馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年09月06日(火) 優雅なひとときをつんざいて

前回の続きですが、内容や趣はまったく異なります。

クラシックとパズルに遊びつつ、身体はベッドの中で横になっています。
徐々に眠気が増してきて心地良い。
そんなときに突如轟音が鳴り響く。

稲葉家の前の大きな通りで自動車事故発生。
マンションの4階なんですけど、窓から下を見下ろすと歩道に乗り上げた乗用車が1台。
動く気配がないので父親が下へ降りていき、第一通報者になりました。

この通りは事故が非常に多発するところで、3〜4ヶ月に一度は轟音が響く。
だから家族全員、音と同時に素早く居間へ集まってきます。
もう条件反射になっている。
たとえ寝てても起きてくる。

ただ、今回はまったく車が動こうとしないので、稲葉も気になって現場へ下りてみました

   ◆

中古車販売店の事務所の壁が大破してます。
原形を留めないエアコンの室外機や資料棚がガラスの破片にまみれて歩道に散乱してる。
事故車も右前方がグチャグチャ。
大音量で響くカーステレオが妙に怖く聞こえます。
事故車のお尻が隣のマンションのフェンスを崩し、駐車場に停めてあった車はその直撃を受けて見るも無残。

で、事故者に乗ってた人です。
たぶん居眠りでしょう。
ブレーキ音もなく、単身突っ込みました。

警察への通報を終えた父親が呼びかけます。
たまに首が動くから死んではいないようです。
が、それ以上に動くわけでもなく呼びかけに応じるわけでもなく。
意識は朦朧、鼻血がスジを引いて流れています。

   ◆

やがてパトカーが到着。
生まれて初めてパトカーの先導なんてモンをしました。
おーいコッチだコッチ! みたいの。

パトカーにやや遅れて救急車も到着。
さらにはバイクに乗った警官がアッチからとコッチからと、2台続けて登場。
警察官が来るってのはこんなにも頼もしく感じられることなのか、と思い知りました。

事故車に乗ってるのが酔っ払いで自棄を起こして暴れまくる、そんな事態も想像されるわけで(今回は酒の臭いは無かったけど)、彼らがいてくれるってのはやはり心強いものがあります。

事故の瞬間は見ていませんが、駆けつけた直後の現場や運転手の状態なんかを証言し、雨も強くなってきたので引き上げです。
引き上げ直前になって、服を着替えた母も下りてきました。

   ◆

ちょっと興奮を醒ましていたらもう朝の5時になってました。
ほぼ徹夜になっちゃいました。
そのおかげ(?)で知ったんですけど、選挙期間中の早朝ってやたらと政見放送やってるんですね。
NHKも民放も、どのチャンネルでもやっている。
結局、自民党の候補者達の意気込みひと言集みたいのを全部聞いてしまいました。
とても眠いのに。

   ◆

さっき、この通りは事故が非常に多発…って書きましたね。
本当の話で、この文章を打っている今も、窓の下で衝撃音発生。
おいおい、昨日の今日だぜ。
事故を呼ぶ悪霊みたいのでもいるんだろうか。
道幅も広いしカーブでもないのに(だからスピードは出ちゃうんだけど)。

今回は3台による衝突でタクシーが大破。
ワゴンは一見無傷なのに自動車としての機能が失われた模様。
乗用車は昨日の事故車と同じ歩道の上で停車。
3台とも大きな怪我は無いようで、自分達で警察呼んだりしてましたけど。

自宅前の深夜は本当に怖い。
昨日は隣の中古車販売店に突っ込みました。
いつかウチのマンションにもぶつかるんじゃねえかとヒヤヒヤします。

昨日は徹夜してるんだ。
今日はさっさと寝るぞ。
え、もう4時?
これだから事故は…。


 < 過去  もくじ  未来 >


稲葉 馨

My追加