馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年10月08日(金) ○→美白  ×→美は苦

2004年10月7日(木)付の産経新聞に 「西郷どん」は「最後うどん」 なる珍妙な見出しがありました。

日本漢字能力検定協会(いわゆる漢検ですね)が主催する「漢検“変漢ミス”コンテスト」の記事。
パソコンやワープロの変換ミスのユニークさを競うもので、このたび第1回目の月間賞が発表されました。

最も得票数の多かったものが
 ○→「誰か、ビデオとってるやついないか?」
 ×→「誰か、美で劣ってるやついないか?」

次点が
 ○→「正解はお金です」
 ×→「政界はお金です」
だそうです。

こんな風に、ただミスが面白いだけでなく、安直ですけれども風刺も効いてるあたりが一味あって良いです。

いくつか紹介されていた中で稲葉が気に入ったものを挙げますと
 ○→「模様替え日」
 ×→「模様が海老」
   ビジュアル的な面白さはぴか一。
 
 ○→「申し合わせ事項」
 ×→「もう幸せ事項」
   良いじゃないですか。新婚さんですかね。

 ○→「渡しといてください」
 ×→「私と居てください」
   事務的な依頼が情味溢れるお願いに昇華されている傑作。

産経新聞からは離れますが、街角で無料配布されている『R25』という小冊子からは
 ○→「うちの先生、小山田っていうの」
 ×→「うちの先生、女形だっていうの」
   稲葉が大学で日舞を教わっていた先生は下の方が正解だったなあ。

硬いイメージのある漢検ですが、こういう企画も立てるんですね。
「パソコンやワープロの普及が進む中、しばしばみられる変換ミスを逆手に取り、正しい漢字使用の重要性を再認識してもらうことが目的」だそうです。
この本来の目的に対してどれだけ効果があるかは、正直、微妙だと思いますが、面白いものは面白い。

稲葉も過去に
 ○→「縮こまっちゃう」
 ×→「知事困っちゃう」
という失敗例がありますが、これは
「ちぢこまる」→「縮こまる」
「ちじこまる」→「知事困る」
というところに起因する、つまり「変換ミス」ではなく「入力ミス」なんですね。
惜しい。

来年5月まで毎月コンテストを実施し、最後に年間変漢賞を決めるそうです。
ちょっと注目しても良いかもです。


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稲葉 馨

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