「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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私達には聞いて心地よい音のトーンがあると思います。そして最近気づいたのですが、私にとって最も心地よいトーンは自分の声のようなんです。こんなことを書いておかしいですね。でも、本当なんです。と言っても、私はいつも同じトーンで発声しているのではありません。面白いことがあって笑っている時は口も喉元も大きく緩んで少し高めのトーンで、悲しい時やストレスがかかっている時は、声を出す時に使う筋肉が緊張しているので、声の中に空気の泡が混じっているような声が出ます。声が透き通っていないんです。怒りを感じたまま語っている時は、お腹の筋肉を使って強く発声しています。怒りを貯めたまま生きていくのは辛いですから、怒りの正当な出し方を知らないまま、発声するという行為を使って感情を発散しているのだと思います。感じていることを正しく伝える方法を忘れた時の私の、大人げない行動です。。。m(ーー)m
話は戻って、自分に心地よい声のトーンについて。私が自分の声を自分の理想に近づける練習をしたのは20代の初めでした。きっかけは、お友達の歌声を聞いて(綺麗な声だなぁ〜。私もあんなふうに声を出せたら良いなぁ)と思ったことです。単純ですね。ですから、その練習も単純なものなんですよ。笑。
一人で部屋にいる時や自然の中に出かけた時、自分で発声して録音して聴いてみるんです。いろんな声を出してみて何度も録音して繰り返し聴いているとある時、自分が聞いて心地よいトーンがわかってくるんです。そうしたら、その声をいつも出せるように毎日練習するんです。
練習/トレーニングというと長続きするかなと心配になってきますか?しかし、この練習には時間も場所も問いません。必要なのは誰かと語り合うことと語っている自分の声に耳を傾けることです。私達の殆どは毎日自分以外の誰かと関わりを持って生きているので必要な環境はすぐそこに。
しかし、もしも私達が一人暮らしをしているのなら、かっこうのお友達がいつもすぐそこにいますね。自分と語り合えるんです。この場合は、声の練習をするのに最も都合がいいですね。なぜなら、相手の都合はいつも自分と同じだからです。(少し話してみよう)と思った途端に会話が始まっていて、(あー疲れちゃったな。もうやめとこう)と思った瞬間に相手もやめてくれるのです。確認も何も要りませんから仲の良い友達と話をするよりもさらに簡単です。楽でしょう?笑。そうしているうちに、自分に心地よい声のトーンが私たち自身の声そのものに成長するんです。お暇があったら試してみてください。
余談になりますが、20歳の経験のその後、ある日家族でカラオケに行った時、私の声のトーンは姉や母のトーンと違っていることに気付きました。彼女達二人の声は似ていた(似ている)んですが、私の声はどこか違うところからやってきたような声だったんです。家族もその違いに気づいて一時期話題の一つになり、調和や同一色が求められる社会で育ってきた私は当初、家族の中で自分だけが浮いているような感覚を持ちました。しかし、家族の中にも違いがあって当然なのですからね。まもなく、私は私でいいのだというところへ落ち着いたんです。違いは個性です。
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