馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年07月30日(火) 稲葉のべディック映画尽くしの1日

小松殿のビギナーズ撮影現場にお邪魔してきました。
ハワイアンプーさんなんかもいたりしてとても和やかな現場でした。
にしてもあのプーさんはほとんど高木ブーですね。

手伝うわけでもアドバイスするわけでもなく、ただいただけ。
いちおうエキストラだったんですけど、押してしまって出番のシーンまで行きませんでした。
結果的にキャッキャしてただけ。

小松監督と海里殿から手際悪くてごめんなさい・待たせてしまってごめんなさいメールいただきました。
全然気にしてませんよ。
そりゃ手際が悪いのは仕方がないです。
だってビギナーズだもん。
ベテランぽくさっさか作業進められてたらそれこそ変です。
ねえ。

今の段階は手際を追求するより、現場の雰囲気を作ることが重要な気がします。
技術や経験がなくても、楽しくとっていればなんとなく画面から滲んで感じられるもの。
これほんとよ。

また呼んでね。

   ◆

で夕方からは上映会でした。
稲葉には始めてのトリウッド。
にしても仕込み・バラシが無いってのはいいですねえ。

『cos』に関してですが、思ったよりちゃんと形になっていました。
いやね、台詞がね全然かみ合っていないんじゃないかなーってね。
でもやっぱりかけ合ってやりたかったというのが本音です。
したらイナーヴァはまったく違うものになってるよ。
個人的にね…微妙なの…あの声……凪監督はあれがいいって言ってますけどね。

静止画に関しては気になりだしたら負けって感じですが、にしても稲葉は十分すごいと思いました。
企画の勝利ってとこですね。
リックノビョン殿が自画自賛してますけど、音楽も良かったですね。

『トリカゴ』はね、いちばん最初のカットがみさ殿のビギナーズの画とそっくりでびっくりさ。
1年生やひょっとしたら狐憑き監督自身も知らないであろうべディックの過去の作品の雰囲気がいろいろ盛り込まれてて懐かしい感じがしました。
凄く勿体無かったのはね、稲葉、一番後ろに座っていたのですよ。
したら字幕がね、全然ね、見えなかったの。
今度ちゃんと見せてください。

『駆仁王之拳』好きだなあ。
Taxi監督が以前と比べて毒が抜けてきたと嘆いてました。
確かに彼のビギナーズやそれ以前の作品と比べると丸くなっているかもしれませんね。
でもこっちが彼のテンポに慣れてきたっていうのもあるかも知れません。
何にしても自分のスタイルが確立されているっていうのは素晴らしいと思います。

以前Taxi殿より出演のお願いをされたことがあります。
結果的に出演はしませんでしたけど、出てたらどんな役やってたんだろう。

『てんとう虫の夜』、実はいちばん楽しみにしていました。
コムギコ監督はちゃんと反省ができる監督だと思います。
確実に前の作品よりクオリティを上げてきてますね。
見終わった後、次が楽しみになる監督さんです。

コムギコ作品の好きなところはお客さんに対してしても優しいこと。
置いてけぼりにされないんですよ。
削るべき贅肉がまだ残っている感じはしますが、この優しさは絶対削ってほしくないなあ。

本人も自分の日記に書いていますけど、脚本と撮影と演出を分けたのは正解ですね。
全部できちゃう器用な人は全部やればいいんでしょうけどね。
ひとつに全力を注ぐことだって大変なんですね。
脚本や撮影も兼ねてた過去のコムギコ作品よりも結果的にいちばん言いたいことが伝わりました。

稲葉もね、おんなじ。
のんびりの企画を立てる段階から言ってたことですが、演出しながらの役者なんて絶対やりたくなかったです。

   ◆

第1部上映後、源斗殿らとスパゲティ。
喰ったらトリウッドに戻って海里殿に「精一杯にのんびりと・サウンドトラック」をあげる。
大戸屋で打ち上げ(?)。
金が無くて不覚にも主役である監督(コムギコ殿)にお金を借りることに。
んああ。


 < 過去  もくじ  未来 >


稲葉 馨

My追加