母方の祖母の1周忌法要でした。 とても気持ちの良いお天気。
喪服着た一族が揃います。 「もう1年経つんですねえ」 「本当に早いもので」 みたいな会話。
稲葉はあまり時間は感じていませんでした。 早いとも思わず。 かといって長いとも思わず。 1年か、まあ、こんなもんだろ、みたいな。
お寺での焼香。 場所を変えて会食。 そして解散。
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今は長男(稲葉の伯父ですね)が住む、祖母の家へ。 仏壇に線香を添えます。
その家の近くに、昨年葬儀を行った会場があります。 車で通る際にちょっと見ました。 今日も式が1つ入っているようです。
1年前、事務的になりきれず、親族の誰よりも泣いていた新人さんがいました。 彼は今も元気に働いているかしら。
その近くに喫茶店がありました。 幼い頃からずっとあったお店。 祖母の家に行くたびに前を通って、なんとなく見ていた喫茶店。 一度も入ったことはないけれど。 でも景色としてはとても大切だったお店。
その喫茶店がつぶれていました。 看板もメニューも取り外されて、ドアの向こうはがらんどう。 窓ガラスには埃がこびり付いています。
白い看板が消えたお店を見て初めて、1年という時間を感じました。 祖母が亡くなって1年。 やっぱり、時間はそれなりに流れていたんですね。
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