2006年01月28日(土) |
ボーダフォン「LOVE定額」より、やっぱりウィルコム? |
ボーダフォンが、あらかじめ指定した相手先への通話やメールが月額315円でし放題になる「LOVE定額」を2005年11月1日より導入しました。ロイターによれば、
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11月1日の導入後、2週間で24万件の契約者を集め、その後12月末までに70万件に増加した。 導入効果は加入者数にも表れており、10月まで3カ月連続で数千の単位にとどまっていた月ベースの加入者純増数(新規契約から解約を差し引いた数)は11月には2004年6月以来17カ月ぶりに5万件を突破、12月はさらに6万件に増加している。
(ロイター) - 1月27日13時50分更新
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もともとウィルコムが通話定額を始め、世の中に激震を走らせたのが2005年5月1日。携帯を解約するのは嫌なのでウィルコムと2台併用した人が急増した模様です。ところがぎっちょん、ボーダフォンが「LOVE定額」を始めたもんだから、消費者はやっと選択肢を得たわけです。
そりゃあね、ボーダフォンユーザだったら迷わず「LOVE定額」にしますよ、でも携帯キャリアを乗り換えてまで「LOVE定額」にするためにボーダフォンにした方もみえるようです。自分にはそれを止める権利もないし、口出しする立場にもないし、ましてや批判できるわけではありません。しかし…ね、しかしですよ。自分には、それはできない。なぜなら、ボーダフォンは信用できないからです★
思い起こせば2003年10月1日、Jフォンがボーダフォンになった時、「ハッピータイム」なるものがありましたね。これは、土・日・祝日のJ-フォン同士の通話料が1分5円になるというもの。あまりの安さにJフォンユーザは興奮し、土日を狙って長電話をしたものでした。ところが2004年4月、この「ハッピータイム」を一方的にサービスを終了することを発表、ユーザの無反発を受けました。新たなサービスとして「ハッピータイム2」なるサービス、すなわち土・日・祝日にボーダフォン同士の通話が5分を超えると、その後の30分間の通話料が無料となるサービスで、最初の5分および、35分以降は通常料金適用というものでした。ボーダフォンは大混乱、「そんなんならボーダフォンをやめてやる」騒動が起きましたね。もめた内容はこちらが参考になります、Googleのキャッシュですが。
要は、また同じことをボーダフォンが起こすのではないかと私は思うわけです。定額サービスを完全にストップしたら本気で「LOVE定額」ユーザがキレまくるので、制限がかかるものと勝手に想像しております。例えば50時間/月までとか、2時間/日までとかね。んで超過分は通話料の半額〜みたいな感じで。これももちろん勝手な想像ですよーだ。あたしゃボーダフォンを心底信じてないから。
でも、多少の根拠はありますよ。たぶんボーダフォンは、今のままでは苦しいと思うから。ウィルコム…というかPHSが実施する「定額」と、ボーダフォンが実施する「定額」では、仕組みが違うんですわ。詳しくはここのリポートに書いてありますけれど、『ウィルコム代表取締役社長の八剱洋一郎氏は、定額で音声通話を提供する技術として「ITX」を説明。独自のIPバックボーンの構築により、従来、NTTの回線を使用することで発生していたアクセスチャージを発生させずに音声通話が実現できる目処が立ったとし、これにより定額で音声通話が可能になったとした』とあります。要は「ITX」なるものをNTT交換機の手NTT回線を通さず自らの回線を使うから、安くできたというもの。ボーダフォンがどういう回線を使ってるか知りませんけど(我ながらテキトー)、ボーダフォンは相当な負担を強いられていると思われます…たぶん。
あと通話エリアと品質ですけど、エリアはもちろんボーダフォンの方が上です。あくまでケータイですからね。ウィルコムなんてビルの奥まったところとか地下は即死ですから。でもですよ、エリア内での通話品質はどっちもどっちです。ボーダフォンってケータイのくせにすぐ切れるし、ウィルコムは評判通りだし…。まあ、変わらんわ。
ということで、これからのボーダフォンの動向に期待です。
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