日英双語育児日記
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「イングランドに住んでいれば、Tは、この九月から学校に行くのよ。日本では、いつから?え?六歳。六歳になってから。まあ、Tの場合は、じゃあ、七歳直前に入学するの。んまー・・・ふーん・・そうなの・・。でも、あたたたちの国でも、私たちのところと、だいたい同じような年で大学に行くのよね。ってことは、どこかで、追いついてるんでしょうねー。ふーん。Tもねえ、イングランドにいれば、九月から小学校なのよねぇ・・・」
Tの就学年齢は、グラニーの心配の種であるようでした。私に一度、Dに一度、Tにも一度その話をしていましたから。
Tが、アルファベットの文字の名前「エー、ビー、シー」は知っていても、まだ音価を知らないのも、不満というか不安なようで。「こちらではね、学校では、まず音を教えるの。それから、小文字から教えるのよ・・」などなどお話してくれました。
私は、内心、たしかにおっしゃるとおりなんですが。でも、学校教育で「小文字を先に、音価を先に」教えるのは、きっと、大文字や文字の名前は、就学以前に、系統だったかたちではなく、自然に目や耳に入るかたちで覚えたり馴染んだりしてくるんですよね。そういう基礎があって話でしょう。まだ、Tは、その段階なんだから、いいんですよー、なんて思いながら、聞いていました。
でも、グラニーの目がやっぱり気になるので、Tに、少し音価をたよりにした読み方を教えてみたら、Tは、それまで、まったく手がかりがないと思っていた英語の読み方に、実は、何かやりかたがある、とわかって、嬉しかったようです。
これまでは「ティー、エイチ、オー、エム、エス、トマス!」と言っていたのが、「トゥ(t)、オ(o)、ム(m)、ア(a)、ス(s)、トマス!」になったわけです。エイチはなに?どうするの?というので、うーん、それは読まないのと説明。いや、ほんとうはthで/t/の例なわけですが。それにしても、四歳児の識字獲得過程を見ていると、なんだか、英語のスペリングをリフォームしたがった人たちの気持ちがわかるような気がします。
小文字については、このあいだまで、大文字しかわからなかったのが、いつのまにかThomasやそのほか、小文字が入ったものも大分わかってきたようです。音価や発音がわかるというわけではなくて、Thomasを見ても、「ティー、エイチ、オー、エム、エス、トマス!」とわかるということですが。
ところで、グラニーの心配が、就学年齢であり、文字の音価を知らないことであったということに、私たちはちょっとほっとしていました。Tの話す英語について、心配されるのではないかと、実は思っていたので。
Tの話す日本語に比べると、英語は文法的な間違いがまだまだ大分多いです。疑問文の主語・動詞(助動詞)倒置や、従属節ではそれがまた普通の語順になるとか。動詞を主語にあわせて選ぶとか。そういったことがなかなか難しいようです。Tにとって日本語のインプット・アウトプットのほうがやはりはるかに多いということと、それから、それぞれの言語に内在する問題、というところと、両方でしょうか。
*Can you John can have this? Can John have this?といいたいところを、Can の疑問文を、Can youセットで覚えているので、こんなかんじになっている。
Granny:What do you want to do today? T:*That depends on what time are you leaving today. (what time we are leavingというべきところ、のはず) でも、こういうやりとりが成り立つことが、大事でもあるんだけれど。。
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