近日演奏予定曲のなかにはいっている”ケルビーニのアヴェ・マリア”を聞くついでに、同じアルバムのアルビノーニのアダージョ(7分くらい)もかけてみた。 オーボエなどでももちろん有名な、クラシック通じゃなくても、聞いたら『あーこれ?』ってわかる系のメロディーです。 どちらかというと、テンポはあらゆる作品群において他の奏者よりはゆったりめな方のアルバム。 しかしその方の音質、音楽性にはそれが一番適確なものだとも思います。 とあるアダージョ集です。
同じ人の子のはずだけど、同じだとおもって同じ吹き方、フレージングねらいですべて乗り越えようとすると、痛い目にあいます・・・あくまでも、現状の私の場合はですけど(経験ずみ笑)。 でも、聞くのは好きです。
同室されていたSさん....まずアルビノーニに感化されて『悲しくなってきた。』といい、しばらくたつと『やる気がなくなってきた。なんで全部ゆっくりなきょくばっかりなの』とか言い出して困った(笑)。・・だってアダージョ集なんだもん。
自分と間のとりかたが違う音楽、一番好きかと言えば一番ではないですが(笑)・・・同じ曲でも、違った呼吸の感覚をもつ演奏を、あえてサウナのようにねばって聞くのもいいものかと思います。 自分の勘とタイミングとずれてる感じののんびり感。 正直いらいらすることもあるけど、のんびり聞いてやろうじゃないかと変なとこで闘志を燃やす自分もいる☆
好きなものしか食べないと、体の調子わるくなるのと似てる。 すばらしい奏者に、自分の好きな勘どころをつぶされて堂々とやられるのは、時として気分は不愉快(爆笑)ですが、時として深い感謝も覚えます。
自分と違う、それが、その人のいいところなわけで・・。 うけいれたからって自分がいなくなるわけじゃないのです。
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