馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年05月25日(火) 50円のぜいたく

電車で隣に座った女子高生がお菓子をポリポリ始めました。
ベビースターラーメンのコンソメ味をポリポリ始めました。

電車内でお菓子なんて、厳しく見ればお行儀が悪いことかもしれませんが、どこか遠慮している感もあって許せてしまいます。
友達と賑やかに喰い散らかすではなく、1人で静かにつまんでいる状況というか画。
なんとなく許せます。

香ばしさが稲葉の鼻をくすぐって、空腹を誘います。
あぁ腹減った。
早く家に着かねーかなー。

   ◆

たしかに電車の中で食べるお菓子というのは美味い。
学校や仕事を終えて、家に帰るだけという時の電車内というのはとても落ち着けます。
そんな車内で軽い空腹を覚えたとき、カバンの中にお菓子が入ってたりするとたまらなく嬉しかったりします。
家なんかで食べるおやつとは違った何かがあります。

でかいポテトチップスの袋をガサガサさせるのは違います。
ちっちゃい袋をカサカサさせる程度で。
指でつまんで一口で食べきれる大きさで。
そんなお菓子を、周り、特に隣にちょっと気を使いながら食べる。
一気にかっ込むのではなく、時間をかけてちまちまとやる。
品川あたりで人がたくさん乗ってくるだろうから、それまでに食べきれればよいのです。

数十円のベビースターラーメンであっても、とても贅沢な時間になります。

あぁ、お腹が空いた。
一口で良いから、くれないかなあ。


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稲葉 馨

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