恋文 tow

日々の 時間の中で

費やした時間は 計り知れないもだったが

それでも 何一つ求める事の無い 二人だった

それだけで 満足していたし

いや 求めると 失う可能性を 考えていたのかもしれない

あえて 結論を出す必要も無し

漂い続けるのも 良いのではないか・・・。

今 良い時間を持てるのだから それ以上は 要らないのだと

思っていた。

それぐらい 私達は 似ていたし 同じ事を 共有できた。

君は距離を縮めようと する人ではなかったし

冷めた人間だと 自ら言う人だった。

そんな 君を 寂しく 悲しい人だと 私は 言ったし

荒んだ心は 抱きしめて あげたくなるようだとも言った

私達が お互いに 抱き合う事がなくても

私に 逢えて 私が貴方に 話てきたことの 全てを

貴方が自分のものにできて

誰かに 与える事ができて

本当に 人を愛する事が できれば・・・・。

私が 貴方に 出会った意味は ある。

そう思い 君の全てを受け入れると言った あの日・・・

本当の 貴方に 逢うまでは―――

そんな 冷静な 自分も 存在した・・。
2002年06月12日(水)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE