報道系の番組でありがちなパターン。 官僚の仕事はいい加減でイカン! ってやつ。 確かに困った仕事ぶりの官僚さんもいるんでしょうけど。 しかしまあ、困ったことではありながら、ステレオタイプな特集。
今回見たのはちょっと目新しい官僚批判。 趣旨は「道路公団の会議は飲み屋さんで行われているゾ。これで良いんでしょうか国民の皆さん!」で、これ自体は新しくもなんともない。 目新しかったのは「飲み屋会議を科学的・医療的に検証する」という企画。
領収書から飲まれたお酒の量を割り出し、それだけの酒を飲みながらはたして「会議」が成立するのかどうか、を検証する。 そこで集められたのが酒に強いというスタッフ4人だったか6人だったか。 会議室で「実験」の名のもとに酒をガンガン飲みだしました。 血中アルコール濃度を測りながら、という「医療的側面」を覗かせながらも、しかし酒はガンガン飲む。 楽しそうに飲む。
やっぱりどうしても、スタッフが酒飲みたかったんじゃねえのか? という疑問を抑えきれないわけです。 企画の段階は真面目でも、じゃあ誰が飲むかとなった時、「俺が俺が」って感じだったんじゃないかしら。 なぁんか腑に落ちないなあ。
で、導き出された結論が「酒を飲みながらでは会議にならない」でした。 ああ、そうでしょうねえ、やっぱり。 でも、んなこたぁ医者や機械なんか持ってきてわざわざ実験しなくても分かりますわなあ。
結局もっともらしいこと言っちゃってる分、番組スタッフは道路公団よりタチ悪いかも、と思いました。 うーむ面白かった。
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