馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年08月27日(土) 荒っぽい快感

バイトの先輩が「熱い!」と興奮しながら薦めてくれたので『パーフェクトストーム』を借りて観ました。

いや確かに熱かった。
海の男達の荒っぽさカッコ良さがいっぱいの映画。
最終的には大波に飲み込まれてしまうんだけど、負けっぷりも天晴れといった感じ。
やりきったよ、彼らは。

   ◆

獲物であるカジキにね、氷を詰めるシーンがあります。

カジキをどんどん捕まえて、テンションの上がる海の荒くれ野郎ども。
さっきまで喧嘩していたくせに、いまはお互いの肩を叩き合って笑ってる。
カジキのはらわたを引きずり出して船底の保冷庫へ。
口や腹にガンガン氷を詰め込んでいく。

良いなあ、と思うのです。
ただ、このシーンに限っては漁師達がではなく、カジキが良いなあと思うのです。
このシーンのカジキになりたいなあ、と思うのです。

腹を開いて氷を詰め込んでいくんですよ。
今の時期これをやられたら、最高に気持ち良いだろうなあ。
クーラーなんかメじゃないぜ。

   ◆

お腹に氷を詰め込むのもそう。

あとは脳みそを取り出して氷水に浸してみたい。
暑さでふやけた思考力も一気に目覚めるでしょう。
夏休みの宿題もはかどると思う。
宿題がある歳じゃないけど。

以下は夏に限りませんけど、コンタクトで目が痒いとき、眼球をはずしてジャブジャブ水洗いをしたい。
見たことも無いほどに綺麗な世界が目の前に広がるはず。

腰痛の気のある稲葉は右の太ももに違和感を覚えます。
いつも右足を根っこから、ハイレグのラインに沿って深く引き抜いてやりたいと思うのです。
足首を持ってぶんぶん振り回すの。
絶対に気持ち良いはずなんだ。
で、その足を地面に置いて全体重をかけて揉むの。

   ◆

そんな風に乱暴に身体をいたわってみたい。
もちろん実行は出来ないけど(だって死んじゃう)、想像するだけでも快感。

まだしばらく、暑い日は続くようです。


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稲葉 馨

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