馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年08月19日(木) 自由に金メダル

北島康介、平泳ぎでも金メダル。
西日暮里に北島選手の実家のお肉屋さんがあります。
劇団の稽古を荒川区でやっていた時は毎回その店の前を歩いたいました。
写真やら張り紙やらで非常に盛り上がってました。
金メダルおめでとう。

今回のオリンピックの水泳競技は「空の下」で行われる、というのが大きな要素として取り上げられていました。
太陽の光が選手につよく影響するんだそうです。
シンクロなんかだと、上方に目標とするものが無くなって非常に困るそうで。

しかしまあ、選手たちには苦労の多いことなんでしょうけれど、見ている分には、空の下というのはやはり気持ちが良いものです。
引きの画なんかで見える、白い雲のかかった青空なんかは風情が漂います。

やはり泳ぐのは太陽の下が良いです。

   ◆

さて水泳には「自由形」って競技があります。
しかしね、全ての選手がクロールをもってこれに臨むんですね。
もちろんクロールが他の泳法と比べて効率が良いからで、本気で勝を狙う以上はクロールで行くのが常識。

だけどわざわざ「自由」って言ってくれてるんだから、選手たちもそれぞれ思い思いの泳ぎを見せてもらいたいものだと思います。
クロールを平泳ぎで悠々と追い抜いたりなんかしたら、これはメチャメチャカッコ良い。
背泳ぎで泳ぐ選手を、乱暴なバタフライでひっくり返せたら一本勝ち。

また、せっかくの自由形ですから、そこでしか見られないような泳ぎも見せてほしいですね。
浮いてこないで水底を這うようにすすむとか、レーンを仕切っている浮きにしがみ付いてそれをつたって進むとか。
スタートと同時にコースに長いゴザを投げ敷いて、その上を全力疾走するとか。
カヌーなんか持ち出されると面白いですね。

選手自らが必死に調教したイルカに乗ってコースを駆ける。
自分のトレーニングなんかより、イルカのコンディションに気を使って大変そうですけど。

コースの真ん中に達した時点でシンクロ始めちゃうのもアリ。
くるくると技を決めて、あまりに見事だったら優勝。

とにかく、「自由形」が「クロール」とほぼイコールな現状は物足りない。
平泳ぎで10秒、バタフライなら5秒早くスタートできるくらいのことをしてでも、コースごとのいろんな泳ぎを見てみたいのです。

   ◆

ところで平泳ぎのスロー映像。
あれを見て海を行くモスラ(幼虫)を思い浮かべてしまうのは稲葉だけではありませんよね。


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稲葉 馨

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