馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年09月05日(月) 優雅なひととき

月が変わって、稲葉の働く劇場の演目も変わりました。
今月は『エリザベート』。
稲葉が入ってから2回目の上演です。

先月までは『モーツァルト!』でした。
主人公はもちろんヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
2ヶ月間の上演、稲葉も1回拝見しました。

というわけで映画『アマデウス』をレンタルしてきました。
ディレクターズカットで3時間の超大作。
高校の頃に授業の中で見たはずだったんですが、記憶が曖昧。
たぶん寝ちまったんじゃないかと思うんですけど。
でも見返してみたら面白いじゃない、これがなかなか。

   ◆

いつもは深夜テレビをBGMにするところ、この日はモーツァルトのCDをかけました。
クラシックは綺麗なコンサートホールで身を正して聴くよりも、自分の部屋で何かをしながら聞いていたいものです。
以前、モーツァルトを流しながら英語の勉強をしたらとても捗ったのが強く印象に残っています。

今日は数字のパズル雑誌を開きます。
左脳で問題を解いて、右脳でクラシックと戯れる。
1日仕事頑張って、猛烈な雨の中を帰宅した疲れが癒されていく実感。
落ち着くなあ。
お茶も入れればもう最高。

   ◆

ひとしきり問題を解き進めて、キリの良い所で寝ましょうか。
ラジカセを片付けて何気なくテレビをつける。
したらNHKで『世界の名曲選』だかの、雄大な自然や由緒ある建築物を背景にクラシックだったりピアノ曲だったりを流す番組がやってる。
これがなんとモーツァルト特集。
まあ素敵。

ってんで、一旦閉じたパズル本を再び開いて、枕元の灯りを点けてベッドの中でロスタイム延長戦。
そのぶん睡眠時間は短くなるけど、こんな素晴らしい時間を逃す法はありません。
指揮者になった心持ちで鉛筆を小さく振りながら、マス目に数字を一つ一つ埋めていく。

やっぱりクラシックは、狭い自分の部屋で何かをしながら聞くのが一番良い。
ささやかながら、でもとても優雅で贅沢な深夜でした。

さて、そんな深夜が突如として起こる轟音によって急展開するんですが、その続きは次回で。


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稲葉 馨

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