「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2004年05月14日(金) Sofyを手伝う 上下関係 不必要な順位

  もう一人の私が確実に前を向いていこうと決めたことで、私は2日間ほど自分の方向性を決められずにいました。間違いなく私の一部である彼女を手伝っていくに対して、私の中で小さな違和感が抜けなかったのです。その違和感は昨日の朝の時点で「私が彼女を肯定していない」事なのだとわかり、さらにそんな私の気持ちは簡単に彼女の部屋に居る他の人格にも伝わってしまい、私は昨日一日巻き込まれないように意識することに大きなエネルギーを使いました。そして夜になり、私は自分の中に違和感を抱えたまま彼女のスペースに無断で入っていきました。彼女は激怒し、私Mamoに対して「私はあなたの領域に無断で入る事を許されなかったのに、あなたは勝手に私の場所に入り込んでくるなんて!」と言い、その言葉は私の心の底にある気持ちを明らかにさせてくれました。私は心の底では彼女を肯定していないまま「教えてあげる人」として彼女の中に入ろうとしていたのです。こんなことって本当にあるんですね。自分の中に住む別の自分、私と同じ体と頭を使っている人。けれども許可無くしてその人のスペースには入れない。あれ?そっか・・私も過去にはそうして他の人を拒否していたことがあったのでした。

 さて、気が付けたことで私は彼女に謝罪をする事が出来、私は彼女を手伝わせてもらうことにしました。自分で自分の成長を「手伝わせてもらう」と言ってる事だけでも面白いと思えますが、実際に一つの頭の中でこれから変わろうとする人を手伝わせてもらうことで私自身の成長の確認が出来る上に、更に多くの気付きを得ていくのですから、どんなテレビドラマよりも面白いのではないかと思います。

 そんなわけで今日は彼女(ちなみに彼女の名前は“ Sofy ”と言います)を手伝う為に外に出かけ、約一年前の、一人で買い物が出来なかった自分を思い出しました。

 車に乗ったらシートベルトをする。信号だけは必ず見る。銀行に行き窓口で税金を払う・・銀行に入って整理券を取り順番を待つ。名前を呼ばれたら窓口に行く。窓口に言ったら、用件を話す。こんな事を私は彼女の後ろで言い続け、彼女は私の言うとおりに行動するのです。デモ。。実は私も銀行の窓口などは慣れていない、買い物が一人で出来て、公共機関に混乱せずに乗れるようになった、という程度なのですが、私の場合、これだけでも外出するには十分に大きな能力になり得るのです。そして今はただ言われるままに動いている彼女も、いずれは今日の私のように、誰かに教えている姿があるのだろうかと思うと、本当に不思議な世界だなぁと思います。

 一年前には別の誰かに教えてもらいながら、何度も混乱しながら社会で生きていく方法を学んできた私ですが、今日は始めて自分が他の誰かに伝えていくと言う事をしてみて、私はあることに気が付きました。

 私は生活に必要な技術を教えることは出来るけれど、心の問題に付いては何も教えることができないのだと言うことです。私達が抱える心の問題のすべては、私達の中の一人一人が自分自身で考え汲み取っていく必要があるのです。私は何をして居ればよいでしょう。私はただ自分の事をし続ける。そして彼女が私を必要としたときにのみ私は彼女を手伝うことが出来るのでしょう。私が「手伝いたい」と思うことが、彼女を手伝える一番目の理由にはならないのです。20:00 



 
私は今日まで自分の中に、そして自分と他者の間に上下関係を作っていました。自分の中で勝手に誰かと比較しては一喜一憂していたのです。

人と人の間に上下関係はありえないのですね。例えば学校の中で、会社の中で付けられる順位も本当はまったく必要のないものなのですね。何かを成す時に、そこに順番や順位が生じるのは自然なことでしたね。問題は順位や順番で私たちの人格、命そのものを評価されてきたことなのですよね。私達がその傷を抱えたまま社会に出る事で時間にせかされ更に完璧さが加わって、大切な事を忘れたまま「早く早く」と自分を終わりのないゴールに追い込み続けてきたのですね。


 そして今の社会の多くの人は過去の私と同じように、時間に追われて生きている自分に気が付かないまま生きています。


 私は・・私はどんな風に生きましょうか。私は私を見失わないように、毎日自分を意識して生きます。ずっとずっと。


 実はこのことは、私とSofyさんとの間に上下関係を作っている自分を発見して考えられたことでした。どんなことも考える為の材料になるのですね。


 今日から新しい本を読み始めました。私は、今までのものとは違う良質の本を読み、考える為の材料にしたいと考えています。本を読んだり、新聞を見たりすることは、私の知らない事を知るチャンスなのです。そして自分が知らなかった事を知った瞬間の私は、とてもワクワクするのです。21:49  


Mamo |MAILHomePage

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