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ひげ



 釣り師 理想の島

大分県には、大チヌが釣れる事で有名な島がある。
当然、チヌ師にとっては、パラダイスのような島なのだが
本日、私が書こうと思うのは、釣果の事では無い。

この島、島の漁師さんと釣り師との仲がすこぶる良いのである。
島で会っても、必ず、どちらもが声をかけ合う。

釣り師と言えば、漁港の波止を我が者顔でかっ歩するのだから、
どこの島でも、漁師から見れば、邪魔な存在だろう。

しかし、島民の方に聞いてみると、この島では、外部から来る
釣り師を受け入れ、共存する道を選んだのだそうだ。

「釣れたかね〜?2、3日前は、向こうの波止でも
良いチヌが釣れとったよ!」

この島の漁師は釣り師を認めてくれている。
波止では、漁師の釣り、釣り師の釣り、お互いの釣り談義が始まる。
釣り師サイドの私も、島に根付いた伝統の釣りの話しを聞く
事が出来て、本当に勉強になる。
また、漁師も釣り師の行う釣りに興味を持ち、色々な質問が来る。

当然、釣り師は釣りを生業にしてはいない。
しかし、明日も、この海で釣りをしたい気持ちは、漁師も釣り師も
同じなのだ。同じ、海を愛する者同士、なぜ、他の場所では
イガミ合っているのだろう・・・

釣り師とっての理想郷はこんな島なのかもしれない。







2003年09月18日(木)
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