馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年08月15日(日) 開会式でも金メダル

いきなり涼しい終戦記念日。
夏の中休みですかね。

   ◆

オリンピックに高校野球。
元気で賑やかで良いですね。
はやくも柔道で金メダル2つ。
景気が良いなあ。

開会式では日本選手団の衣装がダサくてちょっとがっかりでした。
有名なデザイナーさんが担当したそうですけれど、稲葉はがっかりでした。
旅慣れない人たちがツアーで大はしゃぎしてる時の着こなし、といった風情。
深夜まで起きていたのに。

どうせダサいなら大名行列で入場する、とかそういうぶっ飛んだ系のダサさの方が芸があって良いと思う。
あと各種目のユニフォームで入場するとかね。
既に柔道着を着てて、戦う姿勢を強くアピールするの。

   ◆

しかしこの選手入場は、まだまだ知らない国がいっぱいあることをあらためて教えてくれますね。
アフリカや島国なんかだと、数人しか選手がいなかったりね。
前後を何百人といった大軍勢に囲まれつつ、しかし胸を張って旗を掲げて堂々と歩くのを観ると、思わず声援を送りたくなりますね。
多勢に無勢とは卑怯なっ! みたいな。
まあ我が日本は圧倒的に大軍勢、の側になるわけですけれど。

入場している時は堂々としていて良いですけれど、その前、セレモニー中に待機している時なんかは肩身狭いんでしょうね。
「……あれ、俺だけ弁当もらってないなあ…。役員サンに言いたいけどドイツ選手団の対応でテンヤワンヤしてるしなあ…。それ以前に『お弁当』って何ていったら伝わるんだろう…」
頑張れ!

しかしたった1人の選手となると、その選手が敗退してしまえばその国にとってのオリンピックは終わってしまうわけで。
いや、ほんと頑張って欲しい。

   ◆

そんなわけで「開会式入場」も種目の1つにしたらどうでしょう。
どれだけ堂々としているか。
アピールが強いか。
衣装などの演出が冴えているか、で審査するの。
種目を超えて各国の選手団総当たり。

仮にこれをやったとして、選手3人の国とかが優勝すれば良いんですけれど、アメリカなんかに優勝されちゃったら大変。
金メダルの大量発注。
価値が下がっちゃいますね。
ロッカールームにたくさんの置き忘れ。
選手間でも「アイツが俺の金メダルを間違って持ってった」といった類の喧嘩が絶えない。

さらに「俺たちはこんな所でも強いんだぞ!」と大人気ないやる気を出しちゃったフランス・ドイツあたりに2位・3位を取られた日にゃあ…。
明日の試合そっちのけで大会役員はメダルの確保に四苦八苦。
1個足りない! とかでモメたりする。

「出ました、フランス選手団の得意技『怒れるセーヌ川』! 今年もキメテきましたねえ」
「アンティグアバーブーダ選手団にはどう頑張っても真似できませんね」

全選手参加種目「入場」
だめ?


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稲葉 馨

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