「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2016年05月28日(土) 本当の自立

若い人々、特に大学生や高校生の関心の一つに、自立するために将来どのような仕事に付きたいか?ということがあると思います。そう。自立ですよね。親は自分の子どもが、教師は自分の受け持った生徒さん達が、それぞれ自立した人生を送れるように願うと思います。ちなみに自立とは、多くの人々が知っているように、自分の足で立って生きることなんですよね。しかし、自分の足で立つということは本当はどういうことなんでしょうか?

私は一般の大人の思う自立の条件には大きく分けて3つの段階があると思います。まず、子どもを取り巻く周囲の大人が最初に目標とする自立、 ”集団生活に馴染めるか?” という部分です。それは、子どもが集団生活に入るようになった年代つまり、保育園や幼稚園の頃から始まるんです。その後、”学問の面で周囲と同じように勉強できるかどうか”が自立の項目に加えられ、殆どの子ども達は集団生活と勉学が整った中で幼少期を過ごすんです。そして、最後の自立は経済の安定。”良い就職先と経済的な安定をもたらす良い就職先につけるかどうか”です。どれも皆、人間が生きていくために必要なことですね。

しかし、よく考えてみるとその三つが自然に出来上がっていく為に最も大切なことがありません。それは<心の自立>です。

集団生活に馴染むように、みんなと同じくらいかそれ以上に勉強ができるように、そして、ちゃんとした会社に就職できるようになることを目標としている場合には心の自立はなかなか叶わないんです。その理由は、自分の足で立って、つまり自分の心で生きていけるようになるためには、どんな自分も肯定される社会に生きる必要があるからです。みんなと同じでない自分に居心地の悪さを感じる環境では、勉強が追いつかないと悲しい気持ちにならざるを得ない環境では、みんなと同じになって肯定されようとすることで精一杯になってしまうのです。

 そこで提案したいのは、心の自立をまず先に、ということです。やってみようと思ったら、方法はシンプル。今までの方法を少し変えてみるだけです。まず、「集団生活に馴染もうとしなくても良いし、皆と同じでなくても良い」という感覚を感じ始めるところから。いかがですか?


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