JR福知山線の列車事故ですが、とうとう死者が100人を超えました。 事故のあった日はお休みでしたので、一日中ニュースを見ていました。
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ところで、稲葉はいつも電車では真ん中あたりの車両に乗っています。 改札の位置や、乗り換えに便利だからという、ありきたりな理由で。 危険度が低いから、なんて理由はかけらもありません。
だから比較ができないんですが、あの事故以降、先頭車両に乗る人ってのはやっぱり減ったんでしょうか。
橋から落ちるとか山崩れに遭うとかなら別ですが、脱線・衝突といった類の事故であるなら前方の方が危ないのは確かですね。 もちろん普段はまったく考えないことです。 習慣・すいてるから・乗り継ぎに便利だから・前方の景色を見たいから……など、何気なく先頭車両に乗ってる人も多いわけです。 そこに「だが危ない」が加わる。
完全につぶれた車両の映像は毎日電車に乗っている者にとって非常にインパクトのあるものでした (1両目はマンションに突っ込んでしまったために見にくく、実際にインパクトを最も与えたのはマンションに巻きついた2両目でした)。 そんなわけで、事故後も前方の車両に乗る人はいるものの、やっぱり一抹の不安を抱く人は少なからずいると思います。
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ここで稲葉が気になったのはホームの売店。 キヨスク。 新聞が売られていて、店頭には注目記事の見出しだけが大きく張り出されています。 「ゴジラ大爆発」とか「竹中大臣火だるま」とか。
そこに 「1・2両目の惨状見えた」 ってのがあったんですよ。
これ、ねえ。 これから電車に乗る人たちが見るんです。 ホームの中央付近のキヨスクならまだ良いんですけれどね。 たまにホームの端にキヨスクがあることもあるでしょう。 ホームの端……つまり1・2両目に乗る人たちの目に入る。 いたずらに不安を掻き立てたりしませんかねえ。
もちろん「習慣」ってのは物凄く強いモノで、毎日その電車を使っている人のほとんどは、そんな記事なんて気にもかけずにいつもの車両に乗り込むわけです。 その新聞を買って、デカイ見出しを広げたまま寝ちゃったりもするわけです。
だからそんなに気にすることは無いんですけど、それでももう少し気を使ってもらっても良かったかなーとは思います。
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そういえば。 稲葉は西武池袋線で池袋に行くときだけは先頭車両に乗り込むことに気付きました。 やっぱり乗り継ぎの都合で。 事故が起こってからは乗る機会がありませんでした。 今度乗るとき、寝ないでちょっと周りを見てみようかしら。
たぶん、いつもとほとんど変わらないんでしょうけどね。
ともかく、あのような事故はもう起こってほしくないのであります。
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