読書日記

2001年07月15日(日) 正統的ホラー「タイタス・クロウの事件簿」を半分読んだ。

ブライアン・ラムレイ「タイタス・クロウの事件簿」を半分まで
 東京創元社の創元推理文庫の一冊。ラヴクラフトの後継者登場はいいが、邪神対名探偵とかオカルト探偵小説、オカルト・ミステリなどと宣伝してはいけない。近代的ホラーの決定版である。赤ん坊のとき偶然にも霊液の混入した聖水を浴びたことが後のタイタス・クロウの運命を決めたという短編「誕生」己の運命、またはなすべきことに気づくきっかけとなった妖怪紳士との対決を描いた中編「妖蛆の王」の二つを読んだ。じっくりと読むに値するイギリス発の伝統的ホラーは、読みごたえ十分である。
 巻末で紹介されているタイタス・クロウもの長編6作品も早く出してほしい。
 全く関係ないが、創元推理文庫には他社の文庫では感じない不思議な魅力がある。昔から長く買ったり、買わなかったりを繰り返してきたからだろう。


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