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2004年03月29日(月) マイペースときどき自分勝手

あやぽんと二人きりの昼下がり。
勉強中のあやぽんに疎まれながら所在なく過ごしていると
移動パン屋さんの音楽が聞こえてきた。
今まで利用したことはないけれど
ウチから一本裏の通りに停車・販売しているのは何度か見かけたことがある。

勉強中という大義名分のために
声をかけても横柄な返事ばかりだったあやぽんが
パンの誘いには乗ってきて
「甘いパンが食べたい」と突如フレンドリーになる。
私は、すっかりその気になって
何が何でもパンを買おうという意気込みで外に出た。
が、パン屋さんはいつもの場所にいなかった。

春の日ざしの下、パン屋さんを探して彷徨う。
どこに行ったらいいものか皆目見当もつかないので
ただ、やみくもに歩く。うっすら汗をかきながら。
結果、やはり無駄足となり手ぶらで帰宅。
なんだか、甲斐性無しになった気分でリビングに入ると
あやぽんは、自分用の昼食『納豆トースト』を調理中だった。
私の帰りが遅いので、自分だけとっとと別のものを食べることに決めたのか。
私の頭の中を巡る諸々の思いをよそに
リビングいっぱいに漂う、炒められた納豆の表現しがたい匂いが
あやぽんの主義主張を象徴的に物語っているようだった。。


彼女の、そういう、なんというか
非常に合理的かつ無駄のない発想を
私は、ときどき、ものすごく羨ましく思う。
一歩間違えば、と言うより、もうほとんど『自分勝手』寸前の行動が
彼女にかかると、まったくそう見えない。
そんな彼女のキャラを、憎らしいほど「いいな」と思う。



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rachel |MAIL

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