馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年08月31日(水) 大暴れする女

夏休みも終わりですねえ。
とっくに学生じゃなくなってるのに、8月の終わるのは寂しいモンですね。
さて。

   ◆

はじめはちょっとした口論だった。
最後に残った砂肝一切れを男のほうが喰ってしまったのだ。
楽しみに取っておいた女としては、軽く文句の1つも言っておきたい。
ここで男が言葉だけでも「ゴメン」とすりゃ良かったのだが、どうにもはっきりしない。
そのうちに女は、男の携帯に知らない女の着信があることなんかを思い出し、酒の力もあって徐々に言葉に熱が入る。
止めに入ったウェイターを殴ってしまったのが引き金となった。
女は店内で大暴れ。
殴れる或いは壊せるものをすべて壊して店を出るが、怒りは収まるどころか高まるばかり。
女は商店街を荒らしまわり、次いでオフィス街へ乱入。
警察や軍が出動する……。

以上が「カトリーナ猛威、被害100人超す」の見出しを見て稲葉が思い浮かべた光景です。

   ◆

もうすっかり有名な話ですけど、アメリカでは台風に女性の名前をつけるんですね。
今回の「カトリーナ」による被害は凄いもので、8割が水没してしまった町もあるとか。
そんな町に住んでたカトリーナさん、まあ確実にいるでしょうけど、肩身が狭かったりしないんでしょうか。

日本は番号制ですね。
生まれた順に1号、2号…。
やっぱりこれは味気無い。
でもだからって女性の名前というのもピンと来ない。
「エリカのおかげで我が家はメチャメチャだ!」
台風ではない、もっと違う趣のドラマが思い浮かびますね。

   ◆

武将の名前をつけるなんてどうかな。
キヨモリ・ヨシツネ・シンゲン・ノブナガ・マサムネ……

もうね、発生した、なんて言わない。
「南太平洋上にてミツヒデが兵を挙げました」て言う。
「950の手勢を率いて北東へ進軍中! 勢力にかげりなし」数値はもちろんヘクトパスカルを意味します。

「ヒデヨシ」が半島を襲っちゃったりしたら、ちょっと面倒になりそうですね。

怪獣案も捨てがたい。
ゴジラ・ラドン・ガメラ・レッドキング…

「キングギドラが東京に来襲!」てなると警察や消防を飛び越えて自衛隊が出動しちゃいそうですけど。

まあこんなのんきに書いてますけど。
よく晴れた東京にいるから書けるんでしょうか。
カトリーナの直撃を受けた町や、日本だったら沖縄とか石垣島とか。
そういう所になっちゃうと名前なんかどうでも良いんでしょうね。
「12号」だろうが「ヘレン」だろうが、「ヨシミツ」「バルタン」知ったこっちゃ無い。
とにかく現実としてあるこの風なんだよ、って感じでしょうか。

そういうところの皆さん、頑張ってください。
台風シーズンはもう少し続きます。


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稲葉 馨

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