたら
いつも一番下の枝しか上がらしてもらえなかった話
ずいぶんといやな思いをしてタイジンキョウフショウにもなったって
僕もタイジンキョウフショウになるのかなって思ったら
先生がいるからだいじょうぶって書いてあった
本当かどうか分からないけど
とりあえず困ったら 助けてもらおう
一年間よろしくお願いします 先生 


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