2004年03月31日(水) |
「ウィーン&イギリス25日間 旅日記 3月31日」 墓地日和 編 |
<3月31日> 今日は墓地日和。ウィーン郊外にある「中央墓地」へ行った。墓参りなのに気分はピクニック。「中央墓地」は240haもの広さがある大きな墓地。(って旅行本に書いてあった。“240ha”ってどれぐらいなのだろう?読み方は240ヘクタール。間違っても240「ハ」ではない。。。) ベートーベン、シューベルト、ヨハン・シュトラウス(父・子)、ブラームスといった有名作曲家のお墓がここにはある。モーツァルトの記念碑もここにあるのだけど、モーツァルトのお墓はここにはない。もっと庶民的な「マルクス墓地」にある。(マルクス墓地には前回私達がウィーンに来た時、1度訪れているのでまた日にちをあらためて行く事にする) 有名作曲家ではないけれど、我らが誇る宮廷作曲家アントニオ・サリエリ(映画「アマデウス」(←モーツァルトの話)ではモーツァルトを押しのけ主役級で描かれていた彼)のお墓もここにはあるのだ。もちろんベートーベンとか有名作曲家のお墓も見たかったけど、ここに来た理由はやっぱりサリエリのお墓をお参りしたかったから。 「どうやらサリエリは甘いお菓子が好きらしい。。。」 映画「アマデウス」の中でもそう描かれていましたな。。。私達は「中央墓地」に訪れる前に、サリエリのお墓に献花・・・じゃなくて献菓子?をする為、“イタリア”と書かれたチョコレートを買った。サリエリはウィーンの宮廷作曲家なのに、実はイタリア人。母国のチョコレートだからきっと喜んでくれるだろう。有名作曲家達のお墓(モーツァルトの記念碑を含む)はほとんど「名誉区32A」に固まってあるのだけど、無名だからかサリエリのお墓はこの区にはない。差別だ!サリエリがかわいそうだっ!名誉区に入れてやるべきだ〜っ!入り口のインフォメーションでサリエリのお墓の位置を確認して、まず「名誉区32A」へ行った。名誉区だからか墓地内の一番良い場所に位置していた。たくさんの有名作曲家がこの下に眠っているのかと考えると、ちょっとゾッとした。 次にサリエリのお墓へ向かった。近づくにつれて緊張した。「名誉区32A」とは違って、墓地の外れ(壁際)にお墓はあった。でもお墓のまわりはキレイに手入れされていたのでよかった。これがサリエリのお墓。。。目の前に本物のサリエリがいる。一瞬でも世界の誰よりもサリエリの1番近くに私達は立っている。そう思うと嬉しくて?感動して?うまく表現できないけど、なんとも言えない気持ちだった。私達は無言でお墓の前に立っていた。 しばらく経って、持ってきたチョコレートをお墓に供えた。 サリエリと話ができた気がした。。。知り合いになれた気がした。。。
帰り道、シュテファン寺院近くのオーストリア最大のミュージック・ハウス “ドブリンガー” へ行って、モーツァルトのピアノの楽譜本(Variations for Piano / Barenreiter出版)を買った。
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