*ハナビヨリ*住宅ローン返済日記
もくじ|きのう|あした
夕方、彼に送られて家に帰ったら、いい匂いが漂っていた。 父と母が庭先で、七輪でバーベキューをしていたのだ。 「わーい♪まぜて〜」と輪に加わる彼と私。 4人でどうでもいいような話をしながら、 和やかに時間を過ごしたのでした。
こんな風に父と彼が一緒に、 食事をしたり、世間話をしたり、笑いあったりするなんて、 少し前までは考えられなかったな。
すべて時間が解決してくれるわけではないけど、 人の心が変わったり、何かを受け入れたりするには、 ある程度の時間も必要なんだな、と父を横目に見ながら思う。 こんな風に、他人同志は家族になっていく。
胸の奥がじんと熱くなった、特別な夜。 なんでもないようで、 きっと、ずっと忘れられない気がする。
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