ぶらい回顧録

2003年11月08日(土) ジニアス

僕はボサノヴァが好きなのか?
違う、僕はジョアンというひとりの圧倒的な天才が好きなんだ。

僕はフランス映画が好きなのか?
違う、僕はゴダールというひとりの圧倒的な天才が好きなんだ。

僕はサーフィン・ミュージックが好きなのか?
違う、僕はブライアンというひとりの圧倒的な天才が好きなんだ。

ジョビンは天才的だ。
ルイ・マルは天才的だ。
ジョンとポールは天才的だ。

天才的であることはできる。天才的になることは、できる、たぶん。

天才的なものに、ことに、ひとに対して、できることは、たくさん、
ある。

天才、は違う。

天才はただ天才であること以外に、ある、ことができない。

僕は、天才の振りまく粉に、ただ塗れる以外に、天才に対し、
することが、ない。

それは、至福か?それは、地獄か?


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