馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年08月12日(月) 稲葉、投函す

夏休み、空いている時間を見つけては手紙を書いています。
いろんな人に書いています。

ご無沙汰しているあの人に。
落ち込んでいたあの人に。
頑張っているあの人に。
…………。

手紙を書くのは大好きです。
電話やメールよりずっと好き。
メールはお手軽なのがとっても素敵だけれど、ディスプレイ上の文字はやっぱり冷たいものがありますね。
それに送り先が携帯だと字数制限もあるし…。

お手紙はあたたかいです。
一字一句同じ文章でも、メールよりはるかに本音に近いです。

ただ、お手紙はエネルギーを要します。
書く以上、手を抜くのはイヤ。
心を込めて丁寧に丁寧に書いていきます。
ちゃんとやろうと思ったら、けっこうな精神力が必要になります。
でも苦にはなりません。
お手紙の内容は、そこまでしてでも伝えたいことだから。

あと文字にもテンションがあります。
稲葉はちゃんと書くときには字が綺麗です。
でもね、なぜかどうしても字の形が気に入らない日ってあるんですよね。
エチュードやっててもなんか冴えない日があるように。
便箋を変えたり、鉛筆も変えたり。
姿勢を変えたり、部屋を変えたり。
曲を変えたり、語調を変えたり…といろいろ試しては見ますが、ダメな日はやっぱりダメ。
そんなときは一旦筆を置いてリフレッシュ。
手紙のことを忘れた頃にまた机に座ります。

相手に読んでもらうものだから、字はやっぱり綺麗な方がいい。

今回のお手紙群の相手はみんな女性です。
手紙のやり取りは圧倒的に女性とが多いです。
稲葉が感じた統計ですが、男性より女性のほうが丁寧なお返事をいただけることが多い気がします。
ここ数年で男性宛に書いたのはamp殿くらいじゃないかしら。

ああ、企画へのお誘いのお手紙は別ね。
今日の日記に出てくる「手紙」はあくまで手書きによるもの。
複数人ではなく、たった1人の人に対してのもの。

お手紙の最大の魅力はなんでしょう。
それはね、相手の人を本気で考えられることじゃないかな。
書きながら、相手がそれを読んでいる姿を思い浮かべます。
相手のリアクションを思い浮かべます。

そうしていると、なぜか無性にその人に会いたくなります。
これはメールじゃ決して味わえない感覚。

今回、あるいは今後、もし稲葉からお手紙がきたら、それはあなたに会いたいということ。
お手紙の中で言いたいことは言っているはずだけど、同じことを、もしくはもっと多くのことを直接顔を見て言いたいということ。
一緒にご飯を食べたいということ。

触れ合える人間関係って素敵。


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稲葉 馨

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