今日もよくダレてます
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鈍感

2001年08月24日(金)
それは1年以上前のことであるが
わが社で問題児筆頭のMさんが致命的なミスをした。
そしてめずらしく社長が長い間彼女に説教をしていた。

たまたまその時友人(部外者)が社長に買わせたでかいケーキを
皿に分けていたワタクシは
「はーっ、めずらしいじゃん、社長ったらこんなに丁寧に仕事を教えるヒトだったっけ?」

と思ってた。

その後ケーキを食べながら友人にそれを話すと
「かーーーーっ、どーんかーん。あれは社長がすごいキレてた状態だって」

うーん。社長、あまりに穏やか過ぎて怒ってんだかどうだかよくわからん。
そう、お膝元でおつかえしながらも、どうも社長のことをワタクシは
よくわかっていないらしいのである。

本日、また友人に
「あのな、歯の浮くようなお世辞ってさあ」とまことにサムイ出来事を聞かせた。

それは今日の昼下がりのことであった。
いつもボクのことを誉めて光線をバシバシ出している社長が
「ほらぁ、見て、この写真、よく撮れてるでしょ」
するとコビを売るのが得意な社員が
「うわ〜ん♪いいわぁ、これ、プロのカメラマンが撮ったんですか?」
社長が撮ったというのは分かっているが、この一言でまたまたコビる作戦。
あまりにミエミエの言葉に他の社員はもう無言。
「フフフフッ、コビちゃんったら、お世辞がウマイねぇ」
と、社長はまんざらでもない笑顔でワタクシに言った。

お世辞だってわかっているのになんで社長がこうも喜ぶのか
プロのカメラマンと言われた時点でワタシなら恥ずかしくって
アナがあったら入りたくなるわ、そういうお世辞を言うのも
それをニコニコ正直に受け取るのも甚だ理解に苦しむと友人に言うと

「あんたね、読みが浅いね」
「は?」
「社長はね、コビちゃんがほんとにそう思って言ってるって思ってるの」
「するとマトモに受け取ったってこと?」
「そう。だけど、謙遜して『いやあ、コビちゃんったら』と言ってんのよ」
「は?すると社長はほんとは自分が撮った写真はプロ仕様でウマイ
と思ってるわけ?けど、それをマトモに言わずコビちゃんのお世辞だと
言っといて謙遜してはいるものの、喜んじゃったからニコニコなの?」
「その通り」
「えーーーーっ、だって、さいこーにミエミエなお世辞だったよ」
「そういうヒトなのよ」
「はあぁぁぁぁ」
「そう言えば、あんた、昔Mさんに怒り狂う社長を今日はなんだか丁寧に教えてるねなんて寝ぼけたこと言ってたね」
「あうあうあうあうっっ、そうだった」
「こと社長に関しては、あんた、鈍感」
「はあ」

ほんとにもう、社長の考えていることって、わかんない。


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