馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年08月19日(金) マイクを持ったセミの声

後輩から「久しぶりにサーティーワン食べましたー」メールがきました。
アイスクリームの写真が添付されて。

丸っこいアイスが暑さで溶けかかってて可愛い。
背景はお洒落なヨーロッパ風。
本当は池袋なんですけど。

夏っぽくて気持ち良いので、待ち受け画面にしました。

   ◆

職場の目の前は皇居。
お昼を食べに皇居に面した通りへ出ます。

陽射しが強い。
太陽がいっぱい。
皇居だから陽を遮ってくれる物がなんにも無い。
全身で受け止めるしかない。
うあー。

お堀のお水も真緑で、どうも冷たそうには見えない。
そのお堀の向こうの緑の中から聞こえてくるミンミンゼミの声。

なんかね、多い。
いっぱい鳴いてるの。
ミンミンゼミとアブラゼミのブレンド。
相当な数だぜ、ありゃ。
鳴いてるのはオスだけだから、単純に聞こえる声の倍はいるんですよね。
あの緑の中に。
セミ島だ。

でも彼らも来週か再来週、遅くても来月頭にはみーんな死んじゃうんだね。
この暑い中、彼らなりの一生懸命。

   ◆

さて、真夏の解散・総選挙って珍しいんだそうですね。
街頭演説をする先生方からしたら、確かに夏は避けたいわなあ。

でもね、セミさんは1〜2週間、クソ暑い中を一生懸命に鳴いている。
だから先生方にも「夏はイヤだ」なんてぼやいてないで、駅前で大通りで、汗にまみれて一生懸命に鳴いてほしい。

セミさんは自分の遺伝子を未来へ繋げるために数週間を全力で鳴いている。
先生方は、さあ何のために数週間を全力で鳴くのかな。
セミさんの声はウソ偽りがまったく無い真実の叫び。
先生方の声は、さあどうかな。

セミの声も先生の演説も、確かにちょっとうるさいかもしれません。
けどほんの暫くのことだし、なにより彼らは必死なんだから、文句言っちゃ悪いですね。

セミさん、がんばれ。
先生方も、がんばれ。


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稲葉 馨

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