2004年09月03日(金) |
藤田紘一郎『水の健康学』新潮選書 |
水を飲んで健康になるための本。今の塩素入り水道水ではもちろんだめ。水を選んで飲んで老化や心筋梗塞などを予防できるという。 たとえば、目覚めに冷たい水を一杯飲むことで健康状態がわかる。その水がおいしく感じられれば健康だと言えるし、その水との相性もよいということになる。 自分の体に合う水を選んで飲むことが大事だと著者は考える。 積極的に作戦を立てて計画的に水を飲み、体を改善してゆくためのウォーター・レシピが19例もついて1000円(税別)はお徳用。 そういえば米のご飯も使う水によって味わいが大きく違ってくる。米の品種はもちろん、炊飯用の道具やとぎ方、水の量にも左右されるが何よりもどんな水を使うかが重要なのだ。 人間も米とたいして変わらないと考えれば人間の中身も飲む水の種類によって違ってくるとも言える。
著者「藤田紘一郎」について
1939年、中国・旧満州生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業、東京大学医学系大学修了。金沢医科大学教授、長崎大学教授を経て、1987年、東京医科歯科大学医学部教授。現在(2004年)は同大学院教授。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。『原始人健康学』『パラサイトの教え』(新潮社)『笑うカイチュウ』『ウッふん』(講談社)『ニッポン「亜熱帯」化宣言』(中央公論社)、『日本人の清潔がアブナイ』(小学館)など著者多数。(*『水の健康学』のカバー記述による**『パラサイトの教え』は新潮文庫に入りました。寄生虫学者としての面目躍如の傑作長編面白やがてかなしき警告本です。)
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