馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年08月30日(月) お隣さんこんにちは

アテネオリンピック閉幕。
室伏選手が繰上げ金メダルで、東京大会に並んで最多の金メダル。
誇らしきかな日章旗。

この2週間、稲葉は典型的なオリンピック寝不足でありました。
文章を書くのだったり、映像編集だったりが溜まっていて、深夜にサクサクと片付けていたんです。
普段はテレビを消して落ち着いた感じの曲を流すところですが、まあせっかくやってるんだから…とオリンピック中継を流す。

まだこの段階ではオリンピックはメインではなく、BGMの域を出ていません。

日本人選手が出るときくらいですね、作業の手を止めてテレビに目を置くのは。
そんなわけで、特に競泳なんかはたぶんメダル取った瞬間を全部見てると思う。
女子マラソンは後ろから迫るケニアの選手(でしたっけ? ヌデレバさん)が怖くてなかなか作業に戻れませんでした。

   ◆

BGMでしかなかったオリンピックが、徐々にメインになっていきました。
なんでかって言ったら面白かったから…に尽きるでしょうね。
日本人がメダルをザクザク取ってくれて、非常に盛り上げてくれました。

気が付けば、日本人が出てなくてもテレビを見るようになってる。
外国人同士の闘いをなんとなくでも見てる。
そうなっちゃうと惰性で夜っぴて見続けてしまうんですね。

「飛び込み」とか「体操」とか「レスリング」とか「棒高跳び」とか普段見たことなくてちっとも分からない競技でも、なんとなく、見てる。
なんとなく興味を持ってみている自分に気付く瞬間、これが面白いのです。
大袈裟に言えば「扉を開けて新しい世界を発見した嬉しさ」。
本当に大袈裟ですけれどね。

少し見慣れてくると、ルールをよく知らないながらも「今のは見事だなあ」とか「ちょっと甘いな」とか、間違っているかもしれないけど思ってくる。

今まで知らなかった世界に面白さを見出す瞬間。
それを分かりやすく体感させてくれるのもオリンピックの役目なのかも。
寝不足のうえの連勤は辛いものがあるけど、それはそれで意義があったと思う。

   ◆

新しい世界に首を突っ込む。
言うのは簡単なんですけど、これってけっこうエネルギーが要るんです。
好奇心も必要なのは当然ですね。

今回のオリンピックのケース、これは「受動的」ですね。
だからそんなに大変じゃない。
これを「能動的」にやれる人ってのは、やっぱり大したものであります。
いろんなものに首突っ込んで、ダメだったら引っ込めたりして、そんなことを重ねて重ねてもっと素敵な大人になりたいっすね。


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稲葉 馨

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