*ハナビヨリ*住宅ローン返済日記
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2003年10月04日(土) |
田舎ならでは行事☆その1 |
リポートします「田舎ならでは行事」。 田舎に残っている古い慣習って 各地方にありますよね〜。 いい面もあれば悪い面もあります。 はなは田舎に嫁いだので、 良くも悪くも古い慣習に触れる機会も多いのです。 とほほ。
第1弾「女客(おんなきゃく)」 はなの嫁ぎ先の地域では、 嫁取りをした家はご近所の女の人のみを家に招いて お膳を取り、嫁の披露会を催します。 (嫁に取っちゃ、披露でなく疲労ですが。) 男の人が宴に参加することはなく、 要するにこれからお世話になる同じ嫁の方々に 嫁が「これからよろしく」と挨拶をする会です。
お義母さんが「午後6時開始」と言われたので、 とりあえず午後2時30分に実家に行きました。 彼は仕事で、開始ギリギリに帰ってくる予定です。
お義母さんと姪っ子、甥っ子(義理の妹の子ども)と 頼んでおいたお寿司を取りに行き、 途中でおいしいアイスクリームをご馳走になって帰ってくると すでに仕出しの料理が届き始めていました。
お義父さんお義母さんと三人で準備開始。 見本通りに仕出しの料理をお膳に並べていきます。 途中、並べ方で義父と義母が喧嘩を始めても 嫁は黙って聞き流します。
急用で来られなくなった方にお料理やお土産を持参します。 お愛想の言い合いにも、嫁は黙って微笑んで聞いています。
時間になり、皆さんお集まりになりました。 総勢7名のおばさまたちです。 この田舎でウン十年、生き抜いてこられた先輩方です。 結婚式や披露宴よりも、嫁は緊張します。
セリフも決まっています。 義母「本日はお忙しい中お集まり下さり、 ありがとうございます。 お陰様で長男も嫁を取ることになりました。 紹介いたします」 彼「紹介します、嫁のはなです。 今後ともよろしくお願いします」 はな「嫁のはなです。どうぞよろしくお願い致します」 義父「本日はお忙しい中、ありがとうございます。 たいしたことも出来ていませんが、 どうぞごゆっくり召し上がってください」 女客代表「一言、お祝いの言葉を…(長かった)」 ビールを注いで、乾杯。開宴でございます。
女性ばかりなのであまりお酒は進まないし、 いったい何をどうすればよいのやら、さっぱりわかりませぬ。 話しかけられたときのみ、笑顔で応えるようにして、 とりあえずバイトの経験を生かし、 空いた皿を引いたり、おすましやお赤飯を出したり、 ひたすら働いておきました。
そうこうしているうちに女客代表による「詩吟」です。 よくわからなくても、嫁は感動した顔を作ります。 (お世辞抜きで、まぁまぁ上手な感じでした) 小一時間ほど経った頃、女客の皆さまに 自分たちもご飯を食べてこいと言われ、下がります。
当然、仕出しのお膳は女客のみ。 ホスト側はごく普通の晩ご飯を頂きます。 (あ、ちなみにお寿司がとってありました) 食べながら今度は、お義父さんのお相手です。 こちらはそう緊張することもなく、気が楽です。 義父曰く「ずっと若夫婦が居るよりも、席を外した方が 女客のみんなも気を遣わずに食べられる」 なるほど。 私たちが下がっている間は、お義母さんが相手してました。
開宴から約2時間。 女客代表が「そろそろお暇しましょうか」と言って、 閉宴です。 再び、座敷に上がり御礼を述べお土産を渡します。 中身は知りませんが、全部で5品くらいありました。
彼は少し遠いところの女客を送りに行き、 はなはお義母さんと後片付けです。 バイトの経験を生かし、ちゃっちゃか働きます。 彼はお菓子と御礼のお駄賃をもらって、意気揚々と帰宅。 (子どものおつかいか?)
異様に疲れた一日となりました… しかし、今月と来月には祭りがあります。 田舎ほど、祭りが多いのです。 とほほ。
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