ほぼ毎日、健気に働いています。 どーせならバイト掛け持ちして収入を増やしたい。 ただし、劇団の稽古なんかも考えると、掛け持ちは現実的じゃない。 深夜、という道もありますが、夜勤てのは犠牲が大きいことは経験済み。
てことで、在宅の仕事を見つけて応募しました。 小学生の小論文の添削。 単に○×付けるだけじゃなくて具体的なアドバイスなんかもしてあげる。 ふむ、面白そう。 履歴書は特に字を丁寧に書きました。
後日電話がありました。 採用の通知は手紙で来るはずだったのに電話がありました。
今回、小論文の添削の方は残念ながら…という内容でした。 ありゃりゃ。 ただ、別のお誘いを受けました。
稲葉様には添削ではなく塾の教室で子供たちに直接授業をして欲しい、といわれました。 どうやら稲葉が中学受験をしていることに目を付けたようです。 話を聞く限りかなり熱心に誘ってくれています。
この電話を受けたのが外を歩いている時でした。 急いでいて、じっくり考えられる状況じゃなかったんですね。
他の仕事もあるし在宅じゃないと辛い旨を伝えて辞退申し上げました。
◆
じっくり考えても結論は変わらないと思うのです。 今の生活だと在宅の仕事でないと本当に厳しい。 まして授業を持つってのは子供たちに対して責任を持つことで「芝居の本番が近いので暫く休ませてくれ」なんて絶対に言えないでしょうし。 だから、辞退したことは正しい。
正しいはずなのに、なぁんか悔しいんですね。 先生ってのはぜひとも一度はやってみたい仕事であります。 なりたい職業の第一は「役者」なわけですが「先生」は常にこれを追っています。 そんな仕事をアチラさんの方から誘ってくれている。 そうそう無いぜ、こんなの。
その場で断ってしまったことが悔やまれます。 どうせなら熟考して葛藤の末に断りたかった。
実際、先生って大変な仕事なんですね。 先生やってる(やってた)知人が何人かいますが、彼らの話聞いててつくづくそう思います。 尊敬してます、先生してる人。
|