2001年08月22日(水) |
まだ「始祖鳥記」を読んでいる。 |
まだ「始祖鳥記」を読んでいる。 第二部は、塩問屋である巴屋の伊兵衛の登場から始まる。その伊兵衛と買積船の船頭である福部屋源太郎が出会いから話が大きく展開して、やがて幸吉と結びついてゆく。 今日は野暮用の合間に234ページまで読んだ。今日は台風が猛威をふるっているが、天明五年1785年の幸吉や源太郎たちが乗った船も強烈な颶風に翻弄されている。 人と人との素の出会いから生まれる崇高さを描きながら物語はより大胆な方向へ当たり前のように進んでゆく。残り約150ページ、どんな展開になるのか楽しみである。 「本の雑誌九月号」再読。青山南の連載が注目。「楽しみの読書」が今回のタイトルでアメリカの新聞の書評家ジョナサン・ヤードリーを話題に取り上げている。「読んでいて楽しい」と言うヤードリーが書いたリング・ラードナーとフレドリック・エクスリーの伝記が読みたくなった。翻訳されていない面白い本はまだいっぱいあるのだろうな、と改めて本の世界の広さ、多様さを実感した。
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