「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2005年08月13日(土) 退職・成長の日々

 今日私は、8ヶ月間働いた職場を退職しました。
入職したのは2005年1月4日のことでした。1ヶ月の間は「始めてみる皮膚科の世界」小さなメスで皮膚の表面を丁寧に剥がしていく様子や立ち合ったOPで見る人の体の中は、私にとって不思議がいっぱいの世界。毎日ワクワクしました。
3ヶ月目を迎えた頃、「働く場所には決められたルールがあること」を知りました。「ひとつの区切られた世界」の中で揺れ動く心と対峙しながら、私がここで働き続ける為にはマイナスに思えるルールであっても受け入れざるを得ない場合があることを実感し続けました。しばらくすると、一つ一つのルールに反論したり、私の価値観を並べたりすることは、私自身が感情の中で流されているということだと気付かされました。そして逆に、社会のルールの中に居ても、私が自分を意識していられたら、マイナス社会の根底にあるものを見つけて、どうすればいいかを考えられる自分へと成長できると知りました。 このことは「社会のルールに従わされていた自分」を癒やしていくきっかけになりました。 
半年を過ぎた頃、「看護師としての私」にある「機敏さ」と「優しさ」は、そのどちらも「過去の傷の中で持たされたもの」だということを感じ取れるようになりました。
このことは、過去に「ひたすら動いてきた私」にとって自分を見直すきっかけになりました。
「私は何の為にここまでしてきたのだろう」。「こんなにがむしゃらに動いてきたのは何故だろう。」そして、このように気付いている今もなお、時には追い立てられるように動いているのはなぜだろう」。それらの答えを探しているうちに「私は今まで、社会のルールの中で生き延びるために、頑張ることをすることを余儀なくされていた」ということを知りました。そして、頑張る自分は子どもの頃の環境の中で作らされたということも。 
退職を決めた後の2ヶ月は、働いている自分を自分の背中から見ようとしました。そのようにすることは、自分がいた世界をその輪の外から眺めることにもなりました。そして最終日の今日、出勤する車の中で、今日は今まで一番自分を大切にした働きをしようと思いました。今日という日が「8ヶ月の私の動きが濃縮された一日」であるかのように思えました。診察が始まる時、どの患者さんともこれまでで一番丁寧に関わろうと気持ちを新たにしました。 
 最終日の診察時間は予定よりも早く終了し、私は私服に着替え白衣に付けていた名札をはずしました。診察に来た子どもさん達に分かりやすいようにと工夫した名札。それを数々のエピソードを思い出しました。処置をする間の僅かな時間は、私にとっては楽しく穏やかな空間でした。それから私が自分の心を知る為にも大切な時間だったと改めて思いました。
 名札を置いた後、改良したものや工作を元の状態に戻しました。私が「より楽に作業を」テーマに作ったもの。実際に楽になりましたが、殆どは私の一人遊びで作ったものでしたから、自分が去っていく時には元の状態に戻しておくのがいいと思ったのです。全てのことが終わった後、私は院内を一周し最後にもう一度周辺を見渡して、8ヶ月勤めた職場を後にしました。

「看護師として生きた自分」
 例えば私にあるものが過去の傷の中で得たものであっても、そのものを持っていることの根底を見つめていくと、それは新しい私の能力へとつながり、私は成長していくのですね。
「出来た・学んだ・成長した」。そして又、「次」なのです。今日の続きで明日がある。今日よりも新しい明日がある。私は新しい自分を育てます。


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