馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年04月25日(木) 稲葉の稽古場日報・準備編〜胎動ワークショップ

第1回目ワークショップ。
前半/発声1式・早口
後半/頭の体操(リトミック)・自己アピール・ディベート

ワークショップである。
とりあえず動けるぞ的なわくわく感的な。
そんなワークショップ。

前半は役者の身体作りにメインを置き、この時間のすべてはともき殿に一任している。
後半、整えられた身体をいかにして使うかということを稲葉が担当する。
ワークショップに限らず、稲葉が演出をする稽古場では今後、この形をとる。

前半中、稲葉は1年生の顔と名前を覚えていた。
演出として役者を動かす際に「きみ」とか「おまえ」では都合が悪い。
それでも佐多殿のみ一瞬、ほんの一瞬わからなくなった。
わるいね、すまんね。
でもおかげで(?)今は完璧に覚えている。
出身地まで覚えている。

教壇の上にたって発声を真正面から受ける。
女子よりは男子、1年生よりは2年生の声がやはりよく聞こえる。
これはまあ仕方が無い。
腹式とかなんとか考えるのも大事だが、顔を上げるだけでも不思議と声は飛んだりする。
まだ照れているのだ。

各自、好きなもの、自分に近い言葉を複数書いてもらい、それをもとにして自己アピールをしてもらった。
とりあえず、人前で視線を感じながら喋るという状況を体験させる。
これに慣れてもらわないことには始まらない。

自己アピールの稽古は今後とも定期的に行なっていく。
けっこういろんな要素があったりするのよ。

さて、この日のメインはディベートとした。

ディベートとは討論のことである。
討論における戦術・戦略には、舞台上の役者にも言えることがとても多い。
これも定期的にやっていくので、慣れずに引っ込み思案になっている者も遠慮せずに相手を大いに叩いて欲しい(言葉でね)。

今回の論争テーマは「マックVSケンタ」「松屋VS吉野家」「こしあんVSつぶあん」「東京VS大阪」とした。
なかでも松屋と吉野家は前々からやってみたかったのだ。

たまに鋭いキレを見せる1年がいる。
そんな人は黙っている時でもついつい視線を送ってしまう。

そんなこんなで1日目。
稽古後、食事に誘われるがお金が無いからとなんとも格好の悪い理由で断る。


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稲葉 馨

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