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あやぽんとテレビを見ていたら 柔道着姿のやわらちゃんが登場。 「やっぱ、彼女はあの姿がいいね」と言おうと思った瞬間 はっ!として黙る。
一緒にテレビを見ていたあやぽんも はっ!と息を飲んだのがわかる。
似ている。似過ぎている。 やわらちゃんの新しい髪型が あやぽんの髪型にそっくりなのだ。
・・・ なんだか気まずい空気が流れる。 ほんの数十秒のことだったのだろうが お互い、口にすべき言葉が見つからない というか、言っていいものかどうか戸惑っているといった感じ。
沈黙に耐えかねたように、あやぽんが 「やだー。おんなじ髪型じゃん。 今度Tさん(カリスマ美容師)とこに行って、髪型変えてもらおう」 と、ふざけた口調で言った。
私も、空気を変えるべく 「そう言えば、C子ちゃんとこで 少し前にやわらちゃんのことが話題になっててさ。」と言い出し かえって、墓穴を掘ってしまった。
髪型がそっくりのせいか、顔は似てないはずなのに 姿形まで似て見えた。 と言うよりも、いまひとつ・・・のあたりに、同じ匂いを感じたのだ。 そして多分、あやぽんも同じようなことを感じたに違いない。
それにしても、気配というのは恐ろしい。 二人とも、何も言葉にしていないのに 一瞬にして何かを感じ、お互いがそう思っていることを意識し 核心には触れずに、触れずにいる理由が同じだということも知っている。 ほんの数分の出来事であった。
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