最近はほとんどの駅に自動改札機が設置されてますね。 以前の、ボックスの中に駅員さんが立ってる形も好きでしたけどね。 鋏で切符をパチンパチン。 お客さんとお客さんの合い間、切符が出されていない時もリズム良くパチパチしてました。 あれは職人芸だと思います。 今は地方の駅まで遠出しないと見られないのが残念であります。
で、自動改札です。 期限も区間も大丈夫なはずの定期券なのに「閉まっちゃったらどうしよう」と少しびくびくします。 ラッシュで混んでいる時に改札閉めちゃった場合の気まずさは耐えられません。 端っこから順番に改札機を使えなくしていくおばちゃんがたまにいますがね。
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ところで、あの改札機に切符を裏向きで入れたことありますか。 切符でも定期券でも良いんですが、黒い面を上向きにして入れるの。 するとどうなるか。 なんと表が上向いて出てくるんですね。 私鉄各線の改札機は確認してませんが、JRの改札機では必ずそうなります。 これって、ちょっとすごい。
裏向きで入れた切符が表を向いて出てくるってことは、あの機械の中で切符をひっくり返す作業が行われているってことですね。 でもさ、自動改札なんて一瞬ですよ。 あの一瞬で切符をひっくり返してるんですね。
しかも全部が全部ひっくり返るわけじゃないんですね。 表向きで入れたものはちゃんと表のまま出てきます。 表か裏かを判別し、裏だった場合のみひっくり返すのです。 切符の情報を読み取る必要上そうなってるんでしょう。 でもひっくり返す方法が分からない。
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あの機械の中はどうなってるんでしょう。 高速回転するローラーで切符を飲み込んでいると思われます。 でも上下をローラーで抑えたままだと裏返す作業ができません。 コースをねじれば可能ですが、そうすっと表向きのもひっくり返っちゃう。
切符を飲み込む・吐き出す部分はローラーで挟む。 で、中央部には定期券をひっくり返せるだけの空間があるんでしょうね。
がっちり押さえられて飲み込まれた切符は機械の中でいったん解放されます。 そこで表か裏か・有効か無効かを判別し、またローラーで押さえて吐き出す。 この間わずかに0.3秒。 さりげなく凄いことしてると思うんですが。
切符がひっくり返る秘密には「磁石」が絡んでると推理した知人がいます。 確かに推理としては有力です。 でもさ、磁石だとそこで切符が引っ付いて流れが止まるような気がするんです。 それにあの瞬間では確実性の点でも疑問が残ります。 かなりの確立でひっくり返りきらないまま出てきそうだけどな。 1秒くらい要するんなら分かるんですけど。
でも磁石以上に説得力ある推理ができない。 稲葉の頭ではできない。 このへんの仕組みを知ってる方、ぜひ一報くださいませ。
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